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温泉旅館「奥飛騨薬師のゆ本陣」新型コロナ関連倒産

投稿日 : 2020.04.02

岐阜県

ホテル関連ニュース

(株)奥飛騨薬師のゆ本陣(高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根208-48、設立2015年12月、資本金500万円、50室)は3月30日までに事業を停止し、破産申請を弁護士に一任した。

奥飛騨温泉郷新平湯温泉の中でも最も古い温泉旅館のひとつ

同社は2015年12月に設立し、奥飛騨温泉郷内で温泉旅館「薬師のゆ本陣」を運営していた。

同旅館は(株)オージーエイチ <旧:(有)奥飛騨ガーデンホテル本陣、2018年11月特別清算集結の決定確定>を吸収分割、同社から事業を譲受したもので、奥飛騨温泉郷新平湯温泉の中でも最も古い温泉旅館の一つで、同温泉地最大規模を誇る設備を有していた。2019年8月期の年収入高は約3億2,300万円を計上していた。

訪日外国人客の増加もあり近年の業績は伸長傾向にあったが、2020年2月に新型コロナウイルス感染者が高山市内に宿泊していたことが判明すると、宿泊予約のキャンセルが激増。

2月21日に新型コロナウイルス感染が確認された女性が飛騨地方のバスツアーに参加し、奥飛騨の宿泊施設に宿泊した旨の報道がなされて以降、予約客のキャンセルが相次いでいた。3月以降も諸外国からの渡航制限措置により外国人宿泊客は激減。

3月30日にいったん休業した後、7月以降に営業再開をすることを検討していたが、新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、収束の見込みも立たないことから、営業再開を断念し、今回の措置に至った。

客室数は50室。

負債は債権者約100名に対し、約2億1,000万円。

岐阜県初の新型コロナウイルス関連破たんとなった。

帝国データバンク東京商工リサーチが報じた。

岐阜県高山市ホテル展開状況

岐阜県高山市にはメトロエンジンリサーチによると、宿泊施設が381、部屋数にして7,910室が提供されている。

新規開業予定は3施設、部屋数にして255室が新たに供給される見込み。

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