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雑貨店「aideco」経営の愛織が倒産、暖冬・新型コロナウイルスの影響

投稿日 : 2020.03.05

大阪府

ホテル関連ニュース

生活雑貨店「aideco」を経営していた(株)愛織(大阪市中央区本町1-6-16、資本金1500万円)は、3月3日、事業を停止し、破産手続きを開始した。暖冬と新型コロナウイルスが経営を直撃、来店客が減少していた。

出典:aideco

1974年11月創業。生活雑貨やファッション雑貨の専門店を展開していた。1986年以降、店舗名を「aideco(あいでこ)」としてショッピングモールなどに出店し、最盛期にはフランチャイズも含めて40店舗近くを出店し、2012年2月期には年売上高約8億5000万円を計上していた。

現在も大阪に5店舗、奈良に3店舗、京都に1店舗、滋賀に3店舗、また関東にも千葉に2店舗の計14店舗(直営店舗は8店舗)展開している。

しかし、扱い品がブームに左右されやすく、近時は消費低迷や同業他社との競合激化などの影響を受けて業績は縮小傾向で推移。2017年2月期の年売上高は約3億4000万円にまで減少していた。

さらに、2019年秋以降は暖冬の影響もあり婦人服の販売が低迷。新型コロナウイルスの感染拡大で今年2月の来店客の激減が追い討ちをかけた。

収益改善の見通しが立たなり、事業継続を断念し、今回の措置となった。

負債は数億円となる見込み。

東京商工リサーチ帝国データバンクが報じた。

小売店舗では中国人観光客の需要に依存していた店舗に新型コロナウイルスの影響が直撃。さらに国内客の外出控えにより客足が遠のいており、今後倒産などが拡大する恐れがある。

大手百貨店5社が発表した2月の売上高(既存店ベース、速報値)は全社において前年同月を下回り、4社で2桁のマイナスとなった。3月には臨時休業や時短営業も実施される見込みでさらに営業実績が悪化する見込み。

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