トップ > 投資・開発

投資・開発

  • ホテル用地の保有コストは年5.9% — 開業前3年で1室242万円、分岐点は地価+6%

    ホテル開発の投資委員会で最も見落とされやすいのは、用地を取得してから開業までの「無収益期間」に土地が食べ続けるコストである。土地は減価償却されず、稼働もせず、しかし固定資産税・都市計画税と資金コストだけは毎年きっちり発生する。本稿はこの開業前の用地保有コスト(キャリー)を、東京・大阪・福岡・札幌の商業地標準地243地点の実データで年率何%に相当するかまで分解し、「地価が年何%上がればキャリーが相殺...

  • ホテルの屋上・遊休駐車場を貸すと年334万〜974万円 — NOI利回り+0.27〜0.80ptの試算

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.16

    ホテルのNOIを引き上げる経路は、ADRを上げるか稼働を上げるか、あるいは運営費を絞るかに集約されがちである。ただし建物には、客室として売っていない床が必ず残っている。屋上、壁面、昼間に空く駐車マス、ロビー脇の数坪——これらを第三者に貸すと、客室の分母を一切増やさずにNOIの分子だけが増える。本稿では、その「まだ貸していない床」がいくらの収入になり、利回りに何pt効くのかを、施設マスターと商圏デー...

  • 臨港地区にホテルは建つか|主要6港の分区条例を比較、東京港1,048.9haの内訳

    ホテル用地を検討するとき、まず開くのは用途地域図である。商業地域か、近隣商業か、住居系か。容積率は何%か。その物差しで初期スクリーニングをかけるのが実務の常道だが、ウォーターフロントにはその物差しがそもそも適用されない土地がある。港湾法にもとづく臨港地区のうち、分区が指定された区域である。分区内では建築基準法第48条(用途地域等における建築制限)と第49条(特別用途地区)の規定が適用されず(港湾法...

  • 海外投資家の日本ホテル投資2026 — 取得比率30%→7%、外資は売り手に回った

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.16

    海外投資家による日本のホテル投資は、2025年から2026年上期にかけて役割が入れ替わった。総取引額では過去最高圏にありながら、ホテルセクターに限れば海外勢の「取得側」としての存在感は縮み、代わりに2023年前後に仕込んだ物件を国内の受け皿へ渡す「売却側」としての動きが目立つ。本稿では個別プレーヤーの深掘りではなく、市場横断のセンサス(棚卸し)に徹して、この転換を数字で確認する。

  • 宿泊の特定技能、県別に15.8倍差 — 客室1,000室あたり密度と求人倍率で見る採用の地理

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.16

    同じ200室のビジネスホテルを、同じ事業計画書で、東京と山梨に建てるとする。建築費も、想定ADRも、GOP率の前提も、投資家が最初に埋める欄はほとんど変わらない。それでも開業初年度に差がつく変数がひとつある。必要な人員をその土地で何人集められるかだ。本稿はこの「労働供給の量と地理」を、賃金単価ではなく人数の分布として47都道府県に並べ、事業計画のどこに織り込むべきかを整理する。

  • 省力化投資補助金、ホテルの3年回収ラインは68室→34室 — 30/100/200室で試算

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.16

    宿泊業の省人化機器は、補助金の有無で採算の見え方が大きく変わる。中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型・一般型)と観光庁の省力化投資補助事業はいずれも補助率1/2を基本としており、機器費の半分が公的資金で賄われる。本稿では、自動チェックイン機・清掃ロボット・入出金機を導入した場合の年間削減額と単純回収年数を、客室30室・100室・200室の3モデルで補助ありとなしに分けて試算した。

  • ホテル1室あたりの延床は13〜196㎡ — 同じ5,000㎡が25室にも305室にもなる

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.15

    ホテル1室をつくるのに、建物の床は何㎡いるのか。坪単価の相場表は数多く出回っているが、そこから「1室あたりいくら」に落とすには 延床面積÷客室数=客室原単位(㎡/室) という係数を自分で置かなければならない。そしてこの係数は、実測すると同じ「ホテル」という用途のなかで13㎡から196㎡まで(個別計画の最大値では437㎡まで)振れる。坪単価を1万円単位で詰めても、原単位を1つ間違えれば1室原価は10...

  • 奈良のホテル投資、60室以上でADR2万円超は1軒 — 6,728室の空白価格帯

    奈良県

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.15

    奈良県でOTAに掲載されている宿泊施設は154軒・6,728室(2026年7月)。都道府県別に並べると徳島県6,088室、佐賀県6,476室に次ぐ全国3番目の少なさで、隣接する京都府52,693室のわずか13%にあたる。それでも2026年7月の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は80.5%に達し、7月18日には96.4%まで上がった。供給が全国最小級なのに埋まっている——この状態は、投資判断の観...

  • ホテルユニゾ名古屋駅前・博多は今フォーポイント フレックス|旧ユニゾ14軒の転換後ADR実測

    旧「ホテルユニゾ名古屋駅前」は、現在「フォーポイント フレックス by シェラトン 名古屋駅前」(210室)として営業している。同じく「ホテルユニゾ博多駅博多口」は「フォーポイント フレックス by シェラトン 福岡博多」(217室)、「ユニゾイン大阪北浜」は「フォーポイント フレックス by シェラトン 大阪北浜」(291室)である。いずれも、米投資会社KKRが2024年4月にユニゾホールディン...

  • ホテルFCのロイヤリティ相場は客室売上の4〜11% — 回収に必要なADRリフト7〜15%

    ホテルの運営形態を考えるとき、オーナーが最初に突き当たるのは「ブランドと予約網だけを借りる」という選択肢の値段である。運営そのものは自社で続けたまま、看板・会員制度・予約システムを外部から調達するフランチャイズ(FC)契約は、運営委託(MC)ほど経営権を手放さずにブランドの集客力を取り込める。ただしその対価は、客室売上に対する継続的な料率として毎月出ていく。本稿では、公表されている加盟金・ロイヤリ...