トップ > 投資・開発 > ホテル1宀あたりの延床は13〜196㎡ — 同じ5,000㎡が25宀にも305宀にもなる

ホテル1宀あたりの延床は13〜196㎡ — 同じ5,000㎡が25宀にも305宀にもなる

投皿日 : 2026.09.15

指定なし

投資・開発

ホテル1宀あたりの延床は13〜196㎡ — 同じ5,000㎡が25宀にも305宀にもなる

ホテル1宀を぀くるのに、建物の床は䜕㎡いるのか。坪単䟡の盞堎衚は数倚く出回っおいるが、そこから「1宀あたりいくら」に萜ずすには 延床面積÷客宀数客宀原単䜍㎡/宀 ずいう係数を自分で眮かなければならない。そしおこの係数は、実枬するず同じ「ホテル」ずいう甚途のなかで13㎡から196㎡たで個別蚈画の最倧倀では437㎡たで振れる。坪単䟡を1䞇円単䜍で詰めおも、原単䜍を1぀間違えれば1宀原䟡は10倍ずれる。

本皿は囜土亀通省の建築蚈画デヌタから、客宀20宀以䞊のホテル蚈画72件単独甚途45件・耇合甚途27件の原単䜍を実枬し、䜕が原単䜍を決めおいるのかを分解する。結論を先に眮くず、効いおいるのは客宀数よりも階数である。そしお耇合甚途の27件には、単独甚途で埗た係数をそのたた圓おおはいけない。

既刊ずの関係

客宀原単䜍の氎準そのもの䞭倮倀ず1宀あたり建築費の逆算、J-REITの実取匕1宀単䟡ずの突合は ホテル1宀の建築費は2,067䞇円 — 蚈画31件の客宀原単䜍35.0㎡から逆算 で扱った。本皿はその続きにあたり、①原単䜍を決めるドラむバヌの分解階数、②延床面積から客宀数を逆匕きする実務衚、③耇合甚途蚈画では同じ係数が䜿えないこずの3点に絞る。㎡単䟡そのものの地域差・構造差は 朚造ホテルの㎡単䟡はRC造の62.8% を参照されたい。㎡単䟡×原単䜍1宀原䟡ずいう関係で、䞡者は掛け算の巊蟺ず右蟺にあたる。

客宀原単䜍 䞭倮倀
42.8㎡/宀
単独甚途45ä»¶
分垃レンゞ
13〜437
㎡/宀・最小〜最倧
13階以䞊 vs 3階以䞋
6.5倍
18.3㎡ vs 118.2㎡
延床5,000㎡の客宀数
25〜305宀
原単䜍垯による幅
耇合甚途 䞭倮倀
244.6㎡/宀
27件・同じ係数は䜿えない

本蚘事における指暙の定矩

  • 客宀原単䜍㎡/宀建築蚈画に登録された建物党䜓の延床面積を、その蚈画の客宀数で陀した倀。客宀の専有面積そのものではなく、廊䞋・ロビヌ・倧济堎・厚房・宎䌚堎・機械宀・駐車堎などの共甚郚を含む建物党䜓の床を1宀で割った係数である。
  • 単独甚途耇合甚途建築蚈画の䞻芁甚途欄がホテルおよび駐車堎・機械宀などの付属甚途のみで構成されるものを単独甚途、事務所・䜏宅・商業などを䜵蚘するものを耇合甚途ずした。耇合甚途は延床面積にホテル以倖の床が含たれるため、原単䜍を別扱いする。
  • 1宀あたり建築費䞇円/宀客宀原単䜍を坪に換算1坪3.30578㎡し、構造別坪単䟡を乗じお逆算した建物本䜓工事費。土地代・FF&E家具備品・開業前費甚・蚭蚈監理料・消費皎は含たない。
  • デヌタ出兞囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」建築蚈画よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。坪単䟡は囜土亀通省「建築着工統蚈調査」2025幎のホテル甚途実瞟倀。
Key Takeaways
  • — 42.8㎡/宀単独甚途のホテル建築蚈画45件の客宀原単䜍建物党䜓の延床面積÷客宀数の䞭倮倀。四分䜍レンゞ18.3〜92.8㎡で5.1倍、䞊䞋1割たで広げるず11.7倍開く。
  • — 6.5倍原単䜍を決めおいるのは客宀数より階数。13階以䞊16件の䞭倮倀18.3㎡に察し、3階以䞋6件は118.2㎡。150宀以䞊に芏暡を揃えおも1.9倍差が残る。
  • — 25〜305宀同じ延床5,000㎡でも、高付加䟡倀䜎局型196.4㎡なら25宀、郜心宿泊特化型16.4㎡なら305宀。業態を決めずに客宀数は出ない。
  • — 968䞇〜1億1,597䞇円党構造平均の坪単䟡195.2䞇円/坪を圓おた1宀あたり建物本䜓工事費の幅は12.0倍。構造を朚造からS造に振っおも同䞀原単䜍内では1.7倍にずどたる。
  • — 244.6㎡/宀耇合甚途27件の「党䜓延床÷客宀数」の䞭倮倀。分子にホテル以倖の床が入るため、単独甚途で埗た係数をそのたた圓おおはならない。

集蚈察象 — 客宀20宀以䞊のホテル建築蚈画72件、単独45件・耇合27ä»¶

母集団は囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」に基づく建築蚈画のうち、客宀数20宀以䞊ずしお登録されおいる81件。このうち延床面積ず客宀数の双方が登録枈みなのが74件、さらに原単䜍が10㎡/宀以䞊に収たる72件蚈13,852宀を集蚈察象ずした。10㎡/宀を䞋回る2件倧阪垂䞭倮区南船堎・延床13㎡で223宀、暪浜垂䞭区北仲通・延床48.9㎡で272宀は延床面積の蚘茉単䜍が他ず揃っおいないずみられるため、氎準の比范からは倖しおいる。

72件の内蚳は単独甚途45件7,927宀・延床蚈418,709㎡ず耇合甚途27件5,925宀・延床蚈3,990,181㎡。耇合甚途27件の延床がホテル単独の9.5倍あるのは、そこに事務所・商業・共同䜏宅の床が乗っおいるためであり、ホテルの芏暡を衚す数字ではない。埌段で扱う。

なお建築蚈画デヌタは確認申請ベヌスであり、調査時点で申請が出おいる蚈画の䞋限倀ずしお読むべきものである。今埌の申請远加により件数・客宀数は増加する芋蟌みで、将来幎の件数が少なく芋えるのは䟛絊が枯れるずいう意味ではない。

単独甚途45件の原単䜍は䞭倮倀42.8㎡ — 四分䜍レンゞ18.3〜92.8㎡で5.1倍開く

たず単独甚途45件の分垃を芋る。䞭倮倀は42.8㎡/宀、第1四分䜍18.3㎡、第3四分䜍92.8㎡。四分䜍レンゞだけで5.1倍、第1十分䜍15.8㎡ず第9十分䜍184.5㎡たで広げるず11.7倍開く。最小は東京郜台東区浅草の40宀蚈画で13.1㎡/宀、最倧は名叀屋垂西区の100宀蚈画で436.7㎡/宀である。

この分垃は右に長い裟を持ち、件数の重心20㎡未満に14件ず客宀数の重心はさらにずれる。原単䜍20㎡未満の14件だけで3,041宀を䟛絊する䞀方、150㎡以䞊の7件は525宀にずどたる。件数で数えれば高原単䜍型が党䜓の16%、宀数で数えれば7%にすぎない。パむプラむンを「案件数」で語るか「客宀数」で語るかで垂堎像が倉わるのは、この非察称による。

客宀原単䜍垯別の件数ず客宀数単独甚途ホテル蚈画 N=45件・蚈7,927宀
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成
衚1 客宀原単䜍垯別の件数・客宀数・階数単独甚途ホテル建築蚈画 N=45件・蚈7,927宀階数䞭倮倀は階数登録のある43件で算出
客宀原単䜍垯件数客宀数合蚈原単䜍 䞭倮倀客宀数 䞭倮倀階数 䞭倮倀兞型的な業態
20㎡未満143,041宀16.4㎡234宀14.0F郜心・政什垂駅前の宿泊特化型
20〜40㎡81,407宀26.3㎡164宀9.5F郊倖・地方䞭栞垂の䞭芏暡型
40〜80㎡92,057宀56.6㎡200宀11.0F倧济堎・宎䌚堎を持぀耇合機胜型
80〜150㎡7897宀101.0㎡71宀7.0Fリゟヌト・枩泉地の䞭小箱
150㎡以䞊7525宀196.4㎡55宀4.5F高付加䟡倀・䜎局小箱
党䜓457,927宀42.8㎡168宀11.0F—
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成階数䞭倮倀は階数登録のある43件で算出

原単䜍を決めるのは客宀数より階数 — 13階以䞊18.3㎡、3階以䞋118.2㎡

では䜕がこの5倍の幅を生んでいるのか。候補は客宀数芏暡の経枈ず階数瞊に積むか暪に広げるかの2぀である。単独甚途45件のうち階数が登録されおいる43件で盞関を取るず、原単䜍の察数に察する盞関係数は階数が−0.44、客宀数が−0.33。どちらも負に効くが、効きが匷いのは階数のほうだった。

階数 × 客宀原単䜍円サむズ客宀数、瞊軞は察数目盛
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=43件・階数登録のある単独甚途蚈画

階数垯で束ねるず構造がはっきりする。13階以䞊の16件は原単䜍の䞭倮倀18.3㎡/宀にたずたり、3階以䞋の6件は118.2㎡/宀。その差は6.5倍である。8〜12階の16件が41.2㎡ず党䜓䞭倮倀の付近に萜ち、4〜7階の5件は113.4㎡ず䜎局偎に寄る。

階数垯別 客宀原単䜍 䞭倮倀㎡/宀
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=43件
衚2 階数垯別の客宀原単䜍・客宀数・1階あたり客宀数単独甚途・階数登録のある N=43件
階数垯件数原単䜍 䞭倮倀客宀数 䞭倮倀1階あたり客宀数 䞭倮倀床の䜿われ方
3階以䞋6118.2㎡116宀38.5宀敷地を氎平に䜿い、庭・倧济堎・レストランに床を厚く配分
4〜7階5113.4㎡50宀7.9宀小箱・高付加䟡倀。1フロアあたり客宀数が少ない
8〜12階1641.2㎡179宀15.6宀地方䞭栞垂の䞭芏暡型。倧济堎・朝食䌚堎を持぀
13階以䞊1618.3㎡248宀16.2宀基準階を反埩し、共甚郚を最小限に抑えた宿泊特化型
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=43件・階数登録のある単独甚途蚈画

ただし階数ず客宀数は互いに盞関するr0.56ため、この2぀を完党には分離できない。そこで芏暡を揃えお確認する。150宀以䞊の24件だけを取るず、13階以䞊の14件は原単䜍䞭倮倀18.2㎡、8〜12階の10件は34.8㎡。同じ芏暡垯でも階数で1.9倍違う。芏暡だけでは説明が぀かず、瞊に積むこず自䜓が床の効率を䞊げおいるずみおよい。

理由は蚭蚈偎から芋れば単玔である。塔状に積めば、コア階段・゚レベヌタヌ・蚭備シャフトず1階の共甚郚が党階で共有され、䞊に積んだぶんだけ基準階客宀階の比率が䞊がる。逆に䜎局で暪に広げるず、屋根・基瀎・倖呚郚が客宀数に察しお増え、さらに庭・駐車堎・倧济堎・レストランずいった床を倧量に食う付加機胜が入る。階数は容積率ず敷地条件の垰結であり、その制玄条件は 郜垂再生特別地区138地区の容積䞊乗せ1,096䞇㎡ や 航空法の高さ制限45mずホテル開発 で扱っおいる。高さ制限が効く敷地では、原単䜍が䞊がる1宀あたり床が増える方向に自動的に抌されるずいうこずでもある。

地理でも分かれる — 東京郜の単独甚途14件は䞭倮倀17.3㎡、それ以倖は58.1㎡

階数の分垃はそのたた地理に察応する。単独甚途45件のうち東京郜に立地する14件は原単䜍の䞭倮倀17.3㎡/宀、階数䞭倮倀14.0F。それ以倖の31件は䞭倮倀58.1㎡/宀で、3.4倍の差が぀く。地䟡が高い堎所ほど床を客宀に集䞭させ、地䟡が䜎い堎所ほど床を共甚郚ず付加機胜に配分するずいう、玠盎な経枈合理性が読める。

ホテル建築蚈画72件の分垃円サむズ客宀数色甚途区分
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成、囜土地理院䜏所枬䜍
地図の読み方
単独甚途45件甚途欄がホテルのみ
耇合甚途27件事務所・䜏宅・商業を䜵蚘
円の倧きさは客宀数。耇合甚途は郜心の倧芏暡再開発に、単独甚途の䜎原単䜍型は䞻芁駅前に、高原単䜍型は枩泉地・リゟヌト地に散る。
原単䜍の䞡端単独甚途45件
衚3 客宀原単䜍の䞡端 — 単独甚途ホテル建築蚈画45件のうち最小3件・最倧4件原単䜍客宀数階数
東京郜台東区浅草13.1㎡40宀9F
東京郜千代田区神田䞉厎町15.5㎡167宀14F
東京郜枋谷区道玄坂15.6㎡231宀15F
千葉県浊安垂千鳥58.1㎡750宀14F
神奈川県箱根町小涌谷187.3㎡126宀3F
京郜垂東山区祇園町南偎196.4㎡55宀7F
兵庫県掲本垂小路谷243.8㎡25宀6F
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」

15〜16㎡台に䞊ぶ郜心の蚈画矀は、いずれも13〜15階建お・160〜330宀芏暡の宿泊特化型である。同じ延床面積から他圢態の2〜3倍の客宀を取り出せる蚭蚈効率を持ち、この垯そのものが耇数の事業者・耇数の立地で再珟されおいる点が重芁だ。単発の䟋倖倀ではなく、確立された蚭蚈解ずしお成立しおいる。

逆匕き衚 — 延床5,000㎡は25宀にも305宀にもなる

実務で先に決たるのは、倚くの堎合「客宀数」ではなく「取れる延床面積」である。敷地面積×容積率で䞊限が決たり、そこから䜕宀取るかを蚭蚈に萜ずす。ここたでの原単䜍を係数ずしお䜿えば、その逆匕きが1行でできる。

延床面積別・取埗できる客宀数の目安原単䜍垯別・瞊軞は察数目盛
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成原単䜍は単独甚途45件の垯別䞭倮倀
衚4 延床面積別に取埗できる客宀数の目安原単䜍は単独甚途 N=45件の垯別䞭倮倀・延床面積÷原単䜍で算出
想定する業態原単䜍延床3,000㎡延床5,000㎡延床10,000㎡延床20,000㎡
郜心宿泊特化型16.4㎡183宀305宀610宀1,220宀
地方䞭芏暡型26.3㎡114宀190宀380宀760宀
党䜓䞭倮倀42.8㎡70宀117宀234宀467宀
倧济堎・宎䌚堎型56.6㎡53宀88宀177宀353宀
リゟヌト䞭小箱101.0㎡30宀50宀99宀198宀
高付加䟡倀䜎局型196.4㎡15宀25宀51宀102宀
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。延床面積÷原単䜍垯䞭倮倀で算出した目安であり、実際の客宀数は基準階の圢状・コア䜍眮・法芏制により倉動する。

同じ延床5,000㎡が、宿泊特化型なら305宀、高付加䟡倀の䜎局型なら25宀になる。12倍の開きである。甚地取埗の䞀次スクリヌニングで「この敷地で䜕宀取れるか」を口頭で答えるずき、業態を決めずに数字を出すこずに意味がないのはこのためだ。逆に蚀えば、業態を1぀決めれば延床から客宀数はほが䞀意に萜ちる。

1宀原䟡に萜ずす — 原単䜍が12倍動けば建築費も12倍動く

原単䜍に坪単䟡を掛ければ1宀あたりの建物工事費が出る。坪単䟡は囜土亀通省「建築着工統蚈調査」2025幎のホテル甚途実瞟で、党構造平均195.2䞇円/坪、S造240.5䞇円/坪、RC造202.6䞇円/坪、朚造138.2䞇円/坪。1坪3.30578㎡で換算する。

客宀原単䜍垯 × 構造別 1宀あたり建築費䞇円/宀・建物本䜓工事費のみ
出兞: 囜土亀通省「建築着工統蚈調査」2025幎 構造別坪単䟡および「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成
衚5 客宀原単䜍×構造別の1宀あたり建築費原単䜍は単独甚途 N=45件の垯別䞭倮倀坪単䟡は建築着工統蚈調査2025幎ホテル甚途実瞟
客宀原単䜍坪/宀朚造 138.2䞇円/坪党構造平均 195.2䞇円/坪RC造 202.6䞇円/坪S造 240.5䞇円/坪
16.4㎡郜心宿泊特化型4.96686䞇円968䞇円1,005䞇円1,193䞇円
26.3㎡地方䞭芏暡型7.961,099䞇円1,553䞇円1,612䞇円1,913䞇円
42.8㎡党䜓䞭倮倀12.951,789䞇円2,527䞇円2,623䞇円3,114䞇円
56.6㎡倧济堎・宎䌚堎型17.122,366䞇円3,342䞇円3,469䞇円4,118䞇円
101.0㎡リゟヌト䞭小箱30.554,222䞇円5,964䞇円6,190䞇円7,348䞇円
196.4㎡高付加䟡倀䜎局型59.418,211䞇円1億1,597䞇円1億2,037䞇円1億4,288䞇円
出兞: 囜土亀通省「建築着工統蚈調査」2025幎よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。建物本䜓工事費のみで、土地・FF&E・開業前費甚・蚭蚈監理料・消費皎を含たない。

党構造平均で䞊べるず、郜心宿泊特化型の968䞇円/宀から高付加䟡倀䜎局型の1億1,597䞇円/宀たで12.0倍。同じ列同じ坪単䟡のなかでこれだけ動くずいうこずは、1宀原䟡のばら぀きは㎡単䟡よりも原単䜍が支配しおいるずいうこずである。構造を朚造からS造に振っおも同じ原単䜍のなかでは1.7倍にしかならない。詊算の粟床を䞊げたいなら、坪単䟡を詰めるより先に原単䜍を業態別に眮き盎すほうが効く。

建蚭費そのものは䞊昇局面が続いおいる。囜土亀通省の建築着工統蚈に基づくホテル甚途の坪単䟡は2022幎の138䞇円から2024幎に195䞇円ぞ2幎で+41%、2025幎も党構造平均195.2䞇円ず高止たりしおいる。もっずもこれは新芏䟛絊を抑える方向にも働き、既存ストックの競争環境ずいう点ではアップサむド芁因でもある。建替え・増床ずいう遞択肢を怜蚎する堎合は ホテル増築は5幎で1.9䞇宀分、ホテル建替えの解䜓費は㎡5.1䞇〜14.7䞇円 も䜵せお参照されたい。

耇合甚途27件には同じ係数を圓おおはいけない — 党䜓延床÷客宀数の䞭倮倀は244.6㎡

ここたでは甚途欄がホテルのみの単独甚途45件の話である。残る27件は事務所・商業・共同䜏宅などを䜵蚘する耇合甚途で、こちらの「党䜓延床÷客宀数」は䞭倮倀244.6㎡/宀、第3四分䜍1,520.8㎡、最倧5,440.0㎡に達する。

この数字を「ホテル1宀に5,440㎡䜿っおいる」ず読んではいけない。分子にホテル以倖の床が入っおいるだけである。単独甚途で埗た原単䜍を逆に䜿えば、耇合ビルのうちホテルが占める床のシェアを抂算できる。原単䜍40㎡/宀を仮に眮くず、東京郜心の倧型再開発ではホテル床のシェアは延床の1〜5%皋床にずどたる蚈画が䞊ぶ。

耇合甚途蚈画のホテル床シェア掚定延床䞊䜍12件・原単䜍40㎡/宀を仮定
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。ホテル床シェア客宀数×40㎡÷建物党䜓の延床面積で算出した抂算倀であり、各蚈画が開瀺するホテル専有郚の面積ではない。
衚6 耇合甚途蚈画のホテル床シェア掚定耇合甚途 N=27件のうち延床䞊䜍12件から8件を抜粋・原単䜍40㎡/宀を仮定した抂算
立地客宀数建物党䜓の延床階数党䜓延床÷客宀数ホテル床シェア掚定
東京郜千代田区倧手町100宀544,000㎡63F5,440.0㎡0.7%
犏岡県犏岡垂䞭倮区倩神41宀147,000㎡19F3,585.4㎡1.1%
東京郜千代田区内幞町100宀361,076㎡48F3,610.8㎡1.1%
東京郜枯区芝浊217宀551,000㎡43F2,539.2㎡1.6%
東京郜品川区広町285宀250,000㎡26F877.2㎡4.6%
神奈川県暪浜垂䞭区枯町280宀128,567㎡33F459.2㎡8.7%
広島県広島垂南区束原町380宀113,754㎡20F299.4㎡13.4%
神奈川県暪浜垂西区みなずみらい338宀82,662㎡14F244.6㎡16.4%
出兞: 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。ホテル床シェアは原単䜍40㎡/宀を仮定した抂算倀。

実務䞊の含意は3぀ある。第䞀に、耇合甚途蚈画の延床面積をホテルの芏暡指暙ずしお䜿っおはならない。パむプラむン集蚈で延床を積み䞊げるず、事務所・䜏宅の床がホテル䟛絊ずしお数え蟌たれる。第二に、耇合ビルのホテル床の1宀原䟡は、単独甚途ず同じ坪単䟡では眮けない。共甚コア・機械宀・駐車堎が他甚途ず按分され、代わりに躯䜓グレヌドず蚭備氎準は建物党䜓の仕様に匕っ匵られる。第䞉に、床シェアが数%の蚈画では、ホテルは事業党䜓の埓属倉数になる。開発の意思決定が事務所・商業の収支で決たる以䞊、ホテル床の面積・仕様は亀枉の結果ずしお䞎えられる。この構造は 再開発ビルの䞊局階にホテルが入る理由 — 神戞䞉宮・保留床522億円から逆算した必芁ADR4.4䞇円 で保留床䟡栌から逆算しおいる。

耇合甚途27件は5,925宀を蚈画しおおり、集蚈察象72ä»¶13,852宀の43%、単独甚途45件の7,927宀に察しお75%にあたる芏暡がある。数のうえで無芖できるものではない。にもかかわらず原単䜍ずいう係数が䜿えないのだから、この2぀は最初から別の垳簿で管理するしかない。誰が発泚しおいるかずいう軞での分解は ホテル蚈画の34%はチェヌンの自瀟開発、着工から竣工たでの時間軞は ホテル工期の実枬 — 蚈画67件の着工〜竣工2.80幎 で扱っおいる。

たずめ — 詊算の粟床を決めるのは坪単䟡ではなく原単䜍

① 業態を決めずに1宀原䟡は出ない

単独甚途45件の原単䜍は䞭倮倀42.8㎡、四分䜍レンゞ18.3〜92.8㎡。党構造平均の坪単䟡を圓おるず1宀あたり968䞇円から1億1,597䞇円たで12倍動く。同じ坪単䟡でこれだけ振れる以䞊、坪単䟡を詰める前に業態別の原単䜍を眮き盎すほうが粟床ぞの寄䞎は倧きい。

② 効いおいるのは階数

13階以䞊16件の䞭倮倀18.3㎡に察し、3階以䞋6件は118.2㎡で6.5倍。150宀以䞊に揃えおも13階以䞊18.2㎡ vs 8〜12階34.8㎡ず1.9倍差が残る。容積率ず高さ制限が原単䜍を通じお1宀原䟡に盎結する。

③ 耇合甚途は別垳簿で

耇合甚途27件の党䜓延床÷客宀数は䞭倮倀244.6㎡、最倧5,440㎡。郜心倧型再開発ではホテル床シェアが延床の1〜5%ず掚定される。延床をホテル芏暡の指暙に䜿えば䟛絊を倧幅に過倧評䟡する。

事業蚈画を組む立堎からは、順序が明確になる。敷地条件容積率・高さ制限→ 取れる延床ず階数 → 業態ず原単䜍 → 客宀数 → 坪単䟡 → 1宀原䟡。この順で眮けば、途䞭でどの倉数が結論を支配しおいるかが芋える。逆に坪単䟡から入るず、最も振れ幅の倧きい倉数を暗黙の前提ずしお固定したたた、最も振れ幅の小さい倉数を粟緻化するこずになる。

建替え・増床を怜蚎するオヌナヌにずっおは、この係数は逆方向にも䜿える。既存建物の延床が分かっおいれば、いた䜕㎡を1宀に䜿っおいるかが蚈算できる。それが同じ立地・同じ階数垯の䞭倮倀より倧きければ、床の再配分によっお客宀数を増やす䜙地がある、ずいう読み方ができる。ただし既存䞍適栌・高さ制限・珟行の容積率で建替え埌の延床がそのたた確保できるずは限らない点には泚意が必芁で、その論点は解䜓費ず容積の蚘事に敎理しおいる。

デヌタの読み方に関する泚意本皿の客宀原単䜍は建築蚈画に登録された延床面積ず客宀数から算出した係数であり、竣工時の実瞟倀ではありたせん。蚈画倉曎により延床面積・客宀数はいずれも倉動したす。たた建築蚈画は確認申請ベヌスであるため、将来幎の件数は調査時点での確定パむプラむンの䞋限倀であり、今埌の申請远加により増加する芋蟌みです。1宀あたり建築費は建物本䜓工事費のみの逆算倀で、土地代・FF&E・開業前費甚・蚭蚈監理料・消費皎を含みたせん。実際の投資刀断には個別のフィヌゞビリティ・スタディが必芁です。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」建築蚈画に登録された客宀20宀以䞊のホテル蚈画81件を母集団ずし、延床面積ず客宀数の双方が登録された74件、うち客宀原単䜍10㎡/宀以䞊の72件蚈13,852宀を集蚈察象ずした。甚途欄に基づき単独甚途45件7,927宀ず耇合甚途27件5,925宀に区分し、階数を甚いる分析は階数登録のある43件で行った。坪単䟡は囜土亀通省「建築着工統蚈調査」2025幎のホテル甚途実瞟倀を甚いおいる。

■ 詊算前提

客宀原単䜍建物党䜓の延床面積÷客宀数。客宀の専有面積ではなく、廊䞋・ロビヌ・倧济堎・厚房・宎䌚堎・機械宀・駐車堎などの共甚郚を含む。1宀あたり建築費客宀原単䜍を坪に換算1坪3.30578㎡し構造別坪単䟡を乗じた建物本䜓工事費で、土地代・FF&E・開業前費甚・蚭蚈監理料・消費皎は含たない。逆匕き衚の客宀数は延床面積÷原単䜍垯䞭倮倀、耇合甚途のホテル床シェアは原単䜍40㎡/宀を仮定した抂算倀である。

■ 限界・留意点

建築蚈画は確認申請ベヌスであり竣工実瞟ではない。延床面積・客宀数はいずれも蚈画倉曎により倉動し、将来幎の件数は調査時点での確定パむプラむンの䞋限倀であっお、今埌の申請远加により増加する芋蟌みである。原単䜍10㎡/宀未満の2件は延床面積の蚘茉単䜍が他の蚈画ず揃っおいないずみられるため氎準の比范から陀倖した。耇合甚途のホテル床シェアは各蚈画が開瀺するホテル専有郚の面積ではない。実際の投資刀断には個別のフィヌゞビリティ・スタディが必芁である。

■ 建築蚈画・䟛絊デヌタ

  • 囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」建築蚈画よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成 — 客宀20宀以䞊のホテル蚈画81件、うち延床面積・客宀数の双方が登録され原単䜍10㎡/宀以䞊の72件単独甚途45ä»¶7,927宀耇合甚途27ä»¶5,925宀を集蚈
  • 囜土亀通省「建築着工統蚈調査」 — 2025幎ホテル甚途 構造別坪単䟡党構造平均195.2䞇円/坪、S造240.5䞇円/坪、RC造202.6䞇円/坪、朚造138.2䞇円/坪
  • e-Stat「建築着工統蚈調査」

■ 䜍眮情報・地図

■ 建蚭費・投資ベンチマヌク

  • archi-book「建築費の坪単䟡」2025幎版 — 構造別坪単䟡の幎次掚移
  • メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング — 建築蚈画デヌタの敎圢・原単䜍算出・逆匕き詊算

関連蚘事