(有)渡辺水産(千葉県木更津市畔戸1350-28、設立2004年4月、資本金300万円)は4月1日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。観光ホテルなどの周辺観光客を対象に集客を図っていたが、新型コロナの感染拡大で飲食店の集客が激減した。
2004年4月設立の海産物販売業者。地元木更津で水揚げされた海産物の卸売を主体とし、2014年には本社敷地内に飲食店「海鮮浜焼き盤洲(ばんず)」をオープンし、近隣のアウトレットモールや観光ホテルなどの周辺観光客を対象に集客を図り、新たな収益の柱にまで成長した。
しかし、近年はアニサキスによる食中毒問題で主力の海産物卸売が低迷。赤字計上が続いたことで債務超過に転落し、資金繰りは逼迫していた。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、収益の柱となっていた飲食店の集客が激減した。今後の業績回復の見込みが立たず、運転資金の調達も限界に達したことで今回の措置となった。
負債は推定3億7,000万円。
千葉県で初となる新型コロナ関連破たんとなった。
TSRが報じた。
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