眠っていたデータから新たな付加価値を
投資・開発
2026年1〜3月の国内ホテル取得額は前年同期比+81%・約1,730億円に達し、J-REITによるホテル取得額は四半期ベースで過去最大を記録した(CBRE、日本経済新聞)。訪日需要を背景にREIT・外資ファンドの資金が集中し、いま全国の都心商業地では「同じ一区画をホテルにするか、分譲マンションにするか」という用地の取り合いが起きている。本稿では、主要6府県のADR階層から「ホテルがマンションの機...
調査
宿泊体験の満足度を左右する要素として、近年あらためて注目を集めているのが「アメニティの充実度」である。選べるアメニティバイキング、館内をくつろいで過ごせるルームウェア(館内着)、スキンケア用品の無料提供——これらは単独でも宿泊者の評価を押し上げる要素だが、3つすべてを高水準で兼ね備える施設はごく一部にとどまる。本稿では、宿泊者口コミ約250万件をNLP解析したタグデータをもとに、3種のアメニティす...
インバウンド
2026年3月、マレーシアからの訪日客は76,600人(前年同月比+44.2%)、インドネシアは82,800人(同+36.6%)に達し、いずれも単月・3月として過去最高を更新した。背景にはイスラム教の断食明け休暇(レバラン)とスクールホリデーが重なったことがある。ムスリム圏からの旅行需要が構造的に拡大するなか、宿泊事業者にとって「ハラル対応がどの地域で求められ、どの地域に成長余地が残されているか」...
北海道
京都府
沖縄県
2025年の訪日シンガポール人数は72万6,200人(前年比+5.1%、JNTO推計値)で、訪日客数・消費額ともに過去最高を更新した。一人当たり消費額は約31万8,000円と、ASEAN6か国のなかでも突出して高い水準にある。本稿では、メトロエンジンリサーチが集計するOTA公開価格データとJNTO月次推計値を組み合わせ、シンガポール客の長期滞在・高単価志向が、2026年夏の京都市・ニセコ町・倶知安...
鹿児島県
取材
鹿児島県志布志市の分散型ホテル「HOTEL RACCAN」は、6月限定の初夏リトリートプランを展開している。 かつて港町として栄えた志布志の歴史を背景に、「船が港で帆を休めるように」をコンセプトに掲げる同ホテル。江戸時代末期の武家屋敷「木下氏邸」と、明治期の商家「山中氏邸」を活用し、歴史的建造物での宿泊に、サウナやヘッドスパ、フェイシャルエステを組み合わせる。梅雨の静けさや地域の景観を生かしながら...
エリア・施設分析
2026年秋、約6年の歳月をかけた首里城正殿の復元が完成し、内部公開が予定されている。世界遺産・首里城を擁する那覇市・首里周辺は、ただでさえ国内屈指の宿泊需要を抱えるエリアだが、この歴史的なランドマークの復活が新たな需要ドライバーとして加わる。本稿では、メトロエンジンリサーチの公開価格データと推定稼働率(OCC)をもとに、那覇・首里エリアのホテル供給構造とADR(平均客室単価)の階層を読み解き、今...
客層・セグメント分析
ホテル朝食の評価軸は「品揃え」や「焼きたてパン」だけではない。宿泊者の口コミを丁寧に読み解くと、玉子焼き・オムレツ・卵かけご飯といった「卵料理」単体が、朝食満足度を静かに、しかし確実に押し上げているケースが少なくない。本記事では、宿泊者口コミをNLP解析し、卵料理への言及が特に多いホテル・旅館の全国ランキングTOP30を集計。さらに「卵料理タグ」がそのエリアでどれほど希少な評価軸なのかを検証し、卵...
2025年から2026年にかけて、宿泊者の口コミに静かな変化が起きている。ホテルバンク編集部がNLP(自然言語処理)で宿泊者口コミを79のタグに分類し、直近3ヶ月(N=309,789件)と過去12ヶ月(N=1,551,333件)の言及頻度を比較したところ、全カテゴリの中で「温泉」「露天風呂」という入浴系タグが上昇幅の上位に並んだ。猛暑が続くなかでなぜ温泉への言及が伸びているのか。本稿では入浴系タグ...
千葉県
東京ディズニーリゾート(TDR)の徒歩圏に、(仮称)舞浜ホテル計画として進んでいた地上14階・750室の大型ホテルが「ザ ロイヤルパークホテル 舞浜リゾート 東京ベイ」として2026年1月に開業した(三菱地所・清水建設施工、運営は三菱地所ホテルズ&リゾーツ)。テーマパーク需要に支えられる舞浜・浦安ベイエリアにおいて、この750室の追加供給がどう吸収されるのか。本稿では、エリアの既存供給と新規750...
日本銀行の政策金利は2025年12月に0.75%へ引き上げられ、2026年中に1.0〜1.25%へ向かう正常化局面に入った。この環境変化は、ホテル運営会社・デベロッパー・REITの資金調達構造を大きく動かしている。2026年6月時点では個人向け社債の発行が活発化し、A格帯で1.8%台、BBB格帯で3%台後半というクーポン水準が観測される。本稿は、社債という「デット調達手段」を、REIT公募増資の資...