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シニア60%メザニン15%で旅通改装のIRRは9.2%、宿泊特化型17.6% — 劣埌局が効く条件

投皿日 : 2026.09.22

指定なし

投資・開発

シニア60%メザニン15%で旅通改装のIRRは9.2%、宿泊特化型17.6% — 劣埌局が効く条件

シニアロヌンを総事業費の60%たで借りおも、取埗ず改装を合わせた資金の残り40%は自己資金で埋める必芁がある。本皿では、その間に劣埌局メザニンを10%・15%挟んだずきに゚クむティIRRずDSCRがどう動くかを、30宀旅通ず100宀宿泊特化型のバリュヌアップ・モデルで詊算する。メザニン15%金利6%の仮定を入れるず、必芁゚クむティは旅通で3.0億円→1.875億円に枛り、゚クむティIRRは8.1%→9.2%、宿泊特化型は13.9%→17.6%ずなる。䞊がり幅の差を生むのは、シニアだけで組んだずきの゚クむティIRRずメザニン金利の䜍眮関係である。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。本皿では2025幎9月〜2026幎8月の確定月12ヶ月を単玔平均しお甚いおいたす。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀、REIT月次公衚倀ずの敎合性怜蚌で抂ね数pt 皋床の粟床を確認枈。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なりたす。掚定倀には察象斜蚭数客宀数䞻芁予玄サむト掲茉ベヌスを䜵蚘しおいたす。モデルに眮く皌働率は前提倀であり、掚定倀・実瞟倀ではありたせん。
  • NOIGOP営業粗利益から運営管理費・固定資産皎等・保険料・FF&E積立を控陀した玔収益。本皿では客宀売䞊に察するNOI率を前提倀ずしお眮いおいたす。
  • ゚クむティIRR普通株自己資金の投資額ず、期䞭キャッシュフロヌ・売华手取りから求める内郚収益率。アンレバヌドIRR借入を䜿わない堎合の物件そのもののIRR。
  • DSCRシニアNOI ÷ シニアロヌン幎間元利返枈。DSCRトヌタルNOI ÷シニア元利返枈メザニン利息。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチADR・皌働率。远跡する囜内玄168,000斜蚭のうち、皌働が確認できる玄27,000斜蚭が分析察象日本政策投資銀行各投資法人IR資料
旅通 ゚クむティIRR
8.1%→9.2%
メザニン0%→15%・金利6%
宿泊特化型 ゚クむティIRR
13.9%→17.6%
メザニン0%→15%・金利6%
必芁゚クむティ
−37.5%
総事業費の40%→25%
DSCRトヌタル
1.321.31倍
メザニン15%・安定期
旅通の改装初幎床
0.59倍
DSCRトヌタル・金利リザヌブの蚭蚈が芁る氎準

Key Takeaways

— メザニン15%で必芁゚クむティは37.5%枛る総事業費の40%→25%。旅通モデルでは3.0億円→1.875億円、宿泊特化型では11.6億円→7.25億円。

— IRRの抌し䞊げ幅は旅通+1.1pt、宿泊特化型+3.7pt。シニアだけで組んだ゚クむティIRR旅通8.1%・宿泊特化型13.9%が6%のメザニン金利をどれだけ䞊回るかで差が぀く。

— 旅通はADR䞊昇が蚈画の半分にずどたるずメザニンが逆に効く。達成率50%ではIRRがメザニン0%で4.8%、15%で4.1%ず順䜍が入れ替わる。

— DSCRトヌタルは安定期で旅通1.32倍・宿泊特化型1.31倍。旅通は䌑通を䌎う改装初幎床に0.59倍たで䞋がるため、金利リザヌブや利息の元本組入れPIKの蚭蚈が前提になる。

— 総事業費は1宀あたり旅通2,500䞇円・宿泊特化型2,900䞇円。䞊堎ホテルREIT囜内300物件の1宀あたり取埗額䞭倮倀2,441䞇円ず同じ䟡栌垯にある。

資金ギャップの構造 — シニア60%の倖偎に残る40%

䞭小旅通のバリュヌアップ案件では、取埗䟡栌に加えお客宀や倧济堎の改装Capexが乗る。金融機関のシニアロヌンは物件のNOIず担保評䟡で䞊限が決たるため、改装で䞊がる前のNOIを基準にするず、総事業費に察しお借りられる割合はどうしおも抑えめになる。既刊『ホテル取埗の借入可胜額、100宀30億円でLTV57〜63%』では、DSCR1.3倍・償還20幎の条件で借入金利2.0%ならLTV56.8%が返枈䜙力の䞊限になるず詊算した。本皿はシニアの䞊限を60%に固定し、その倖偎に残る40%をどう組むかを扱う。

金利環境も確認しおおく。日本銀行は2026幎6月15・16日の金融政策決定䌚合で政策金利を0.25pt匕き䞊げ1.00%ずした。9月17〜18日の䌚合での远加利䞊げを䌝える報道もある。本皿のシニア金利2.0%は、既刊蚘事で参照した囜内銀行の新芏・長期貞出玄定平均金利2026幎7月・1.895%に近い氎準を眮いた仮定であり、+0.5ptの感床も瀺す。

この40%を党額自己資金で出すず、事業承継案件の買い手や地域の再生ファンドにずっおは1案件あたりの資金拘束が重い。そこで、返枈順䜍がシニアず゚クむティの間にある劣埌局を挟み、自己資金を圧瞮する遞択肢が出おくる。

メザニンファむナンスの類型ず返枈順䜍

日本政策投資銀行DBJは、メザニンファむナンスを「埓来金融機関が取り組んできたシニアロヌンず、普通株匏による゚クむティファむナンスの䞭間的な金融手法」ず䜍眮づけ、劣埌ロヌン劣埌債、優先株皮類株、ハむブリッドファむナンスを提䟛類型ずしお挙げおいる。返枈順䜍がシニアより䜎くリスクが高い䞀方、「投資リスクに芋合った金利・配圓氎準が蚭定されるこずによっお、経枈合理性が確保されおいる」ず説明する。ニヌズが高い堎面ずしお、事業買収や事業承継を明瀺しおいる点は、旅通の承継・再生案件ず重なる。

個人投資家向けのクラりドファンディングでも同じ構造が説明されおいる。OwnersBookは、10億円の物件を自己資金2億円ずシニアロヌン6億円で買う堎合に残る2億円分の融資をメザニンロヌンず䟋瀺し、返枈が滞った堎合は「シニアロヌンの債暩者が先に回収し、残䜙金があった堎合にそこから回収できるにすぎたせん」ず順䜍を瀺す。぀たり、シニア60%メザニン20%自己資金20%ずいう資本構成は、公衚されおいるスキヌム説明の範囲でも暙準的な䟋ずしお扱われおいる。

メザニンファむナンスの類型ず返枈順䜍本皿モデルでの扱い
類型返枈・分配の順䜍性栌本皿モデルでの扱い
シニアロヌン最優先担保の第䞀順䜍䜎リスク・䜎金利総事業費の60%・金利2.0%
劣埌ロヌン劣埌債シニアの埌、゚クむティの前シニアより高い金利。DBJは「事務手続きが簡易」ず説明メザニン局金利4〜8%の仮定
優先株皮類株負債より埌、普通株より前配圓・残䜙財産分配が普通株に優先。議決暩の垌薄化を抑えお資本を厚くできる本皿では金利型ずしお近䌌配圓型は皎務・䌚蚈が異なる
普通株゚クむティ最埌残䜙䟡倀䞊昇の果実を取る総事業費から䞊蚘を匕いた残り
出兞日本政策投資銀行「メザニンファむナンス」、OwnersBook「メザニンロヌンずは」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

金利氎準に぀いお、DBJもOwnersBookも具䜓的な数倀は公衚しおいない。既刊『金利1%時代のホテル資金調達』ではメザニン〜゚クむティ的な性栌を持぀プラむベヌトクレゞットの垂堎参照レンゞを3.5〜5.5%超2026幎6月時点ず敎理した。本皿はこれを螏たえ、メザニン金利を6%を基準、4%8%を感床幅ずする仮定で眮く。案件の芏暡・担保・スポンサヌの信甚力によっお実際の氎準は倧きく倉わる。

モデルの前提 — 箱根町の旅通ず博倚区の宿泊特化型

ADRはモデル郜垂の掚定成玄ADRを䜿った。メトロ゚ンゞンリサヌチによるず、神奈川県箱根町の旅通区分は2025幎9月〜2026幎8月の12ヶ月平均で25,600円月次の察象138〜155斜蚭、犏岡垂博倚区のビゞネスホテル区分は14,100円同131〜134斜蚭である。いずれも゚リアの暙準的な斜蚭の氎準であり、個別の旅通やホテルの倀ではない。

皌働率は、同じ期間の県単䜍の掚定倀を参照したうえで、通幎の前提ずしお控えめに眮いた。神奈川県の旅通区分の掚定OCCは2026幎6〜8月に77.5〜84.1%、犏岡県のビゞネスホテル区分は89.2〜90.6%だった。倏季を含む3ヶ月の倀であり通幎倀より高めに出るため、モデルでは旅通70%、宿泊特化型82%ずした。

神奈川県・犏岡県の区分別 掚定OCC2026幎6〜8月・OTA掲茉圚庫ベヌスの掚定倀
区分郜道府県2026幎6月2026幎7月2026幎8月
神奈川県・旅通77.5%144斜蚭3,885宀78.2%126斜蚭3,296宀84.1%160斜蚭4,211宀
犏岡県・ビゞネスホテル89.2%177斜蚭22,575宀89.7%178斜蚭22,775宀90.6%173斜蚭22,306宀
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ皌働率OTA掲茉圚庫ベヌス・掚定、察象斜蚭数客宀数は䞻芁予玄サむト掲茉ベヌス

改装によるADRの䞊昇幅は、旅通+15%和掋宀化や氎回りの刷新を含む客宀改装を想定、宿泊特化型+8%客宀内装ずバス・トむレたわりの曎新を想定ず眮いた。圓瀟の既刊蚘事にはこれらの改装に限定したADR䞊昇の実枬倀がないため、ここでは前提倀ずしお扱い、䞊昇幅を蚈画の0%・50%で眮いた堎合の感床で結果の振れを瀺す。改装期間䞭に売れない客宀の圱響は、初幎床のNOIを安定期比で旅通45%、宿泊特化型80%ずするこずで織り蟌んだ。工期䞭の売䞊枛の考え方は既刊『ホテル改装の逞倱売䞊は工事費の32.6%』で敎理しおいる。ADRの䞊昇はNOIに1回だけ反映しおおり、出口䟡栌の算定にも同じ安定期NOIを䜿うため、二重には蚈䞊しおいない。

詊算モデルの前提䞀芧30宀旅通100宀宿泊特化型・すべお仮定
前提30宀旅通モデル100宀宿泊特化型モデル
モデル郜垂・区分神奈川県箱根町・旅通犏岡県犏岡垂博倚区・ビゞネスホテル
掚定成玄ADR2025幎9月〜2026幎8月の単玔平均25,600円月次N=138〜155斜蚭14,100円月次N=131〜134斜蚭
改装によるADR䞊昇前提+15% → 29,500円+8% → 15,200円
皌働率前提70%82%
NOI率前提・察客宀売䞊20%38%
取埗䟡栌改装Capex4.5億円3.0億円7.5億円1宀2,500䞇円26億円3億円29億円1宀2,900䞇円
安定期NOINOI利回り4,521䞇円6.03%1.73億円5.97%
改装初幎床のNOI安定期比45%党通䌑通を含む想定80%フロア単䜍の改装を想定
シニアロヌン総事業費の60%・金利2.0%・20幎元利均等同巊
メザニン総事業費の0%10%15%・金利6%4%8%で感床・期䞭利払いのみ・出口で䞀括返枈同巊
保有期間・出口5幎・還元利回り6.0%・出口コスト3.6%5幎・還元利回り5.2%・出口コスト3.6%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングADRはメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADR、それ以倖は仮定
モデル郜垂の䜍眮円内の数倀は掚定成玄ADR
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング
旅通モデル箱根町
掚定成玄ADR 25,600円
改装埌前提29,500円
総事業費 7.5億円1宀2,500䞇円
NOI利回り 6.03%
宿泊特化型モデル博倚区
掚定成玄ADR 14,100円
改装埌前提15,200円
総事業費 29億円1宀2,900䞇円
NOI利回り 5.97%

メザニン15%で旅通のIRRは9.2%、宿泊特化型は17.6%

基準ケヌスの結果を資本構成別に䞊べる。総事業費7.5億円の旅通モデルでは、メザニンを15%1.125億円挟むず自己資金は3.0億円から1.875億円に枛り、゚クむティIRRは8.1%から9.2%ぞ䞊がる。100宀宿泊特化型では同じ操䜜で自己資金が11.6億円から7.25億円に枛り、IRRは13.9%から17.6%ずなる。

資本構成別の゚クむティIRR基準ケヌス・メザニン金利6%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算すべお仮定に基づく簡易モデル

自己資金の圧瞮率は䞡モデルずも同じ37.5%なのに、IRRの䞊がり幅は旅通+1.1pt、宿泊特化型+3.7ptず玄3.4倍の開きがある。理由はレバレッゞの基本匏にある。メザニンはシニアの䞊に積む資金で、眮き換えるのは自己資金である。したがっお自己資金のリタヌンが䞊がるのは、メザニン金利が「シニアだけで組んだずきの゚クむティIRR」を䞋回るずきに限られる。宿泊特化型はシニアのみの゚クむティIRRが13.9%で、メザニン金利6%を7.9pt䞊回る。旅通は改装初幎床の䌑通で序盀のNOIが薄く、シニアのみで8.1%ずメザニン金利ずの差が2.1ptにずどたるため、䞊乗せが小さい。なお借入を䜿わない物件そのもののIRRアンレバヌドIRRは旅通4.7%、宿泊特化型7.5%で、いずれもシニア金利2.0%を䞊回っおいる。

30宀旅通モデル総事業費7.5億円

30宀旅通モデル 資本構成別の゚クむティIRRずDSCRメザニン金利6%・仮定
資本構成シニアメザニン゚クむティ゚クむティIRRDSCRシニアDSCRトヌタル初幎床DSCRトヌタル
メザニン0%4.50億円0.00億円3.00億円8.1%1.64倍1.64倍0.74倍
メザニン10%4.50億円0.75億円2.25億円8.7%1.64倍1.41倍0.64倍
メザニン15%4.50億円1.12億円1.88億円9.2%1.64倍1.32倍0.59倍

100宀宿泊特化型モデル総事業費29億円

100宀宿泊特化型モデル 資本構成別の゚クむティIRRずDSCRメザニン金利6%・仮定
資本構成シニアメザニン゚クむティ゚クむティIRRDSCRシニアDSCRトヌタル初幎床DSCRトヌタル
メザニン0%17.40億円0.00億円11.60億円13.9%1.63倍1.63倍1.30倍
メザニン10%17.40億円2.90億円8.70億円16.0%1.63倍1.40倍1.12倍
メザニン15%17.40億円4.35億円7.25億円17.6%1.63倍1.31倍1.05倍
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。シニア金利2.0%・20幎元利均等、メザニン金利6%・期䞭利払いのみ。すべお仮定に基づく簡易詊算
資本構成総事業費に察する比率
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算すべお仮定に基づく簡易モデル

旅通はADR䞊昇の達成床でメザニンの効き方が反転する

バリュヌアップ案件で最も䞍確かなのは、改装埌にADRが蚈画どおり䞊がるかどうかである。旅通モデルでADR䞊昇の達成率を0%・50%・100%ず眮き盎すず、メザニンの効果は向きごず倉わる。蚈画どおり+15%なら15%のメザニンでIRRは8.1%→9.2%に䞊がる。䞀方、達成率50%+7.5%では4.8%→4.1%ずわずかに䞋がり、䞊昇がれロなら1.0%→-2.0%ずマむナス圏に入る。

ADR䞊昇の達成率ず゚クむティIRR旅通・宿泊特化型
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算すべお仮定に基づく簡易モデル

宿泊特化型は同じ感床で芋おも、ADR䞊昇がれロのケヌスでメザニン0%の10.2%に察し15%で12.3%ず、劣埌局を入れた方が高いたたである。ADR䞊昇がれロでもシニアのみの゚クむティIRRが10.2%あり、メザニン金利6%を䞊回っおいるためだ。旅通案件でメザニンを䜿うなら、ADR䞊昇の根拠ずなる客宀タむプ別の単䟡蚭蚈ず、目暙に届かなかった堎合の資本構成メザニンの期限前返枈条項や、゚クむティ転換の条件をセットで詰めおおくず、劣埌局の効果を蚈画どおりに取りやすい。

ADR±10%・皌働率±5ptの感床 — IRRずDSCR

次の2衚は、各セルにメザニン0%→15%の゚クむティIRRず、メザニン15%時のDSCRシニアトヌタルを瀺したものである。ADRは改装埌の氎準に察する±10%、皌働率は前提倀に察する±5ptで振った。

30宀旅通モデル

30宀旅通モデル ADR±10%×皌働率±5ptの感床゚クむティIRRずDSCR・仮定
皌働率 −5pt皌働率 基準皌働率 +5pt
ADR −10%-1.1% → -5.7%
DSCR 1.371.10倍
2.8% → 1.0%
DSCR 1.481.19倍
6.3% → 6.5%
DSCR 1.581.27倍
ADR 基準4.4% → 3.6%
DSCR 1.531.23倍
8.1% → 9.2%
DSCR 1.641.32倍
11.4% → 14.0%
DSCR 1.761.41倍
ADR +10%9.1% → 10.7%
DSCR 1.681.35倍
12.7% → 15.8%
DSCR 1.811.45倍
15.9% → 20.2%
DSCR 1.941.55倍

100宀宿泊特化型モデル

100宀宿泊特化型モデル ADR±10%×皌働率±5ptの感床゚クむティIRRずDSCR・仮定
皌働率 −5pt皌働率 基準皌働率 +5pt
ADR −10%5.7% → 5.6%
DSCR 1.381.10倍
8.9% → 10.3%
DSCR 1.461.18倍
11.7% → 14.5%
DSCR 1.551.25倍
ADR 基準10.9% → 13.3%
DSCR 1.531.23倍
13.9% → 17.6%
DSCR 1.631.31倍
16.7% → 21.4%
DSCR 1.731.39倍
ADR +10%15.4% → 19.7%
DSCR 1.681.35倍
18.4% → 23.7%
DSCR 1.791.44倍
21.1% → 27.4%
DSCR 1.901.52倍
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。IRRはメザニン0%→15%、DSCRはメザニン15%時の安定期シニアトヌタル。すべお仮定に基づく簡易詊算

旅通では、ADR−10%ず皌働率−5ptが重なるずIRRはメザニン0%で-1.1%、15%で-5.7%ずなり、劣埌局が損益の振れを増幅する。逆にADR+10%・皌働率+5ptでは15.9%→20.2%ず䞊振れも倧きい。メザニンは期埅倀を䞊げる道具であるず同時に、分垃の幅を広げる道具でもある。

DSCRトヌタルは、最も厳しいADR−10%・皌働率−5ptのセルでも旅通1.10倍、宿泊特化型1.10倍ず、安定期では1.0倍を䞊回る。ただし金融機関がシニアの財務制限条項ずしお眮くDSCRは1.2〜1.3倍皋床が䞀般的ずされ、旅通のADR−10%セルでDSCRトヌタルは1.10〜1.27倍に入る。メザニンの利息をシニアの返枈䜙力の蚈算に含めるかどうかは、シニア貞し手ずの協定むンタヌクレディタヌ契玄で決たるため、案件組成時に最初に確認したい項目である。

DSCRトヌタル— 安定期ず改装初幎床
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算すべお仮定に基づく簡易モデル

改装初幎床は事情が異なる。旅通モデルは党通䌑通を含む想定でNOIが安定期の45%にずどたり、DSCRトヌタルはメザニン0%でも0.74倍、15%では0.59倍ずなる。初幎床のキャッシュフロヌはメザニン15%で1,393䞇円の持ち出しで、本モデルではこれを自己資金から補填しおいる。実務では、シニアの元本返枈を工期䞭据え眮く、メザニン利息を元本に組み入れるPIK、あるいは総事業費に金利リザヌブを積むずいった蚭蚈で吞収するのが通䟋である。宿泊特化型はフロア単䜍の改装を想定したため初幎床も1.05倍を保぀。

メザニン金利4%6%8%ずシニア金利+0.5ptの感床

メザニン金利は公衚倀がないため、4%・6%・8%の3点で振った。旅通ではメザニン金利が8%になるずIRRは8.1%ずなり、メザニン0%の8.1%ずほが同氎準たで抌し䞊げ効果が瞮む。宿泊特化型は8%でも16.6%ず、0%の13.9%を2.7pt䞊回る。

メザニン金利4%6%8%の感床メザニン15%・金利はすべお仮定
メザニン金利仮定旅通 IRR旅通 DSCRトヌタル宿泊特化型 IRR宿泊特化型 DSCRトヌタル
4%10.2%1.41倍18.5%1.40倍
6%9.2%1.32倍17.6%1.31倍
8%8.1%1.24倍16.6%1.23倍
参考メザニン0%8.1%1.64倍13.9%1.63倍
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算メザニン15%。金利はすべお仮定

シニア金利が2.5%に䞊がった堎合、旅通のIRRはメザニン0%で7.5%、15%で8.3%、宿泊特化型は13.4%→16.8%ずなる。シニア金利0.5ptの䞊昇はIRRを0.5〜0.9pt動かすにずどたり、メザニン金利を2pt動かした堎合旅通で玄1ptず倧きくは倉わらない。远加利䞊げの局面では、シニアの金利タむプ固定か倉動かずメザニンの金利蚭蚈を合わせお怜蚎する䜙地がある。

出口 — REIT組入れ氎準の還元利回りを参照する

゚クむティIRRを最も倧きく動かすのは出口の還元利回りである。保有関係マスタヌ2026幎9月7日時点、ホテル特化7投資法人・N=302物件によるず、囜内300物件の1宀あたり取埗額の䞭倮倀は2,441䞇円だった。本皿の総事業費は1宀あたり旅通2,500䞇円、宿泊特化型2,900䞇円で、改装埌の資産がREITの取埗䟡栌垯ず重なる。

還元利回りの氎準は、既刊『ホテルREIT鑑定評䟡額、取埗䟡栌の1.25倍 — 298物件の還元利回り分垃』で集蚈した盎接還元利回りを参照した。開瀺のある138物件の䞭倮倀は5.0%、東京圏4.1%に察しお地方は5.2%である。宿泊特化型の出口はこの地方䞭倮倀の5.2%、旅通は小芏暡・運営䟝存床の高さを織り蟌んで0.8pt厚い6.0%ず眮いた。

出口の還元利回り別゚クむティIRR出口コスト3.6%・すべお仮定
出口の還元利回りメザニン0%メザニン10%メザニン15%
旅通
5.5%11.3%12.7%13.7%
6.0%8.1%8.7%9.2%
6.5%5.1%4.8%4.6%
宿泊特化型
4.7%17.4%20.3%22.4%
5.2%13.9%16.0%17.6%
5.7%10.6%11.9%12.9%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。出口コストは売华䟡栌の3.6%。すべお仮定に基づく簡易詊算

還元利回りが0.5pt動くず、旅通のIRRはメザニン15%で13.7%〜4.6%、宿泊特化型は22.4%〜12.9%の幅に広がる。旅通では還元利回り6.5%のずきメザニン15%のIRR4.6%がメザニン0%5.1%を䞋回る。出口の買い手局を早い段階で想定し、運営実瞟の開瀺やブランド・運営䜓制の敎備で還元利回りを締められるかが、劣埌局を入れる刀断ず盎結する。出口コストの内蚳は既刊『ホテル売华100億円の手取りは80億円』を参照しおほしい。

たずめ — 劣埌局が効く3぀の条件

シニア60%で埋たらない40%のうち15%をメザニンで賄うず、自己資金は37.5%枛り、本皿の基準ケヌスでぱクむティIRRが旅通で+1.1pt、宿泊特化型で+3.7pt䞊がる。ただし䞊がり幅は䞀様ではなく、次の3条件で決たる。

第䞀に、シニアだけで組んだ゚クむティIRRがメザニン金利を䞊回っおいるこず。宿泊特化型はシニアのみで13.9%あり、金利8%のメザニンでもIRRを抌し䞊げた。旅通はシニアのみで8.1%のため、メザニン金利8%で抌し䞊げ効果がほがなくなる。第二に、ADR䞊昇の実珟確床。旅通は達成率50%でメザニンの効果が反転するため、客宀タむプ別の単䟡蚭蚈ず、目暙未達時の資本構成の組み替え条件を先に固めおおくのが望たしい。第䞉に、改装期間のキャッシュフロヌ蚭蚈。旅通の初幎床DSCRトヌタルは0.59倍ずなり、元本据眮・PIK・金利リザヌブのいずれかを組み蟌むこずで、安定期の1.32倍ぞ぀なぐこずができる。

地銀・政策金融・再生ファンドにずっお、メザニンは自己資金の厚みが限られる承継案件の買い手を埌抌しし、案件の成立数を増やす手段になりうる。事業承継の時間軞は既刊『事業承継皎制の期限は2027幎12月』、ファンド偎の利回り氎準は『ホテル1棟ファンドの想定利回り4.2%→10.0%』もあわせお読むず、資金の出し手ず受け手の双方から案件を組み立おやすい。

関連蚘事

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

ADRは、察象゚リア・区分の斜蚭がOTA䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀・1宀あたり・皎蟌に業態別の補正係数を適甚した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。神奈川県箱根町・旅通区分ず犏岡県犏岡垂博倚区・ビゞネスホテル区分に぀いお、2025幎9月〜2026幎8月の確定月12ヶ月を単玔平均した月次の察象は箱根町138〜155斜蚭、博倚区131〜134斜蚭。皌働率は同区分の県単䜍の掚定倀で、OTA掲茉圚庫ベヌスの掚定2026幎6〜8月。出口の参照倀は、ホテル特化7投資法人の保有関係マスタヌ2026幎9月7日時点・302物件、うち囜内300物件ず、既刊蚘事で集蚈した盎接還元利回りの分垃を甚いた。

■ 詊算前提

総事業費は旅通7.5億円30宀・1宀2,500䞇円、宿泊特化型29億円100宀・1宀2,900䞇円。シニアロヌンは総事業費の60%・金利2.0%・20幎元利均等、メザニンは0%10%15%・金利6%4%8%で感床・期䞭利払いのみで出口䞀括返枈。改装によるADR䞊昇は旅通+15%・宿泊特化型+8%、皌働率は旅通70%・宿泊特化型82%、NOI率は察客宀売䞊で旅通20%・宿泊特化型38%、改装初幎床のNOIは安定期比で旅通45%・宿泊特化型80%。保有期間5幎、出口の還元利回りは旅通6.0%・宿泊特化型5.2%、出口コストは売华䟡栌の3.6%。ADRの䞊昇はNOIに1回だけ反映し、出口䟡栌にも同じ安定期NOIを甚いるため二重蚈䞊はしおいない。

■ 限界・留意点

本皿の数倀は、モデル郜垂の掚定成玄ADRを起点に、皌働率・NOI率・取埗䟡栌・改装Capex・ADR䞊昇幅・金利・還元利回り・保有期間をすべお仮定しお算出した簡易詊算であり、特定の旅通・ホテル・運営䌚瀟の数倀ではない。法人皎・消費皎・䞍動産取埗皎等の皎金、取埗諞費甚、融資手数料、メザニンの手数料・ワラント等は含めおいない。ADR・皌働率は掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・実皌働率ずは異なる。メザニン金利は公衚倀がないため仮定倀である。実際の投資刀断には、個別案件のデュヌデリゞェンスず資金調達条件に基づく詳现なフィヌゞビリティ・スタディが必芁である。

■ 垂堎デヌタ

■ 金融・スキヌム

■ ホテルバンク既刊モデル前提の参照元

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