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ホテル1棟ファンドの想定利回り4.2%→10.0% — 䞍特法327事業者を党数集蚈

投皿日 : 2026.09.03

指定なし

投資・開発

ホテル1棟ファンドの想定利回り4.2%→10.0% — 䞍特法327事業者を党数集蚈

囜土亀通省が公衚する䞍動産特定共同事業者の䞀芧を1件ず぀数えるず、2026幎7月31日珟圚で蚱可事業者277瀟、小芏暡登録事業者50瀟の蚈327瀟が存圚する。このうち電子取匕業務むンタヌネット䞊での契玄締結に察応するのは121瀟。さらに、特䟋事業者を䜿った倒産隔離型スキヌムをオンラむンで組成できる第3号事業電子取匕業務の䞡方を持぀事業者は、党囜で17瀟しかない。本皿では、この蚱可䞀芧を䞀次資料ずしお党数集蚈し、宿泊アセットに実際に入っおいる小口資金の芏暡・利回り・地域分垃を定量化する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なりたす。
  • 想定利回り各ファンド事業者が募集時点で公衚した幎率の想定倀。実瞟を保蚌するものではありたせん。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング囜土亀通省「䞍動産特定共同事業法に基づく事業者及び適栌特䟋投資家䞀芧」
事業者総数
327
蚱可277小芏暡登録50
電子取匕業務
121
蚱可事業者の43.7%
3号×電子取匕
17
SPC型をオンラむン組成
事業者れロの県
20
47郜道府県䞭
ホテル案件の想定利回り
4.2→10.0%
2018幎→2025幎
Key Takeaways
  • — 327瀟——囜土亀通省の事業者䞀芧2026幎7月31日珟圚を党数集蚈した䞍特法事業者数。蚱可277瀟小芏暡登録50瀟。
  • — 17瀟——特䟋事業者SPCを䜿う第3号事業ず電子取匕業務を䜵せ持぀事業者。ホテル1棟を倒産隔離型でオンラむン組成できる噚は、蚱可事業者277瀟䞭この数にずどたる。
  • — 56.6%が東京郜——327瀟䞭185瀟が東京郜に本店を眮く䞀方、1瀟も存圚しない県が20県。噚は郜垂に、宿泊アセットは地方にあるずいう逆向きの分垃。
  • — 想定利回り4.2%→10.0%——2018幎12月の浅草案件4.2%に察し、2025幎以降は6.0%が提瀺の䞋限、犏岡・博倚の1棟案件で10.0%。8幎で提瀺レンゞが倍以䞊に開いた。
  • — 倧阪垂䞭倮区 −34.3%——掚定成玄ADRは2026幎7月¥9,800、前幎同月比−34.3%N=194斜蚭。単䞀゚リア・単䞀物件の案件は分散が効かず、この単䟡倉動がそのたた利回り氎準に茉る。

既刊ずの線匕き — 䞊堎REITでも私募REITでもSTデゞタル蚌刞でもない、囜土亀通省所管の第4の噚

宿泊アセットぞの資金経路に぀いお、圓媒䜓はこれたで䞊堎J-REITの取埗動向、私募REITの保有構成、地方銀行䞻導のファンド、そしお金融商品取匕法䞊のデゞタル蚌刞䞍動産STを個別に扱っおきた。本皿が䞻題にするのはそのいずれでもない。䞍動産特定共同事業法䞍特法は1994幎制定・囜土亀通省所管の法埋で、耇数の投資家から出資を集めお珟物䞍動産を運甚し、収益を分配する事業を蚱可制で芏埋する。金融商品取匕法ではなく宅地建物取匕業法の系譜に属し、監督官庁も、必芁な蚱可も、投資家保護の蚭蚈も、他の3経路ずは別䜓系にある。

実務䞊の差はスキヌムの組み方に出る。䞍動産STは電子蚘録移転有䟡蚌刞衚瀺暩利等ずしお金商法の枠内で発行され、第二皮金融商品取匕業や信蚗受益暩の噚を芁する。䞀方の䞍特法は、事業者自身が売䞻・運甚者ずしお珟物䞍動産を保有する第1号事業か、特䟋事業者SPCを立おお業務を受蚗する第3号・第4号事業かを遞べる。前者は事業者のバランスシヌト䞊に䞍動産が乗り、埌者は倒産隔離が効く。J-REITの取埗や地銀䞻導ファンドが届かない数億円芏暡の1棟ホテルに、個人の小口資金が盎接届く経路ずしお機胜しおいるのは、この䞍特法の枠組みである。

327瀟を数える — 蚱可区分別に芋るず、ホテル1棟を扱える噚は極端に少ない

囜土亀通省が公衚する事業者䞀芧2026幎7月31日珟圚を1行ず぀集蚈した結果が䞋衚である。蚱可事業者277瀟のうち、金融庁長官・囜土亀通倧臣蚱可が96瀟、囜土亀通倧臣蚱可が1瀟、郜道府県知事蚱可が180瀟。事業皮別では第1号事業自ら䞍動産取匕を行い出資を受けるが219瀟ず最倚で、第3号事業特䟋事業者から業務を受蚗は76瀟、第4号事業特䟋事業者の契玄締結を代理・媒介は72瀟にずどたる。

衚1䞍動産特定共同事業法に基づく事業者の蚱可区分別内蚳2026幎7月31日珟圚、N=327瀟
区分事業者数内容
蚱可事業者合蚈277第2条第4項各号の事業を営む蚱可業者
└ 金融庁長官・囜土亀通倧臣蚱可962以䞊の郜道府県に事務所
└ 囜土亀通倧臣蚱可1—
└ 郜道府県知事蚱可18021郜道府県に分垃
第1号事業219自ら䞍動産取匕を行い出資を受ける
第2号事業212契玄締結の代理・媒介
第3号事業76特䟋事業者から業務を受蚗
第4号事業72特䟋事業者の契玄締結を代理・媒介
電子取匕業務あり121オンラむンで契玄締結が可胜
第3号か぀電子取匕業務17倒産隔離型をオンラむン組成できる
小芏暡事業者登録501事業1億円・投資家1人100䞇円が䞊限
└ うち電子取匕業務あり21—
適栌特䟋投資家限定事業者届出36プロ投資家限定。個人は参加䞍可
適栌特䟋投資家届出13—
出兞囜土亀通省「䞍動産特定共同事業法に基づく事業者及び適栌特䟋投資家䞀芧」2026幎7月31日珟圚よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。事業皮別は重耇蚈䞊1瀟が耇数号を保有。

ここで泚目すべきは第3号事業ず電子取匕業務の重なりである。ホテル1棟を察象ずする案件は取埗䟡栌が数億円から数十億円に達し、事業者の自己勘定に䞍動産を茉せる第1号事業だけで積み䞊げるには自己資本の負担が倧きい。特䟋事業者SPCを立おお倒産隔離を効かせ、なおか぀個人投資家からオンラむンで小口の出資を集める——この組み合わせを制床䞊フルに䜿えるのが、277瀟䞭わずか17瀟にずどたる。宿泊アセットのファンド組成を怜蚎する事業者にずっお、これは「競合が少ない」ずいう意味であるず同時に、「そこたで蚱可を積み䞊げないず倧型案件の噚にならない」ずいう参入コストの実像でもある。

蚱可事業者数の掚移蚱可取埗幎ベヌス・环蚈
出兞囜土亀通省「䞍動産特定共同事業者蚱可䞀芧」2026幎7月31日珟圚、N=277瀟よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。珟存する蚱可の取埗幎で集蚈しおおり、過去に廃業・返䞊した事業者は含たれない。2026幎は7月31日たでの実瞟。
本店所圚地 郜道府県別 事業者数4瀟以䞊の8郜道府県
出兞囜土亀通省「䞍動産特定共同事業者蚱可䞀芧」「小芏暡䞍動産特定共同事業者登録䞀芧」2026幎7月31日珟圚、N=327瀟よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。

环蚈掚移を芋るず、2017幎の法改正で小芏暡䞍動産特定共同事業ず電子取匕業務が創蚭された翌々幎、2019幎に新芏蚱可が31瀟ず単幎で最も倚くなった。以降も幎20〜30瀟のペヌスで積み䞊がり、2015幎末の58瀟から2026幎7月末の277瀟ぞず4.8倍になっおいる。電子取匕業務に察応する事業者は同期間に10瀟から121瀟ぞ12.1倍に増えおおり、増加の䞻軞がオンラむン募集にあるこずがわかる。

地理の偏り — 事業者の56.6%が東京郜、20県はれロ

本店所圚地で集蚈するず、327瀟のうち185瀟56.6%が東京郜に集䞭する。倧阪府40瀟、神奈川県27瀟、愛知県14瀟、犏岡県13瀟が続き、䞊䜍5郜府県で279瀟85.3%を占める。逆に、蚱可事業者・小芏暡登録事業者のいずれも1瀟も存圚しない県が20県ある。青森・秋田・山圢・矀銬・富山・犏井・山梚・長野・岐阜・䞉重・奈良・鳥取・島根・岡山・愛媛・高知・䜐賀・熊本・宮厎・鹿児島の各県である。

䞍特法事業者の本店所圚地分垃郜道府県単䜍の集蚈を県庁所圚地にプロット
出兞囜土亀通省「䞍動産特定共同事業者蚱可䞀芧」「小芏暡䞍動産特定共同事業者登録䞀芧」2026幎7月31日珟圚、N=327瀟よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。円の倧きさは事業者数。個瀟の所圚地ではなく郜道府県単䜍の集蚈倀を県庁所圚地に配眮しおいる。

この偏りは、宿泊アセットの立地ずほが逆向きである。枩泉旅通・リゟヌト・地方の1棟ホテルは、むしろ事業者れロの県に厚く分垃する。ファンドの噚は東京にあり、察象資産は地方にある——ずいう構図になる。実際、地方の宿泊斜蚭を察象にする案件は、東京・倧阪・犏岡に本店を眮く事業者が組成䞻䜓ずなる䟋が倚い。ファンド組成偎から芋れば、地方案件の゜ヌシングは自瀟商圏の倖に出る䜜業になり、珟地の運営者・地銀・宅建業者ずの連携がそのたた案件䟛絊力になる。

実際の宿泊アセット案件 — 8幎で想定利回りは4.2%から10.0%たで開いた

次に、実際に組成された宿泊アセットの案件を各事業者の公衚情報から拟う。䞋衚は、募集開始が公衚されおいる䞻芁案件を時系列で䞊べたものである。金額・利回り・期間はいずれも各事業者が募集時に公衚した倀をそのたた匕甚しおいる。

衚2䞍特法スキヌムで組成された䞻な宿泊アセット案件各事業者の公衚情報より、募集開始日順
募集開始 事業者 ファンド察象 想定利回り 募集金額 想定運甚期間
2018/12クリアルホテル アマネク 浅草吟劻橋スカむ東京・浅草4.2%8.8億円24ヶ月
2019/07クリアルちくら぀なぐホテル千葉・南房総5.0%2.4億円24ヶ月
2023/03LAETOLI京郜「ANAクラりンプラザホテル」バリュヌアップPJ フェヌズ1—72.0億円—
2025/04クリアルTSUKI 東京銀座近接゚リアのブティックホテル6.0%36.2億円24ヶ月
2025/07九州・アゞア・パヌトナヌズKAF2号【犏岡垂・博倚䜏吉】ホテル1棟10.0%3.6億円12ヶ月
2025/10クリアル赀坂ホテル東京・赀坂、31宀6.0%18.2億円36ヶ月
2026/02クリアル鎌倉ホテル神奈川・鎌倉、36宀6.0%14.7億円36ヶ月
2026/06クリアル倧阪北船堎ホテル倧阪・北船堎、168宀7.4%34.2億円36ヶ月
出兞クリアル株匏䌚瀟「CREAL」ファンド情報ペヌゞ、九州・アゞア・パヌトナヌズ株匏䌚瀟 プレスリリヌス2025幎6月30日、LAETOLI株匏䌚瀟「COZUCHI」お知らせ2023幎3月よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。京郜案件の想定利回り・運甚期間は事業者公衚資料で確認できなかったため「—」ずした。
宿泊アセット案件の募集金額ず想定利回り募集開始日順
出兞各事業者の公衚情報よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=8案件。想定利回りは募集時点の公衚倀であり、実瞟を瀺すものではない。

2018幎の浅草案件が4.2%、2019幎の南房総案件が5.0%だったのに察し、2025幎以降は6.0%が事実䞊の䞋限になり、犏岡・博倚の1棟案件は10.0%、倧阪・北船堎の168宀案件は7.4%が提瀺されおいる。8幎で想定利回りの提瀺レンゞは倍以䞊に開いた。背景には金利環境の倉化、建築費ず取埗䟡栌の䞊昇、そしお次節で芋る宿泊マヌケット自䜓の倉動幅の拡倧がある。取埗諞費甚を織り蟌んだ実質利回りで芋れば、提瀺された想定利回りずの間にはさらに差が生じる点にも留意が必芁である。

投資家1人あたりの入口も事業者ごずに蚭蚈が分かれる。クリアルは1䞇円から、COZUCHIは短期運甚型が1䞇円・䞭長期運甚型が1口1䞇円で10口以䞊10䞇円から、九州・アゞア・ファンディングのKAF2号は1口10䞇円から、小芏暡事業者のハロヌ! RENOVATIONは1口5䞇円・最倧20口100䞇円たでずなっおいる。小芏暡事業者は法什䞊、1事業あたりの募集総額1億円・投資家1人あたり100䞇円ずいう䞊限が課されるため、ホテル1棟の取埗を単独で賄うこずはできない。地域の小さな宿の再生案件が小芏暡登録で、数十億円の1棟案件が倧臣蚱可第3号事業に寄るのは、この䞊限蚭蚈の垰結である。

36億円が3時間37分で埋たる — 資金の出し手偎の需芁は噚の䟛絊を䞊回っおいる

組成偎にずっお重芁なのは、この経路にどれだけの資金厚みがあるかである。LAETOLIが2023幎3月15日に募集を開始した京郜の72億円ファンドは、同瀟にずっおそれたで最倧だった「代々朚公園 事業甚地」ファンド36億円の2倍の芏暡にあたる。その代々朚公園ファンドは2022幎5月5日の募集開始から3時間37分で満額に達しおおり、京郜ファンドでも同じ3時間37分を区切りずした募集開始時キャンペヌンが組たれた。クリアルの倧阪北船堎ホテル34.2億円も成立䞋限25.0億円に察しお募集金額たで到達し、2026幎7月15日に募集を終了しおいる。

宿泊アセットに限らない党䜓像ずしお、䞊堎ホテルREIT7投資法人が保有する物件は302件保有関係マスタヌ 2026幎8月24日時点にのがり、うち取埗䟡栌が把握できる6投資法人・287物件の取埗䟡栌合蚈は玄1兆7,909億円である。䞍特法経由で宿泊アセットに入っおいる金額は、個別案件を積み䞊げおも数癟億円のオヌダヌにずどたり、REITず比べれば桁が2぀違う。しかし、REITが取埗察象ずしにくい10〜40億円芏暡の1棟ホテル、あるいは客宀数30宀台の小芏暡案件に぀いおは、䞍特法が事実䞊ほが唯䞀の゚クむティ調達経路になっおいる。衚2の赀坂31宀・鎌倉36宀ずいう芏暡感は、䞊堎REITのポヌトフォリオ組入れ基準からは倖れやすいレンゞである。そもそもの受け皿ずなる垂堎芏暡に぀いおは、党囜2.83兆円の宿泊売䞊プヌルを郜道府県別に分解した分析が、資金がどの゚リアに向かい埗るかの土台を瀺しおいる。

利回りの差は垂堎の差 — 倧阪の掚定成玄ADRは前幎同月比−34.3%

提瀺利回りの氎準差は、察象゚リアの宿泊マヌケットの動きず重ねるず読み解ける。メトロ゚ンゞンリサヌチで、各ファンドの察象゚リアの掚定成玄ADRを月次で远跡した結果が䞋衚である。

衚3ファンド察象゚リアの掚定成玄ADR2026幎7月・確定倀ベヌスの前幎同月比
゚リア 察応する案件 2026幎7月 2025幎7月 前幎同月比 N斜蚭
倧阪垂䞭倮区倧阪北船堎ホテル7.4%¥9,800Â¥14,900−34.3%194
神奈川県鎌倉垂鎌倉ホテル6.0%¥18,800Â¥20,900−10.2%18
東京郜䞭倮区TSUKI 東京6.0%¥15,700Â¥16,900−6.8%152
東京郜枯区赀坂ホテル6.0%¥15,100Â¥16,000−5.3%132
千葉県南房総垂ちくら぀なぐホテル5.0%¥17,200Â¥17,200+0.2%24
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング。掚定成玄ADRの2026幎7月・2025幎7月はいずれも確定倀ベヌス。Nは2026幎7月の察象斜蚭数。本文䞭の金額は100円単䜍に䞞めお衚蚘しおいる。
倧阪垂䞭倮区 掚定成玄ADRの月次掚移幎別重ね合わせ
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングN=183〜194斜蚭。2026幎8月以降は調査時点の掲茉氎準に基づく掚定であり、今埌倉動する。

倧阪垂䞭倮区の掚定成玄ADRは2025幎10月に¥16,500でピヌクを぀けたのち、2026幎6月に¥9,300、7月に¥9,800たで氎準を䞋げおいる。前幎同月比では6月が−35.8%、7月が−34.3%。䞀方で需芁量そのものが瞮んでいるわけではない。同゚リアを含む倧阪府の2026幎7月の掚定OCCOTA掲茉圚庫ベヌスは86.5%察象698斜蚭・110,295宀ず高い氎準を保っおおり、動いおいるのは客宀単䟡である。クリアルは倧阪北船堎ホテルの募集資料においお、倧阪・関西䞇博閉幕に䌎う宿泊・芳光需芁の反動枛ず蚪日需芁の䞀時的な瞮小を織り蟌んだ収支蚈画である旚を明瀺しおおり、7.4%ずいう提瀺氎準は、この単䟡倉動リスクを匕き受ける察䟡ずしお蚭蚈されおいるず読める。

比范ずしお䞊堎REITの数倀を眮くず、むンノィンシブル投資法人が公衚した2026幎7月の囜内ホテル101物件の実瞟は、皌働率86.3%2026幎7月時点・囜内ホテル101物件ベヌス、前幎同月84.5%、ADR Â¥15,100前幎同月 Â¥15,257、−1.0%、RevPAR Â¥13,039+1.2%である。党囜・倚物件に分散したポヌトフォリオでは前幎䞊みに着地する䞀方、倧阪の1゚リアに絞れば単䟡が3割動く。゚リアず物件を1぀に特定しお小口化する䞍特法ファンドは、この分散の効かなさをそのたた利回りに茉せおいる、ずいう構造になる。

1口10䞇円あたりの想定分配総額 — 公衚倀だけで組む3シナリオず2軞グリッド

ここたでで拟った想定利回り幎4.2〜10.0%ず想定運甚期間12〜36ヶ月は、いずれも衚2に䞊べた各事業者の公衚倀である。この2぀だけを動かしお、1口10䞇円を投じた堎合の想定分配総額皎匕前・単利がどう倉わるかを敎理する。圓瀟が新たに眮いた前提は無く、算匏は「10䞇円 × 想定利回り × 運甚期間月÷ 12」の単利蚈算のみである。元本毀損・運甚期間の延長・早期償還・皎および手数料は織り蟌んでいない。

衚4想定利回り氎準別の3シナリオ運甚期間24ヶ月で固定、1口10䞇円あたり・皎匕前・単利
シナリオ想定利回り想定分配総額氎準の根拠衚2の公衚倀
悲芳幎4.2%Â¥8,4002018幎12月・浅草案件。8案件䞭の提瀺レンゞ䞋限
䞭䜍幎6.0%Â¥12,0002025幎以降の提瀺䞋限か぀最頻倀利回り蚘茉7ä»¶äž­3件
楜芳幎10.0%Â¥20,0002025幎7月・犏岡垂博倚䜏吉案件。提瀺レンゞ䞊限

出兞衚2の各事業者公衚倀よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成想定利回りの蚘茉がある7案件を母集団ずした。運甚期間は8案件䞭の最頻倀である24ヶ月に固定しおいる。

衚5想定利回り × 想定運甚期間の2軞感応床1口10䞇円あたりの想定分配総額・皎匕前・単利、N=8案件の公衚レンゞ内
想定利回り \ 運甚期間12ヶ月24ヶ月36ヶ月
幎4.2%¥4,200¥8,400
浅草 2018/12
Â¥12,600
幎5.0%¥5,000¥10,000
南房総 2019/07
Â¥15,000
幎6.0%¥6,000¥12,000
TSUKI東京 2025/04
Â¥18,000
赀坂 2025/10・鎌倉 2026/02
幎7.4%¥7,400¥14,800¥22,200
倧阪北船堎 2026/06
幎10.0%¥10,000
博倚䜏吉 2025/07
Â¥20,000Â¥30,000

出兞衚2の各事業者公衚倀よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。網掛けのセルは、その利回り×期間の組み合わせが実際に募集された案件に察応する6セル衚2の8案件のうち利回り・期間の双方が公衚されおいる6件。

読み方は単玔で、同じ1口10䞇円でも、博倚䜏吉の幎10.0%×12ヶ月¥10,000ず南房総の幎5.0%×24ヶ月¥10,000は想定分配総額が䞊ぶ。利回りの高さは期間の短さず匕き換えになりうるずいう意味であり、幎率の数字だけを暪䞊びにしおも投じた資金がどれだけ拘束されるかは芋えない。逆に、赀坂・鎌倉の幎6.0%×36ヶ月¥18,000ず倧阪北船堎の幎7.4%×36ヶ月¥22,200は、同じ36ヶ月の拘束で¥4,200の差が぀く。この差の䞭身が、前節で芋た察象゚リアの単䟡倉動リスク——倧阪垂䞭倮区の掚定成玄ADR前幎同月比−34.3%——である。組成偎から芋れば、提瀺利回りの䞊乗せ幅が゚リアのボラティリティに芋合っおいるかを、この2軞のどこに自案件が乗るかで説明できるこずになる。

組成偎ぞの瀺唆 — 噚の垌少性・地理の空癜・単䟡倉動の3点

噚の垌少性は参入䜙地でもある

第3号事業ず電子取匕業務を䜵せ持぀のは277瀟䞭17瀟。ホテル1棟芏暡を倒産隔離型でオンラむン組成できる事業者は限られおおり、蚱可の積み䞊げそのものが差別化芁玠になっおいる。第3号ず第4号の䞡方を持぀68瀟のうち、電子取匕業務たで揃えおいるのは12瀟にずどたる。

資産ず噚の地理がずれおいる

事業者の56.6%が東京郜に本店を眮き、20県には1瀟も存圚しない。地方の宿泊アセットを察象にするなら、珟地の運営者・宅建業者・金融機関ずの連携が案件䟛絊力に盎結する。小芏暡事業者の1事業1億円䞊限は、地域の小芏暡宿の再生ずは盞性がよい。

単䟡倉動を前提に眮く

単䞀゚リア・単䞀物件の案件はポヌトフォリオ分散が効かない。倧阪垂䞭倮区のように掚定成玄ADRが前幎同月比で3割動く゚リアがある以䞊、収支蚈画の感応床ず、それを募集時にどこたで開瀺するかが、組成偎の蚭蚈品質を分ける。

集蚈方法ず出兞

事業者数の集蚈は、囜土亀通省が公衚する「䞍動産特定共同事業者蚱可䞀芧」「小芏暡䞍動産特定共同事業者登録䞀芧」「適栌特䟋投資家限定事業者届出䞀芧」「適栌特䟋投資家届出䞀芧」いずれも2026幎7月31日珟圚の党行を1件ず぀数えたものである。事業皮別第1号〜第4号ず電子取匕業務の有無は同䞀芧の該圓欄の蚘茉に基づき、1瀟が耇数の号を保有する堎合は各号に重耇蚈䞊した。本店所圚地は同䞀芧の「本店又は䞻たる事務所の所圚地」から郜道府県を刀定しおいる。

蚱可取埗幎の掚移は、2026幎7月31日時点で有効な蚱可の取埗幎月日を幎別に集蚈したもので、過去に蚱可を返䞊・廃業した事業者は含たれない。したがっお過幎床の実圚事業者数を埩元するものではなく、珟存する蚱可がい぀取埗されたかの分垃ずしお読む必芁がある。ファンド案件の金額・利回り・期間は各事業者が募集時に公衚した倀をそのたた匕甚しおおり、圓瀟が独自に算出したものではない。宿泊マヌケットの数倀は、メトロ゚ンゞンリサヌチが远跡する囜内玄168,000斜蚭のうち、OTA䞊で皌働が確認できる玄27,000斜蚭・玄126䞇宀を母集団ずしおいる。

⚠ 将来日皋のADRに関する泚意本蚘事のADRのうち2026幎8月以降の月は、調査時点でOTAに公開されおいる販売䟡栌に基づく掚定であり、チェックむン日に近づくに぀れお倉動したす。前幎同月比の比范は、いずれも確定倀ベヌスの月のみを甚いおいたす。

※ 本蚘事は垂堎構造の分析を目的ずした線集蚘事です。特定の金融商品・ファンドぞの投資を勧誘するものではなく、蚘茉した想定利回りは各事業者が募集時点で公衚した倀の匕甚であっお、収益を保蚌するものではありたせん。

よくある質問

䞍動産特定共同事業法䞍特法ずは䜕ですか。

耇数の投資家から出資を集めお珟物䞍動産を売買・賃貞し、その収益を分配する事業を芏埋する法埋です。1994幎制定で囜土亀通省が所管し、事業を営むには蚱可小芏暡事業は登録が必芁です。金融商品取匕法に基づく䞍動産STやREITずは別䜓系にあり、2026幎7月31日珟圚で蚱可事業者277瀟・小芏暡登録事業者50瀟が存圚したす。

第1号事業ず第3号・第4号事業は䜕が違いたすか。

第1号事業は事業者自身が䞍動産取匕の圓事者ずなっお出資を受ける圢態で、䞍動産は事業者のバランスシヌト䞊に茉りたす。第3号・第4号事業は特䟋事業者SPCが䞍動産を保有し、事業者はその業務受蚗や契玄の代理・媒介を担う圢態で、倒産隔離が効きたす。2026幎7月31日珟圚、第1号が219瀟、第3号が76瀟、第4号が72瀟です。

小芏暡䞍動産特定共同事業には䞊限がありたすか。

ありたす。1事業あたりの出資総額1億円、投資家1人あたりの出資額100䞇円が䞊限です。2017幎の法改正で創蚭された区分で、2026幎7月31日珟圚の登録は50瀟。ホテル1棟の取埗を単独で賄う芏暡には蚭蚈されおおらず、地域の小芏暡な宿泊斜蚭の再生案件などで䜿われおいたす。

ホテル案件の想定利回りはどの皋床ですか。

各事業者が公衚した募集情報を時系列に䞊べるず、2018幎の東京・浅草の案件が幎4.2%、2019幎の千葉・南房総の案件が幎5.0%だったのに察し、2025幎以降は幎6.0%が䞋限ずなり、犏岡・博倚の1棟案件で幎10.0%、倧阪・北船堎の168宀案件で幎7.4%が提瀺されおいたす。いずれも募集時点の想定倀であり、実瞟を保蚌するものではありたせん。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

囜土亀通省「䞍動産特定共同事業法に基づく事業者及び適栌特䟋投資家䞀芧」4ファむルいずれも2026幎7月31日珟圚の党行、各事業者が募集時に公衚したファンド情報、メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングの掚定成玄ADR・掚定OCCOTA掲茉圚庫ベヌス、および䞊堎ホテルREIT保有関係マスタヌ2026幎8月24日時点。

■ 詊算前提

1口10䞇円あたりの想定分配総額は「10䞇円 × 想定利回り × 想定運甚期間月÷ 12」の単利で算出しおいる。甚いた想定利回り4.2〜10.0%ず想定運甚期間12〜36ヶ月は、いずれも衚2の公衚倀の実レンゞをそのたた䜿っおおり、圓瀟が新たに眮いた前提はない。皎・手数料・元本毀損・運甚期間の延長および早期償還は織り蟌んでいない。

■ 限界・留意点

事業者数は2026幎7月31日時点で有効な蚱可・登録の集蚈であり、過幎床に廃業・返䞊した事業者を含たないため、過去時点の実圚事業者数を埩元するものではない。事業皮別は1瀟が耇数号を保有する堎合に各号ぞ重耇蚈䞊しおいる。掚定成玄ADR・掚定OCCはOTA公開圚庫に基づく掚定倀で、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・実皌働率ずは異なる。ファンドの想定利回りは募集時点の公衚倀であり、実瞟を保蚌するものではない。

■ 制床・事業者デヌタ䞀次資料

■ ファンド案件の公衚情報

■ REIT・垂堎デヌタ

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