木曽町の温泉宿泊施設「ホテル木曽温泉」を運営する合同会社おやど(資本金40万円、長野県木曽郡木曽町三岳9-57)は、3月19日付けで事業を停止し、事後処理を弁護士に一任。自己破産申請の準備に入った。
2014年9月御嶽山噴火、雪不足で打撃、コロナが追い討ち
出典:木曽路.com
同社は、2010年4月に設立。
指定管理者として木曽町の温泉宿泊施設「ホテル木曽温泉」(24室、約100名収容、駐車場50台)の管理・運営を手がけ、宿泊(1泊2食 12,980円~ (税,入湯税込))のほか、宴会や日帰り入浴などの需要にも対応、2013年3月期には年収入高約7,100万円を計上していた。
しかし、2014年9月の御嶽山噴火によるキャンセルの発生やその後の利用客の減少、さらに近年の雪不足の影響も重なり業績が低迷し、2019年3月期の年収入高は約4,000万円に後退。
この間、団体客に加え、個人客の需要開拓などにも力を入れながら立て直しを図ったが、2020年に入り新型コロナウイルスの感染拡大に伴い利用客が一層減少、事業継続を断念した。
負債は約3,000万円。
長野県内で判明した新型コロナウイルス関連の倒産は今回が初となる。
帝国データバンクが報じた。
出典:ホテル木曽温泉
長野県木曽町ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、旧街道である中山道沿いでスキー場や温泉が有名な長野県木曽郡木曽町には、宿泊施設が65、部屋数にして837室が提供されている。旅館が31施設と多数展開しているほか、ペンションやロッジなども数多く展開しているエリア。
客室数トップ10は以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
同ホテルは24室で6番目の規模を有していた。
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