トップ > 投資・開発

投資・開発

  • 地方中核32市ホテル22.6万室、42.7%が1996年以前開業 — 世代構成で読む更新余地マップ2026

    新規開業の供給圧を語るとき、業界の共通言語は長らく「何室増えるか」だった。だが同じ1万室でも、その大半が2015年以降に建った棟で構成される市場と、半分以上が1996年以前の建物で構成される市場とでは、投資家が向き合う論点はまるで違う。前者で問われるのは新規参入の余地であり、後者で問われるのは既存ストックをどう作り替えるかである。 本稿では、三大都市圏を外した地方の県庁所在地・政令市中心区・主要中...

  • 東京23区ホテル供給圧2026 — 既存ストック比で荒川区16.0%、港区は室数首位でも4.5%

    東京都

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.21

    東京23区に、これから何室の客室が乗ってくるのか。この問いに「港区1,251室」「豊島区964室」と絶対量で答えると、投資判断としては半分しか見えていない。分母である既存ストックの大きさが区によって20倍近く違うからだ。本稿では建設計画情報から拾える23区の追加供給を、既存客室ストックに対する比率——供給圧——として測り直す。順位は入れ替わる。そしてもうひとつ、計画データの室数欄がどれだけ欠測して...

  • 新規開業ホテルの供給圧ランキング2026-2027 — 既存ストック比の首位は熊本・大津町30.8%

    ホテルの新規開業を語るとき、私たちはほぼ無条件に「何室できたか」という絶対値で並べてきた。2026年に国内で開業した1,172施設・33,044室(メトロエンジンリサーチが把握する範囲、2026年8月14日時点)を市区町村別に室数で並べれば、上位は那覇市1,510室、大阪市中央区1,275室、札幌市中央区902室と、予想どおりの大都市が占める。しかしこの並べ方は、既存の客室ストックがどれだけあるか...

  • タイ発デュシットが洞爺湖に日本初上陸 — アジア系ラグジュアリー8ブランドの参入ルート

    北海道

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.18

    2026年7月1日、北海道虻田郡洞爺湖町の「WE Hotel Toya」が「WE Hotel Toya - Dusit Collection」としてリブランド開業した。タイのデュシット・インターナショナルが展開するラグジュアリーブランド「Dusit Collection」の日本第1号であり、同社にとっては京都の2施設に続く国内3施設目にあたる。注目すべきは参入の「形」だ。アジア系ラグジュアリーブラ...

  • ホテルを10万円から持つ — 不動産STが開く第三の資金ルート|案件サイズを客室数から逆算

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.17

    ホテルという資産は長らく「一棟まるごと」でしか買えなかった。上場REITの投資口を通じて間接的に持つか、機関投資家として私募ファンドに出資するか、あるいは自己資金と銀行借入で一棟を取得するか。その中間が薄かった。 ここに第三のルートが育っている。不動産セキュリティ・トークン(ST/デジタル証券)だ。ブロックチェーン上で受益権を記録し、1口10万円単位で個人が特定のホテル一棟に投資できる。2026年...

  • 駅から何分までが「駅前価格」か — 主要8駅で測る立地プレミアムの距離減衰

    「駅徒歩3分」と「駅徒歩12分」で、ホテルの客室単価はどれだけ違うのか。用地取得の現場では駅前が圧倒的に選好される一方、その価格差が実際にどこまで存在し、どこで消えるのかを距離の関数として測った例は多くない。本稿では主要8駅の半径2km圏に立地するビジネスホテル1,012施設の推定成約ADRを距離バンド別に集計し、立地プレミアムの距離減衰カーブを実測する。あわせて同一エリアの公示地価(商業地)の距...

  • 県庁所在地より宿が多い街は21都県 — 全国「第2都市」ホテル市場を数える

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.16

    「県庁所在地がその県で一番ホテルが多い街」——これは日本の宿泊市場では半分しか当たらない。メトロエンジンリサーチ&コンサルティングが47都道府県の市区町村別に宿泊施設数を集計したところ、県庁所在地の市が施設数トップだったのは26県にとどまり、残る21都県では別の街が最多だった。本稿では全国の市区町村を機械的にランキングし、県庁所在地と、それに対抗するもう一つの宿泊集積地——本稿でいう「第2都市」—...

  • 源泉は誰のものか — 自家源泉・引湯・集中管理で分かれる旅館取得のバリュエーション

    温泉旅館を取得するとき、買い手が最終的に手にしているのは建物でも土地でもない。湯である。だが「湯を持っている」という一言のなかには、法的にまったく異なる三つの状態が同居している。自ら掘削許可を取り湧出口を支配する自家源泉、他者の源泉から分湯を受ける引湯権、そして組合や自治体が源泉を束ねて配る集中管理である。この三つは、賃借対照表への載り方も、毎年の現金流出も、そして買収後に「その湯を使い続けられる...

  • 開業10年の宿はいま — 2016年コホートで測る改装の効きどき

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.13

    開業から10年が経った宿は、いま資産としてどう見えるのか。運営の立ち上がりを論じる記事は多いが、保有側(オーナー・投資家)が本当に知りたいのは「10年後にどうなっているか」であり、そこから逆算した手の入れどきである。本稿では、開業年(コホート)を軸に、推定成約ADR・宿泊者の評価・口コミ中の「古さ」および「改装」への言及という3つの指標を並べ、経年が資産価値のどこに現れるのかを記述的なベンチマーク...

  • 都心と空港をつなぐ新線2本の投資時間軸 — なにわ筋線・羽田空港アクセス線の沿線ノードを定量化

    大阪府

    東京都

    投資・開発

    投稿 : 2026.08.13

    鉄道の新線開業は、ホテル投資の意思決定において最も扱いにくい変数のひとつである。効果が現れるのは着工から10年後で、そのあいだに取得価格も建設費も金利も動く。それでもインフラ更新が投資の時間軸に組み込まれるのは、開業日が確定すれば需要動線が不可逆に書き換わるためだ。 本稿では、既存の都心と空港を結ぶ「都市内新線」2本 — 大阪のなにわ筋線と東京の羽田空港アクセス線 — を取り上げ、沿線ノードの現在...