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九州ふっこう応援割の予約開始は熊本9/15・佐賀9/24、福岡は未公表 — 10/10宿泊の残室63.5%が未公表3県に

投稿日 : 2026.09.11

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

季節・イベント

九州ふっこう応援割の予約開始は熊本9/15・佐賀9/24、福岡は未公表 — 10/10宿泊の残室63.5%が未公表3県に

九州ふっこう応援割(10月1日〜12月25日宿泊分)の予約開始日が、9月11日時点で4県そろった。観光庁の各県情報一覧(同日更新)では、熊本県が9月15日、佐賀県がオンライン予約9月24日(旅行会社は10月2日)、長崎県が9月第3週、大分県が9月下旬。福岡県・宮崎県・鹿児島県は同日時点で未公表である。

開始日が県ごとに違えば、「販売開始日から宿泊日までの日数」、つまり割引付きで売れる予約窓の長さも県ごとに違ってくる。本稿では10月10日(土)宿泊を軸に予約窓を県別に数え、販売開始前の最新観測(9月10日)でどれだけ在庫が残っているかを重ねて、割引の効く範囲を読む。10月10日宿泊の7県残室21,757室のうち63.5%は、開始日が未公表の3県に残っていた。

本記事における指標の定義

  • OCC(稼働率・推定):エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、施設全体の実稼働率とは異なります。対象は総客室の30%以上を主要予約サイトに掲載する施設で、各宿泊日で同じ施設の集合を追跡しています。
  • 残室率:対象施設の総客室数に対する、主要予約サイト上の残室数の割合(100%-稼働率(推定))。
  • ブッキングカーブ:宿泊日に向けた残室数・稼働率(推定)の推移。LT(リードタイム)=宿泊日までの日数。本稿はLT45〜LT1の範囲のみを使用し、9月10日観測(10月10日宿泊ではLT30)が最新です。
  • 予約窓:各県の予約開始日から宿泊日までの日数。開始日が「9月第3週」「9月下旬」のように幅で示されている県は日数も幅で示します。
  • データ出典:メトロエンジンリサーチ(対象施設数・客室数は各図表に併記)
Key Takeaways
  • — 4県が予約開始日を公表(9月11日時点):熊本9月15日、佐賀9月24日(旅行会社10月2日)、長崎9月第3週、大分9月下旬。福岡・宮崎・鹿児島は未公表。
  • — 10月10日(土)宿泊までの予約窓は熊本25日に対し、佐賀16日、長崎20〜26日、大分10〜19日。窓の短い県ほど販売開始前の残室率が低い(大分16.5%、佐賀17.8%)。
  • — 10月10日宿泊の7県残室21,757室(対象88,612室の24.6%、9月10日観測)のうち63.5%が開始日未公表の3県にあり、鹿児島県は残室率53.1%。
  • — 熊本県で残る在庫の70.6%はビジネスホテル(1,692室)。佐賀県は旅館が残室の56.5%を占め、業態の偏りが逆になっている。
  • — 直近ペースが1.5倍に速まっても熊本の開始時点の残室率は14.4%。大分は開始が9月末なら1.1%まで下がり得るため、割引枠は10月後半〜12月25日に厚く配分する選択肢がある。

予約開始日が出そろったのは4県 — 10月10日宿泊までの予約窓は10〜26日

まず一次情報で確認できた日程を並べる。観光庁「九州ふっこう応援割」の各県情報一覧(9月11日更新)と、県の発表を報じたトラベル Watch の記事(熊本・佐賀、いずれも9月11日)を突き合わせた。未公表の欄は推測で埋めていない。

表1 九州7県の予約開始日と10月1日・10日宿泊までの予約窓(2026年9月11日時点)
県予約開始日(オンライン予約)予約開始日(旅行会社)→10/1宿泊までの日数→10/10宿泊までの日数参加事業者の公表割引率
福岡県未公表(9/11時点)未公表(9/11時点)——未公表(9/11時点)50%
佐賀県9/24(木)10/2(金)7日
旅行会社は10/1宿泊に間に合わない
16日
旅行会社は8日
9/18(金)17時ごろ
特設サイトで公表予定
50%
長崎県9月第3週
一部のネット商品から
未公表(9/11時点)11〜17日20〜26日未公表(9/11時点)50%
熊本県9/15(火)10時
直接予約・旅行会社・OTA等の3経路
(左記に含む)16日25日未公表(9/11時点)60%
大分県9月下旬未公表(9/11時点)1〜10日10〜19日未公表(9/11時点)50%
宮崎県未公表(9/11時点)未公表(9/11時点)——未公表(9/11時点)50%
鹿児島県未公表(9/11時点)未公表(9/11時点)——未公表(9/11時点)60%

出典:観光庁「九州ふっこう応援割」各県情報一覧(2026年9月11日更新)、トラベル Watch(2026年9月11日)、NBC長崎放送(2026年9月11日)よりホテルバンク編集部作成。日数は予約開始日から宿泊日までの暦日差。長崎県の9月第3週は9月14日(月)〜20日(日)として計算

予約窓がいちばん長いのは熊本県である。9月15日(火)10時の開始から10月1日宿泊までは16日、10月10日宿泊までは25日ある。熊本県の販売経路は宿泊施設への直接予約・旅行会社・OTA等の3種類と報じられている。一方、佐賀県はオンライン予約が9月24日(木)、旅行会社が10月2日(金)と経路で開始日を分けた。旅行会社経由では10月1日宿泊が販売開始前にあたり、10月10日宿泊でも予約窓は8日にとどまる。参加事業者は9月18日(金)17時ごろ公開予定の特設サイトで公表される。

大分県は「9月下旬」とされており、日付が9月21日なら10月10日宿泊まで19日、9月30日なら10日となる。長崎県はNBC長崎放送が「来週から一部のネット商品で予約を開始」と伝えており、9月14日の週と読めば予約窓は20〜26日である。なお同報道によれば、割引対象は10月1日以降の宿泊分のうち「販売開始日以降」に予約されたものに限られ、すでに入っている予約にあとから割引は適用されない。

福岡県は9月2日の知事定例記者会見で、予備費使用の閣議決定を踏まえて補正予算の編成作業を進めており、まとまり次第9月定例会に追加提案すると説明した。県議会の会期日程では9月9日に開会し、本会議の採決日は10月1日(木)と10月16日(金)に置かれている。追加提案分がいつ議決されるかは9月11日時点で示されていない。宮崎県・鹿児島県も同日時点で開始日の公表はない。制度発表の直後に何が決まり何が未公表だったかは、九州ふっこう応援割はいつから?155億円は約230万〜460万人泊分で整理している。

10月10日宿泊の残室は7県計24.6% — うち63.5%が開始日未公表の3県に

次に、販売開始前の在庫をブッキングカーブで確認する。9月10日観測で10月10日(土)宿泊の残室率を見ると、大分県16.5%、佐賀県17.8%、福岡県19.8%、熊本県20.5%、長崎県22.4%、宮崎県23.9%と6県が16〜24%に並び、鹿児島県だけが53.1%と残室が厚い。10月10日は12日(月・スポーツの日)までの3連休の初日にあたる。

表2 10月3日・10日・11日宿泊の県別残室率と直近14日の消化ペース(9月10日観測・主要予約サイト掲載ベース)
県対象施設/客室(10/10)10/3(土)残室率
LT23
10/10(土)残室率
LT30
10/10 残室数10/11(日)残室率
LT31
10/10 稼働率(推定)
LT45→LT30
直近14日の消化
(pt/日)
福岡県428施設/29,771室18.5%19.8%5,909室30.1%70.6%→80.2%0.66
佐賀県131施設/4,162室31.5%17.8%740室25.2%76.8%→82.2%0.38
長崎県249施設/11,388室31.4%22.4%2,547室29.9%73.0%→77.6%0.30
熊本県358施設/14,007室24.6%20.5%2,875室26.6%66.6%→79.5%0.81
大分県450施設/10,827室28.2%16.5%1,785室26.5%76.0%→83.5%0.51
宮崎県150施設/6,500室43.5%23.9%1,553室31.2%67.9%→76.1%0.53
鹿児島県369施設/11,957室50.0%53.1%6,348室56.2%40.3%→46.9%0.51
7県計2,135施設/88,612室—24.6%21,757室———

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成。9月10日観測。対象は主要予約サイト掲載ベース(総客室の30%以上を掲載する施設の固定集合、宿泊日により施設数がわずかに異なる)。直近14日の消化=10月10日宿泊のLT44(8月27日)→LT30(9月10日)の稼働率(推定)の変化÷14

7県を合わせると、10月10日宿泊の残室は21,757室(対象88,612室の24.6%)である。このうち鹿児島県が6,348室、福岡県が5,909室、宮崎県が1,553室で、開始日が未公表の3県だけで13,810室と全体の63.5%を占める。開始日が出た4県(熊本・佐賀・長崎・大分)の残室は合わせて7,947室、36.5%にとどまる。同じ計算を10月3日(土)宿泊で行うと55.9%、10月11日(日)宿泊では61.6%で、どの宿泊日でも残室の過半は未公表3県の側にある。

消化のペースにも差がある。直近14日で稼働率(推定)がもっとも速く上がったのは熊本県の1日あたり0.81ptで、福岡県0.66pt、宮崎県・大分県・鹿児島県が0.5pt前後、佐賀県0.38pt、長崎県0.30ptと続く。熊本県はLT45時点では7県で2番目に低い66.6%だったが、LT30には79.5%まで上がり、6県の並びに追いついた。制度発表の直後から続く10月土曜の加速については、九州応援割、発表7日後も10月の土曜は7県すべて加速で経過を追っている。

予約窓の長さと残室率 — 窓の短い県ほど、開始前に在庫が減っている

予約開始日が判明した4県について、10月10日宿泊までの予約窓(横軸)と9月10日時点の残室率(縦軸)を重ねた。幅で示されている長崎県・大分県は線分で描いている。

出典:メトロエンジンリサーチ、観光庁「九州ふっこう応援割」各県情報一覧よりホテルバンク編集部作成。残室率は9月10日観測(10月10日宿泊・LT30)。対象:熊本358施設/客室14,007、佐賀131施設/客室4,162、長崎249施設/客室11,388、大分450施設/客室10,827(主要予約サイト掲載ベース)。開始日未公表の福岡(428施設/客室29,771・19.8%)、宮崎(150施設/客室6,500・23.9%)、鹿児島(369施設/客室11,957・53.1%)は横軸に置けないため図外

4県の範囲では、おおむね予約窓の短い県ほど残室率が低い並びになった。大分県は予約窓10〜19日・残室率16.5%、佐賀県は16日・17.8%、熊本県は25日・20.5%、長崎県は20〜26日・22.4%である。つまり、おおむね開始日の遅い県ほど「割引付きで売れる期間が短い」うえに「その期間に残っている在庫も薄い」という二重の構図になっている。

しかも9月10日は、どの県にとっても販売開始のまだ前である。直近14日のペースを単純に延長すると(需要の変化を織り込まない参考値)、大分県は開始日までの11〜20日で残室率が約6〜11%、佐賀県は14日後の9月24日に約12.5%、熊本県は5日後の9月15日に約16.4%まで下がる計算になる。長崎県は開始までの4〜10日で19〜21%程度にとどまる。発表後に予約を控える動きが出れば実際の消化はこれより遅くなる点には注意したい。

直近ペースの延長には幅がある。販売開始までの消化が直近14日の0.5倍に落ちる場合と1.5倍に速まる場合を並べると、開始日時点の残室率は次のとおりになる(いずれも需要の変化そのものは織り込まない参考計算)。

表4 販売開始日時点の残室率の感度 — 直近ペースの0.5倍・1倍・1.5倍(10月10日宿泊・参考計算)
県販売開始日(想定)9/10からの日数残室率 9/10(LT30)直近14日の消化開始時点 ペース0.5倍開始時点 ペース1倍開始時点 ペース1.5倍
熊本県9/15(火)5日20.5%0.81pt18.5%16.4%14.4%
佐賀県9/24(木)※オンライン予約14日17.8%0.38pt15.2%12.5%9.9%
長崎県9/14〜9/20(9月第3週)4〜10日22.4%0.30pt20.9〜21.8%19.4〜21.2%17.9〜20.6%
大分県9/21〜9/30(9月下旬)11〜20日16.5%0.51pt11.4〜13.7%6.2〜10.8%1.1〜8.0%

出典:メトロエンジンリサーチ、観光庁「九州ふっこう応援割」各県情報一覧よりホテルバンク編集部作成。9月10日観測の残室率(10月10日宿泊・LT30)から、LT44→LT30の消化ペース(1日あたりのpt)を販売開始日まで直線で差し引いた参考計算。対象:熊本358施設/客室14,007、佐賀131施設/客室4,162、長崎249施設/客室11,388、大分450施設/客室10,827(主要予約サイト掲載ベース)

消化が1.5倍に速まっても、熊本県の残室率は開始時点で14.4%にとどまり、9月15日の開始時点で割引付きで動かせる在庫はまだ残る。反対に大分県は、開始が9月30日までずれ込み消化が1.5倍に速まると1.1%まで下がる計算で、10月10日宿泊については割引付きで売れる在庫がほとんど残らない可能性がある。佐賀県は9.9〜15.2%の幅に収まる。

10月10日宿泊のブッキングカーブに各県の販売開始日を重ねる

下図は10月10日宿泊の稼働率(推定)をLT45(8月26日)から最新のLT30(9月10日)まで描き、右側の未観測区間に各県の販売開始日を位置で示したものである。熊本県はLT25、長崎県はLT20〜26、佐賀県(オンライン予約)はLT16、大分県はLT10〜19で割引付きの販売が始まる。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成。10月10日(土)宿泊、LT45〜LT30を表示(LT45超は不使用)。対象:福岡428施設/客室29,771、佐賀131施設/客室4,162、長崎249施設/客室11,388、熊本358施設/客室14,007、大分450施設/客室10,827、宮崎150施設/客室6,500、鹿児島369施設/客室11,957(主要予約サイト掲載ベース、観測カバレッジは各点98.5%以上)。下部の縦線・横線は販売開始日の位置(稼働率の値ではない)

カーブの傾きを見ると、LT45からLT30の16日間で熊本県が+12.9pt、福岡県が+9.6pt、宮崎県が+8.2ptと上げ幅が大きく、佐賀県は+5.4pt、長崎県は+4.6ptと緩やかだった。大分県はLT45の時点ですでに76.0%と佐賀県(76.8%)に次ぐ高さで、LT30には7県で最も高い83.5%に達している。販売開始がLT10〜19にずれ込む大分県では、割引付きの販売期間に入る時点で、10月10日宿泊の在庫の大半がすでに通常料金で消化されていることになる。

熊本・佐賀で残る在庫はどの業態か — 熊本はビジネスホテルに7割

開始日が最も早い熊本県と、経路別に開始日を分けた佐賀県について、10月10日宿泊の残室を業態別に分けた。佐賀県のシティホテルとリゾートは対象が10施設未満のため集計から外している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成。10月10日(土)宿泊、LT45=8月26日観測、LT30=9月10日観測。対象施設数・客室数は項目名に併記(主要予約サイト掲載ベース、観測カバレッジは各点92.3%以上)

表3 熊本県・佐賀県の業態別残室(10月10日宿泊・LT30=9月10日観測)
県・業態対象施設/客室稼働率(推定)LT45稼働率(推定)LT30残室率 LT30残室数 LT30県内4業態の残室に占める割合
熊本・ビジネス59施設/7,426室64.2%77.2%22.8%1,692室70.6%
熊本・シティ13施設/1,525室77.3%91.6%8.4%128室5.3%
熊本・旅館164施設/3,002室75.0%87.3%12.7%382室15.9%
熊本・リゾート18施設/1,021室65.4%80.9%19.1%195室8.1%
佐賀・ビジネス20施設/1,832室81.9%85.1%14.9%273室43.5%
佐賀・旅館74施設/1,668室69.4%78.7%21.3%355室56.5%

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成。「県内4業態の残室に占める割合」は表中の業態の残室合計(熊本2,397室、佐賀628室)に対する割合

熊本県ではシティホテルが91.6%、旅館が87.3%まで埋まっている一方、ビジネスホテルは77.2%で残室率22.8%(1,692室)が残る。4業態の残室合計2,397室のうち70.6%がビジネスホテルにあり、9月15日の販売開始後に割引付きで動かせる在庫の中心はビジネスホテルの週末枠ということになる。旅館は164施設で3,002室と1施設あたりの客室が少なく、残る382室は各施設に薄く散らばっている。

佐賀県は構図が逆である。ビジネスホテルが85.1%まで埋まり、残室は旅館の355室(残室率21.3%)が上回る。4業態の残室628室のうち56.5%が旅館にあたる。オンライン予約の開始が9月24日、旅行会社が10月2日と後ろにずれる佐賀県では、旅館の週末在庫が割引の受け皿になりやすい。

運営側の選択肢 — 開始日の差を在庫配分にどう織り込むか

ここまでのデータから、県ごとに取り得る販売の組み立てを整理する。いずれも一律の正解ではなく、自館の予約構成に応じて選べる方向性として示す。

予約窓の短い県(大分・佐賀):10月前半の週末は、割引の販売開始前に通常料金で消化が進んでいる。開始前は現行の料金で着実に売り進め、割引付きの販売枠は10月後半から12月25日までの宿泊日に厚めに配分する組み立てが考えられる。12月25日での段差や予算の上限を踏まえ、配分の時期を複数に分けておくと調整の幅が広がる。11月・12月の先付けの進み具合は、九州応援割は対象7県・10月1日から — 11月の在庫消化は10月と同水準も参考になる。

開始日が早い県(熊本):9月15日から10月1日宿泊まで16日の予約窓があり、残る在庫の7割はビジネスホテルにある。週末のレジャー客に向けた朝食付きや連泊のプランを開始日にそろえておくと、60%割引の開始と同時に週末の在庫を動かしやすい。

開始日未公表の県(福岡・宮崎・鹿児島):10月10日宿泊の残室の63.5%がこの3県にあり、とくに鹿児島県は残室率53.1%と、割引が始まった時点で受け止められる在庫の余地が大きい。開始日が決まってから準備するのではなく、対象プランの設定や販売経路ごとの在庫の割り当てを先に固めておけば、公表と同時に販売へ移れる。

複数県に施設を持つ運営会社:同じ10月10日宿泊でも、熊本の施設はLT25から、大分の施設はLT10〜19から割引付きで売ることになる。本部で販売カレンダーを一本化するより、県ごとの開始日と残室率に合わせて料金改定のタイミングを分けておくと、各施設の在庫を取りこぼしにくい。また、開始前の予約には割引が適用されないことから、開始日前後に予約の取り直しが出る可能性も視野に入れ、キャンセル規定と在庫の戻り方を事前に確認しておきたい。

宿向け:このテーマに効くプラン名のヒント

熊本県で「応援割」を含むテーマで公開されているプラン名(N=54)に多い訴求要素 ——

朝食付 24%素泊まり 22%2食付 22%旅行支援 19%温泉露天 15%会員限定 15%

実際の名前の例(匿名化):

  • 【九州在住のお客様対象】【2食付】熊本県応援割プラン【夕:和食 朝:バイキング】
  • 【復興応援★3千円分特典】1泊2食付 温泉&海鮮会席◇スタンダード

※公開プラン名の集計にもとづく傾向で、命名が販売を生む因果を示すものではありません。

まとめ

九州ふっこう応援割の予約開始日は、9月11日時点で熊本県9月15日、佐賀県9月24日(旅行会社10月2日)、長崎県9月第3週、大分県9月下旬の4県が公表済みで、福岡県・宮崎県・鹿児島県は未公表である。10月10日(土)宿泊までの予約窓は熊本県の25日から大分県の10〜19日まで開きがあり、開始日の遅い県ほど販売開始前の残室率が低い(大分16.5%、佐賀17.8%)。

一方で、7県の10月10日宿泊の残室21,757室のうち63.5%は開始日未公表の3県にあり、とくに鹿児島県は53.1%が残る。割引の効く範囲は「予約窓の長さ」と「その時点の残室」の両方で決まるため、10月前半の週末は開始の早い熊本県と在庫の厚い未公表県、10月後半以降は全県で配分を見直す、という県ごとの読み分けが運営側の打ち手になる。未公表3県の発表が出た時点で、同じ枠組みで予約窓と残室を測り直したい。

⚠ 将来日程のデータに関する注意:本記事の稼働率(推定)・残室率は9月10日時点で主要予約サイトに掲載されている在庫にもとづく途中経過であり、宿泊日に近づくにつれて変動します。各県の予約開始日・参加事業者の公表日は予定であり、今後変更される可能性があります。最新情報は観光庁および各県の公式サイトでご確認ください。直近ペースの延長値は需要の変化を織り込まない参考計算です。

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参考資料・出典一覧

■ データソース

メトロエンジンリサーチが主要予約サイトの公開在庫を日次で観測したブッキングカーブ(九州7県・県単位、10月3日・10日・11日宿泊、LT45〜LT30、最新観測9月10日)。対象は総客室の30%以上を主要予約サイトに掲載する施設の固定集合で、10月10日宿泊は7県計2,135施設・88,612室。予約開始日・参加事業者の公表日は観光庁の各県情報一覧(9月11日更新)と県・報道機関の発表による。

■ 試算前提

予約窓=予約開始日から宿泊日までの暦日差(長崎の9月第3週は9月14日〜20日、大分の9月下旬は9月21日〜30日として幅で算出)。直近の消化ペース=10月10日宿泊のLT44→LT30の稼働率(推定)の変化÷14日。開始日時点の残室率は、9月10日の残室率からこのペースを開始日まで直線で差し引いた参考計算で、感度はペースの0.5倍・1倍・1.5倍の3ケース。

■ 限界・留意点

稼働率(推定)・残室率は主要予約サイトの掲載在庫にもとづく推定で、施設全体の実稼働とは異なる。直近ペースの延長は、割引発表後の予約の手控えや販売開始直後の集中といった需要の変化を織り込まない。佐賀県のシティホテル・リゾートは対象が10施設未満のため業態別集計から外している。各県の予約開始日は予定で、変更の可能性がある。

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