ゲーム機器販売・アミューズメント施設を運営する「エターナルアミューズメント」(東京都千代田区岩本町3-3-5、設立2007年6月1日、資本金4,800万円)は3月18日に事業を停止、東京地裁の破産申請を弁護士に一任した。東京初の新型コロナウイルス関連倒産となる。
総合アミューズメント施設「キラキラAsobox」全国展開
中古車販売業を手掛けていた前身企業のアミューズメント事業部を別法人化するかたちで2007年6月に設立。
総合アミューズメント施設「キラキラAsobox(アソボックス)」やアニメ雑貨販売店「Anibox(アニボックス)」を全国に約100店舗出店するほか、クレーンゲーム機を主体におみくじマシン、パチスロマシンなど100種超のアミューズメント機器のレンタルや卸、アミューズメントコーナー運営、景品卸を展開。
同社のアミューズメント機器はショッピングセンターや温泉スパ施設、カラオケ店など全国約1000カ所に設置され、売り上げを設置店と同社で定率分配することを特徴としていた。
ゲーム機器・景品販売事業(約40%)、ゲーム機器レンタル事業(約30%)、アミューズメント施設運営事業(約30%)を事業の柱として展開。業界の成長企業として注目を集め、2019年5月期は過去最高の売上高約68億2,700万円をあげていた。
積極出店で商品在庫、消費税増税、コロナで売り上げ激減
しかし、一方で積極的な出店により商品在庫が重荷となるなか、2019年10月の消費増税によって店舗の売り上げが減少、昨年末から取引先への支払い遅延が頻発していた。
そうしたなか、今年に入り新型コロナウイルスの流行で各店舗の来店者数と売上高が大幅にダウン。3月に入り、店舗に「新型コロナウイルス感染症の日本国内での感染確認による政府の対策基本方針を踏まえ、3月9日から3月19日まで期間休業することにいたしました」との張り紙を出していた。
また、SPAや健康ランドなどにレンタルしていたクレーンゲームが、新型コロナウイルスの影響で、施設の休業や集客減により売上が激減した。
その後は一部従業員のリストラなど経営改善の再建策を模索したものの、資金繰りが改善せず、事業継続を断念した。
都内初の新型コロナウイルス関連倒産となる。
負債は2019年5月期末時点で約68億6100万円。
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