トップ > 記事一覧

記事一覧

  • ホテル敷地の緑化義務は5〜25% — 4都市の緑化地域制度と1室原価4千〜4.9万円

    ホテル開発の初期検討では、用途地域・容積率・高さ制限といった「建物のボリュームに効く規制」が先に確認される。一方で、敷地の平面をどれだけ空けておくかを直接指定する規制は、事業計画のひな形に組み込まれていないことが多い。都市緑地法第34条にもとづく緑化地域制度がそれで、指定区域内では敷地面積の5〜25%を緑化することが建築基準関係規定として義務づけられ、緑化工事が完了しなければ建築物の完了検査を受け...

  • ホテルの事業所税は1室あたり年5,900〜22,500円|課税77団体と免税点1,000㎡の分岐

    指定なし

    投資・開発

    投稿 : 2026.09.27

    ホテルの保有コストを積み上げるとき、固定資産税(土地・家屋)、都市計画税、償却資産税までは誰でも数える。四つ目の事業所税は、しばしば抜け落ちる。理由ははっきりしていて、この税は全国で課されるわけではないからだ。人口30万人以上の都市など、令和7年1月1日現在で77団体だけが課税団体であり、同じ設計・同じ客室数のホテルでも、建てる市が一つ違えば税額はゼロにも数百万円にもなる。 本稿は、この「所在地で...

  • 九州ふっこう応援割 宮崎・大分、開始日に掲載在庫が平時の10.6倍・6.6倍減 — 業態別の段差

    宮崎県

    大分県

    投稿 : 2026.09.27

    九州ふっこう応援割は、宮崎県と大分県で2026年9月25日にOTA等の予約受付が始まった(宮崎は10時、大分は12時)。販売開始当日、宮崎県では10月宿泊分の掲載在庫が1日で8,462室泊減り、直前5日の1日平均の10.6倍に達した。大分県は9,277室泊・6.6倍である。ただし、その動き方は業態によってまったく違う。10月17日(土)の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は、宮崎のリゾートが1日...

  • 九州ふっこう割の配り方、2016年と2026年で何が違う?開始日の在庫減は平時の5.5〜9.8倍

    九州ふっこう応援割は、予約サイトでの販売が始まった県から順に、当日から翌日のうちに受付停止の告知が相次いだ。長崎県では販売開始から20分後に完売したと報じられている。2016年の「九州ふっこう割」でも売り切れは起きたが、当時と今回では割引の配り方――予算の大きさと期間、割引率の決め方、期の分け方、先着か抽選か――がかなり違う。本稿では2016年と2026年の販売設計を一次情報で並べ、先着方式のもと...

  • 大阪の10月三連休を業態別ブッキングカーブで読む — ビジネスとシティの差は「出遅れ」か「消化の速さ」か

    大阪府の10月三連休(10月10日(土)〜12日(月・スポーツの日))について、宿泊日の45日前から直近(9月24日観測)までの推定OCC(OTA掲載在庫ベース)を業態別に比べた。連休初日の10月10日(土)は、シティホテルが88.8%(N=38施設・8,161室)、ビジネスホテルが76.8%(N=297施設・48,884室)、旅館が73.6%(N=23施設・655室)。45日前からの上積みはビジ...

  • 土曜は火曜の1.8倍か1.2倍か — 8道府県2,153施設の曜日プレミアムとNOIの振れ幅

    ホテルの収益は、1年のどの季節に稼ぐかだけでなく、1週間のどの曜日に稼ぐかでも形が変わる。メトロエンジンリサーチのデータから、北海道・東京都・大阪府・愛知県・福岡県・静岡県・長野県・沖縄県の8道府県で客室60室以上のホテル2,153施設を対象に、2026年6〜7月の土曜と火曜の掲載価格の比(施設単位)を測った。市場ごとの中央値は沖縄県の1.18倍から福岡県の1.49倍まで。一方で、同じ市場の中では...

  • 自治体独自の宿泊割引クーポン2026秋冬版|10〜12月の8制度一覧と原資は何泊分か

    2026年10〜12月に宿泊対象期間がかかる自治体独自の宿泊割引を、各自治体の公式サイトと報道発表で確認し、8制度を一覧にした。表には制度名・実施主体・期間・割引の形・1泊あたりの上限・予算額・対象者(県民限定か全国か)を並べ、公表されていない項目は「未公表」と書いている。予算額が分かる4制度については、原資が地元の客室の何泊分に当たるかを試算した。あわせて、10月から11月初旬の推定稼働率を平日...

  • 山梨県ホテル市場マップ2026|富士北麓に施設6割・客室5割、河口湖1.7万円と甲府1.1万円

    山梨県

    エリア・施設分析

    投稿 : 2026.09.27

    山梨県の宿泊市場は、富士山の北麓に施設が集中する一方で、客室数では甲府盆地のビジネスホテル・温泉旅館が厚みを持つという「二つの重心」で成り立っている。本稿では、メトロエンジンリサーチの市町村別データをもとに、山梨県内27市町村の施設分布・推定成約ADR・2026年の新規開業・10〜11月の在庫消化・外国語口コミ比率を一枚の地図と表に整理する。結論を先に述べると、施設数の約6割は富士北麓5市町村に集...

  • 簡易宿所(簡易旅館)のROIは立地で決まる — 稼働率8.9〜73.6%、8市場の回収年数試算

    簡易宿所(簡易旅館)への投資判断は、突きつめれば三つの変数しか持たない。客室単価、稼働率、そして初期投資額である。このうち前者二つは公開データで実測できるが、最後の一つは物件ごとに桁が違い、一般化できない。本稿ではこの構造を逆手に取り、初期投資額を「答え」ではなく「逆算される上限値」として扱うROIモデルを組み立てる。観光庁が2026年7月6日に公表した2025年(令和7年)確定値では、簡易宿所の...

  • 福岡でホテル暮らし、月いくら?30泊の目安は約42万円 — 長期割引の探し方【2026年9月実測】

    福岡県

    ライフスタイル

    投稿 : 2026.09.27

    福岡でホテル暮らしを始めると、30泊の目安はビジネスホテル水準で1室あたり約42.3万円。当社が集計した福岡県のビジネスホテル342軒のOTA掲載価格(2026年9月時点・1室2名利用・税込)の平均1泊14,112円を単純に30倍した金額で、2人で1室を使えば1人あたり約21.2万円になる。1名利用のシングルプランや連泊・マンスリー型プランの実勢はこの基準と異なり、組み方しだいで支払額は変えられる...