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宿泊市場動向

  • 海外修学旅行コスト上限の壁 — 国内中級ホテルの価格期待への波及

    2026年度に台湾修学旅行を計画した東京都立高校に旅行会社が提示した見積は11万3,090円(税別・燃油サーチャージ別)。東京都が定める海外修学旅行費用の上限「11万5,000円(税抜)」まで残り1,910円という、ほぼ天井に張り付いた水準である。同時に沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、2025年度の沖縄修学旅行者数が前年比-11.1%の30万4,524人になる見通しと発表した。物価...

  • 観光庁3月OCC 60.3%、日本人15ヶ月連続減でも単価は上昇 — 宿泊市場「量より質」転換の臨界点

    大阪府

    京都府

    投稿 : 2026.05.16

    観光庁が2026年5月5日に公表した宿泊旅行統計調査(2026年3月・第1次速報)によると、全国の客室稼働率は60.3%と前年同月から1.0ポイント低下した。日本人延べ宿泊者数は4,039万人泊(前年同月比-0.7%)で、2025年1月から15ヶ月連続の前年割れを記録している。一方、メトロエンジンリサーチのデータによると、主要6都道府県の平均客室単価(ADR)は前年同月比+9.7%と力強い上昇を見...

  • 2026年夏ボーナスは高単価温泉旅館に流れるか — 5温泉地ADR分析

    2026年夏のボーナス支給総額は前年比+5.7%の19.7兆円、5年連続増加が確実視されている。国家公務員平均は74万6,100円と過去最高水準に達し、6月15日前後の支給ピークを控えた家計には例年以上の財源が積み上がる。一方で、全国の旅館の客室稼働率は38.4%と他業態に大きく見劣りし、構造的な需要減退が続いている。本記事では、この「マクロの追い風」と「業態の逆風」が交わる地点として、ADR4万...

  • 自治体独自の宿泊割引クーポン2026 実施中一覧と秋の予定 — 観光庁予算1,383億円

    投稿 : 2026.05.09

    観光庁の2026年度予算は前年度比2.4倍となる1,383億円に拡大し、地方誘客の推進と観光地受入環境整備に重点が置かれた。一方で全国の自治体は独自の宿泊補助・観光割引を矢継ぎ早に展開しており、2026年8月時点でも福島県「また来て。」割第2期(1泊3,000円引き・9月18日宿泊分まで)、岩手県「おでんせ!いわて旅割」(1泊最大5,000円引き)、宮崎県「ひなタビ」(最大30%割引)などが実施中...

  • 新幹線15駅×ホテルADR:駅直結プレミアムは本当にあるのか

    投稿 : 2026.05.07

    新幹線で出張すると毎回悩むのが、「駅直結のホテルにするか、少し歩いて安いホテルにするか」という選択である。本記事では、東海道・山陽・東北・上越・北陸・九州新幹線の主要15駅周辺について、駅から半径200m(駅直結級)・500m(徒歩約5分)・800m(徒歩約10分)の距離帯ごとにOTA公開価格を集計し、「直結プレミアム」が本当に存在するのかを駅別・グレード別に検証した。対象施設はメトロエンジンリサ...

  • 民間企業の出張規程は時代遅れ?47都道府県の実勢ADRと役職別超過率(2026年5-6月)

    投稿 : 2026.05.07

    民間企業の出張旅費規程は、いつ最後に改定されただろうか。2025年4月の旅費法改正をきっかけに、国家公務員側は実費基準への移行を進めた一方、民間企業の規程は依然として10年以上前の水準に据え置かれているケースが少なくない。本稿では、メトロエンジンリサーチが集計した47都道府県のビジネスホテル相当(エコノミー〜アッパー、計N=4,598施設)の中位ADRを用いて、一般職・係長・課長といった役職別の規...

  • 大相撲五月場所2026 両国宿泊需要分析|15日間連続イベントが両国エリアADRに与える影響

    東京都

    投稿 : 2026.05.06

    2026年5月10日(日)から24日(日)までの15日間、大相撲五月場所が両国国技館で開催される。コンサートや花火大会など単発の大型イベントとは異なり、大相撲本場所は15日間連続で「毎日が需要日」となる稀有なイベントである。本記事では、両国国技館徒歩圏(半径1.5km)にあるホテル35施設のOTA公開価格データを日次で集計し、場所開催が両国エリアの宿泊需要・ADR・売切率に与える影響を、前年同期お...

  • 富士山2026開山×夏ピーク予約進度:入山料4,000円と宿泊税の二重課税構造

    2026年7月10日、富士山が山開きを迎える。今シーズンから本格運用2年目となる入山料一律4,000円(吉田・須走・御殿場・富士宮の全4ルート)に加えて、富士河口湖町・富士吉田市が同年度内の宿泊税導入を進めており、登山者・宿泊者は事実上の「入山料+宿泊税」二重課税構造に直面することになる。本記事ではメトロエンジンリサーチが追跡する富士五湖・御殿場・富士宮エリア456施設の公開価格データをもとに、開...

  • 台湾がインバウンド消費首位に|Q1消費2.3兆円の国籍シフトとホテル価格感応度

    観光庁が2026年4月15日に公表したインバウンド消費動向調査の1次速報によると、2026年1〜3月期の訪日外国人旅行消費額は前年同期比2.5%増の2兆3,378億円となり、四半期としての過去最高を再び塗り替えた。しかし数字以上に重要なのは、その中身である。台湾が3,884億円(構成比16.6%、前年比+22.5%)で初めて消費額1位に立ち、長らく首位に居続けた中国は2,715億円(同11.6%、...

  • 能登半島地震の復興状況2026|和倉・輪島の宿泊再開まとめ

    2024年1月1日に発生した能登半島地震から1年4ヶ月が経過した2026年5月時点において、被災地の宿泊市場は地域ごとに著しく異なる回復軌道を描いている。和倉温泉では再開施設数が地震前の26軒から11軒にまで戻りつつあり、平均客室単価(ADR)も地震前水準の85〜90%を回復した。一方、輪島市・穴水町では現時点でメトロエンジンリサーチが追跡できる稼働施設はそれぞれ1軒・0軒に留まり、市場としての本...