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倖囜人宿泊比率は東京5割超ぞ2026幎宿泊統蚈を読み解く

投皿日 : 2026.04.26 曎新日 : 2026.08.13

東京郜

䞭囜

韓囜

台湟

米囜

むンバりンド

芳光庁2026幎1月速報深掘り倖囜人比率50%超え県ず日本人需芁が薄たる地殻倉動

芳光庁が2026幎3月31日に発衚した「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」は、芋出しの数字以䞊に重芁な構造倉化を含んでいる。延べ宿泊者数は前幎同月比-7.0%、日本人-3.3%、倖囜人-15.3%ず党䜓的に枛速したものの、その内蚳を郜道府県別に分解するず、たったく異なる2぀のトレンドが同時進行しおいるこずが分かる。本皿では2024幎1月・2025幎1月・2026幎1月の3幎分の郜道府県デヌタを突き合わせ、倖囜人比率の掚移、日本人宿泊者数の前幎割れ県ランキング、そしお「倖囜人需芁に眮き換わった゚リア」ず「玔枛した゚リア」のマトリクス分析を行い、ADR掚移ず組み合わせお『日本人が宿泊できない䟡栌垯化』が本圓に起きおいるかを怜蚌する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡OTA等で公開されおいる販売䟡栌の平均倀。実際の成玄䟡栌ずは異なりたす。2名1宀利甚時の1宀あたり料金皎蟌・党プラン平均玠泊たり〜食事付きプランを含む。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ

2026幎1月速報の党䜓像久しぶりの「党方䜍マむナス」

2026幎1月の延べ宿泊者数は4,546䞇人泊前幎同月比-7.0%であった。内蚳は日本人3,263䞇人泊-3.3%、倖囜人1,283䞇人泊-15.3%。延べ宿泊者党䜓に占める倖囜人比率は28.2%ずなった。コロナ犍からの急回埩局面が䞀段萜し、蚪日需芁・囜内需芁の双方が同時にマむナスに振れたのは2024幎以降ほが初めおである。

倖囜人マむナスの䞻因は、2025幎1月にあった䞭囜の春節旧正月が2026幎は2月にずれ蟌んだ暊芁因に加え、䞭囜本土からの宿泊者数が前幎同月比-62.9%ず倧きく枛少した点が倧きい。台湟・韓囜・米囜などは前幎同月を䞊回ったが、䞭囜の萜ち蟌みを補いきれなかった構図である。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

倖囜人比率䞊䜍県の3幎掚移「50%超え」は東京郜のみ

郜道府県別の倖囜人比率倖囜人延べ宿泊者数÷党䜓延べ宿泊者数を2024幎1月・2025幎1月・2026幎1月の1月断面で䞊べるず、ランドスケヌプが想像以䞊に動いおいるこずが芋えおくる。

たず最も象城的なのは東京郜である。2024幎1月の46.4%から2025幎1月55.4%、2026幎1月56.2%ぞず、2幎連続で50%超えを達成し、぀いに「日本人より倖囜人が倚く泊たる銖郜」ずいう状態が定着した。䞀方で2025幎1月に50.9%たで䞊昇しおいた京郜府は、2026幎1月には43.5%たで䜎䞋。䞭囜春節の暊ズレの圱響を最も匷く受けた栌奜である。

泚目すべきは、芋出しでは「党䜓マむナス」になりやすい郜道府県でも、倖囜人比率自䜓は2024幎比で倧きく䞊昇しおいる点だ。岐阜県は20.6%→27.5%+6.9pp、犏岡県は30.1%→36.8%+6.7pp、山圢県は12.0%→18.5%+6.5pp、岩手県は9.2%→15.1%+6.0ppなど、雪囜・地方郜垂・枩泉地でじわじわずむンバりンド比率が定着し぀぀ある。銙川県の+10.0ppは47郜道府県で最倧の䞊昇幅ずなった。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」各幎1月第2次速報よりホテルバンク線集郚䜜成

日本人宿泊者数が前幎割れした県ランキング倧郜垂郚に集䞭

2026幎1月の日本人延べ宿泊者数の前幎同月比は、党囜平均で-3.3%。これを郜道府県別にみるず、枛少率が倧きいのは倧分県-17.8%、倧阪府-16.1%、東京郜-15.7%、䜐賀県-14.9%、犏岡県-14.5%の順ずなった。

倧阪府・東京郜・犏岡県ずいう3倧むンバりンド郜垂が日本人マむナス2桁ずいう事実は、業界関係者にずっお特に泚芖すべきポむントである。これらの郜垂は倖囜人比率が高い県ず䞀臎しおおり、埌述する『日本人が宿泊できない䟡栌垯化』の仮説ず敎合する動きを瀺しおいる。

順䜍郜道府県2025/1 日本人2026/1 日本人前幎同月比2026/1 倖囜人比率
1倧分県502,130413,000-17.8%26.1%
2倧阪府2,453,9002,058,350-16.1%44.3%
3東京郜3,802,6903,205,010-15.7%56.2%
4䜐賀県172,940147,210-14.9%9.6%
5犏岡県1,223,3301,046,020-14.5%36.8%
6北海道2,176,4501,942,160-10.8%45.5%
7岡山県338,360302,210-10.7%10.6%
8岐阜県421,880381,380-9.6%27.5%
9侉重県660,770599,520-9.3%2.5%
10鹿児島県551,060500,410-9.2%11.7%

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成。日本人前幎同月比枛少率の䞊䜍10県を抜出。

『眮換 vs 玔枛』マトリクス分析地殻倉動の䞻圹はどこか

日本人マむナスの県を䞀埋に「需芁枛」ず捉えるのは早蚈である。同じマむナスでも、倖囜人需芁が増えお党䜓は維持されおいる県ず、倖囜人需芁も枛っお玔粋に瞮小した県では意味がたったく異なる。そこで日本人前幎同月比ず倖囜人前幎同月比を2軞にずり、47郜道府県を4象限にマッピングした。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

結果ずしお、47郜道府県は以䞋の4぀に分類された。

象限県数䞻な県䟋解釈
Q1眮換型
日本人枛・倖囜人増
6倧分県、岩手県、山圢県、沖瞄県、兵庫県、広島県日本人需芁の萜ち蟌みを倖囜人で補填しおいる、本蚘事の䞭心テヌマに最も合臎する象限
Q2玔枛型
日本人枛・倖囜人枛
18倧阪府、東京郜、犏岡県、北海道、愛知県、神奈川県䞭囜春節ズレが盎撃。むンバりンド䟝存床が高い郜垂ほど反動が倧きい
Q3䞡方プラス
日本人増・倖囜人増
12茚城県、高知県、犏島県、鳥取県、山口県、栃朚県需芁党䜓が拡倧しおいる成長゚リア。地方郚のむンバりンド浞透
Q4囜内回垰型
日本人増・倖囜人枛
11京郜府、富山県、奈良県、青森県、長厎県、長野県倖囜人の春節ズレ反動を囜内需芁が補填。京郜が代衚的

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県

ここで泚目すべきは、Q1「眮換型」の代衚䟋である倧分県・岩手県・山圢県・沖瞄県の存圚だ。これら4県はいずれも日本人前幎同月比がマむナスだが、倖囜人は2桁プラスずなっおおり、需芁構成が確実に倖囜人寄りにシフトしおいるこずが分かる。特に倧分県は日本人-17.8%・倖囜人+6.2%ず党囜でも最も顕著な「眮換型」であり、別府・由垃院ずいった枩泉地でむンバりンド需芁が囜内需芁を埋め合わせる構図が明確になっおいる。

䞀方で、芋出し的に最も話題になりやすい東京郜・倧阪府・犏岡県は実はQ2「玔枛型」に分類される。これらの郜垂は倖囜人比率が高いがゆえに、䞭囜春節の暊ズレの圱響を最も匷く受け、倖囜人・日本人ずもに2桁枛ずいう結果になった。むンバりンド䟝存床の高さが、倖的芁因に察する脆匱性ずしお衚面化した1月ずいえる。

ADR掚移ず『日本人が宿泊できない䟡栌垯化』の怜蚌

では、東京郜・京郜府などの倧郜垂で日本人宿泊者数が倧きく枛った背景には、本圓に「䟡栌垯の䞊昇」が圱響しおいるのか。メトロ゚ンゞンリサヌチが集蚈した公開䟡栌デヌタから、2024幎1月・2025幎1月・2026幎1月の郜道府県別ADR掚移を抜出した。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成。2名1宀利甚時の1宀あたり料金皎蟌。集蚈察象斜蚭数は東京郜N=7,187、京郜府N=5,813、北海道N=13,790、犏岡県N=4,960、沖瞄県N=6,337、倧阪府N=5,2912026幎1月。

結果は明瞭である。2026幎1月の東京郜ADRは¥41,200で、2024幎1月の¥28,000から+47.2%の䞊昇ずなった。京郜府も¥35,400→¥41,700+17.7%、北海道は¥30,400→¥34,900+14.7%、犏岡県は¥25,800→¥28,800+11.7%。䞀方で倧阪府は¥21,200→¥23,000+8.7%ず、東京・京郜に比べお䞊昇幅は限定的である。

→ 梅雚知らずの北海道6月、ホテル䟡栌はどう動く 6郜垂ADR培底比范2026

東京郜の+47.2%ずいう䞊昇率は、この2幎間の日本人実質賃金の䌞び率厚生劎働省「毎月勀劎統蚈調査」によれば2024〜2025幎で抂ね暪ばい〜小幅プラス皋床を倧きく䞊回っおおり、宿泊䟡栌ず日本人の支払い胜力の乖離が広がっおいるこずを瀺唆する。日本人宿泊者数が-15.7%ず東京郜で倧きく枛少した背景には、暊芁因に加えおこの「䟡栌ずの乖離」が構造的に効いおいる可胜性が高い。

→ 東京・名叀屋・倧阪・犏岡の平日ADR培底分析ビゞネス需芁の戻り具合を可芖化

郜道府県2024/1 ADR2025/1 ADR2026/1 ADR2024比䞊昇率2026/1 日本人前幎比
東京郜¥28,000Â¥29,600Â¥41,200+47.2%-15.7%
京郜府¥35,400Â¥35,000Â¥41,700+17.7%+0.2%
北海道¥30,400¥29,800¥34,900+14.7%-10.8%
犏岡県¥25,800Â¥27,600Â¥28,800+11.7%-14.5%
沖瞄県¥22,500Â¥23,900Â¥24,900+10.7%-2.4%
倧阪府¥21,200Â¥22,000Â¥23,000+8.7%-16.1%

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成。ADRは1月の月次平均、2名1宀利甚時の1宀あたり料金皎蟌。

京郜府がQ4「囜内回垰型」日本人+0.2%・倖囜人-25.6%に䜍眮しおいる点も興味深い。ADRが2024幎比+17.7%ず䞊昇しおいるにもかかわらず日本人需芁は埮増しおいる背景には、倖囜人需芁の急枛でディスカりントプランが埩掻し、日本人にずっおの宿泊機䌚が䞀時的に戻った可胜性が考えられる。これは2025幎通幎で芳察された「日本人が京郜から抌し出される」状況の䞀時的な揺り戻しず芋るこずもできる。

客宀皌働率からみる構造倉化皌働は維持できるが、誰の客で

2026幎1月の客宀皌働率は党囜平均52.7%前幎同月差-1.9pp。郜道府県別では東京郜70.7%、犏岡県63.7%、倧阪府62.8%、千葉県61.8%、埌玉県60.5%が䞊䜍5県を占めた。泚目すべきは、日本人マむナス2桁を蚘録した東京郜・倧阪府・犏岡県が、皌働率では党囜トップクラスを維持しおいる点である。これは倖囜人需芁が䟝然ずしお高氎準であるこずを瀺しおおり、「日本人が枛っおも客宀は埋たる」ずいう構造が確認できる。

䞀方で、地方郜垂では皌働率が前幎同月差で倧きく䜎䞋した県もある。倧阪府は-8.9pp、鳥取県-7.7pp、䜐賀県-7.0pp、岐阜県-5.5pp、山圢県-4.1ppなどが目立぀。地方の䞭でも、むンバりンド需芁をうたく取り蟌めなかった県では、日本人需芁の枛少が皌働率にダむレクトに反映される。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎1月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

投資家・運営者目線での瀺唆単玔な「むンバりンド勝ち組負け組」を超えお

本デヌタから、ホテル投資家・運営者にずっお意識すべき構造論点が芋えおくる。敎理するず以䞋の通りである。

1. 倖囜人比率50%超え県は「東京郜のみ」が定着し぀぀ある
2024幎1月時点では0県、2025幎1月は東京・京郜の2県、2026幎1月は東京の1県が50%超え。京郜の50%越え→50%割れの揺り戻しは、倖囜人比率の幎次倉動を均しおみる重芁性を瀺しおいる。少なくずも東京は構造的に「倖囜人䞻䜓マヌケット」ぞ移行したず評䟡しおよいだろう。

2. 「日本人が宿泊できない䟡栌垯化」は東京郜で最も顕著
東京郜ADRの2024幎比+47.2%は、日本人の支払い胜力の䌞びを倧きく䞊回るペヌスであり、日本人需芁が-15.7%ず急枛した背景に䟡栌芁因が無芖できない比重で効いおいるこずを瀺唆する。むンバりンド需芁が䞀時的にでも枛速したずき、日本人需芁が穎を埋めにくい構造が固定化し぀぀ある。

3. 「眮換型」゚リアは䞭長期的な投資察象ずしお泚目
倧分県・岩手県・山圢県・沖瞄県ずいったQ1象限の県は、日本人需芁の構造的枛少を倖囜人需芁が補填しおいる。地方郚は人口枛少もあっお日本人需芁は䞭長期で挞枛傟向だが、むンバりンドの浞透がそれをカバヌする構図はホテル投資の芳点でポゞティブに評䟡できる。䞀方、Q3「䞡方プラス」の高知県・茚城県・犏島県・鳥取県・山口県は、珟圚は芏暡が小さくずも成長率では党囜䞊䜍に入る芁泚目゚リアである。

4. むンバりンド䟝存床が高い郜垂ほど短期ボラティリティに脆匱
東京郜・倧阪府・犏岡県・北海道の「Q2玔枛型」入りは、䞭囜春節の暊芁因が盎撃した結果である。月次のボラティリティが高たる時代に入ったずき、運営者は単月の数字に䞀喜䞀憂するのではなく、耇数月平均でトレンドを芋る県を持぀必芁がある。同時に、䟡栌戊略の柔軟性日本人向けプランを残す、内需向け斜策を平行運甚する等が、需芁急枛局面での収益安定化に寄䞎する。

5. 2026幎2月以降の春節埌反動を泚芖
2026幎2月の第1次速報では延べ宿泊者数が4,625䞇人泊前幎同月比-3.5%ず、1月よりは枛少幅が瞮小しおいる。䞭囜春節が2月に移動した圱響で倖囜人需芁が戻った可胜性がある。1〜2月を通算しおみたずき、本圓の構造枛速がどの皋床なのかは、4月30日公衚予定の2月第2次速報をもっお改めお確認する必芁がある。

たずめヘッドラむン数字の裏で進む二極化

2026幎1月の宿泊統蚈は、芋出しの「党䜓-7.0%」ずいう数字だけ芋れば䞀芋悪材料に芋える。しかし郜道府県別に分解するず、需芁総量が瞮小する゚リアQ2玔枛型ず、需芁構成が倖囜人寄りに眮き換わる゚リアQ1眮換型、そしお需芁芏暡自䜓が拡倧する゚リアQ3䞡方プラスが同時䞊行で進行しおいる。この二極化、あるいは䞉極化ず呌ぶべき分垃が、日本のホテルマヌケットの新しい姿である。

東京郜の倖囜人比率56.2%・ADR2024幎比+47.2%ずいう数字は、単なるむンバりンド成長の延長線䞊ではなく、「日本人が銖郜圏で宿泊しにくくなった」ずいう構造倉化の到達点ずみるべきだ。䞀方で倧分県・岩手県のように、日本人需芁を倖囜人で眮換するこずで皌働率ず単䟡を維持する地方郚の姿も無芖できない。投資・運営の意思決定では、47郜道府県を単䞀の「日本ホテル垂堎」ずしお扱うのではなく、それぞれが眮かれた象限ず䟡栌垯シフトの方向性を螏たえた個別分析が必芁な時代に入ったずいえるだろう。

→ 党囜平均ADRÂ¥32,340で過去最高曎新2026幎5月物䟡高×人件費転嫁が生んだ『3幎で+19%』の構造分解

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