トップ > 宿泊市場動向

宿泊市場動向

  • 食品値上げが直撃する温泉旅館の収益構造 — 一泊二食モデルの分岐点

    投稿 : 2026.05.25

    2026年1〜4月だけで約3,600品目の食品が値上げされた。調味料・加工食品・酒類を中心に、1回あたりの値上げ率は平均14〜15%前後。コメ製品や鶏卵製品、冷凍食品も対象に含まれ、外食・宿泊事業者の仕入れコストを継続的に押し上げている。なかでも「一泊二食」を基本商品とする温泉旅館は、夕食原価の上昇が直接利益を削る構造にあり、価格転嫁の巧拙が収益を左右する局面に入った。本記事では、全国主要温泉地の...

  • 長野県宿泊税6/1施行 — 都道府県2例目の信州観光ADR波及と税転嫁シナリオ

    長野県

    投稿 : 2026.05.24

    長野県は2026年6月1日より法定外目的税としての宿泊税を施行する。2026年4月施行の北海道に続く都道府県レベルでの2例目であり、白馬・軽井沢・野沢温泉・志賀高原などの世界的リゾート地を抱える信州の観光需要にどのように波及するか、業界の関心が集まる。本記事ではメトロエンジンリサーチが集計したOTA公開価格データを用いて、長野県内9エリアの6月ADR動向と税転嫁シナリオを定量分析する。

  • 高速バス値上げで変わる宿泊需要 — 地方政令市ビジホ・カプセル稼働率と空白価格帯の機会

    投稿 : 2026.05.24

    東京・大阪間の夜行バスは、2019年比でおよそ12%の値上がりが続き、3列独立シートは7,000円台、4列シートでも4,500円前後が標準帯になりつつある。2024年4月から施行された自動車運転業務の時間外労働規制(いわゆる2024年問題)と慢性的な運転手不足が背景にある。「高速バスは安い移動手段」という前提が崩れる中で、地方政令市のビジネスホテル・カプセルホテルの公開価格データを照合すると、5,...

  • 節約シフトと実勢ADR|主要10都市ビジネスホテル2024-2026の3年比較と下半期戦略

    投稿 : 2026.05.24

    JTBが2026年4月に発表したGW旅行動向調査では「1泊2日」が39.9%(前年比+6.4pt)と急増し、平均旅行予定費用は46,000円と前年を下回った。さらに同年1月発表の通期見通しでは、国内旅行者数は3億700万人(対前年97.8%)と前年割れ予想。背景には「家計に余裕がない」(33.5%)・「旅行費用が高い」(29.6%)という旅行控え理由の上位2項目がある。本記事では、こうした節約志向...

  • 旅館業法とは?営業許可の種類・ホテル営業との違いと2026年最新の要点

    投稿 : 2026.05.24

    旅館業法とは、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業を都道府県知事等の許可制で規律する法律(昭和23年法律第138号)である。営業種別は「旅館・ホテル営業」「簡易宿所営業」「下宿営業」の3つで、届出制・年180日上限の住宅宿泊事業法(民泊新法)とは制度が異なる。現行ルールの土台となったのが2018年6月15日施行の改正で、ホテル営業10室・旅館営業5室と定められていた最低客室数の基準が撤廃され、1室から...

  • 【2026年5月最新】博多・天神・空港周辺にまたがる都市型宿泊市場:福岡市の新規開業施設

    福岡市の新規開業施設の分布 メトロエンジンリサーチによると、福岡市における新規宿泊施設の開業は、「博多駅周辺から天神・中洲エリアにかけての都心部」に集中して分布している。 福岡市は、九州最大の都市であり、ビジネス・観光・国際交流の拠点として高い集客力を持つ都市。なかでも博多駅は、山陽新幹線・九州新幹線、JR各線、地下鉄空港線が接続する広域交通の結節点であり、福岡空港からも地下鉄で短時間にアクセスで...

  • 客室タイプ別単価戦略 ― スイートは通常室の何倍取れているか 全国50軒分析

    投稿 : 2026.05.21

    「スイートルームは通常室の何倍の単価が取れるのか」――。インバウンド富裕層・記念日需要・ビジネス出張のプレミアム化が進むなかで、客室タイプ別の価格設計はホテル収益のレバーとして再注目されている。本記事では、メトロエンジンリサーチが収集する販売価格データから、スイート/ジュニアスイートと通常室の両方を実際に販売している全国196軒(うち地域代表50軒を深掘り)を抽出し、グレード別・地域別の単価倍率を...

  • 猛暑×電力高×需要シフト — 2026年夏、館内完結型ホテルの追い風

    JAMSTEC・気象庁・日本気象協会いずれも2026年夏のエルニーニョ現象発生可能性を「高い(90%)」と予測し、2023年並みの猛暑+酷暑日(40℃以上)地点増加が見込まれている。一方で電力料金は再エネ賦課金が2026年度4.18円/kWh(前年比+0.20円)に上昇し、政府の電気代補助は3月で打ち切られた。気温は上がり、冷房コストも上がる——この二重圧力下で、屋外観光より「館内完結型」の宿泊需...

  • 観光庁のオーバーツーリズム対策とは?補助金100億円の採択結果と影響

    京都府

    投稿 : 2026.05.19

    観光庁が令和8年度(2026年度)に予算100億円を計上した「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」は、2026年7月10日に一次公募の採択結果が公表され、地域一体型58件・一般型178件の計236件が採択された。二次公募(7月17日締切)の採択結果は2026年9月1日時点で未公表である。本記事では、この補助金の全体像(対象事業・補助率・予算)を冒頭の表...

  • 2026年GW明け後の宿泊需要分析|5/13-15ミニピーク形成と出張需要復活の定量検証

    東京都

    京都府

    投稿 : 2026.05.18

    2026年のGW(5/3-6)は前年同曜日比+12.7%とインバウンド回復を背景に好調な水準で着地した。しかし問題はその後である。GW明け週(5/7-12)はわずか1週間で6都市平均ADRが¥40,100から¥33,000へと約18%急落し、業界では『GW後の谷』として知られる稼働低迷期に突入した。一方で、複数の業界調査が指摘する『5月中旬のミニピーク(5/13-15)形成』仮説は、本当に検証可能...