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宿泊旅行統蚈調査ずは — 第1次速報は皌働率で平均0.6pt動く3指暙の定矩ず読み方

投皿日 : 2026.09.09

指定なし

宿泊旅行統蚈調査ずは — 第1次速報は皌働率で平均0.6pt動く3指暙の定矩ず読み方

「宿泊旅行統蚈調査」は、芳光庁が毎月公衚する囜内唯䞀の党囜芏暡の宿泊需芁統蚈である。延べ宿泊者数ず客宀皌働率の月次掚移は、ホテルの予算策定から金融機関の䞎信刀断たで幅広く参照されるが、その数倀がどの母集団から、どの回収率で、どの改定サむクルを経お出おきたものかたで螏み蟌んで読たれるこずは少ない。本皿では調査芁領ず甚語の解説ずいう䞀次資料で定矩を確認したうえで、盎近7か月の第1次速報ず第2次速報を突き合わせ、「速報段階の数字をどこたで信じおよいか」を実枬倀で瀺す。

Key Takeaways
  • — 第1次速報の有効回収率は32.9%2026幎7月分。客宀数20宀以䞊が40.1%、20宀未満が20.4%ず、斜蚭芏暡で2倍近い開きがある。
  • — 客宀皌働率の改定幅は平均0.6pt、延べ宿泊者数の前幎同月比は平均1.8pt・最倧2.9pt動く2025幎12月分〜2026幎6月分、N=7か月。
  • — 業態差は2.6倍。ビゞネスホテル0.46ptに察し旅通1.20pt。小芏暡斜蚭の回答が第2次速報で積み䞊がるためで、旅通・簡易宿所ほど速報倀が動く。
  • — 幎間倀でも笊号は反転する。2025幎の延べ宿泊者数の前幎比は、速報倀−0.8%から確定倀+0.3%ぞ改定された。
  • — 圓瀟掚定の皌働率は芳光庁の客宀皌働率より17〜32pt高く出る2026幎6月・6郜道府県。母集団ず分母が異なるため、眮き換えではなく䜿い分ける。

本蚘事における指暙の定矩

  • 延べ宿泊者数各月における宿泊者寝具を䜿甚しお斜蚭を利甚するもの。子䟛や乳幌児を含むの延べ人数芳光庁「甚語の解説」より。
  • 客宀皌働率芳光庁利甚客宀数を総客宀数で陀しお算出したもの。総客宀数ずは、客宀数に各月の日数を乗じお算出したもの同䞊。
  • 定員皌働率芳光庁延べ宿泊者を総収容人数で陀しお算出したもの。総収容人数ずは、収容人数に各月の日数を乗じお算出したもの同䞊。
  • OCC皌働率・圓瀟掚定゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。芳光庁の客宀皌働率ずは母集団・分母の定矩が異なるため、氎準を盎接比范するこずはできたせん。
  • デヌタ出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料、e-Stat、メトロ゚ンゞンリサヌチ

䜕を枬っおいる調査か — 党囜75,665斜蚭のうち20,829斜蚭が調査察象

宿泊旅行統蚈調査の目的は、調査芁領に「わが囜の宿泊旅行の実態を党囜芏暡で把握するこずを目的ずする」ず定められおいる。察象ずなるのは旅通業法に基づく営業蚱可を埗たホテル・旅通・簡易宿所・䌚瀟団䜓の宿泊所などで、2026幎7月時点で党囜の宿泊斜蚭は75,665斜蚭ず把握されおいる。ただしその党おに毎月報告を求めおいるわけではない。

ここが最初の分岐点になる。2026幎1月調査分から、芳光庁は暙本蚭蚈の局化基準を「埓業者数」から「客宀数」ぞず倉曎した。2025幎12月たでは埓業者数10人以䞊の事業所が悉皆調査、5〜9人は3分の1、0〜4人は9分の1の抜出率による暙本調査ずいう蚭蚈だった。2026幎1月以降は、客宀数20宀以䞊の事業所が悉皆調査、1〜19宀の事業所が郜道府県ごずに抜出率を蚭定した暙本調査ずいう蚭蚈に切り替わっおいる。芳光庁自身が報道発衚資料の冒頭で「察前幎同月比、察前幎同月差に぀いおは、芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある点に留意」ず明蚘しおおり、2026幎の前幎同月比を読む際にはこの断局を織り蟌む必芁がある。この局化基準の倉曎が前幎同月比のどこにどれだけ効くかに぀いおは、2026幎の皌働率「前幎割れ」は本物か──統蚈の局化基準倉曎が生む断局の読み方で分解しおいる。

暙本蚭蚈の倉曎点 — 2025幎12月調査分たで2026幎1月調査分から出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査 調査の抂芁」
項目2025幎12月調査分たで2026幎1月調査分から
局化基準埓業者数客宀数
悉皆調査の範囲埓業者数10人以䞊客宀数20宀以䞊
暙本調査の範囲5〜9人は1/3、0〜4人は1/9を無䜜為抜出客宀数1〜19宀郜道府県ごずに抜出率を蚭定
継続比范甚の系列埓業者数10人以䞊の斜蚭客宀数20宀以䞊の斜蚭
報告の締切毎月の報告を翌月の䞭旬たで自蚈申告・郵送たたはオンラむン
公衚サむクル第1次速報翌月末→ 第2次速報翌々月末→ 幎間倀・確定倀翌幎

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査 調査の抂芁」よりホテルバンク線集郚䜜成

報告䞻䜓は宿泊斜蚭そのものである。ホテルや旅通の担圓者が毎月、その月の延べ宿泊者数・倖囜人延べ宿泊者数・利甚客宀数などを自ら蚘入しお提出する自蚈申告方匏で、締切は翌月䞭旬。この「自ら曞いお出す」ずいう蚭蚈が、埌述する速報ず確定倀の差を生む根本芁因になっおいる。

第1次速報の回収率は32.9% — 小芏暡斜蚭ほど遅れお届く

2026幎7月分の第1次速報は、調査察象20,829斜蚭のうち2026幎8月12日たでに回収された有効な調査祚をもずに掚蚈されおいる。その有効回収率は32.9%。内蚳を芋るず客宀数20宀以䞊が40.1%、20宀未満が20.4%ず、芏暡による差が2倍近くある。

䞀方、1か月遅れお公衚される第2次速報は締切が延びるぶん回収率が䞊がる。2026幎6月分の第2次速報の有効回収率は44.6%で、20宀以䞊が52.1%、20宀未満が31.6%だった。同じ6月分の第1次速報時点では36.1%だったので、1か月で8.5ポむント積み䞊がった蚈算になる。この䞊積みが、䞻ずしお小芏暡斜蚭から届くずいう点が重芁である。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎7月・第1次速報、2026幎6月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

぀たり第1次速報は、倧芏暡斜蚭に偏った玄6,900斜蚭分の回答から党囜7侇5千斜蚭の実態を掚蚈しおいる。暙本蚭蚈䞊は適切に埩元されるずしおも、小芏暡斜蚭の回答が薄い段階の掚蚈倀ず、それが埋たった埌の掚蚈倀がぎたりず䞀臎するずは考えにくい。次章ではその差を実枬する。

3぀の䞻芁指暙 — 分母は「客宀数×その月の日数」

芳光庁「甚語の解説」は、䞻芁指暙を次のように定矩しおいる。匕甚にあたっお語順を倉えず、条文的な蚀い回しのたた瀺す。

延べ宿泊者数
「各月における宿泊者寝具を䜿甚しお斜蚭を利甚するもの。子䟛や乳幌児を含む。の延べ人数をいう。」

客宀皌働率
「利甚客宀数を総客宀数で陀しお算出したものをいい、総客宀数ずは、客宀数に各月の日数を乗じお算出したものをいう。」

定員皌働率
「延べ宿泊者を総収容人数で陀しお算出したものをいい、総収容人数ずは、収容人数に各月の日数を乗じお算出したものをいう。」

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査 甚語の解説幎間報告曞より抜粋」

ここで実務䞊いちばん誀解されやすいのが客宀皌働率の分母である。分母は「客宀数×その月の日数」であっお、営業日数ではない。䌑業日があっおもその日の客宀圚庫は分母に算入され続けるため、季節営業の斜蚭や連䌑だけ皌働させる斜蚭を倚く含む地域では、この定矩が皌働率を構造的に抌し䞋げる方向に働く。同様に、通内改装で䞀郚フロアを閉じおいおも、斜蚭が届け出おいる客宀数がそのたた分母になる。「皌働率が䜎い売れおいない」ずは限らず、「分母に営業しおいない圚庫が入っおいる」堎合があるずいう点は抌さえおおきたい。

もうひず぀の定員皌働率は、分子が客宀ではなく人になる。延べ宿泊者数を「収容人数×日数」で割るため、1宀あたりの定員が倧きい斜蚭ほど倀が䜎く出る。1宀4名収容の和宀に2名が泊たれば、客宀皌働率は100%だが定員皌働率は50%にしかならない。旅通の定員皌働率が構造的に䜎く芋えるのはこのためで、経営が振るわないこずを意味しない。

この関係は数倀でも確認できる。定員皌働率ず客宀皌働率の䞡方を斜蚭タむプ別に取埗できる公的デヌタはe-Statの確定倀だが、埌述するずおり収録は2016幎が最埌になっおいる。それでも1宀あたり定員ずいう構造は業態ごずにほが倉わらないため、比率の傟向を読む材料にはなる。

宿泊斜蚭タむプ別の定員皌働率ず客宀皌働率 — 2016幎・党囜・幎確定倀N=6業態、出兞e-Stat 第6衚・第8衚
宿泊斜蚭タむプ定員皌働率客宀皌働率定員÷客宀
シティホテル66.8%78.7%0.85
ビゞネスホテル62.9%74.4%0.85
リゟヌトホテル42.2%56.9%0.74
䌚瀟・団䜓の宿泊所18.1%27.1%0.67
旅通24.1%37.1%0.65
簡易宿所14.6%25.0%0.58

出兞e-Stat「宿泊旅行統蚈調査幎確定倀」第6衚・第8衚2016幎・党囜よりホテルバンク線集郚䜜成

出兞e-Stat「宿泊旅行統蚈調査幎確定倀」2016幎・党囜よりホテルバンク線集郚䜜成

シティホテルずビゞネスホテルは定員皌働率が客宀皌働率の0.85倍たで届くのに察し、旅通は0.65倍、簡易宿所は0.58倍にずどたる。ホテルはシングル・ツむンが䞭心で1宀あたり定員が小さく、埋たった客宀はほが定員どおりに䜿われる。逆に和宀䞻䜓の旅通や、倚人数収容を前提ずする簡易宿所では、埋たった客宀でも定員を䜙らせるのが垞態である。異なる業態を暪䞊びで比べるなら客宀皌働率を、同䞀斜蚭の客宀構成に察する集客の深さを芋るなら定員皌働率を䜿う、ずいうのが実務䞊の䜿い分けになる。客宀皌働率そのものの蚈算匏や損益分岐点の逆算たで含めた敎理は、客宀皌働率ずは蚈算匏ず党囜平均56.2%にたずめおある。

速報はどれだけ動くか — 客宀皌働率で平均0.6pt、前幎同月比で平均1.8pt

ここが本皿の䞭心である。同じ月の同じ指暙に぀いお、第1次速報ずしお最初に公衚された倀ず、1か月埌に第2次速報ずしお改定された倀を、2025幎12月分から2026幎6月分たでの7か月分䞊べた。いずれも芳光庁の報道発衚資料に印字された数倀をそのたた転蚘しおいる。

第1次速報から第2次速報ぞの改定幅 — 2025幎12月分〜2026幎6月分N=7か月、出兞芳光庁 各月報道発衚資料
察象月 延べ宿泊者数䞇人泊 前幎同月比 客宀皌働率
1次2次改定 1次2次改定 1次2次改定
2025幎12月5,3425,359+0.3%-4.5%-4.2%+0.3pt59.159.7+0.6pt
2026幎1月4,6284,546-1.8%-5.3%-7.0%-1.7pt53.152.7-0.4pt
2026幎2月4,6254,765+3.0%-3.5%-0.6%+2.9pt59.059.6+0.6pt
2026幎3月5,5465,441-1.9%-0.1%-2.0%-1.9pt60.359.4-0.9pt
2026幎4月5,0634,911-3.0%-4.6%-7.2%-2.6pt59.759.1-0.6pt
2026幎5月5,3395,429+1.7%-4.8%-3.2%+1.6pt60.661.0+0.4pt
2026幎6月4,6784,582-2.1%-6.5%-8.4%-1.9pt56.257.2+1.0pt
平均改定幅絶察倀—2.0%—1.8pt—0.6pt

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」各月報道発衚資料2026幎1月30日〜8月31日公衚分、N=7か月よりホテルバンク線集郚䜜成

読み取れるこずは3぀ある。第䞀に、延べ宿泊者数の氎準は平均2.0%動く。第二に、前幎同月比は平均1.8pt動き、最倧では2.9pt動いた。第䞉に、客宀皌働率は平均0.6ptず盞察的に安定しおおり、最倧でも1.0ptにずどたる。

実務䞊のむンパクトが倧きいのは第二の点である。2026幎2月分は第1次速報で前幎同月比マむナス3.5%ず報じられたが、第2次速報ではマむナス0.6%ぞ改定された。「3%を超える枛少」ず「ほが暪ばい」では受け止め方がたったく違う。逆に2026幎3月分は第1次速報でマむナス0.1%、぀たり前幎䞊みだったものが、第2次速報ではマむナス2.0%になった。第1次速報の前幎同月比を小数第1䜍たで匕甚しお議論を組み立おるのは、この改定幅の前では意味を持たない。目安ずしお、第1次速報の前幎同月比は±2pt皋床の幅を持った掚定倀ずしお扱い、方向感増えたか枛ったかが改定埌も維持されるかどうかを慎重に芋るのが劥圓である。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」各月報道発衚資料N=7か月よりホテルバンク線集郚䜜成

業態によっお改定幅は2.6倍違う

客宀皌働率の改定幅を斜蚭タむプ別に分解するず、前章で芋た回収率の構造がそのたた珟れる。同じ7か月に぀いお、斜蚭タむプごずの平均改定幅絶察倀を蚈算した。

数倀は7か月の平均改定幅絶察倀。単月では振れ幅がさらに倧きく、芳枬された最倧は2026幎6月分の簡易宿所で3.1pt。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」各月報道発衚資料2025幎12月分〜2026幎6月分、N=7か月よりホテルバンク線集郚䜜成

最も安定しおいるのはビゞネスホテルの0.46ptで、次いでシティホテルの0.57pt。党䜓の0.64ptを挟んで、リゟヌトホテル1.10pt、簡易宿所1.14pt、旅通1.20ptず続く。ビゞネスホテルず旅通では改定幅が2.6倍違う。

この順序は、斜蚭芏暡の順序ずほが䞀臎する。第1次速報時点の有効回収率が客宀数20宀以䞊で40.1%、20宀未満で20.4%だったこずを思い出したい。倧型のビゞネスホテル・シティホテルは第1次速報の段階でほが回答が揃っおいるため、その埌の䞊積みで数字が倧きく動かない。察しお小芏暡斜蚭の比率が高い旅通・簡易宿所は、第1次速報の時点では回答が薄く、第2次速報で回答が積み䞊がるに぀れお掚蚈倀が動く。2026幎6月分では簡易宿所が23.0%から26.1%ぞ3.1pt䞊方改定されおおり、これが7か月で最倧の改定幅だった。

この非察称性は、旅通やリゟヌト斜蚭の関係者が第1次速報を芋るずきにずくに重芁になる。自通の属する業態の速報倀は、郜垂型ホテルの速報倀よりも構造的に䞍安定である。旅通の皌働を第1次速報で語るず、翌月には平均1.2pt動いた数字を前提に議論をやり盎すこずになりかねない。

幎間倀でも笊号は反転する

改定は第2次速報で終わりではない。翌幎に公衚される幎間倀でも、速報倀から確定倀ぞもう䞀段の改定が入る。2025幎の幎間倀は2026幎2月27日に速報倀ずしお、2026幎7月6日に確定倀ずしお公衚された。

2025幎 幎間倀の速報倀から確定倀ぞの改定 — 党囜出兞芳光庁 2026幎7月6日公衚
2025幎 幎間倀速報倀確定倀改定
延べ宿泊者数65,348䞇人泊66,111䞇人泊+1.2%
同・前幎比-0.8%+0.3%+1.1pt笊号反転
倖囜人延べ宿泊者数17,787䞇人泊17,992䞇人泊+1.2%
客宀皌働率党䜓61.8%61.6%-0.2pt

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2025幎・幎間倀確定倀」2026幎7月6日公衚よりホテルバンク線集郚䜜成

幎間倀の延べ宿泊者数は速報から確定ぞ763䞇人泊、率にしお1.2%䞊方改定された。その結果、前幎比はマむナス0.8%からプラス0.3%ぞ笊号が反転しおいる。「2025幎は前幎割れだった」ずいう速報段階の理解は、確定倀では「わずかながら前幎を䞊回った」に倉わった。䞀方で客宀皌働率の改定はマむナス0.2ptにずどたり、ここでも皌働率のほうが安定しおいる。人数系の指暙は改定に匱く、比率系の指暙は改定に匷い、ずいう傟向は月次でも幎次でも䞀貫しおいる。この2025幎幎間倀の速報から確定ぞの振れを業態別に分解したものは芳光庁2025幎確定倀61.6% — 速報61.8%からの修正幅を業態別に察比でも扱っおいる。

最新倀の読み方 — 2026幎7月の60.8%を季節性から切り離す

2026幎8月31日公衚の最新資料によれば、2026幎7月の客宀皌働率は党䜓で60.8%第1次速報、2026幎6月は57.2%第2次速報である。ここで前月比を取っお「6月から7月にかけお3.6pt改善した」ず読むのは誀りに近い。宿泊需芁には匷い季節性があり、7月が6月より高いのは毎幎繰り返される構造だからだ。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」宿泊斜蚭タむプ別客宀皌働率掚移衚よりホテルバンク線集郚䜜成。2023〜2025幎は確定倀、2026幎1〜6月は第2次速報倀、2026幎7月は第1次速報倀。

月別に重ねるず、6月が幎間の谷、8月ず10〜11月が山ずいう波圢が毎幎ほが同じ圢で珟れる。2026幎6月の57.2%は「急萜」ではなく、䟋幎どおり6月が谷であるこずの反映である。したがっお読むべきは前月比ではなく前幎同月差で、2026幎6月は前幎同月比マむナス1.6pt、2026幎7月はマむナス0.4ptずなる。

ここでもう䞀床、改定の効果を確認しおおきたい。2026幎6月分は第1次速報の時点では56.2%・前幎同月差マむナス2.6ptだった。第2次速報では57.2%・マむナス1.6ptぞ改定され、前幎からの萜ち蟌みは1.0pt分小さくなった。速報公衚盎埌に「2.6ptの倧幅䜎䞋」ず読んだ人ず、1か月埌に「1.6ptの䜎䞋」ず読んだ人では、同じ月に぀いお異なる景色を芋おいるこずになる。

斜蚭タむプ別 客宀皌働率 — 2026幎7月・第1次速報2026幎6月・第2次速報N=6業態、出兞芳光庁 2026幎8月31日公衚
斜蚭タむプ2026幎7月
第1次速報
前幎同月差2026幎6月
第2次速報
前幎同月差
党䜓60.8%-0.4pt57.2%-1.6pt
ビゞネスホテル74.2%-0.5pt71.5%-1.3pt
シティホテル71.9%+0.3pt69.2%-3.3pt
リゟヌトホテル59.6%+2.7pt50.8%+0.2pt
旅通40.6%+3.4pt36.7%+1.7pt
簡易宿所30.9%-1.9pt26.1%-2.1pt

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎7月・第1次速報、2026幎6月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

業態別に芋るず、2026幎7月は旅通がプラス3.4pt、リゟヌトホテルがプラス2.7ptず囜内レゞャヌ系が前幎を䞊回った䞀方、郜垂型は暪ばい圏にある。ただし前章で瀺したずおり、旅通ずリゟヌトホテルの第1次速報倀は平均1.1〜1.2ptの改定幅を䌎う業態である。この「プラス3.4pt」ずいう数字は、2026幎9月30日公衚予定の第2次速報で数倀が動く前提で読むべきだろう。

郜道府県別に芋られるのは第2次速報のみで、盎近では2026幎6月分が公衚されおいる。党䜓の皌働率が最も高いのは東京郜の75.4%、次いで犏岡県70.3%、倧阪府65.3%、神奈川県64.4%、北海道63.4%ず続く。最も䜎いのは長野県の34.7%で、以䞋山梚県37.1%、和歌山県39.3%の順である。ただしこの䞋䜍グルヌプは旅通やペンションなど1宀あたり定員の倧きい斜蚭、季節営業の斜蚭の比率が高い地域であり、「皌働率が䜎い需芁が匱い」ず短絡できない点は前章の定矩に立ち返っお確認しおおきたい。

公匏統蚈ず自瀟デヌタの䜵甚 — 眮き換えではなく䜿い分け

芳光庁の客宀皌働率は月次で、しかも第2次速報が出るたでに玄2か月かかる。8月の実瞟が固たるのは10月末である。䞀方でOTA䞊の販売圚庫の消化状況から掚定する皌働率は、日次で、しかも将来の宿泊日に぀いお取埗できる。この時間軞の違いから、「公匏統蚈の代わりに自瀟掚定を䜿えばよい」ず考えたくなるが、それは成り立たない。䞡者は同じ名前で呌ばれおいおも別の量を枬っおいるためである。

2026幎6月に぀いお、芳光庁の第2次速報倀ずメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定皌働率を同じ郜道府県・同じ月で䞊べた。

芳光庁 客宀皌働率ず圓瀟掚定皌働率の比范 — 2026幎6月・6郜道府県N=6,095斜蚭、出兞芳光庁 第2次速報メトロ゚ンゞンリサヌチ
郜道府県芳光庁
客宀皌働率
圓瀟掚定
皌働率
差圓瀟集蚈
察象斜蚭数
東京郜75.4%92.8%+17.4pt1,336
倧阪府65.3%83.9%+18.6pt695
神奈川県64.4%84.2%+19.8pt645
北海道63.4%89.3%+25.9pt1,316
京郜府61.7%85.8%+24.1pt967
沖瞄県55.1%87.3%+32.2pt1,136

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎6月・第2次速報」メトロ゚ンゞンリサヌチ2026幎6月、OTA販売圚庫に基づく掚定倀よりホテルバンク線集郚䜜成

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎6月・第2次速報」メトロ゚ンゞンリサヌチよりホテルバンク線集郚䜜成

氎準が17〜32pt離れるだけでなく、郜道府県の順䜍も䞀臎しない。芳光庁ベヌスでは沖瞄県がこの6道府県で最䞋䜍だが、圓瀟掚定では東京郜・北海道に次ぐ第3䜍に䜍眮する。䞡者は代替関係にないずいう事実が、この順䜍のずれに端的に衚れおいる。差が生たれる理由は3぀に敎理できる。

芳光庁 客宀皌働率ず圓瀟掚定皌働率が乖離する3芁因 — 母集団・分母・営業日の扱い
芁因芳光庁 客宀皌働率圓瀟掚定 皌働率
母集団旅通業法の蚱可を埗た党宿泊斜蚭75,665斜蚭を母集団ずし、皌働率の䜎い小芏暡旅通・簡易宿所を含むOTA䞊で皌働が確認できる斜蚭のみ。OTA未掲茉の旅通・民宿・簡易宿所は含たれない
分母届け出られた客宀数×その月の日数党圚庫OTAに掲茉された販売圚庫がベヌス。盎販・団䜓・法人契玄枠など掲茉倖の客宀は分母に入らないため、倀は構造的に高く出る
営業日䌑業日も分母に算入されるため、季節営業の斜蚭が倚い地域では抌し䞋げられる販売されおいない日は芳枬察象に入らない

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査 甚語の解説」メトロ゚ンゞンリサヌチよりホテルバンク線集郚䜜成

沖瞄県の差が最も倧きいのは、この3芁因が重なるためず考えられる。県内には小芏暡な民宿・簡易宿所が倚く、そのすべおが芳光庁の母集団に入る䞀方、圓瀟が把握できるのはOTA䞊で販売されおいる1,136斜蚭に限られる。

したがっお実務では、氎準を語るずき・前幎ず比べるずき・察倖的に根拠ずしお瀺すずきは芳光庁の公衚倀を䜿い、来月以降の宿泊日に぀いお需絊を読むずき・曜日別やむベント日単䜍で圚庫消化を远うずきは自瀟デヌタを䜿う、ずいう切り分けになる。䞡者を䞊べるずきは「氎準を突き合わせる」のではなく「方向感が䞀臎しおいるか」を芋るのが正しい䜿い方である。

よくある質問FAQ

Q1. 宿泊旅行統蚈調査の客宀皌働率はどこで芋られたすか

芳光庁りェブサむトの「芳光統蚈・癜曞」内にある宿泊旅行統蚈調査のペヌゞ、および毎月末に出る報道発衚資料で確認できたす。報道発衚資料のPDFには党囜倀・斜蚭タむプ別・郜道府県別の客宀皌働率に加え、巻末に「延べ宿泊者数・客宀皌働率掚移衚」が付いおおり、2007幎以降の幎別ず2023幎以降の月別が䞀芧できたす。郜道府県別の月次時系列が必芁な堎合は、同ペヌゞから「掚移衚」のExcelファむルをダりンロヌドするのが早道です。

Q2. e-Statで最新月のデヌタが取れないのはなぜですか

e-Stat政府統蚈の総合窓口に収録されおいる宿泊旅行統蚈調査のデヌタベヌスは、曎新が止たっおいるためです。2026幎9月時点でAPI経由で取埗できる衚は32件ありたすが、そのすべおが調査期間2016幎1月〜12月、曎新日2019幎3月16日で止たっおいたす。したがっおe-Statは2016幎たでの確定倀を现かい区分埓業者数別、宿泊目的割合別、定員皌働率などで参照するずきに䜿い、最新月の数倀は必ず芳光庁の報道発衚資料から取埗しおください。本蚘事で定員皌働率のデヌタが2016幎の確定倀になっおいるのも同じ理由によりたす。

Q3. 郜道府県別や垂区町村別のデヌタはありたすか

郜道府県別47区分は毎月の第2次速報で公衚されたす。延べ宿泊者数・日本人延べ宿泊者数・倖囜人延べ宿泊者数・斜蚭タむプ別客宀皌働率のいずれも郜道府県別に取埗できたす。ただし第1次速報の段階では党囜倀ず斜蚭タむプ別のみで、郜道府県別の内蚳は出たせん。垂区町村単䜍での公衚はなく、より现かい地理区分ずしおは「広域垂町村130区分別集蚈」が別途提䟛されおいたす。単䞀垂区町村の皌働を月次で远いたい堎合、この統蚈では代替できないため、自治䜓独自の芳光統蚈や宿泊皎の課皎実瞟など別の゜ヌスを䜵甚するこずになりたす。

Q4. 定員皌働率ず客宀皌働率のどちらを䜿うべきですか

異なる業態や異なる地域を暪䞊びで比范する目的なら客宀皌働率です。定員皌働率は1宀あたり定員の倧小に匷く圱響されるため、和宀䞻䜓の旅通ず、シングル䞭心のビゞネスホテルを同じ物差しで比べるず旅通が構造的に䞍利に芋えたす。2016幎確定倀では、定員皌働率が客宀皌働率に察しお占める割合はシティホテル・ビゞネスホテルで0.85、旅通で0.65、簡易宿所で0.58でした。䞀方、同䞀斜蚭に぀いお「客宀は埋たっおいるが定員を䜙らせおいないか」を芋たい堎合、぀たり2名定員の郚屋を1名利甚で売っおいないかを怜蚌したい堎合は定員皌働率が適したす。

Q5. 第1次速報ず第2次速報のどちらを匕甚すべきですか

数倀を根拠ずしお意思決定や察倖説明に䜿うなら第2次速報以降です。本蚘事で瀺したずおり、2025幎12月分〜2026幎6月分の7か月では、延べ宿泊者数の前幎同月比が第1次速報から第2次速報ぞ平均1.8pt、最倧2.9pt改定されたした。客宀皌働率の改定幅は平均0.6ptず盞察的に小さいため、速報段階で皌働率の方向感を掎む甚途であれば第1次速報でも実甚に耐えたす。ただし旅通・簡易宿所は平均1.1〜1.2ptず改定幅が倧きいので、この2業態に぀いおは第2次速報を埅぀こずをお勧めしたす。匕甚する際は必ず「第1次速報」「第2次速報」「確定倀」のいずれかを明蚘しおください。

Q6. 2026幎から前幎同月比が読みにくいず聞きたしたが、なぜですか

2026幎1月調査分から、暙本蚭蚈の局化基準が「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎されたためです。2025幎12月たでは埓業者数10人以䞊が悉皆調査でしたが、2026幎1月以降は客宀数20宀以䞊が悉皆調査になりたした。芳光庁は報道発衚資料の冒頭で「察前幎同月比、察前幎同月差に぀いおは、芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある点に留意」ず泚蚘しおいたす。時系列の連続性を重芖する堎合は、報道発衚資料や掚移衚に䜵茉されおいる「客宀数20宀以䞊の斜蚭」に限定した系列を䜿うのがひず぀の方法です。

Q7. 延べ宿泊者数ず実宿泊者数はどう違いたすか

延べ宿泊者数は「各月における宿泊者の延べ人数」で、2名が2泊すれば4人泊ず数えたす。実宿泊者数は「各月における宿泊手続をした人数」で、同じケヌスは2人ず数えたす。したがっお延べ宿泊者数を実宿泊者数で割るず平均泊数が埗られたす。報道発衚資料で毎月倧きく扱われるのは延べ宿泊者数のほうで、客宀皌働率ず組み合わせお需芁の総量を芋る指暙ずしお䜿われたす。なお延べ宿泊者数には子䟛や乳幌児も含たれ、寝具を䜿甚しお斜蚭を利甚する人が察象です。

たずめ

宿泊旅行統蚈調査は、党囜75,665斜蚭を母集団ずし、そのうち20,829斜蚭を調査察象ずしお毎月掚蚈される統蚈である。第1次速報は有効回収率32.9%の段階で公衚され、1か月埌の第2次速報では44.6%たで積み䞊がる。この䞊積みが䞻に小芏暡斜蚭から届くため、改定幅は業態によっお倧きく異なり、ビゞネスホテルの0.46ptに察し旅通は1.20ptず2.6倍の開きがある。

指暙ずしおは、客宀皌働率が改定に匷く、延べ宿泊者数ずその前幎同月比が改定に匱い。第1次速報の前幎同月比は平均1.8pt、最倧2.9pt動き、幎間倀ですら速報から確定ぞ笊号が反転した実瞟がある。速報段階の数字を小数第1䜍たで前提にした議論は成立しないず考えたほうがよい。

そしお客宀皌働率は「利甚客宀数÷客宀数×その月の日数」ずいう定矩に忠実に読む必芁がある。営業日ではなく暊日が分母であるこず、䌑業䞭の客宀も分母に残るこずを螏たえれば、地方郚の䜎い皌働率が需芁の匱さだけを意味するものではないず分かる。OTA圚庫の消化から掚定する皌働率は日次か぀将来日皋たで芋通せるずいう長所を持぀が、母集団も分母も違う以䞊、公匏統蚈の代わりにはならない。氎準を語るずきは芳光庁、先を読むずきは自瀟デヌタ、ずいう䜿い分けが基本になる。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の各月報道発衚資料2026幎1月30日〜8月31日公衚分、蚈7回、同「調査の抂芁」および「甚語の解説幎間報告曞より抜粋」、e-Statに収録された幎確定倀第6衚・第8衚、2016幎・党囜、ならびにメトロ゚ンゞンリサヌチのOTA販売圚庫デヌタ2026幎6月、6郜道府県・蚈6,095斜蚭。

■ 詊算前提

改定幅は、同䞀の察象月に぀いお第1次速報倀ず第2次速報倀の差を取り、7か月分の絶察倀平均ずしお算出した。斜蚭タむプ別の改定幅も同䞀の7か月・同䞀の算出方法による。圓瀟掚定の皌働率は、OTAに掲茉された販売圚庫の消化状況から月内の日次倀を求め、月平均に集玄しおいる。前幎同月差・前幎同月比は芳光庁の公衚倀をそのたた甚い、圓瀟偎では再蚈算しおいない。

■ 限界・留意点

(1) 2026幎1月調査分から暙本蚭蚈の局化基準が埓業者数から客宀数ぞ倉曎されおおり、2026幎の前幎同月比・前幎同月差には芋盎しの圱響が含たれる可胜性がある芳光庁泚蚘。(2) 定員皌働率を業態別に取埗できる公的デヌタはe-Statの収録が2016幎で止たっおいるため、定員÷客宀の比率は2016幎確定倀を甚いおいる。(3) 圓瀟掚定の皌働率は芳光庁の客宀皌働率ず母集団・分母が異なり、氎準を盎接比范するこずはできない。(4) 2026幎7月分は第1次速報倀であり、2026幎9月30日公衚予定の第2次速報で改定される。

■ 䞀次資料芳光庁

■ 政府統蚈デヌタベヌス

  • e-Stat「宿泊旅行統蚈調査幎確定倀」第6衚 宿泊斜蚭タむプ別定員皌働率統蚈衚ID: 0003313681
  • e-Stat「宿泊旅行統蚈調査幎確定倀」第8衚 宿泊斜蚭タむプ別客宀皌働率統蚈衚ID: 0003313904

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — OTA販売圚庫に基づく掚定皌働率2026幎6月、6郜道府県・蚈6,095斜蚭

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