眠っていたデータから新たな付加価値を
福島県
宿泊市場動向
福島県の宿泊市場は、単一の「福島県平均」で語ると本質を見誤る。会津の温泉旅館、裏磐梯のリゾート、いわき・郡山のビジネス需要、そして県都・福島市——それぞれが異なる価格帯と季節性を持つ、明確な階層構造をなしているからだ。本稿では県内を4つのエリア層に分解し、メトロエンジンリサーチの月次ADRデータをもとに、紅葉シーズン(9〜11月)を軸とした秋のADR階層と各層の伸びしろを定量的に読み解く。
鹿児島県
投資・開発
鹿児島市中心部——天文館・鹿児島中央駅・錦江湾ウォーターフロントの3核は、南九州のゲート都市として観光・ビジネス双方の宿泊需要を集める。センテラス天文館(2022年開業)を起点とした中心市街地の再開発、シェラトン鹿児島(2023年開業)による外資ブランドの上陸、そして本港区ウォーターフロントの多機能スタジアム構想と、投資テーマは重層的だ。本稿では、OTA公開価格・残室消化データ・周辺商圏統計・供給...
大阪府
新規ホテル情報
ホテル関連ニュース
(出典:株式会社チョイスホテルズジャパン) 株式会社チョイスホテルズジャパンは、2026年7月16日、「Ascend Collection」の日本第2号店となる「HOTEL GEOMETIQ Osaka Umeda, an Ascend Collection Hotel(ホテルジオメティック大阪梅田)」を開業した。 同ホテルは、JR「大阪駅」から徒歩約6分、地下街「ホワイティうめだ」に直結する立地...
奈良県
取材
国の重要文化財「旧奈良監獄」を保存・再生した「星のや奈良監獄」が2026年6月25日、奈良市に開業した。 1908年に竣工し、明治五大監獄のうち唯一、建物の全貌をほぼ残す旧奈良監獄。赤レンガの外壁や、中央看守所から舎房が放射状に伸びる「ハヴィランド・システム」など、近代日本の建築と行刑の歴史を伝える貴重な遺構だ。 ホテルでは旧舎房を連結し、全48室をスイートとして整備。歴史的意匠を残しながら、現代...
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に隣接する大阪市此花区・桜島に、英IHGホテルズ&リゾーツが国内最大級となる817室の大型ホテル「Osaka Sakurajima Resort」を2029年に開業する。同一建物内にインターコンチネンタル(244室)、キンプトン(246室)、ホリデイ・イン リゾート(327室)の3ブランドを重ねる、国内初のトリプルブランド案件である。本稿では、この817室...
愛知県
季節・イベント
2026年9月19日から10月4日まで、第20回アジア競技大会が愛知・名古屋を舞台に開催される。1958年の東京、1994年の広島に続く日本開催は32年ぶり3度目で、41競技・数千人規模の選手団に加え、10月18日から24日には第5回アジアパラ競技大会も控える。会場は名古屋市内にとどまらず、豊田・岡崎・瀬戸など周辺都市にも分散する。本稿では、この二つの大会がつくる合成需要の山を、メトロエンジンリサ...
北海道
長野県
インバウンド
2026年7月中旬、2026-27冬シーズン(2026年12月〜2027年3月)の宿泊予約が動き始めている。ニセコ(北海道虻田郡倶知安町)、白馬(長野県北安曇郡白馬村)、湯沢(新潟県南魚沼郡湯沢町)といった主要スノーリゾートでは、パウダーシーズンの予約受付が開始され、リピーターを中心とした先行予約が入り始める時期にあたる。本稿では、宿泊者口コミの立地タグ分析、国別レビュー構成、都市別の推定成約AD...
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計によると、2026年5月の訪日外客数は355万9,900人。中国が前年同月比60.4%減と大きく水準を切り下げる一方、台湾は61万6,800人(前年同月比14.6%増)と5月として過去最高を更新した。単一市場の変動に一喜一憂するのではなく、複数の安定市場でポートフォリオを組み立てる——本稿では、台湾を「中国依存低下時代の中核市場」と位置づけ、その推移・構成比...
7月中旬、北海道・富良野盆地はラベンダーの紫に染まる。ファーム富田の「ラベンダーイースト」は2026年6月20日から7月20日まで開園し、この1か月に道内観光需要のひとつの山が立つ。本稿では、富良野市・美瑛町・旭川市の3エリアについて、OTA公開価格から推定した月次ADRの階層、最盛期直前の残室進度、そして富良野盆地の希少な客室ストックがどのように旭川へ需要を分散させているのかを、メトロエンジンリ...
2026年のホテル・旅館M&Aの現場では、買い手が最も重視する評価軸が静かに、しかし決定的に移り変わっている。かつて取引価格を決めたのは立地と建物、すなわち不動産としての資産価値だった。ところが直近の案件では、「人が定着し、オペレーションが回っているか」——運営チームそのものの継続性が、資産価値と並ぶ、時にはそれを上回る評価対象になりつつある。本稿では、この評価軸のシフトを、観光庁「宿泊旅行統計調...