眠っていたデータから新たな付加価値を
指定なし
業界トレンド
宿泊業の事業承継や運営受託を検討するとき、最初に必要なのは「対象となりうる施設が全国にどれだけあるか」という母数の把握である。メトロエンジンリサーチが追跡する範囲で、稼働が確認できる全国27,248施設・1,266,645室をチェーン所属の有無で仕分けたところ、施設数では76.8%(20,920軒)が独立系だった。ところが客室数ベースでは独立系は42.5%(538,387室)にとどまり、多数派と少...
鹿児島県
投資・開発
2021年7月26日、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録されてから、2026年7月で5年が経過した。奄美大島への来島者は2025年に約45万人と過去最多を記録し、需要面では明確な結果が出ている。一方で、その需要を受け止める客室側の構造は5年前とほとんど変わっていない。本稿では奄美群島12市町村・225施設・2,544室の掲載価格と客室規模を集計し、価格帯と規模の二軸で「...
ホテルの投資分析は、ふつう1棟から始まる。取得価格、想定ADR、NOI利回り、そして長期修繕計画。ところが「日本の宿泊業という産業そのものが、稼いだ分をどれだけ建物に戻しているのか」という一段上の問いに、数字で答えている資料は驚くほど少ない。本稿は財務省「法人企業統計調査」の年次別調査から、宿泊業が単独業種として計上している設備投資額と減価償却費を11年分取り出し、産業全体のバランスシートとして読...
北海道
岩手県
山形県
福島県
新潟県
長野県
群馬県
鳥取県
大分県
エリア・施設分析
スキーやスノーボードの目的地を語るとき、指標になるのはコース数や標高差である。しかし宿泊事業の側から見ると、より本質的な問いは別にある。そのスキー場のふもとに、宿は何室あるのか。索道の輸送力に対して客室ストックが厚いのか薄いのかで、そのエリアが「滞在型リゾート」なのか「日帰り圏の集客装置」なのかが決まり、投資や新規開発の余地もそこから逆算できる。 本稿では、2026-27シーズンに索道の営業が確認...
ホテル1室をゼロから建てると、建物だけでいくらかかるのか。坪単価の相場表は数多くあるが、そこから「1室あたり」に落とすには延床面積÷客室数=客室原単位(㎡/室)という係数が要る。この係数は業態によって10倍以上の開きがあり、坪単価をいくら精緻に置いても原単位を間違えれば試算は成立しない。本稿は国土交通省の建築計画データから単独用途ホテル31件の客室原単位を実測し、そこから1室あたり建築費を逆算した...
和歌山県
徳島県
高知県
愛媛県
香川県
秋は「歩く観光」の季節である。熊野古道も四国遍路も、移動手段は徒歩であり、1日に進める距離はおおむね15〜25kmに収まる。つまりこの2本の巡礼路にとって宿泊施設は観光資源の付属物ではなく、行程そのものを成立させるインフラである。では、その受け皿は実際にどれだけあるのか。メトロエンジンリサーチが把握するOTA掲載施設をもとに、熊野古道10拠点・四国遍路9札所の周囲3km・5km・10kmで施設数と...
調査
同じ宿の、同じ日の、同じ条件の部屋。それを複数のOTA等で並べて見たとき、価格はどれくらい違うのか。「サイトによって値段が違う」という感覚は業界にも旅行者にも根強いが、実際にどの程度の差が、どの層で発生しているのかを室単位で計測した公開データはほとんどない。そこでホテルバンク編集部は、国内主要OTA等2媒体に同時掲載されている宿泊施設を対象に、施設・宿泊日・販売条件をすべて揃えたうえで掲載価格を突...
静岡県
静岡県東部の宿泊市場について、これまでホテルバンクが扱ってきたのは伊豆・熱海の温泉旅館か、富士五湖側のリゾートだった。沼津・三島・富士・御殿場という「業務帯」を単独の投資対象として取り上げるのは、本稿が初めてである。東海道新幹線・東名高速・新東名が交差し、東京から1時間圏でありながら、供給の更新が20年近く止まっている市場でもある。本稿では、この4市+周辺町の価格階層を推定成約ADRで組み直し、就...
韓国
台湾
米国
中国
インバウンド
インバウンドとは、外国から日本へ来る旅行、すなわち訪日外国人旅行を指す言葉である。宿泊業の実務では、この一語のもとに性質の異なる複数の統計が混在して語られており、「訪日外客数」と「外国人延べ宿泊者数」を同じものとして扱うと、自館の需要見通しは実勢から離れていく。本稿では言葉の定義から出発し、宿泊事業者が定点で見るべき5つの指標を、出典・更新頻度・公表ラグまで含めて整理する。数値はすべて日本政府観光...
青森県
宮城県
栃木県
石川県
東京都
京都府
広島県
福岡県
季節・イベント
紅葉の「見頃」と、宿の価格が最も高くなる日は、同じ日ではない。気象庁が全国の気象官署で継続している生物季節観測の「かえで紅葉日」と、その地点の宿泊マーケットにおける日別の掲載価格カーブを2024年から2026年まで3年分突き合わせると、価格の山は紅葉日より中央値で14日早く立っていた。10地点×3年=30ケースのうち28ケースが前倒しである。本稿では、気象観測日を軸にこのズレを地点別に定量化し、価...