眠っていたデータから新たな付加価値を
投資・開発
地方の中核都市にホテルを構える、あるいは取得を検討する――そのとき最初に問うべきは「この街は、増える客室をどれだけ吸収できるのか」である。本稿では、まだ単独テーマとして取り上げてこなかった地方中核8市(金沢・松山・高松・富山・鹿児島・宇都宮・大分・長野)を対象に、需要の確かさを示す「ゴールデンウィーク(GW)2026の完売観測率」と、供給圧力を示す「2026年の新規開業」を重ね合わせ、各市の供給吸...
大分県
神奈川県
食材費が3年連続で上昇し、帝国データバンクの2026年3月調査では旅館・ホテルの9割超で仕入単価が上昇したと回答している。にもかかわらず、二食付旅館のADR(販売価格)は同じペースで上昇していない。素泊まりは前年同月比で+15〜25%値上げが進む一方、同じ宿の二食付プランは+0〜8%にとどまる、というギャップが全国的に拡大している。本稿では、静岡(伊豆・熱海)/神奈川(箱根)/大分(別府・由布院)...
京都府
大阪府
沖縄県
大阪市の特区民泊が2026年5月29日で新規受付を終了し、180日上限の住宅宿泊事業(民泊新法)か、365日通年営業可能な簡易宿所(旅館業)への二択へと選択肢が収斂する。一方で全国空き家数は900万戸(13.8%)と過去最多を更新(総務省 令和5年住宅・土地統計調査)、地方都市の旧家屋を宿泊施設に転用する1棟貸し投資が改めて視野に入る。本稿では京都市・大阪市・那覇市の3都市を対象に、簡易宿所ライセ...
インバウンド
2026年5月の訪日外客数3,559,900人は前年同月比3.6%減と2カ月連続のマイナスとなった。中国が60.4%減と大幅落ち込みを記録した一方、ASEAN5市場(シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピン)とインドの計5市場は揃って5月の過去最高を記録し、特にインドは単月過去最高を更新した。本稿では、この構成変化を起点に、訪日インバウンドの地方分散に向けて地方DMO・自治体観光担当・運...
長野県
徳島県
新潟県
季節・イベント
2026年夏、長岡花火(8月2-3日)・諏訪湖花火(8月15日)・阿波踊り(8月12-15日)・仙台七夕(8月6-8日)など、全国の主要な夏祭りが本格化する。本稿では各祭り会場のある都道府県のメトロエンジンリサーチが追跡する宿泊在庫データから、ピーク日の需要逼迫の実態と、深夜チェックインに対応できる宿が薄い構造を可視化する。あわせて、無人チェックイン端末(KIOSK)やQRコード解錠といった省人化...
北海道
福岡県
2026年春、訪日インバウンドの牽引役は欧米でも東アジアでもなく、東南アジアの新興3市場へと明確にシフトしている。マレーシア・ベトナム・インドネシアがそろって過去最高を更新する一方、その伸びを地理的に支えているのは「どこに飛行機が着くか」という供給側の変化、すなわちLCC(格安航空会社)の就航都市ネットワークの広がりである。本稿では、JNTOの国別最新データとLCC増便路線を重ね合わせ、地方就航空...
調査
2026年夏は「ダブル高気圧」型の酷暑がピークの7月下旬〜8月上旬に予想されており、気象庁は最高気温40℃以上の「酷暑日」を新たな予報用語として導入した。35℃以上の猛暑日が日常化するなか、宿泊体験で「ととのう・冷ます・流す」を強みにする宿は、夏期需要を取り込む差別化軸として2026年の存在感を増している。本稿では、宿泊者の公開口コミから抽出した4種類の温浴タグ — サウナ・水風呂(bath_sa...
広島県
観光庁は令和8年度「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」の二次公募を6月10日に開始し、計画申請の締切を2026年7月17日(金)12:00と設定した。予算規模は前年比約8.3倍の100億円。地域一体型は補助率2/3・上限2億円、一般型は補助率1/2・上限5,000万円という大型支援であり、採択地となる観光地のホテル投資環境にも波及が見込まれる。本稿で...
エリア・施設分析
2026年6月29日14時、気象庁は沖縄地方の梅雨明けを発表した。平年(6月21日ごろ)より8日遅く、統計史上最も早かった前年(6月7日ごろ)より22日遅い梅雨明けとなった一方、関東甲信の平年梅雨明けは7月19日ごろ、本州各地は7月中旬から下旬にかけて梅雨が続く見込みである。本稿では、この『本土梅雨ラグ』が生む需要シフトの構造を、メトロエンジンリサーチの公開価格・残室データから定量化する。沖縄県内...
2026年5月、訪日韓国人客は過去最高の95万1,300人を記録した。前年同月比+15.2%。日本観光庁・JNTOの速報値だが、注目すべきは数の伸びだけではない。仁川-関西、金浦-関西の航空便増加、大学生層の早期休暇取得、そして「日常化フェーズ」に入ったとされる訪問パターンの変化が同時に進行している。5月のJNTO推計の全体トレンドと中国・夏休み需要との関係はJNTO 5月推計プレビュー — 中国...