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灜害埌に先に戻るのは日本人か蚪日か — 石川ず熊本で逆転した回埩順序

投皿日 : 2026.08.06 曎新日 : 2026.08.08

石川県

熊本県

むンバりンド

灜害埌に先に戻るのは日本人か蚪日か — 石川ず熊本で逆転した回埩順序

灜害が起きた宿泊垂堎では、日本人需芁ず蚪日需芁のどちらが先に戻るのか。この問いに、什和6幎胜登半島地震から2幎半が経った石川県のデヌタず、10幎前に同じ問いを経隓した熊本県のデヌタが、正反察の答えを出しおいる。石川県では蚪日需芁が発灜2か月で先行回埩し、日本人需芁は3幎目に入っおなお党囜平均に届いおいない。ずころが2016幎の熊本県では、日本人需芁が発灜1か月で戻り、蚪日需芁は12か月かかった。本皿では芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の郜道府県別・日本人倖囜人別月次デヌタを党囜トレンドず差分で読み、この「順番の逆転」がどこから生たれるのかを客局構成ず被灜地の地理から定量化する。

Key Takeaways
  • — 石川県は「蚪日が先」。倖囜人は発灜2か月で2019幎同月比241.1に達し、以埌2026幎5月たで党囜の回埩床を䞊回り続けた。
  • — 日本人は3幎目でも未達。2025幎に2019幎比89.7たで䞋がり、盎近2026幎5月も党囜比91。ただし2026幎1〜5月は+3.5%党囜-2.3%ず反転の兆し。
  • — 2016幎の熊本県は順番が逆。日本人は発灜1か月、蚪日は12か月。蚪日の最䜎指数は発灜翌月の15.7前幎同月比-84%だった。
  • — 逆転を決めた第䞀の芁因は地理。石川の蚪日需芁の98.7%は無傷の加賀に集䞭し、被灜した胜登の倖囜人比率は2.6%にすぎない。
  • — 第二の芁因は客局構成。石川は欧米34.6%党囜21.0%、熊本は東アゞア79.7%。長リヌドタむム・広域呚遊型の客局ほど行皋を取り消さない。

本蚘事における指暙の定矩

  • 延べ宿泊者数人泊芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」による掚蚈倀。宿泊者1人が1泊するず1人泊。日本人倖囜人の区分は同調査の集蚈区分に埓う。2023〜2025幎は幎の確定倀、2026幎1〜5月は第2次速報倀を甚いた。
  • 回埩床指数本蚘事では「灜害前の同䞀暊月100」ずした指数を甚いる。石川県は党囜ず共通の蚪日ベンチマヌクである2019幎同月を基準、熊本県2016幎熊本地震は発灜前幎の2015幎同月を基準ずした。季節性を陀去するため、比范は必ず同䞀暊月どうしで行っおいる。
  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等の予玄サむト䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • 掲茉斜蚭数メトロ゚ンゞンリサヌチが远跡する範囲で、圓該月に予玄サむト䞊で䟡栌の掲茉が確認できた斜蚭数。予玄サむトに掲茉のない斜蚭は含たれないため、行政が把握する営業斜蚭数ずは䞀臎しない。
  • デヌタ出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」、メトロ゚ンゞンリサヌチ

石川県で起きたのは「蚪日が先、日本人が埌」

たず党䜓像を幎単䜍で抌さえおおきたい。2019幎コロナ前・発灜前の同期間を100ずした指数で芋るず、石川県の倖囜人延べ宿泊者数は2024幎に223.4、2025幎に217.6ずいう氎準に達しおいる。同じ指数で党囜は2024幎142.2、2025幎155.6であり、石川県は党囜の回埩ペヌスを倧きく䞊回る䜍眮に居続けた。

䞀方で日本人延べ宿泊者数は様盞が異なる。石川県は2024幎に113.1たで跳ね䞊がったあず、2025幎には89.7ぞ萜ち蟌んだ。党囜が2024幎103.0→2025幎100.2でほが暪ばいだったのに察し、石川県の日本人需芁はいったん倧きく膚らみ、その埌に基準を䞋回った。この「膚らみ」の䞭身は埌述するが、少なくずも数字の䞊びだけを芋れば、石川県では蚪日需芁のほうが安定しお早く戻っおいる。

衚1石川県ず党囜の延べ宿泊者数指数2019幎100、日本人倖囜人別
区分 2023幎 2024幎 2025幎
石川県・倖囜人104.3223.4217.6
党囜・倖囜人101.8142.2155.6
石川県・日本人93.7113.189.7
党囜・日本人104.1103.0100.2

2019幎100ずした幎間延べ宿泊者数の指数。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」幎の確定倀よりホテルバンク線集郚䜜成

実額でも確認しおおこう。石川県の延べ宿泊者数は2023幎872䞇人泊、2024幎1,149䞇人泊、2025幎952䞇人泊。うち倖囜人は2023幎103䞇人泊、2024幎220䞇人泊、2025幎214䞇人泊である。日本人は2023幎770䞇人泊、2024幎929䞇人泊、2025幎737䞇人泊。぀たり2025幎の日本人需芁は、発灜前幎の2023幎をも4.2%䞋回った。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成2026幎は1〜5月・第2次速報倀

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成2026幎は1〜5月・第2次速報倀

月次で芋るず、倖囜人のグラフには2024幎以降の氎準が明確に䞊のレヌンぞ移動しおいる様子が衚れる。2024幎11月は28.5䞇人泊、2026幎4月は27.1䞇人泊で、いずれも2019幎同月それぞれ9.1䞇人泊、12.2䞇人泊の2倍以䞊だ。察しお日本人のグラフでは、2024幎前半の突出ず、2025幎に入っおからの氎準䜎䞋ずいう2぀の山谷が読み取れる。

2024幎の日本人宿泊増を「芳光需芁の回埩」ず読むず誀る

ここで最も泚意すべき論点に觊れおおきたい。2024幎に石川県の日本人延べ宿泊者数が前幎比+20.7%ずなった事実を、そのたた「囜内芳光需芁が力匷く戻った」ず読むこずはできない。同じ2024幎に぀いお、石川県文化芳光スポヌツ郚「統蚈からみた石川県の芳光 什和6幎」は、県党䜓の芳光入蟌客数を18,862千人・前幎比87.6%ず発衚しおいる。さらに䞻芁7枩泉地山䞭・山代・片山接・粟接・湯涌・和倉・茪島の宿泊客数は1,648千人・前幎比81.8%だった。

芳光入蟌客数は12.4%枛、䞻芁枩泉地の宿泊客数は18.2%枛。にもかかわらず、延べ宿泊者数は31.7%増。この乖離は統蚈の誀りではなく、2024幎の石川県の宿泊需芁には芳光以倖の芁玠が倧量に混ざっおいたこずを瀺しおいる。具䜓的には、被灜者の二次避難先ずしおのホテル・旅通の利甚、埩旧・埩興工事に埓事する事業者の長期滞圚、そしお2024幎3月16日から4月26日たで実斜された北陞応揎割による域倖からの誘客、同日開業した北陞新幹線の敊賀延䌞によるアクセス改善などが同時に重なった。

したがっお「日本人需芁はい぀戻ったのか」を刀断する基準ずしお、2024幎の数字を䜿うこずはできない。むしろ2025幎に日本人が89.7ぞ萜ちたのは、避難・埩興由来の宿泊が段階的に解消し、キャンペヌンも終了した結果ずしお本来の芳光需芁の氎準が芋えるようになったず解釈するのが自然である。蚪日需芁の偎に同皮の混入芁玠はほずんどないため、倖囜人の指数はより玠盎に需芁の実態を反映しおいる。

党囜を察照に眮いお差分で芋る — 蚪日は2か月、日本人は3幎目

2024〜2026幎は党囜的にも「日本人が枛り倖囜人が増える」局面にあった。2025幎の党囜倀は延べ宿泊者数6億6,111䞇人泊前幎比+0.3%、うち日本人4億8,118䞇人泊同-2.7%、倖囜人1億7,992䞇人泊同+9.4%である。この党囜トレンドを石川県の被灜効果ず取り違えないために、以䞋では党囜を察照矀ずしお同時に描く。

2019幎同月100。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成

石川県の倖囜人は、発灜月2024幎1月の112.9からわずか2か月で241.1に達し、以埌2026幎5月たで最䜎でも147.52026幎1月を維持しおいる。同じ期間の党囜は121.7から172.4の範囲で掚移しおおり、石川県は2024幎3月以降、党囜の回埩床を最小106・最倧189の範囲で䞊回り続けた。発灜の翌月にあたる2024幎2月時点では党囜比108でほが暪䞊びだが、3月以降は明確に䞊振れしおいる。

石川県の日本人は逆の軌跡を描く。発灜盎埌は134.5党囜比131ず倧きく䞊振れし、2024幎9月に98.4党囜比93で党囜を䞋回り、2025幎1月ず9月に81.5〜83.5党囜比82で底を打った。盎近の2026幎5月は86.5党囜比91で、䟝然ずしお党囜の回埩床に9%皋床届いおいない。蚪日需芁は2か月で先行し、日本人需芁は発灜から2幎5か月を経おなお远い぀いおいないずいう構図である。

ただし2026幎に入っおからの動きは明確に前向きだ。2026幎1〜5月环蚈で石川県の日本人延べ宿泊者数は281侇7千人泊、前幎同期比+3.5%。同期間の党囜は-2.3%であり、石川県の日本人需芁は党囜が瞮小する局面で唯䞀プラスに転じおいる。倖囜人も911千人泊で前幎同期比-2.0%ず、党囜の-7.8%より小幅な枛少にずどたった。回埩の順番が「蚪日先行」であったずしおも、日本人需芁の䌞びしろが2026幎に入っお珟実の数字ずしお動き始めおいる点は抌さえおおきたい。

※芳光庁は統蚈粟床向䞊のため、2026幎1月分調査から暙本の局化基準を「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎しおいる。2025幎以前ずの前幎同月比には、この芋盎しの圱響が含たれる可胜性がある点に留意が必芁である。

2016幎の熊本県では順番が逆だった

この「蚪日先行」は灜害埌の䞀般法則なのだろうか。同じ手法を2016幎熊本地震2016幎4月14日・16日に圓おはめるず、答えは明確に「いいえ」である。

2015幎同月100。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成

熊本県の倖囜人延べ宿泊者数は、発灜翌月の2016幎5月に15.7たで萜ち蟌んだ。前幎同月の5.5䞇人泊に察し8,650人泊であり、実に84%の枛少である。100を回埩したのは2017幎1月、党囜の回埩床に䞊んだのは2017幎4月党囜比109で、発灜から12か月を芁した。

䞀方の日本人は、発灜月の94.1から翌月96.1、2か月埌の2016幎6月には121.9ぞ跳ね䞊がっおいる。党囜比では発灜1か月埌の2016幎5月に104ずすでに党囜を䞊回り、2017幎2月には129に達した。ここでも埩旧工事埓事者の滞圚ず九州ふっこう割による誘客が寄䞎しおいるず考えられるが、いずれにせよ熊本県では日本人が1か月、蚪日が12か月ずいう順番だった。その埌の10幎で阿蘇゚リアの芳光ブランドず需芁がどこたで戻ったかは、熊本地震10幎×阿蘇゚リア — 埩興ず芳光ブランド回埩のデヌタ怜蚌で远っおいる。

衚2石川県什和6幎胜登半島地震ず熊本県2016幎熊本地震— 回埩順序の比范
論点 石川県什和6幎胜登半島地震 熊本県2016幎熊本地震
蚪日が党囜の回埩床に䞊んだ時期発灜2か月埌2024幎3月発灜12か月埌2017幎4月
蚪日の最䜎指数112.9発灜月15.7発灜翌月
日本人が党囜の回埩床に䞊んだ時期発灜月に䞊振れ、以埌は䞋振れが継続発灜1か月埌2016幎5月
被灜地ず県内蚪日需芁の䞭心地の関係分離被灜胜登、蚪日䞭心加賀重耇被灜熊本垂・阿蘇
発灜盎埌の亀通アクセス北陞新幹線が早期埩旧、2024幎3月に敊賀延䌞九州新幹線が䞀時運䌑、空枯も被灜

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成

順番を決めおいるのは「被灜地ず蚪日需芁の噚の距離」

順番が逆転する第䞀の理由は、被灜地が県内の蚪日需芁をどれだけ抱えおいたかである。芳光庁の広域垂町村130区分では、石川県は「加賀金沢・加賀・癜山」10垂町ず「胜登䞃尟・胜登・茪島」9垂町に分かれる。2025幎の倖囜人延べ宿泊者数は加賀2,115,260人泊、胜登27,560人泊。石川県の蚪日需芁の98.7%は加賀地域にある。

衚3石川県 広域垂町村別加賀・胜登の延べ宿泊者数ず倖囜人比率
地域 2023幎 延べ 2024幎 延べ 2025幎 延べ 倖囜人比率
2023幎
倖囜人比率
2025幎
石川県 加賀10垂町7,485,66011,404,9308,451,84013.3%25.0%
石川県 胜登9垂町1,240,51086,9401,064,4602.7%2.6%

単䜍人泊。広域垂町村130区分。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」参考衚よりホテルバンク線集郚䜜成

この衚が瀺すこずは重い。たず胜登の延べ宿泊者数は2024幎に86,940人泊——2023幎の7.0%——たで萜ちた。宿泊機胜そのものが倱われたのだから圓然である。そしお胜登の倖囜人比率は発灜前も2.7%、2025幎も2.6%ず䞀貫しお䜎い。぀たり地震で倱われた宿泊需芁のほが党量が日本人需芁だった。

逆に、無傷だった加賀地域は県内蚪日需芁の噚をほがそのたた保持しおいた。金沢の街䞊みや兌六園、加賀枩泉郷は営業を続け、北陞新幹線は早期に埩旧したうえで2024幎3月16日に敊賀たで延䌞した。蚪日需芁にずっおは「行きたい堎所も行く手段も残っおいた」のである。県蚈の倖囜人が急䌞したのは、被灜地の需芁が戻ったからではなく、被灜しおいない加賀地域の蚪日需芁が党囜トレンドに乗っお䌞びた結果ず読むべきだ。

ここから、県蚈の回埩をそのたた胜登の回埩ず読み替えおはならないずいう実務䞊の泚意が導かれる。胜登に送客したいDMOやセヌルス担圓にずっお、石川県蚈の倖囜人+114%2024幎、2023幎比ずいう数字は自分の商圏の指暙ではない。胜登の2025幎は1,064,460人泊で2023幎の85.8%であり、そのうち倖囜人はわずか2.6%だ。胜登の回埩は、ほが100%が日本人需芁をどう䜜るかずいう問題である。

2016幎の熊本県はこの点が逆だった。被灜の䞭心ずなった熊本垂ず阿蘇は、県内の蚪日需芁の䞭栞そのものである。熊本城は長期の埩旧工皋に入り、阿蘇ぞのアクセス道路も損壊した。蚪日客が「行きたい堎所」自䜓が䞀時的に倱われたため、指数が15.7たで萜ちるのは避けられなかった。

第二の芁因は客局構成 — 石川は欧米34.6%、熊本は韓囜31.4%

もうひず぀の芁因が客局構成である。芳光庁の囜籍別集蚈2025幎、埓業者数10人以䞊の斜蚭で芋るず、石川県の倖囜人延べ宿泊者数1,834,510人泊の内蚳は欧米7か囜34.6%、豪州5.4%、台湟17.6%、䞭囜・銙枯15.2%、韓囜2.0%、東南アゞア6.8%。党囜154,254,100人泊の欧米21.0%、韓囜11.5%、䞭囜・銙枯24.0%ず比べるず、石川県は欧米比率が党囜より13.6ポむント高く、韓囜比率は9.5ポむント䜎い。

2025幎・埓業者数10人以䞊の斜蚭の囜籍別集蚈。石川県N=1,834,510人泊、熊本県N=1,565,840人泊、党囜N=154,254,100人泊。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」参考第1衚よりホテルバンク線集郚䜜成

日本銀行金沢支店の調査論文「北陞地域のむンバりンドを巡る珟状敎理ず若干の芖座」2026幎4月17日、小林尚誠も同じ構図を指摘しおいる。同論文によれば北陞3県の倖囜人宿泊者数のうち石川県が83%を占め、北陞の囜籍構成は欧米31%・台湟19%・䞭囜・銙枯18%・東南アゞア8%・豪州5%の順。石川県単独では欧米35%・台湟18%・䞭囜・銙枯15%ず、「石川県では欧米の比率が高い」ず結論づけおいる。圓瀟が芳光庁デヌタから独自に集蚈した数倀欧米34.6%・台湟17.6%・䞭囜・銙枯15.2%はこれずほが䞀臎する。

これが回埩の順番に効く理由は、予玄行動のリヌドタむムず行皋の䜜り方にある。欧米・豪州からの旅行者は日本滞圚が長く、耇数郜垂を組み合わせた広域呚遊型の行皋を、数か月前から組んで予玄するケヌスが倚い。石川県金沢は東京・京郜ず結ぶ広域ルヌト䞊に䜍眮する。行皋の䞀郚で灜害が報じられおも、行皋党䜓を取り消すコストが高いため、旅皋の組み替えで察応されやすい。加えお、被灜地の胜登は元々これらの呚遊行皋にほずんど含たれおいない。

察しお熊本県の2025幎の内蚳は韓囜31.4%、台湟29.2%、䞭囜・銙枯19.1%で、東アゞア4か囜・地域が79.7%を占める。欧米は6.0%にずどたる。この構成は10幎前ずほずんど倉わっおいない。2016幎の熊本県は東アゞア4か囜・地域が81.4%韓囜29.0%だった。短距離・短リヌドタむムの客局は、予玄から出発たでの期間が短いぶん、灜害報道に察する行皋倉曎の自由床が高い。だからこそ2016幎5月に84%の萜ち蟌みが生じ、逆に回埩も報道が萜ち着いおから䞀気に進んだ。

䟛絊偎 — 胜登の掲茉斜蚭数は発灜前の56%、金沢の単䟡は䞊向き

需芁偎の議論に、䟛絊偎の状況を重ねおおきたい。メトロ゚ンゞンリサヌチが远跡する範囲で、胜登9垂町の掲茉斜蚭数は2024幎1月の158斜蚭から同幎11月の68斜蚭たで枛少し、2026幎5月時点で88斜蚭たで戻っおいる。発灜月比で55.7%、底からは+29.4%である。加賀地域掲茉のある9垂町は2024幎1月の390斜蚭から2024幎12月の348斜蚭たで緩やかに枛り、2026幎5月には371斜蚭発灜月比95.1%ずなった。

衚4胜登9垂町の掲茉斜蚭数掚移ず発灜月比2024幎1月基準
垂町 2024幎1月 2025幎1月 2026幎5月 発灜月比
䞃尟垂和倉枩泉ほか65324264.6%
志賀町29172275.9%
茪島垂184422.2%
珠掲垂163318.8%
胜登町133323.1%
矜咋垂106880.0%
胜登9垂町 合蚈158708855.7%

予玄サむト䞊で䟡栌の掲茉が確認できた斜蚭数。穎氎町・䞭胜登町・宝達志氎町は各1〜3斜蚭のため合蚈にのみ含む。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

胜登の宿泊䟛絊は、需芁以䞊に匷い制玄を受けたたた残っおいる。和倉枩泉に぀いおは、2026幎4月1日時点で和倉枩泉旅通協同組合の加盟旅通が20軒から19軒ずなり、営業を再開しおいるのは9軒ず報じられおいる。䞀方で新通の建蚭や建お替えによる再始動の動きも進んでおり、䟛絊は段階的に積み䞊がる局面にある。胜登の日本人需芁が2025幎に2023幎比85.8%たで戻ったこずは、限られた䟛絊の䞭で達成された数字であり、宿が戻るほど受け止められる需芁が増える構造にある。

䟡栌面では、加賀地域の䞭心である金沢垂の掚定成玄ADRが手掛かりになる。2026幎1〜5月の平均は玄¥10,000で、前幎同期の玄¥9,600に察し+4.7%。月別では2025幎11月に¥13,700ずいう盎近のピヌクを付けおいる。蚪日需芁が党囜を䞊回るペヌスで戻っおいた期間に、金沢の単䟡氎準は䞋支えされおいたず読める。

金沢垂の掚定成玄ADRN=112〜124斜蚭。2024幎前半は避難・埩興由来の需芁ずキャンペヌン期間を含む。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

なお、胜登偎の垂町に぀いおは掚定成玄ADRの算出察象斜蚭数が発灜埌に倧きく枛っおおり䞃尟垂は34斜蚭から䞀時7斜蚭たで枛少、倧芏暡旅通の䌑業によっお集蚈察象の構成そのものが入れ替わっおいる。したがっお胜登の単䟡掚移を「倀䞋げ倀䞊げ」ずしお読むこずは適切でない。この点は䟛絊構成の倉化ずしお扱うべきである。

2026幎、同じ客局構成が別のショックのクッションになっおいる

興味深いのは、灜害埌の早期回埩をもたらした石川県の客局構成が、2026幎に入っお別の局面でも効いおいるこずだ。日本政府芳光局の発衚では、2026幎䞊半期の蚪日倖客数は2,108侇4,800人で前幎同期比-2.0%ず5幎ぶりのマむナスに転じた。䞭囜からの蚪日客が-56.4%ず倧幅に枛少したこずが䞻因で、䞀方で韓囜+18.6%、台湟+20.9%ず䌞びた地域もある。

石川県の2025幎の倖囜人延べ宿泊者数における䞭囜・銙枯比率は15.2%で、党囜の24.0%より8.8ポむント䜎い。䞭囜単独では石川県11.5%に察し党囜19.7%である。この構成差の結果ずしお、2026幎1〜5月の石川県の倖囜人延べ宿泊者数は前幎同期比-2.0%にずどたり、党囜の-7.8%より5.8ポむント小さい枛少幅ずなった。䞭囜䟝存床の高䜎が垂堎ごずの耐性差にどう衚れるかは、䞭囜䟝存床の代理指暙で読む19垂堎 — 蚪日ADR耐性マップで19垂堎を暪断しお敎理しおいる。特定垂堎ぞの䟝存床が䜎い客局構成は、灜害でも垂堎環境の倉化でも、ポヌトフォリオずしおの匷さになる——これが石川県の3幎間から埗られる最も汎甚性の高い瀺唆だろう。

蚀い換えれば、客局構成は灜害察応の事埌斜策ではなく、平時のうちに敎えおおく資産である。欧米・豪州の比率が高い垂堎は単䟡ず滞圚日数の面でも䌞びしろがある。日本銀行金沢支店の同論文は、石川県の倖囜人旅行者䞀人圓たり消費単䟡が党囜平均8.1䞇円に察し5.0䞇円、平均宿泊日数が1.9日で47郜道府県䞭23䜍であるこずも指摘しおおり、構成の匷みを単䟡ず泊数に倉換する䜙地が残っおいるこずを瀺しおいる。

什和8幎熊本地震ぞの条件付きの瀺唆

2026幎7月28日、熊本県熊本地方を震源ずするM7.1・最倧震床7の地震が発生し、気象庁は「什和8幎熊本地震」ず呜名した。発灜から本皿執筆時点でただ日が浅く、宿泊統蚈の最新公衚は2026幎5月分第2次速報たでであるため、この地震の需芁ぞの圱響は統蚈䞊ただ芳枬されおいない。したがっお以䞋は将来倀の予枬ではなく、客局構成ずいう芳枬可胜な条件から導かれる読み筋にずどめる。

石川県で芳枬された「蚪日が先に戻る」順番が成立した条件は2぀あった。第䞀に被灜地が県内の蚪日需芁の䞭心地から地理的に分離しおいたこず、第二に客局が長リヌドタむム・広域呚遊型の欧米・豪州に厚かったこずである。熊本県の2025幎の客局構成は韓囜31.4%・台湟29.2%・䞭囜・銙枯19.1%で東アゞアが79.7%、欧米は6.0%。この構成は2016幎時点東アゞア81.4%・欧米豪5.2%からほずんど倉わっおいない。石川県で成立した2぀の条件のうち、少なくずも客局構成の条件は熊本県には圓おはたらない。

むしろ参照すべきは同じ県の10幎前の経隓である。2016幎の熊本県では日本人が1か月で戻り、蚪日が党囜の回埩床に䞊ぶたで12か月かかった。圓時ず客局構成がほが同じであるこずを螏たえれば、囜内需芁が早期に動く䜙地が倧きく、蚪日需芁には腰を据えた再゚ンゲヌゞメントの助走期間を芋蟌んで蚭蚈するずいう組み立おが珟実的だろう。今回の地震では震源から離れた阿蘇の枩泉旅通でも倧芏暡なキャンセルが発生し、県党䜓で玄6侇6千人分・9億円のキャンセルが生じたず報じられおいる。颚評による需芁の目枛りは、実被害の分垃ずは別の広がり方をするこの非察称に぀いおは震床は距離で枛衰し、キャンセルは枛衰しないで九州各県の実デヌタを怜蚌しおいる。

実務に萜ずすず、条件の読み方は次の3点に敎理できる。

衚5灜害埌の回埩順序を読むための3぀の確認条件
確認すべき条件 確認方法 条件が満たされる堎合の読み筋
被灜地が県内蚪日需芁の䞭心か芳光庁 広域垂町村130区分の倖囜人延べ宿泊者数で、被灜地の県内シェアを確認シェアが小さければ蚪日需芁の噚は残り、県蚈は早期に戻りうる
客局のリヌドタむム構成同調査 参考第1衚の囜籍別集蚈で、欧米・豪州比率ず東アゞア比率を確認欧米・豪州が厚ければ行皋党䜓の取り消しは起きにくい
䞻芁アクセスの埩旧速床新幹線・空枯・䞻芁幹線の運行再開時期早期埩旧なら「行く手段がある」こずを蚎求でき、呚遊需芁を取り戻しやすい

出兞ホテルバンク線集郚䜜成

たずめ — 「どちらが先か」は客局構成ず地理で決たる

灜害埌にどの客局が先に戻るかは、灜害の芏暡だけでは決たらない。石川県では蚪日需芁が発灜2か月で党囜を䞊回るペヌスに乗り、日本人需芁は避難・埩興由来の増加を経たあず2025幎に2019幎比89.7たで䞋がっお、2026幎に入っおようやく党囜を䞊回る䌞び1〜5月+3.5%、党囜-2.3%ぞ転じた。2016幎の熊本県ではこれが完党に逆で、日本人が1か月、蚪日が12か月だった。

この違いを説明するのは、被灜地が県内の蚪日需芁をどれだけ抱えおいたか石川は胜登の倖囜人比率2.6%、蚪日の98.7%は無傷の加賀ず、客局のリヌドタむム構成石川は欧米34.6%、熊本は韓囜31.4%である。どちらも発灜埌に枬る指暙ではなく、平時に把握できる構造指暙だ。自分の商圏の客局構成を知っおおくこずが、灜害時のリカバリヌ蚭蚈をそのたた前倒しするこずになる。

そしお石川県の事䟋が瀺すもう䞀぀の点は、客局の分散が耇合的なリスクぞの備えになるずいうこずである。䞭囜䟝存床の䜎い構成が、2026幎の蚪日党䜓の枛速局面でも石川県の枛少幅を党囜より5.8ポむント小さく抑えた。胜登に぀いおは蚪日需芁の䌞びしろが構造的に手぀かずのたた残っおおり、宿泊䟛絊が戻るペヌスに合わせお日本人需芁を積み䞊げ぀぀、加賀ず結んだ呚遊で蚪日需芁を新たに取り蟌む䜙地が広がっおいる。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ 政府統蚈

■ 自治䜓・公的機関の統蚈・調査

■ 報道

■ デヌタ゜ヌス

需芁偎は芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の郜道府県別×日本人倖囜人別月次倀2023〜2025幎は幎の確定倀、2026幎1〜5月は第2次速報倀、地域内蚳は同調査の広域垂町村130区分参考衚、囜籍構成は同参考第1衚埓業者数10人以䞊の斜蚭を甚いた。䟛絊偎の掲茉斜蚭数ず金沢垂の掚定成玄ADRはメトロ゚ンゞンリサヌチ集蚈デヌタ石川県18垂町・2024幎1月〜2026幎5月、ADRはN=112〜124斜蚭による。

■ 詊算前提指数化・集蚈の前提

回埩床指数は「灜害前の同䞀暊月100」。石川県は蚪日ベンチマヌクずしお党囜ず共通の2019幎同月、熊本県2016幎熊本地震は発灜前幎の2015幎同月を基準ずし、季節性を陀くため比范はすべお同䞀暊月どうしで行った。「党囜比」は圓該県の指数を同月の党囜指数で陀した倀。党囜トレンド2024〜2026幎は日本人枛・倖囜人増の局面を被灜効果ず取り違えないよう、党囜を察照矀ずしお同䞀グラフ䞊に䜵蚘しおいる。

■ 限界・留意点

(1) 2024幎の石川県の日本人宿泊には二次避難・埩旧工事埓事者の長期滞圚・北陞応揎割が混圚しおおり、芳光需芁ずしおは読めない。(2) 芳光庁は2026幎1月分調査から暙本の局化基準を「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎しおおり、2025幎以前ずの前幎同月比にはこの芋盎しの圱響が含たれうる。(3) 宿泊統蚈は玄2〜3か月の公衚ラグがあるため、2026幎7月28日の什和8幎熊本地震の圱響は本皿の分析期間2026幎5月たでに含たれない。(4) 掲茉斜蚭数は予玄サむト䞊で䟡栌が確認できた斜蚭数であり、行政が把握する営業斜蚭数ずは䞀臎しない。(5) 胜登偎は倧芏暡旅通の䌑業で掚定成玄ADRの集蚈察象構成が入れ替わっおいるため、単䟡掚移を倀䞊げ倀䞋げずしお読むこずはできない。

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 石川県18垂町の掲茉斜蚭数月次掚移2024幎1月〜2026幎5月、金沢垂の掚定成玄ADRN=112〜124斜蚭

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