トップ > エリア・施設分析 > マリオットの京都駅ホテルは2026年11月16日開業|コートヤード270室と1km圏競合マップ

マリオットの京都駅ホテルは2026年11月16日開業|コートヤード270室と1km圏競合マップ

投稿日 : 2026.06.20 更新日 : 2026.09.02

京都府

エリア・施設分析

京都駅半径1km圏ホテル競合マップ

JR東海不動産とマリオット・インターナショナルが共同開発する「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」2026年11月16日、京都駅八条東口から徒歩3分の地に開業する(2026年8月6日に開業日を正式発表、同日から宿泊予約の受付を開始)。スイートを含む全270室・地上9階/地下1階建てで、旧「ホテルセントノーム京都」跡地に建設された。コートヤード京都四条烏丸(125室、2025年8月開業)に続くJR東海グループ×マリオット連携の第2弾であり、八条口側で200室超の国際ブランドミドルアッパー帯が登場するのは久々のニュースとなる。本稿では京都駅半径1km圏に立地する既存ホテル群をADR・客室数・残室消化速度でポジショニング分析し、参入の地殻変動を可視化する。なお、京都・浜松・高山に同年開業する他のマリオット系・国際ブランド施設群の競合圏分析については、2026年に開業する3軒の競合圏先取り|帝国ホテル京都・浜松マリオット・ヒルトン高山リゾートで取り上げている。

コートヤード・バイ・マリオット京都駅はいつ開業? — 2026年11月16日・京都駅八条東口から徒歩3分

結論から答えると、コートヤード・バイ・マリオット京都駅の開業日は2026年11月16日である。JR東海グループとマリオット・インターナショナルが2026年8月6日に開業日を正式発表し、同日から宿泊予約の受付が始まっている。場所は京都市南区東九条東山王町19番1、JR京都駅八条東口から徒歩約3分。開発はJR東海不動産、運営はジェイアール東海ホテルズが担い、マリオットの上級ミドル帯ブランド「コートヤード・バイ・マリオット」として展開される。

開業日2026年11月16日(予約受付は2026年8月6日開始)
所在地京都府京都市南区東九条東山王町19番1(旧ホテルセントノーム京都跡地)
アクセスJR京都駅 八条東口から徒歩約3分
客室数・規模全270室(スイート含む)/地上9階・地下1階
料飲・館内施設オールデイダイニング「The 8th Gate」(計150席・6:30〜23:00、朝食ブッフェ/カフェ/バー)、フィットネスジム
開発・運営開発:JR東海不動産/運営:ジェイアール東海ホテルズ/ブランド:マリオット・インターナショナル

出典:JR東海グループ・マリオット・インターナショナル公式発表(2026年8月6日)

「京都マリオットホテル 開業」「マリオット京都 開業」と検索されることも多いが、京都駅エリアで開業が公表されているマリオット系ホテルは本施設(コートヤード・バイ・マリオット京都駅)を指す。同ブランドとしては2025年8月開業のコートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸(125室)に続く京都市内2軒目であり、後述のとおり京都駅半径1km圏の分析対象65施設にマリオット系ブランドは含まれていないため、同圏では初のマリオット系進出となる。宿泊料金の実勢は開業後の販売データを待つ必要があるが、系列のコートヤード京都四条烏丸の現行公開価格レンジを参考にした編集部推定ではADR¥45,000〜¥50,000帯が想定される(推定の前提は後述)。以下では、この新規270室が京都駅半径1km圏の競合構造のどこに位置するかをデータで分析する。

本記事における指標の定義

  • ADR(平均客室単価):OTA等で公開されている販売価格の平均値。実際の成約価格とは異なります(REIT開示データとの照合では、成約ADRより平均+25〜30%高い傾向。売れ残った高価格帯プランがOTA上に残り続けるため、公開価格の平均が成約価格より上振れする構造による)。2名1室利用時の1室あたり料金(税込)・全プラン平均(素泊まり〜食事付きプランを含む)。
  • 残室消化速度:直近6ヶ月(2026年1月〜6月)における販売対象期間内で、満室扱いとなった日数比率(OTA販売在庫に基づく推定値)。値が大きいほど需要超過状態にある。
  • 分析対象:JR京都駅中心点(北緯34.9858度・東経135.7588度)から半径1km圏内に立地するホテル施設のうち、客室数50室以上・直近6ヶ月のOTA販売実績データが20日以上ある65施設。メトロエンジンリサーチが把握する範囲での集計であり、全数調査ではありません。
  • データ出典:メトロエンジンリサーチ
Key Takeaways
  • 京都駅1km圏65施設 13,348室。八条口側34施設¥21,900 vs 烏丸口側31施設¥33,200、ADR格差¥11,300の供給非対称が明確。
  • ADR¥40-80k × 200-400室帯のホワイトスペースに既存施設は京都センチュリーホテル1施設のみ。コートヤード京都駅270室はこの空白を直撃。
  • — 京都府ADR は2026年11月に¥62,938到達(紅葉ピーク)、前年同月比+32.7%。新規開業の追い風となる需要環境。
  • — 残室消化速度上位はミドル帯:ダイワロイネット京都駅前PREMIER 77.9%、都ホテル京都八条 75.9% — 既存ミドル帯の取りこぼし需要が新規施設の吸収余地に。
  • — 八条口側はリニア将来駅候補、JR東海開発が本格化。コートヤード参入は八条口側ブランド層強化の起点

京都府ADRは2026年11月に¥62,900へ到達 — 紅葉ピーク需要が押し上げ

京都府全体の月次ADR推移を見ると、2025年は3〜4月の桜・GW期に¥39,200→¥42,400と上昇したのち、11月の紅葉ピークで¥47,400まで到達した。2026年は1月時点で¥41,600と前年同月比+19.0%、3月¥46,400、4月¥49,700と前年同月を大きく上回って推移している。注目すべきは10月¥56,500・11月¥62,900という秋の数字で、紅葉シーズンの公開価格平均が¥6万を超える水準まで持ち上がる構造になっている。コートヤード京都駅が開業を予定する2026年秋は、まさにこのピーク帯と重なる。なお京都市内のADR実勢を市場サイドから見た最新動向は、京都市宿泊税3月引き上げから3ヶ月実勢でも検証している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

京都駅1km圏の現状 — 65施設・13,348室、八条口側は施設数で34

京都駅中心点から半径1km圏内に立地する分析対象65施設の合計客室数は13,348室。八条口側(南)に34施設7,344室、烏丸口側(北)に31施設6,004室と、施設数・客室数ともに八条口側がわずかに多い。しかし平均ADRは八条口側¥21,900、烏丸口側¥33,200と¥11,300の格差が存在しており、ブランドポジションは明確に分かれている。

烏丸口側にはザ・サウザンド京都(ADR¥135,100、222室)、ホテルカンラ京都(¥81,900、68室)、ホテルグランヴィア京都(¥57,500、537室)、リーガロイヤルホテル京都(¥39,400、489室)といったラグジュアリー〜アッパーミドル帯の有力施設が密集している。一方、八条口側はミドル・エコノミー帯のビジネスホテルチェーンが主体で、ラグジュアリー帯は都ホテル京都八条(988室・ADR¥33,500・残室消化速度75.9%)など限定的だ。烏丸口側のラグジュアリー集積については、2026年3月開業のカペラ京都が宮川町花街エリアにウルトララグジュアリー帯を追加する動きをカペラ京都3/22開業×宮川町花街ラグジュアリーで詳しく分析している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

ADR×客室数のポジショニング分析 — ミドルアッパー×200-400室帯のホワイトスペース

1km圏65施設をX軸=客室数、Y軸=ADR、円サイズ=残室消化速度でプロットすると、市場構造が明確に浮かび上がる。バジェット〜ミドル帯(ADR¥15,000〜¥35,000)には50〜300室規模の施設が密集する一方、ADR¥40,000〜¥80,000かつ客室数200〜400室のレンジに該当する既存施設は、京都センチュリーホテル(¥46,000・214室)の1施設のみという極端な空白が存在する。

このレンジは「中規模国際ブランド × ミドルアッパー価格帯」を意味する。観光・出張・MICE需要を1施設で吸収でき、団体・FIT両対応が可能な、運営効率と単価の最適バランスゾーンといえる。コートヤード・バイ・マリオット京都駅の全270室・ADR想定¥45,000〜¥50,000帯(コートヤード京都四条烏丸の現行公開価格レンジを参考に推定)は、まさにこのホワイトスペースに突き刺さる位置取りである。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

八条口側と烏丸口側の供給非対称 — グレード分布で見える色分け

八条口側34施設の構成は、ミドル10・バジェット10・エコノミー8・アッパーミドル4・ラグジュアリー2と、中下位グレードが28施設(82.4%)を占める。アッパーミドル帯は4施設(ダイワロイネットホテル京都テラス八条PREMIER、ホテルヴィスキオ京都byGRANVIA、都シティ近鉄京都駅、リッチモンドホテルプレミア京都駅前のうち八条口側立地のもの)のみ。烏丸口側はミドル12・エコノミー7・バジェット5・ラグジュアリー4・アッパーミドル3とブランド層が分散しており、特にラグジュアリー帯は烏丸口側に集中している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

八条口側はリニア中央新幹線の将来駅候補としても言及される地区であり、JR東海による不動産開発が本格化している。コートヤードの参入は、この供給非対称を埋める動きとして位置付けられる。烏丸口側のラグジュアリー集中を補完する形で、八条口側にもアッパーミドル帯の中核施設が登場することで、駅両側のブランド層バランスが取れる構造に向かう。

京都駅半径1km圏 競合マップ

1km圏内の65施設の位置とグレードを地図上にプロットした。赤=ラグジュアリー、紺=アッパーミドル、青=ミドル、薄青=エコノミー、灰=バジェット。円の大きさは客室数規模に対応する。JR線路(東海道本線・新幹線)を境に北側が烏丸口側、南側が八条口側にあたる。コートヤード京都駅の予定地(黄色マーカー)は、八条口側の中で都ホテル京都八条・ホテル京阪京都八条口に隣接するエリアに位置する。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

残室消化速度トップ10 — 八条口側のミドル帯で需要圧が顕著

直近6ヶ月(2026年1〜6月)の販売対象期間内に満室扱いとなった日数比率(残室消化速度)でランキングすると、八条口側の中規模ミドル帯施設が上位を占める。ダイワロイネットホテル京都駅前PREMIER(77.9%)、都ホテル京都八条(75.9%)、京都センチュリーホテル(64.1%)といったADR¥30,000〜¥46,000帯・200〜1,000室規模のチェーン施設が高い需要圧を示している。

残室消化速度が60%を超える施設の多くがミドル〜アッパーミドル帯であり、富裕層向けラグジュアリー帯(ザ・サウザンド京都33.5%、ホテルカンラ京都25.0%)よりも、ボリュームゾーンでの需給逼迫が強い構造が確認できる。コートヤード京都駅が想定するADR帯はこの「需給逼迫ゾーン」の真上に位置しており、既存施設の取りこぼし需要を吸収する余地があるといえる。

施設名客室数グレード立地ADR残室消化速度
ザ・サウザンド京都222ラグジュアリー烏丸口側¥135,12133.5%
ホテルカンラ京都68ラグジュアリー烏丸口側¥81,89925.0%
ホテルグランヴィア京都537ラグジュアリー烏丸口側¥57,46962.9%
RYOKAN GINKAKU KYOTO60アッパーミドル烏丸口側¥52,2592.6%
京都センチュリーホテル214アッパーミドル烏丸口側¥45,98164.1%
京湯元 ハトヤ瑞鳳閣102アッパーミドル烏丸口側¥45,52127.5%
ダイワロイネットホテル京都テラス八条 PREMIER174ミドル八条口側¥40,88240.8%
リーガロイヤルホテル京都489ラグジュアリー烏丸口側¥39,44146.8%
リッチモンドホテルプレミア京都駅前208エコノミー烏丸口側¥38,62440.1%
ダイワロイネットホテル京都駅前 PREMIER205ミドル烏丸口側¥38,05677.9%
メルキュール京都ステーション225ミドル烏丸口側¥36,76141.6%
ロイヤルツインホテル京都八条口219ミドル八条口側¥35,51132.8%
天然温泉 蓮花の湯 御宿 野乃京都七条471バジェット烏丸口側¥34,52647.7%
都ホテル 京都八条988ミドル八条口側¥33,48075.9%
ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA423アッパーミドル八条口側¥33,45141.8%

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(2026年1〜6月販売実績、N=65施設)

参入インパクトの読み筋 — ミドルアッパー帯の再編と八条口側ブランド層強化

コートヤード・バイ・マリオット京都駅の参入が市場に与える影響として、3つの軸が見えてくる。第1に、200-400室×¥40-80k帯のホワイトスペース充足。現在この帯には京都センチュリーホテル1施設しか存在しないため、競合構造というよりも需要創出・ブランド層厚み付けの効果が大きい。第2に、八条口側のブランドアップシフト。同エリアは現状ミドル・エコノミー主体で構成されており、国際ブランドのアッパーミドル参入は周辺施設の価格戦略に変化を促す可能性がある。

第3に、マリオット会員プログラム経由のインバウンド吸引力。Marriott Bonvoyのグローバル会員約2億人がもたらす予約導線は、京都駅エリア全体への送客効果として既存施設にも恩恵が及ぶ。コートヤード京都四条烏丸(2025年8月開業・125室)が既に四条烏丸エリアの基準ADRを底上げした事例があり、京都駅版も同様の波及効果が想定される。

一方で、需要超過の現状を踏まえると、新規270室の追加が直ちに既存施設の稼働を毀損する局面ではない。京都府全体のADRが秋ピークで¥6万を超える水準まで上昇している現状、コートヤード参入は「成長する市場のパイを取りに行く」フェーズと読むのが妥当である。八条口側既存施設にとっては、ブランド層の補完によりエリア全体の認知が高まり、ボトムアップの押し上げ効果を享受する側面もある。

まとめ

京都駅半径1km圏のホテル市場は、烏丸口側のラグジュアリー〜アッパーミドル集中と、八条口側のミドル〜バジェット主体という非対称構造が明確である。ADR×客室数のポジショニング分析からは、ミドルアッパー帯×中規模(200-400室)に1施設のみという顕著なホワイトスペースが浮かび上がり、2026年秋開業予定のコートヤード・バイ・マリオット京都駅(270室)はこのギャップを直接埋める位置取りとなる。残室消化速度はミドル〜アッパーミドル帯で60〜77%と需給逼迫が続いており、新規270室の追加は市場拡張フェーズでの吸収余地が見込める。リニア将来駅としての八条口側開発の起点ともなる本物件は、京都駅エリアのブランド層厚み付けと供給バランス再構築の象徴的な動きといえる。

⚠ 将来日程のADRに関する注意:本記事のADRは調査時点でOTAに公開されている販売価格の平均であり、チェックイン日に近づくにつれて変動します。コートヤード・バイ・マリオット京都駅のADR想定は、既存ブランドのコートヤード京都四条烏丸の現行公開価格レンジを参考にした筆者推計です。実際の販売価格は開業時のマーケットインタイミング・需要環境・販売戦略により変動する点にご留意ください。

よくある質問(FAQ) — 開業日・場所・客室数・料金

Q. コートヤード・バイ・マリオット京都駅はいつ開業しますか?

A. 2026年11月16日に開業します。2026年8月6日にJR東海グループとマリオット・インターナショナルが開業日を正式発表し、同日から宿泊予約の受付が始まっています。

Q. 場所・最寄り駅はどこですか?

A. 所在地は京都府京都市南区東九条東山王町19番1で、最寄りはJR京都駅(八条東口から徒歩約3分)です。1995年開業・2021年閉館の「ホテルセントノーム京都」跡地にあたります。

Q. 客室数や館内施設は?

A. スイートを含む全270室、地上9階・地下1階建てです。館内にはオールデイダイニング「The 8th Gate」(計150席、朝食ブッフェ・カフェ・バー、6:30〜23:00)とフィットネスジムを備えます。

Q. 宿泊料金の目安はいくらですか?

A. 開業前のため実勢データはまだありません。系列のコートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸のOTA掲載価格レンジを参考にした編集部推定でADR¥45,000〜¥50,000帯(2名1室・税込・全プラン平均ベース)を想定しています。実際の販売価格は需要環境や販売戦略により変動します。

Q. 「京都マリオットホテル」とは同じホテルですか?

A. 京都駅エリアで開業が公表されているマリオット系ホテルは本施設(コートヤード・バイ・マリオット京都駅)を指します。京都市内のコートヤードブランドとしては2025年8月開業のコートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸(125室)に続く2軒目で、京都駅半径1km圏の分析対象65施設の中では初のマリオット系ブランドとなります。

あわせて読みたい

あわせて読みたい関連記事

参考資料・出典一覧

■ データソース

メトロエンジンリサーチが取得するOTA公開価格データ。京都駅中心点(北緯34.9858度・東経135.7588度)から半径1km圏内、客室数50室以上、直近6ヶ月の販売実績データが20日以上ある65施設を対象。京都府月次ADRは同社の都道府県別月次集計データ(2024年12月〜2026年11月)。

■ 試算前提

ADRは2名1室利用時の1室あたり料金(税込)・全プラン平均(素泊まり〜食事付き含む)。残室消化速度は対象期間内の販売対象日のうち満室扱いとなった日数比率。グレード分類はメトロエンジンリサーチ独自基準(ラグジュアリー/アッパーミドル/ミドル/エコノミー/バジェット)。コートヤード京都駅のADR想定¥45,000〜¥50,000は既存ブランドのコートヤード京都四条烏丸の現行公開価格レンジを参考にした筆者推計。

■ 限界・留意点

OTA公開価格は売れ残り高価格プランが残存することで成約ADRより+25〜30%高くなる構造的バイアスを持つ。将来日程のADRは予約進捗により変動する。コートヤード京都駅のADR想定および参入影響評価は筆者の試算であり、実際の開業時マーケットインタイミング・需要環境・販売戦略により変動する。グレード分類は独自基準のため他社調査と差異が生じる可能性がある。

関連記事