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倧阪の秋ADR前幎比−15.6%の読み方10区の前々幎比は+8.7〜−18.7%

投皿日 : 2026.09.26

倧阪府

゚リア・斜蚭分析

倧阪の秋ADR前幎比−15.6%の読み方10区の前々幎比は+8.7〜−18.7%

倧阪府の掚定成玄ADRは、2026幎10月が11,300円N=642斜蚭。前幎同月の13,400円に察しお−15.6%です。ずころが同じ10月を䞇博前の2024幎ず比べるず9,400円→11,300円で+19.8%。片方を芋れば倧幅な䞋萜、もう片方を芋れば二桁の䞊昇で、どちらも同じ系列から出おきた数字です。前幎同月比ずいう物差しは、比范の盞手が普通の幎であるこずを暗黙の前提にしおいたす。2025幎4月13日〜10月13日に倧阪・関西䞇博が開かれた倧阪では、その前提が2026幎10月たで成立したせん。本蚘事では倧阪の秋を題材に、前幎比・前々幎比・幎率トレンドずいう3぀の評䟡軞を䞊べ、さらに確定倀ず掲茉スナップショットずいう「基準の違い」をどう扱うかたで含めお、瀟内KPIの眮き盎し方を敎理したす。

Key Takeaways

  • 倧阪府の2026幎10月は掚定成玄ADR11,300円、前幎同月比−15.6%・前々幎同月比+19.8%。同じ月・同じ系列から真逆の結論が出たす。
  • 前幎比のマむナス幅は9月−33.9%→10月−15.6%→11月−5.3%ず月を远っお瞮みたす。これは2026幎が匷くなるのではなく、比范盞手の2025幎に䌚期が含たれる日数が枛っおいくためです。
  • 確定倀が出おいる6〜8月の前々幎同月比は−4.1〜−1.3%。掲茉スナップショット基準の9〜12月+0.7〜+19.8%ずは基準が違うため、1本の折れ線にしお読むこずはできたせん。同じ段差は東京・京郜・愛知・犏岡でも同じ向きに出おいたす。
  • 2019幎7〜8月を起点にした幎率換算は府党䜓で+2.93%。党囜の宿泊料CPI+4.88%幎より玄2ポむント䜎く、長期トレンドずしおの倧阪の䜍眮が読めたす。
  • 倧阪垂10区の前々幎比は+8.7%倩王寺区〜−18.7%歀花区ず27.4ポむントの開き。府党䜓の1぀の数字でぱリア差が消えたす。
  • 単䟡が前幎比で3割䞋がった月も掚定OCCは77.6〜83.8%を維持。調敎は単䟡偎に出おおり、圚庫消化偎ではありたせん。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • 確定倀掲茉スナップショット月次が確定した過去月は怜蚌枈み履歎基準本蚘事では「確定倀」、圓月以降は調査時点の掲茉䟡栌に基づく掚定同「掲茉スナップショット」。基準が異なるため、氎準の比范は同じ基準どうしで行いたす。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。
  • 掲茉䟡栌に蚀及する箇所は2名1宀利甚時の1宀あたり料金皎蟌です。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ。デヌタ取埗時点2026幎9月20日。

前幎比が沈む理由は、2026幎ではなく2025幎の圢にある

たず倧阪府党䜓の掚定成玄ADRを、2019幎・2024幎・2025幎・2026幎の4本で重ねたす。幎をたたいだ折れ線ではなく、暪軞を1月〜12月にそろえた重ね描きにするず、どの幎のどの期間が他ず違う圢をしおいるのかが䞀目で分かりたす。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

2024幎は幎間を通じお8,400〜10,200円のレンゞで、季節の凹凞はあるものの平坊です。2025幎は3月たで2024幎䞊みで掚移し、4月に13,200円ぞ跳ね䞊がったあず、9月13,800円を頂点ずしお10月13,400円たで高い氎準が続き、11月12,000円、12月11,100円ず萜ちおいたす。この䞊振れの期間が、倧阪・関西䞇博の䌚期2025幎4月13日〜10月13日、184日間、䞀般来堎者2,557䞇人ずほが重なりたす。

そしお2026幎は、確定倀が出おいる6月8,100円・7月8,800円・8月9,100円。2024幎の同月8,400円8,900円9,400円ずほが同じ軌道です。぀たり2026幎の氎準は2024幎に戻っおいるだけで、前幎比が二桁マむナスになるのは、分母である2025幎だけが䞀段高い「島」になっおいるからです。2025幎ずいう島ず比べおいるかぎり、倧阪の前幎比は2026幎10月たで構造的にマむナスを出し続けたす。

䌚期が4月13日開幕・10月13日閉幕だったこずは、月別のマむナス幅にそのたた衚れたす。2025幎4月のうち䌚期に含たれるのは18日30日䞭60%、10月は13日31日䞭42%。2026幎の前幎比が9月に最も深く沈み、10月・11月ず急速に浅くなっおいくのは、比范盞手に含たれる䌚期日数が枛っおいく順番ず䞀臎しおいたす。

評䟡軞を3぀䞊べる — 前幎比・前々幎比・幎率トレンド

前幎比が䜿えない月に䜕を芋るか。実務で候補になるのは3぀です。1぀めは前々幎同月比で、異垞だった幎を䞞ごず飛び越えお平垞幎ず盎接比べる方法。2぀めは2幎CAGR幎率換算で、前々幎比を「1幎あたりどれだけ動いたか」に盎す方法。3぀めは長期トレンド線で、コロナ前の2019幎を起点に幎率䜕%で積み䞊がっおきたかを芋る方法です。䞋衚は倧阪府党䜓の月次を、この3軞で䞊べたものです。

月 2019幎 2024幎 2025幎 2026幎 2026幎の基準 軞①前幎比 軞②前々幎比 軞③2019幎比・幎率
6月—8,417円11,918円8,070円確定倀−32.3%−4.1%—
7月6,928円8,876円12,645円8,761円確定倀−30.7%−1.3%+3.41%
8月7,634円9,433円13,452円9,058円確定倀−32.7%−4.0%+2.47%
9月6,838円9,030円13,764円9,094円掲茉スナップショット−33.9%+0.7%+4.16%
10月7,046円9,440円13,392円11,306円掲茉スナップショット−15.6%+19.8%+6.99%
11月7,697円10,166円11,982円11,341円掲茉スナップショット−5.3%+11.6%+5.69%
12月6,968円10,106円11,120円10,753円掲茉スナップショット−3.3%+6.4%+6.39%

衚1 倧阪府の掚定成玄ADRず3぀の評䟡軞N=622〜653斜蚭。軞③は2019幎同月からの7幎間の幎率換算。2019幎6月は集蚈察象期間倖のため「—」出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

軞①の前幎比だけを芋れば、6月−32.3%から12月−3.3%ぞ「急速に回埩しおいる」ずいう読み方になりたす。軞②の前々幎比で芋るず、6〜8月は−4.1〜−1.3%で2024幎氎準にほが戻っおおり、回埩も悪化もしおいない状態です。同じ月の同じ系列から、これだけ違う印象が出たす。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

軞③は絶察氎準の物差しになりたす。2019幎7〜8月の平均7,300円に察し、2026幎7〜8月の平均は8,900円で、7幎間の幎率換算は+2.93%。これを党囜の宿泊料の物䟡指数ず䞊べるず䜍眮が読めたす。総務省「消費者物䟡指数」の宿泊料党囜・2020幎100は2019幎7〜8月平均125.5に察し2026幎7〜8月平均175.1で、幎率+4.88%。倧阪の掚定成玄ADRの長期トレンドは、党囜の宿泊料の䞊昇ペヌスより幎あたり玄2ポむント緩やかに積み䞊がっおきた、ずいう䜍眮づけになりたす。なお物䟡指数ず実勢の成玄単䟡が離れる理由そのものは、宿泊料CPIは3幎で+25.6%、実勢の成玄単䟡は+10.9% — 14.7pt乖離を分解で分解しおいたす同蚘事は党囜玄17,000斜蚭・2023幎平均100で3幎間を芋たもので、本皿の倧阪・2019幎起点・幎率換算ずは察象範囲も基準幎も異なりたす。乖離幅の数倀をそのたた䞊べるこずはできたせん。

3軞のどれを瀟内KPIに据えるか。前幎が特殊だった垂堎では、軞②を䞻指暙、軞③を補助指暙、軞①は参考倀ずいう䞊べ方が実務的です。軞①を捚おる必芁はありたせんが、䌚議資料で単独提瀺するず読み手が氎準を誀っお受け取りたす。軞①を出すなら、必ず同じ衚の隣に軞②を眮く。これだけで「−15.6%」が䜕を意味するかの解釈が揃いたす。

確定倀ず掲茉スナップショットを1本の線にしない

衚1をもう䞀床芋るず、2026幎の掚定成玄ADRには2皮類の基準が混ざっおいたす。8月たでは月次が確定したあずの怜蚌枈み履歎基準確定倀、9月以降は調査時点でOTA等に掲茉されおいる䟡栌に基づく掚定掲茉スナップショットです。前々幎比の欄を䞊から䞋ぞなぞるず、6〜8月が−4.1〜−1.3%であるのに察し、9月で+0.7%、10月で+19.8%ぞず段差ができおいたす。

この段差が倧阪固有のものかどうかを確かめるため、同じ集蚈方法で東京郜・京郜府・犏岡県の前々幎同月比を䞊べたした。䞇博のような倧型むベントの反動がない垂堎でも、8月ず9月のあいだに同じ向きの段差が珟れたす。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

確定倀の3ヶ月6〜8月平均ず掲茉スナップショットの4ヶ月9〜12月平均の差を取るず、東京郜+25.9ポむント、京郜府+22.8ポむント、犏岡県+26.5ポむント、倧阪府+12.8ポむント。4府県すべおで同じ向きに、しかも二桁ポむントの幅で段差が出おいたす。なお愛知県は+57.3ポむントずさらに倧きく開きたすが、こちらは2026幎9〜10月に名叀屋で倧型囜際倧䌚が予定されおいる圱響が重なっおおり、同列には眮けたせん。

読み分け方はシンプルです。掲茉スナップショットは氎準ではなく進捗ずしお読む。調査時点でどの䟡栌垯の圚庫が掲茉されおいるかを写したものなので、チェックむン日に近づくに぀れお新芏プランの远加や䟡栌調敎で動きたす。したがっお「10月は前々幎比+19.8%たで戻った」ず氎準ずしお断定する材料にはならず、「10月分は珟時点でこの䟡栌垯が掲茉されおいる」ずいう進捗情報ずしお扱うのが適切です。確定倀で氎準を刀断し、掲茉スナップショットで先行きの掲茉姿勢を芋る。この2぀を分けるだけで、秋の資料の粟床が倉わりたす。

倧阪の段差が+12.8ポむントず4府県のなかで最も小さいこずにも意味がありたす。前幎の䞊振れが倧きかった垂堎ほど、2026幎の掲茉䟡栌は前幎実瞟から距離を眮いお蚭定される傟向が読み取れ、その分だけ掲茉スナップショットの跳ね䞊がりが抑えられおいる、ずいう芋方ができたす。

業態別 — 母数が足りる系列だけを3か幎で比べる

3か幎比范を゚リア党䜓だけで終えるず、どの業態で䜕が起きたかが芋えたせん。ただし業態を现かく割るほど察象斜蚭数が枛り、斜蚭の入れ替わりだけで数字が動くようになりたす。倧阪府で確定倀が揃っおいる2026幎6〜8月平均を基準に、母数が十分な3業態を䞊べたした。

業態 察象斜蚭数 2024幎6〜8月 2025幎6〜8月 2026幎6〜8月 軞①前幎比 軞②前々幎比 軞③2019幎比・幎率
ビゞネスホテル495〜5038,761円12,442円8,362円−32.8%−4.6%+2.89%
シティホテル95〜9712,349円16,237円12,143円−25.2%−1.7%+3.49%
旅通36〜3710,161円12,121円9,980円−17.7%−1.8%+7.11%
府党䜓644〜6538,909円12,672円8,630円−31.9%−3.1%+2.93%

衚2 倧阪府の業態別・掚定成玄ADR2026幎6〜8月の確定倀平均。軞③は7〜8月の2019幎同月平均からの幎率換算出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

軞②で芋るず、3業態ずも−4.6〜−1.7%のレンゞに収たりたす。前幎比ではビゞネス−32.8%・シティ−25.2%・旅通−17.7%ず7ポむント以䞊ばら぀いお芋えたすが、これは前幎の䞊振れ幅の違いをそのたた写しおいるだけで、2024幎氎準ずの距離で芋ればどの業態も䌌た䜍眮にいたす。䞊振れが倧きかった業態ほど戻りも深く芋える、ずいう関係です。

軞③に目を移すず、業態ごずの長期トレンドの違いが出たす。旅通が幎率+7.11%ず3業態で最も高く、シティホテル+3.49%、ビゞネスホテル+2.89%ず続きたす。ただし旅通は察象斜蚭数が2019幎の41〜42斜蚭から2026幎は36斜蚭に枛っおおり、斜蚭構成の入れ替わりが数字に効いおいる可胜性がありたす。幎率の差そのものより「業態によっお長期の積み䞊がり方が違う」ずいう事実の確認に䜿うのが安党です。

なお、倧阪府のリゟヌトホテル察象7斜蚭ずカプセルホテル同10斜蚭は、3か幎を通じお察象斜蚭数が䞀桁台たで薄くなる月があるため、本蚘事では3か幎比范の察象から倖したした。母数が现い系列は、垂堎の動きよりも斜蚭の出入りのほうが数字に匷く出たす。比范の前に察象斜蚭数を確認する——これも「評䟡軞の眮き盎し」に含たれる䜜業です。業態別の月次を2026幎1〜8月たで䞀芧で远う堎合は、倧阪の掚定成玄ADRは前幎比−25%、前々幎比は1.6% — 䞇博翌幎のYoYをどう扱うかに確定月の3業態衚がありたす。

倧阪垂10区 — 戻り方ぱリアで27ポむント違う

府党䜓の前々幎比−3.1%ずいう1぀の数字は、垂内の゚リア差を平均しおしたいたす。䌚堎のあった倢掲に近い区ず、ビゞネス需芁が䞻䜓の区ずで戻り方が違うのかどうか。確定倀が揃う2026幎6〜8月の平均を䜿っお、倧阪垂の䞻芁10区を前々幎比の順に䞊べたした。

区 䞻な宿泊集積 察象斜蚭数 2024幎 2025幎 2026幎 軞①前幎比 軞②前々幎比
倩王寺区倩王寺・䞊本町247,534円10,772円8,190円−24.0%+8.7%
䜏之江区※咲掲・南枯710,315円15,046円10,640円−29.3%+3.2%
淀川区新倧阪38〜397,765円11,510円7,768円−32.5%±0.0%
北区梅田・䞭之島72〜749,655円13,658円9,507円−30.4%−1.5%
枯区※倩保山・匁倩町10〜1110,434円15,905円10,224円−35.7%−2.0%
阿倍野区※あべの・阿倍野筋511,531円18,245円11,146円−38.9%−3.3%
浪速区難波南・新今宮51〜569,940円14,792円9,553円−35.4%−3.9%
䞭倮区心斎橋・難波・本町193〜19410,546円15,033円9,791円−34.9%−7.2%
西区本町西・堀江27〜289,611円14,066円8,572円−39.1%−10.8%
歀花区※桜島・舞掲・倢掲1322,831円28,668円18,556円−35.3%−18.7%

衚3 倧阪垂䞻芁10区の掚定成玄ADR2026幎6〜8月の確定倀平均、前々幎比の降順。※印は察象斜蚭数が20斜蚭未満のため参考倀出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

前々幎比の幅は倩王寺区+8.7%から歀花区−18.7%たで27.4ポむント。府党䜓の−3.1%ずいう1぀の数字では、この幅が完党に消えたす。軞①の前幎比で䞊べ替えおも、−24.0%〜−39.1%の15.1ポむント幅にずどたり、順䜍も入れ替わりたす。゚リア比范においおも、軞②のほうが解像床の高い物差しになりたす。

分垃には芏則性が読み取れたす。䞊䜍の倩王寺区・淀川区新倧阪は、ビゞネス需芁ず近畿圏内の移動需芁が䞻䜓で、2025幎の䞊振れが盞察的に小さかった゚リアです。䞊振れが小さければ戻る幅も小さく、結果ずしお2024幎氎準を䞊回る䜍眮にいたす。察しお䞋䜍の䞭倮区心斎橋・難波、西区、歀花区は、2025幎に来蚪需芁を盎接受け止めた゚リアで、䞊振れも戻りも倧きく出おいたす。

なかでも歀花区は10区で唯䞀の二桁マむナスです。䌚堎のあった倢掲ず倧型テヌマパヌクを抱え、察象13斜蚭の掚定成玄ADRが2024幎22,800円→2025幎28,700円→2026幎18,600円ず掚移しおいたす。ただし察象が13斜蚭ず少なく、斜蚭単䜍の䟡栌蚭定が党䜓に効きやすい点は割り匕いお読む必芁がありたす。それでも「府党䜓の平均に近い動きをしおいる区はほずんどない」ずいう事実は、゚リア別に軞を眮き盎す䟡倀を瀺しおいたす。倧阪湟岞の客宀䟛絊ず䟡栌垯の構造に぀いおは倢掲IR2,500宀は湟岞4区9,559宀の26% — 倧阪ベむの䟡栌垯ホワむトスペヌスで扱っおいたす。

数量偎を䞊べる — 単䟡が3割動いた月も、圚庫消化は8割前埌

ここたでは単䟡の話です。実務でもう䞀段知りたいのは「需芁そのものが枛ったのか、単䟡だけが平垞氎準に戻ったのか」。単䟡ず数量のどちらで調敎が起きたかを分けるず、打ち手の遞び方が倉わりたす。数量偎の物差しずしお掚定OCCOTA掲茉圚庫ベヌスを眮きたす。

宿泊月2026幎 察象斜蚭数 察象客宀数 掚定OCC 掚定成玄ADR前幎比
5月41159,643宀83.8%−26.2%
6月40559,272宀77.6%−32.3%
7月41459,634宀81.7%−30.7%
8月40958,700宀80.8%−32.7%

衚4 倧阪府の掚定OCCOTA掲茉圚庫ベヌス・掚定倀。察象は総客宀の30%以䞊を䞻芁予玄サむトに掲茉する斜蚭で構成した固定コホヌト出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

4ヶ月ずも77.6〜83.8%のレンゞに収たり、6月がやや凹んで7〜8月に戻るずいう季節圢状です。掚定成玄ADRが前幎比で3割前埌動いた月に、圚庫消化偎が厩れおいる兆候は芋えたせん。調敎は単䟡偎に出おおり、数量偎はおおむね維持されおいる——この分解が成り立぀なら、打ち手は需芁喚起の远加投資ではなく、䟡栌の眮き盎しに寄りたす。なお2026幎9月は本皿の集蚈時点で1〜20日分たでの芳枬にずどたり、同区間の掚定OCCは80.2%察象410斜蚭・59,647宀でした。

ただし掚定OCCそのものには3か幎比范を適甚できたせん。圓瀟の圚庫芳枬は2026幎3月開始で、2024幎・2025幎の同月に察応する倀を持たないためです。数量偎で長期の比范が必芁な堎合は、芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の公衚倀を䜿い分けるこずになりたす。単䟡偎は3軞で眮き盎せおも、数量偎は䜿える物差しが限られる——秋の資料を組む際に先に確認しおおきたい制玄です。公衚皌働率ず掚定OCCの䜿い分けはREIT公衚皌働率ずOTA掚定OCCの差をどう䜿うかにたずめおいたす。

前幎比はい぀䜿えるようになるか

最埌に、この状態がい぀たで続くのかを月単䜍で抌さえたす。刀定の材料は䌚期の日付だけです。䌚期は2025幎4月13日〜10月13日。぀たり2026幎の前幎同月比で分母に䌚期が入るのは4月から10月たでの7ヶ月で、11月以降は比范盞手が䌚期倖の月に戻りたす。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

実枬もこの通りに動いおいたす。2026幎1〜3月の前幎比は+5.5%−9.9%−7.6%で、平垞の前幎比ずしお読めるレンゞ。4月に−22.1%ぞ萜ちおから9月−33.9%たで深くなり、10月−15.6%、11月−5.3%、12月−3.3%ず戻りたす。10月が9月ず11月の䞭間に䜍眮するのは、2025幎10月のうち䌚期に含たれるのが1日から13日たでの13日間31日䞭42%だったためです。月の䞀郚だけが䌚期にかかる月は、マむナス幅も郚分的になりたす。

ただし11月以降にただちに玠盎な前幎比が戻るわけではありたせん。2025幎11月・12月の掚定成玄ADRは、2024幎同月比で+17.9%+10.0%。同じ2025幎でも䌚期前の1〜3月は+7.8%+6.9%+8.0%だったので、閉幕盎埌の2ヶ月には10ポむント前埌の䞊乗せが残っおいたこずになりたす。この䞊乗せがある分、2026幎11月・12月の前幎比も本来より䜎く出たす。䌚期の圱響を前幎・圓幎のどちらにも含たない完党な比范に戻るのは、2027幎4月以降です。

実務䞊の敎理ずしおは、次のようになりたす。2026幎11月〜2027幎3月は、前幎比を䞻指暙に戻し぀぀、閉幕盎埌の䞊乗せ分を把握するために前々幎比を䜵蚘する移行期間。2027幎4月以降は前幎比を䞻指暙に戻す。それたでの間、瀟内資料には軞②の前々幎比を䞻、軞①の前幎比を参考ずしお眮いおおくのが、読み手の解釈を揃える䞀番簡単な方法です。

たずめ — 軞を替えるず、同じ垂堎が違っお芋える

倧阪の2026幎10月は、前幎比−15.6%であり、前々幎比+19.8%であり、2019幎からの幎率換算では+6.99%です。3぀ずも同じデヌタから出た正しい数字で、どれが正解かずいう問いには答えがありたせん。問いを「どの軞で䜕を刀断するか」に眮き換えるず敎理が぀きたす。

本皿の実枬からたずめるず、刀断に䜿える組み立おは次の4点です。第䞀に、氎準の刀断は確定倀の前々幎比で行う。倧阪府は2026幎6〜8月で−4.1〜−1.3%、業態別でも−4.6〜−1.7%に収たり、2024幎氎準に戻った䜍眮にありたす。第二に、長期の䜍眮づけは2019幎基準の幎率で確認する。府党䜓+2.93%は党囜の宿泊料の物䟡指数+4.88%幎より緩やかで、ただ積み䞊げの䜙地が残る䜍眮です。第䞉に、確定倀ず掲茉スナップショットを同じ折れ線に茉せない。8月ず9月のあいだの段差は4府県すべおで同じ向きに出おおり、倧阪固有の珟象ではありたせん。第四に、゚リア単䜍で軞を眮き盎す。垂内10区の前々幎比は+8.7%から−18.7%たで27.4ポむント開いおおり、府党䜓の1぀の数字では刀断材料になりたせん。

前幎比が䜿えない期間は、垂堎の芋方を鍛え盎す機䌚でもありたす。軞を耇数持っおおけば、次に倧型むベントや灜害で分母が歪んだずきにも、同じ手順で読み替えられたす。

あわせお読みたい

⚠ 将来日皋のADRに関する泚意本蚘事のうち2026幎9月以降の掚定成玄ADRは、調査時点2026幎9月20日でOTA等に公開されおいる販売䟡栌に基づく掚定であり、チェックむン日に近づくに぀れお倉動したす。本文䞭でも觊れたずおり、確定倀の月ずは基準が異なるため、同じ折れ線䞊の氎準ずしお比范するこずはできたせん。

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

メトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADR倧阪府・倧阪垂10区・業態別、2019幎7月〜2026幎12月、N=622〜653斜蚭および掚定OCC2026幎5〜9月、察象405〜414斜蚭。郜道府県比范は東京郜・京郜府・愛知県・犏岡県を同䞀手法で集蚈。物䟡指数は総務省「消費者物䟡指数」2020幎基準・宿泊料・党囜。䌚期日数・来堎者数はEXPO 2025 倧阪・関西䞇博の公衚倀。デヌタ取埗時点は2026幎9月20日。

■ 詊算前提

掚定成玄ADRは各斜蚭の最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚した掚定成玄単䟡皎抜盞圓で、゚リア単䜍は察象斜蚭の䞭倮倀。過去の確定月は怜蚌枈み履歎基準確定倀、2026幎9月以降は調査時点の掲茉䟡栌に基づく掚定掲茉スナップショット。軞①は前幎同月比、軞②は前々幎同月比2024幎同月比、軞③は2019幎同月業態別は2019幎7〜8月平均を起点ずする7幎間の幎率換算。掚定OCCはOTA掲茉圚庫ベヌスで、総客宀の30%以䞊を䞻芁予玄サむトに掲茉する斜蚭で構成した固定コホヌトで算出。

■ 限界・留意点

ADR・OCCはいずれも掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす䞊堎ホテルREIT開瀺の物件別実瞟ずの照合で誀差䞭倮倀は玄7%。確定倀ず掲茉スナップショットは基準が異なるため、同䞀の折れ線ずしお氎準を比范するこずはできたせん。察象斜蚭数が20斜蚭未満の区䜏之江区・枯区・阿倍野区・歀花区は参考倀、察象が䞀桁台ずなるリゟヌトホテル・カプセルホテルの系列は3か幎比范の察象倖ずしおいたす。掚定OCCは圚庫芳枬の開始が2026幎3月のため、2024幎・2025幎ずの3か幎比范には䜿甚できたせん。

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 倧阪府・倧阪垂10区・業態別の掚定成玄ADR2019幎7月〜2026幎12月、掚定OCC2026幎5〜9月。郜道府県比范は東京郜・京郜府・愛知県・犏岡県を同䞀手法で集蚈。

■ 政府統蚈・公的デヌタ

■ 䌚期・来堎者数

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