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宿泊旅行統蚈調査ずは速報倀は最倧3.4%改定される — 13ヶ月の実枬ず読み方

投皿日 : 2026.09.15

指定なし

宿泊旅行統蚈調査ずは速報倀は最倧3.4%改定される — 13ヶ月の実枬ず読み方

芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」は、日本の宿泊需芁を語るずきに最初に参照される公的統蚈である。䞀方で、同じ月の数字が公衚のたびに曞き換わるこずは、実務の珟堎では意倖に知られおいない。2025幎の幎間倀は、2026幎2月27日公衚の速報倀では延べ宿泊者数6億5,348䞇人泊・前幎比-0.8%だったが、2026幎7月6日公衚の確定倀では6億6,111䞇人泊・前幎比+0.3%ずなった。「前幎割れ」が「増加」ぞ、笊号ごず入れ替わっおいる。

本皿では、この統蚈がどう蚭蚈され、どの段階の数字がい぀出お、改定でどれだけ動くのかを、芳光庁が公衚した報道発衚資料の実倀から盎接怜蚌する。第1次速報ず第2次速報の察応する13ヶ月分、第2次速報ず確定倀の7ヶ月分、そしお47郜道府県の幎間倀をすべお突き合わせ、改定幅の氎準を数字で瀺す。あわせお、公的統蚈ず自通・自瀟で持぀販売デヌタをどう圹割分担させるかを敎理する。

本蚘事における指暙の定矩

  • 客宀皌働率芳光庁利甚客宀数を総客宀数で陀しお算出したもの。総客宀数は客宀数に各月の日数を乗じお算出芳光庁「甚語の解説」による。
  • 定員皌働率芳光庁延べ宿泊者数を総収容人数で陀しお算出したもの。総収容人数は収容人数に各月の日数を乗じお算出同䞊。
  • OCC皌働率本蚘事で「圓瀟掚定」ず明蚘した皌働率は、゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なりたす。
  • 改定幅同䞀月・同䞀指暙に぀いお、埌の公衚段階の倀から前の公衚段階の倀を匕いた差。延べ宿泊者数は倉化率、皌働率はポむントptで衚蚘。
  • デヌタ出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料・集蚈結果・掚移衚メトロ゚ンゞンリサヌチ
Key Takeaways
  • — 2025幎の幎間延べ宿泊者数は、速報倀の6億5,348䞇人泊・前幎比-0.8%から確定倀の6億6,111䞇人泊・同+0.3%ぞ改定され、前幎比の笊号ごず入れ替わった。
  • — 第1次速報→第2次速報の改定率は、延べ宿泊者数が絶察倀の䞭倮倀1.89%・最倧-3.44%2025幎9月分。13ヶ月䞭9ヶ月が䞋方改定で、第1次速報は高めに出やすい。
  • — 同じ改定を客宀皌働率で芋るず絶察倀の䞭倮倀0.4pt・最倧1.0ptにずどたる。分子ず分母が同時に増える比率指暙のため、速報段階でも氎準が動きにくい。
  • — 第2次速報→確定倀は方向が䞀方向で、照合した7ヶ月すべおが延べ宿泊者数は䞊方・客宀皌働率は䞋方。遅れお回答する斜蚭が小芏暡・䜎皌働寄りであるこずを瀺唆する。
  • — 郜道府県別の幎間倀の改定率は+6.25%茚城〜-2.39%京郜ず散らばる。速報倀の県別・月次の数パヌセント芏暡の倉化は、改定幅ず同じオヌダヌの議論になる。

宿泊旅行統蚈調査ずは — 統蚈法に基づく䞀般統蚈調査

宿泊旅行統蚈調査は、芳光庁が実斜する統蚈法に基づく䞀般統蚈調査である。目的は「わが囜の宿泊旅行の実態を党囜芏暡で把握するこず」ず定められおいる。調査察象の名簿は、統蚈法第27条に芏定する事業所母集団デヌタベヌス総務省を基に、芳光庁が補正を加えたうえで䜜成される。察象ずなるのは旅通業法に基づく営業蚱可を埗おいるホテル・旅通・簡易宿所・䌚瀟団䜓の宿泊所などである。

ここで最初に抌さえおおきたいのが、2026幎什和8幎1月調査から調査蚭蚈そのものが倉わった点である。埓来は「埓業者数」で局化しお抜出しおいたが、珟圚は「客宀数」で局化する方匏に切り替わった。統蚈粟床の向䞊を図るための芋盎しで、芳光庁は報道発衚資料に、察前幎同月比・察前幎同月差にはこの芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある旚の泚蚘を継続しお掲茉しおいる。この局化基準の倉曎が集蚈倀にどう効くかは、芳光庁の宿泊統蚈の局化基準倉曎埓業者数→客宀数をデヌタで読み解くで個別に怜蚌しおいる。

宿泊旅行統蚈調査の局化基準 — 2026幎1月調査分での埓業者数基準から客宀数基準ぞの倉曎
期間局化基準党数調査悉皆の範囲暙本調査の範囲
〜2010幎第1四半期埓業者数埓業者数10人以䞊事業所・䌁業デヌタベヌス基準—9人以䞋は察象倖
2010幎第2四半期〜2025幎12月埓業者数埓業者数10人以䞊悉皆調査5〜9人13を無䜜為抜出
0〜4人19を無䜜為抜出
2026幎1月〜珟行客宀数客宀数20宀以䞊悉皆調査客宀数1〜19宀暙本調査
郜道府県ごずに抜出率を蚭定
出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査の抂芁」よりホテルバンク線集郚䜜成

調査祚も客宀芏暡で3様匏に分かれおおり、第1号様匏が客宀数1〜19宀、第2号様匏が20〜199宀、第3号様匏が200宀以䞊に察応する。回答方法は自蚈申告で、芳光庁から請負業者を経由し、郵送たたはオンラむンで各斜蚭に届く。報告期限は翌月䞭旬たでである。

この蚭蚈倉曎が実務䞊意味するのは、20宀以䞊の斜蚭はすべお調査察象になっおいるずいうこずだ。以前は同じ20宀芏暡でも埓業者数が少なければ抜出察象から倖れるこずがあったが、珟行方匏では客宀芏暡で機械的に決たる。小芏暡斜蚭1〜19宀は匕き続き暙本調査で、郜道府県ごずに抜出率が蚭定される。

宿泊斜蚭タむプの5区分

集蚈は斜蚭タむプ別に行われる。旅通は和匏の構造・蚭備を䞻ずする斜蚭、ホテルは掋匏で、さらにリゟヌトホテル行楜地・保逊地に立地し䞻に芳光客を察象、ビゞネスホテル䞻に出匵ビゞネスマンを察象、シティホテル郜垂郚立地でリゟヌト・ビゞネス以倖に3分類される。簡易宿所は宿泊堎所を倚数の人で共甚する構造の斜蚭ベッドハりス、山小屋、カプセルホテルなど、䌚瀟・団䜓の宿泊所は所属員など特定の人を宿泊させる斜蚭保逊所、ナヌスホステルなどを指す。自通がどの区分で集蚈されおいるかは、比范の前提ずしお確認しおおく䟡倀がある。

第1次速報→第2次速報→確定倀 — 3段階の公衚サむクル

同じ月の数字は、最䜎3回公衚される。第1次速報、第2次速報、そしお幎単䜍でたずめられる確定倀である。それぞれの公衚タむミングず、その時点で集蚈に䜿われおいる調査祚の量は以䞋のずおりである。

第1次速報・第2次速報・確定倀の公衚タむミングず集蚈の基瀎盎近13ヶ月の有効回収率぀き
段階公衚時期集蚈の基瀎盎近13ヶ月の有効回収率
第1次速報察象月の翌月末
玄2ヶ月埌
察象月の翌月䞭旬たでに回収された有効な調査祚平均34.9%24.2〜40.0%
第2次速報察象月の翌々月末
玄3ヶ月埌
翌々月䞭旬たでに远加回収された調査祚を反映平均47.3%44.6〜50.1%
幎間倀速報倀翌幎2月末
2025幎分は2026幎2月27日
各月の第2次速報を幎で積み䞊げ—
幎間倀確定倀翌幎倏
2025幎分は2026幎7月6日
速報倀公衚埌に回収した調査祚情報を反映しお再集蚈—
出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成

改定が起きる仕組みはシンプルで、調査祚が埌から返っおくるからである。第1次速報の時点では回答が3分の1皋床しか集たっおいない。第2次速報でおよそ半分たで積み䞊がり、確定倀ではさらに遅れお届いた分が反映される。回収率が䜎い月ほど掚蚈に頌る割合が倧きく、改定䜙地も倧きくなる。

䞋図は盎近13ヶ月の有効回収率の掚移である。第1次速報時点の回収率は2026幎4月分の24.2%を底に24〜40%の幅で振れおおり、第2次速報時点は44.6〜50.1%ずやや安定しおいる。ただし第2次速報の回収率は2025幎6月分の50.1%から2026幎6月分の44.6%ぞず緩やかに䜎䞋しおおり、この氎準の倉化自䜓が改定幅を読むうえでの前提になる。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成

改定幅の実枬 — 延べ宿泊者数は䞭倮倀1.9%、皌働率は0.4pt

ここからが本皿の䞭心である。第1次速報ず第2次速報の䞡方が公衚されおいる13ヶ月2025幎6月分〜2026幎6月分に぀いお、同䞀月・同䞀指暙を突き合わせた。

結論から曞くず、延べ宿泊者数ず客宀皌働率では改定の振れ方がたったく違う。延べ宿泊者数の改定率は絶察倀の䞭倮倀が1.89%、最倧が2025幎9月分の-3.44%5,499䞇人泊→5,310䞇人泊、-189䞇人泊に達する。䞀方の客宀皌働率は絶察倀の䞭倮倀が0.4pt、最倧でも2026幎6月分の+1.0pt56.2%→57.2%にずどたる。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成

方向にも偏りがある。13ヶ月のうち延べ宿泊者数が䞋方改定されたのは9ヶ月で、䞊方改定は4ヶ月にずどたる。第1次速報はやや高めに出やすい傟向が読み取れる。皌働率の改定方向は䞊方6ヶ月・䞋方6ヶ月・倉化なし1ヶ月ず完党に拮抗しおおり、系統的な偏りは芋られない。

第1次速報→第2次速報の改定実枬 — 延べ宿泊者数ず客宀皌働率2025幎6月分〜2026幎6月分・N=13ヶ月
察象月延べ 第1次
䞇人泊
延べ 第2次
䞇人泊
改定率皌働率
第1次
皌働率
第2次
改定幅
25幎6月4,9214,945+0.49%58.759.0+0.3pt
25幎7月5,6405,575-1.15%61.161.4+0.3pt
25幎8月6,6826,598-1.26%65.965.90.0pt
25幎9月5,4995,310-3.44%63.663.2-0.4pt
25幎10月6,0255,861-2.72%67.467.1-0.3pt
25幎11月5,7725,599-3.00%65.965.7-0.2pt
25幎12月5,3425,359+0.32%59.159.7+0.6pt
26幎1月4,6284,546-1.77%53.152.7-0.4pt
26幎2月4,6254,765+3.03%59.059.6+0.6pt
26幎3月5,5465,441-1.89%60.359.4-0.9pt
26幎4月5,0634,911-3.00%59.759.1-0.6pt
26幎5月5,3395,429+1.69%60.661.0+0.4pt
26幎6月4,6784,582-2.05%56.257.2+1.0pt
N=13ヶ月。青色行は延べ宿泊者数の改定率が±3%以䞊、たたは皌働率の改定幅が±0.9pt以䞊の月。出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成

この差はどこから来るのか。延べ宿泊者数は「人泊」ずいう総量であり、埌から回答が届いた斜蚭の宿泊者数がそのたた加算されるため、母集団掚蚈の倉動がストレヌトに効く。察しお客宀皌働率は利甚客宀数を総客宀数で割った比率であり、分子ず分母が同時に増える。遅れお回答しおきた斜蚭の皌働率が党䜓平均から倧きく倖れおいない限り、比率ずしおの氎準はあたり動かない。

実務䞊の含意第1次速報の段階で「延べ宿泊者数が前幎比-2%だった」ずいった数パヌセント芏暡の倉化を根拠に刀断するのは、改定幅ず同じオヌダヌの議論になる。同じ第1次速報でも、客宀皌働率のポむント差は改定埌もおおむね維持される。速報段階で確床の高い議論をするなら、たず皌働率で芋るのが合理的である。

第2次速報→確定倀は䞀方向 — 7ヶ月すべお䞊方改定

第2次速報から確定倀ぞの改定は、第1次→第2次ずは性栌が異なる。2025幎6月分〜12月分の7ヶ月に぀いお、第2次速報倀ず2025幎幎間倀確定倀の月別数倀を照合するず、延べ宿泊者数は7ヶ月すべおが䞊方改定されおいた。改定率の䞭倮倀は+1.87%、最倧は2025幎12月分の+2.61%である。

そしお客宀皌働率は、同じ7ヶ月すべおが䞋方改定されおいる。-0.2pt〜-0.5ptず幅は小さいが、方向は完党に䞀臎する。延べ宿泊者数が増えるのに皌働率が䞋がるずいう、䞀芋矛盟する動きが同時に起きおいる。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」報道発衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成

これは、遅れお回答が届く斜蚭の性栌を瀺しおいるず読める。第2次速報の締切に間に合わなかった斜蚭は盞察的に芏暡が小さく、皌働の氎準も党䜓平均より䜎い傟向にある。その分の宿泊者数が加算されるので総量は増えるが、皌働率の分母総客宀数×日数も同時に増え、しかも分子の䌞びがそれに远い぀かないため、比率ずしおは䞋がる。

幎間倀では前幎比の笊号が反転した

この積み䞊がりが幎間倀でどう効いたかが、2025幎分でくっきり衚れおいる。芳光庁が2026幎7月6日に公衚した「2025幎・幎間倀確定倀」は、2026幎2月27日公衚の速報倀からの倉曎点を明瀺しおいる。

2025幎 幎間倀の速報倀→確定倀の改定 — 延べ宿泊者数の前幎比は笊号が反転
2025幎 幎間倀速報倀
2026幎2月27日公衚
確定倀
2026幎7月6日公衚
改定
延べ宿泊者数党䜓65,348䞇人泊66,111䞇人泊+763䞇人泊+1.17%
 うち前幎比-0.8%+0.3%笊号が反転
日本人延べ宿泊者数47,561䞇人泊48,118䞇人泊+557䞇人泊+1.17%
倖囜人延べ宿泊者数17,787䞇人泊17,992䞇人泊+205䞇人泊+1.15%
 うち前幎比+8.2%+9.4%+1.2pt
客宀皌働率党䜓61.8%61.6%-0.2pt
出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2025幎・幎間倀確定倀」2026幎7月6日公衚よりホテルバンク線集郚䜜成

延べ宿泊者数の前幎比が-0.8%から+0.3%ぞ倉わった。2026幎前半に速報倀をもずに「2025幎の囜内延べ宿泊者数は前幎割れ」ず敎理しおいた堎合、確定倀ベヌスでは結論が入れ替わる。改定幅そのものは+1.17%ず倧きくないが、前幎比がれロ近傍にあったため、笊号が入れ替わった。れロ近傍の前幎比を速報倀で断定するずきは、この可胜性を織り蟌んでおきたい。なお、この確定倀で皌働率が61.8%から61.6%ぞ䞋方修正された内蚳を業態別に分解した結果は、芳光庁2025幎確定倀61.6%で扱っおいる。

郜道府県別の改定率は+6.3%〜-2.4%に散らばる

党囜蚈の+1.17%は、47郜道府県の改定が均等に効いた結果ではない。同じ2025幎幎間倀に぀いお、速報倀ず確定倀の郜道府県別延べ宿泊者数を党件照合するず、改定率は茚城県の+6.25%から京郜府の-2.39%たで、8.6ptの幅で分散しおいた。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2025幎・幎間倀速報倀確定倀」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県

47郜道府県のうち䞊方改定が36県、䞋方改定が11県、改定率の䞭倮倀は+0.68%、絶察倀の䞭倮倀は1.23%である。䞊方改定の䞊䜍には茚城+6.25%、犏岡+5.41%、沖瞄+4.87%、富山+4.80%が䞊び、䞋方改定偎では京郜-2.39%、埌玉-2.07%、神奈川-1.53%が目立぀。

2025幎 幎間倀の郜道府県別 速報倀→確定倀 改定率N=47郜道府県
郜道府県速報倀人泊確定倀人泊改定率前幎比
速報→確定
茚城県6,841,4407,269,120+6.25%-5.9% → -0.0%
犏岡県24,175,89025,483,210+5.41%+0.9% → +6.4%
沖瞄県32,288,99033,862,060+4.87%+3.2% → +8.3%
北海道45,434,84046,503,620+2.35%+1.8% → +4.2%
倧阪府57,600,53058,772,820+2.04%+0.3% → +2.3%
東京郜106,687,770107,900,610+1.14%-3.3% → -2.2%
神奈川県27,212,05026,794,990-1.53%+4.3% → +2.7%
京郜府33,968,65033,157,290-2.39%-0.7% → -3.1%
出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2025幎・幎間倀速報倀確定倀」よりホテルバンク線集郚䜜成

ここでも前幎比の意味が動いおいる。犏岡県は速報倀では前幎比+0.9%ずほが暪ばいだったが、確定倀では+6.4%ぞ。茚城県は-5.9%から-0.0%ぞ。京郜府は逆に-0.7%から-3.1%ぞ振れた。県単䜍の需芁トレンドを速報倀で語るず、確定倀が出た段階で結論が倉わりうる芏暡である。郜道府県別の議論をするずきは、確定倀が出るたでは「暫定」ず明瀺しおおくのが安党だろう。

なお芳光庁は、倖囜人延べ宿泊者数に぀いお郜道府県ごずに暙準誀差率を泚蚘しおいる。2026幎6月分第2次速報では栃朚県、矀銬県、千葉県、富山県、犏岡県、宮厎県の6県で暙準誀差率が20%を超えおおり、留意が必芁である旚が明蚘されおいる。暙本調査に基づく掚蚈倀である以䞊、県別・月次の倖囜人宿泊者数はずくに慎重に扱いたい。

䞻芁指暙の定矩 — 客宀皌働率ず定員皌働率は別物

芳光庁「甚語の解説」に基づく䞻芁指暙の定矩を敎理する。ずくに客宀皌働率ず定員皌働率は氎準が倧きく異なるため、どちらを匕甚しおいるかは垞に確認したい。

芳光庁「甚語の解説」に基づく䞻芁指暙の定矩ず2026幎6月第2次速報・党囜の氎準
指暙定矩2026幎6月
第2次速報・党囜
延べ宿泊者数各月における宿泊者寝具を䜿甚しお斜蚭を利甚する者。子䟛・乳幌児を含むの延べ人数4,582䞇人泊
実宿泊者数各月における宿泊手続をした人数。子䟛・乳幌児も1人ずしお数える3,186䞇人
倖囜人延べ宿泊者数各月における倖囜人日本囜内に䜏所を有しない者の宿泊者の延べ人数1,222䞇人泊
延べ党䜓の26.7%
客宀皌働率利甚客宀数 ÷ 総客宀数総客宀数客宀数×各月の日数57.2%
定員皌働率延べ宿泊者数 ÷ 総収容人数総収容人数収容人数×各月の日数35.4%
宿泊目的割合「芳光・レクリ゚ヌション」ず「出匵・業務」の2区分の割合—
出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査 甚語の解説」および「同2026幎6月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

2026幎6月の党囜倀で芋るず、客宀皌働率57.2%に察しお定員皌働率は35.4%ず、21.8ptの開きがある。1宀を2名定員で蚭蚈しおいおも1名で䜿われれば定員皌働率は半分になるため、この2぀は同じ「皌働率」ずいう語を䜿いながら別の珟象を枬っおいる。海倖メディアが日本の皌働率を䜎く玹介する堎合、定員皌働率を匕いおいるこずがある。䞡指暙の蚈算匏ず党囜平均の氎準、損益分岐点ずしおの読み方は、客宀皌働率ずは蚈算匏ず党囜平均56.2%で敎理しおいる。

䞉倧郜垂圏ず地方郚の区分

芳光庁は倖囜人延べ宿泊者数の地方分散を論じる際に、䞉倧郜垂圏ず地方郚ずいう区分を䜿う。䞉倧郜垂圏は埌玉・千葉・東京・神奈川・愛知・京郜・倧阪・兵庫の8郜府県、地方郚はそれ以倖の39道県である。2026幎6月第2次速報の倖囜人延べ宿泊者数は、䞉倧郜垂圏が前幎同月比-16.8%、地方郚が-7.4%だった。「地方郚」に京郜・兵庫が含たれない点は、地方誘客の議論をするずきに誀読されやすい。

公的統蚈は「面」、自通デヌタは「点」— 氎準差はどこから生たれるか

宿泊旅行統蚈調査は母集団を掚蚈した「面」の統蚈である。䞀方、自通のPMSやOTA販売デヌタは「点」の実枬倀だ。この2぀を同じ土俵で比べようずするず、必ず氎準が合わない。どこで差が出るのかを、圓瀟が集蚈する掚定皌働率ず芳光庁の客宀皌働率を同䞀県・同䞀月で䞊べお確認する。

䞋衚は、2026幎6月に぀いお、メトロ゚ンゞンリサヌチが集蚈する皌働率OTA掲茉圚庫ベヌス・掚定ず、芳光庁の客宀皌働率・定員皌働率いずれも第2次速報を䞻芁8郜道府県で䞊べたものである。

圓瀟掚定皌働率ず芳光庁の客宀皌働率・定員皌働率の比范2026幎6月・䞻芁8郜道府県
郜道府県圓瀟掚定
皌働率%
芳光庁
客宀皌働率%
芳光庁
定員皌働率%
圓瀟−客宀
皌働率pt
圓瀟
集蚈斜蚭数
東京郜92.875.458.6+17.41,336
犏岡県90.570.351.6+20.2614
北海道89.363.440.3+25.91,316
沖瞄県87.355.136.9+32.21,136
京郜府85.861.743.5+24.1967
愛知県84.461.739.7+22.7523
神奈川県84.264.436.8+19.8645
倧阪府83.965.350.8+18.6695
察象月2026幎6月。N=8郜道府県、圓瀟集蚈は延べ7,232斜蚭。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎6月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ芳光庁「宿泊旅行統蚈調査2026幎6月・第2次速報」よりホテルバンク線集郚䜜成

圓瀟掚定は8郜道府県すべおで芳光庁の客宀皌働率を䞊回り、差は䞭倮倀で21.5pt、最小が東京郜の+17.4pt、最倧が沖瞄県の+32.2ptだった。順䜍の䞀臎床も高くない順䜍盞関係数0.33。東京・犏岡が䞊䜍に来る点は共通するが、沖瞄は圓瀟掚定で4䜍、芳光庁の客宀皌働率では8䜍ず入れ替わる。

氎準差が生たれる3぀の理由

1. 母集団が違う。芳光庁は旅通業法の営業蚱可を埗た党斜蚭を掚蚈察象ずし、客宀数1〜19宀の小芏暡斜蚭も暙本を通じお母集団に組み蟌んでいる。圓瀟が远跡するのはOTA䞊で皌働が確認できる斜蚭であり、OTAに掲茉されおいない旅通・民宿・簡易宿所は含たれない。皌働の䜎い小芏暡斜蚭が芳光庁偎には倚く含たれるため、平均氎準は䞋がる方向に働く。

2. 分子が「OTAに出おいる圚庫の消化」である。圓瀟掚定は、OTA䞊で販売される圚庫の残り具合から算出しおいる。倚くの斜蚭は党客宀をOTAに出しおおらず、盎販・法人契玄・旅行䌚瀟枠に配分した残りを掲茉する。掲茉枠が売れれば掚定皌働率は高く出るが、斜蚭党䜓ずしおはただ空宀がある、ずいう状況が普通に起きる。逆に、掲茉枠を絞っおいる斜蚭ほど掚定倀は高く出やすい。

3. 集蚈の重み付けが違う。芳光庁の客宀皌働率は利甚客宀数ず総客宀数を積み䞊げた比率で、倧芏暡斜蚭の重みが倧きい。沖瞄・北海道でずくに差が開くのは、リゟヌト地に季節性の匷い小芏暡斜蚭が倚く、その分が芳光庁偎の分母に効いおいるためず考えられる。

䜿い分けの敎理宿泊旅行統蚈調査は、県・月単䜍の需芁氎準を業界共通の物差しで枬るのに向く。半面、公衚たで玄2ヶ月かかり、垂区町村より现かい単䜍や日別の動きは远えない。圓瀟掚定のようなOTA圚庫ベヌスの指暙は、絶察氎準を公的統蚈ず比べる甚途には向かないが、同䞀系列内での前幎同期比・日別の予玄進捗・゚リア間の盞察比范には䜿える。氎準を語るずきは公的統蚈、動きを远うずきは日次デヌタ、ずいう圹割分担が珟実的である。

よくある質問FAQ

Q. 第2次速報はい぀公衚されたすか

A. 察象月の翌々月末です。たずえば2026幎6月分の第2次速報は2026幎8月31日に公衚されたした。同じ日に2026幎7月分の第1次速報も同時公衚されおおり、芳光庁は毎月末に「前々月の第2次速報前月の第1次速報」をセットで出す運甚をしおいたす。幎間倀は翌幎2月末に速報倀、翌幎倏に確定倀が公衚されたす2025幎分は2026幎2月27日に速報倀、2026幎7月6日に確定倀。

Q. 速報倀ず確定倀では、どのくらい数字が倉わりたすか

A. 盎近13ヶ月2025幎6月分〜2026幎6月分の実枬では、第1次速報から第2次速報ぞの改定率は延べ宿泊者数で絶察倀の䞭倮倀1.89%・最倧3.44%、客宀皌働率で絶察倀の䞭倮倀0.4pt・最倧1.0ptでした。第2次速報から確定倀ぞは、2025幎6〜12月の7ヶ月すべおで延べ宿泊者数が䞊方改定䞭倮倀+1.87%、客宀皌働率が䞋方改定-0.2〜-0.5ptされおいたす。2025幎の幎間倀では延べ宿泊者数の前幎比が速報倀の-0.8%から確定倀の+0.3%ぞ笊号ごず倉わりたした。

Q. なぜ改定が起きるのですか

A. 調査祚が埌から回収されるためです。第1次速報は察象月の翌月䞭旬たでに回収された調査祚をもずに掚蚈しおおり、盎近13ヶ月の有効回収率は平均34.9%最䜎24.2%でした。第2次速報では平均47.3%たで積み䞊がり、確定倀ではさらに遅れお届いた分が反映されたす。回収率が䜎い月ほど掚蚈に頌る割合が倧きく、改定䜙地も倧きくなりたす。

Q. 客宀皌働率が䜓感より䜎く感じるのはなぜですか

A. 3぀の理由が考えられたす。第1に、母集団に客宀数1〜19宀の小芏暡斜蚭が暙本を通じお含たれおおり、皌働の䜎い斜蚭が平均を抌し䞋げたす。第2に、月間平均倀なので、週末や連䌑が満宀でも平日を含めた平均になりたす。第3に、匕甚されおいる数字が定員皌働率である可胜性がありたす。2026幎6月の党囜倀は客宀皌働率57.2%に察しお定員皌働率35.4%ず、21.8ptの開きがありたす。なお郜道府県別・斜蚭タむプ別に芋れば氎準は倧きく倉わり、同月の東京郜は客宀皌働率75.4%、ビゞネスホテル党囜平均は71.5%です。

Q. e-Statから取埗できたすか

A. e-Statにも系列は掲茉されおいたすが、最新の月次デヌタを確実に取るなら芳光庁の報道発衚ペヌゞから盎接Excelファむルをダりンロヌドするのがおすすめです。芳光庁サむトでは、第1次速報・第2次速報の各月集蚈結果、幎の確定倀集蚈結果、および2007幎からの掚移衚が公開されおいたす。掚移衚には郜道府県別の延べ宿泊者数・日本人倖囜人内蚳・斜蚭タむプ別客宀皌働率が月別で収録されおおり、時系列分析にはこれが最も扱いやすい圢匏です。

Q. 垂区町村別のデヌタはありたすか

A. ありたす。月次の集蚈結果Excelに含たれる「参考第12衚」で、䞻な垂区町村2026幎6月分では175垂区町村の客宀皌働率が、「参考第10衚」で定員皌働率が公衚されおいたす。ただし2点の制玄がありたす。第1に、この参考衚は実際に回収された調査祚の実数を集蚈したもので、未回収分を母集団に掚定した数倀ではありたせん。第2に、客宀数1〜9宀・10〜19宀の区分はほずんどの垂区町村で秘匿されおおり175垂区町村䞭、1〜9宀の数倀が出おいるのは16垂区町村のみ、実質的に「20宀以䞊」の皌働率ずしお読むこずになりたす。

Q. 2026幎から調査方法が倉わったず聞きたしたが、過去ずの比范はできたすか

A. 2026幎1月調査から、局化基準が「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎されたした。珟行は客宀数20宀以䞊が悉皆調査、1〜19宀が暙本調査郜道府県ごずに抜出率を蚭定です。芳光庁は、察前幎同月比・察前幎同月差にこの芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある旚を報道発衚資料に継続しお泚蚘しおいたす。2026幎以降ず2025幎以前を接続しお長期トレンドを論じる堎合は、この断局に觊れおおくのが適切です。芳光庁の掚移衚も、2026幎1月以降分ず2025幎12月以前分でシヌトが分けられおいたす。

Q. 倖囜人延べ宿泊者数を県単䜍で䜿いたいのですが、泚意点はありたすか

A. 暙本調査に基づく掚蚈倀であるため、暙本が薄い県では誀差が倧きくなりたす。芳光庁は郜道府県別の暙準誀差率を泚蚘しおおり、2026幎6月分第2次速報では栃朚県、矀銬県、千葉県、富山県、犏岡県、宮厎県の6県で暙準誀差率が20%を超え、留意が必芁である旚が明蚘されおいたす。単月・県単䜍の前幎同月比を倧きく取り䞊げる前に、この泚蚘を確認するこずをおすすめしたす。

たずめ

宿泊旅行統蚈調査は、日本の宿泊需芁を県単䜍・斜蚭タむプ単䜍で共通の物差しで枬れる、代替のない統蚈である。同時に、3段階の公衚サむクルを持ち、埌から回収された調査祚を反映しお数字が曎新されおいく統蚈でもある。

盎近13ヶ月の実枬では、第1次速報から第2次速報ぞの改定は延べ宿泊者数で絶察倀の䞭倮倀1.89%・最倧3.44%、客宀皌働率で䞭倮倀0.4pt・最倧1.0ptだった。第2次速報から確定倀ぞは、7ヶ月すべおで延べ宿泊者数が䞊方䞭倮倀+1.87%、客宀皌働率が䞋方-0.2〜-0.5ptぞ動いた。郜道府県別に芋れば幎間倀の改定率は+6.25%〜-2.39%の幅で散らばり、前幎比の笊号が入れ替わる県も耇数ある。

この改定は統蚈の蚭蚈䞊、圓然に起きるものである。だからこそ、どの段階の数字を䜿っおいるかを明瀺し、速報段階では数パヌセント芏暡の倉化に結論を預けない、ずいう運甚が有効に働く。延べ宿泊者数より客宀皌働率のほうが速報段階でも安定しおいる、ずいう本皿の実枬結果は、そのたた速報の読み方の指針になる。

そしお、公的統蚈が枬っおいるのは「面」である。自通の予玄進捗や競合の販売状況ずいった「点」の動きは、日次で取れるデヌタで远うほうが速い。䞡者は競合するものではなく、氎準は公的統蚈で確認し、動きは日次デヌタで远う、ずいう組み合わせで初めお意思決定に䜿える解像床になる。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ 芳光庁 宿泊旅行統蚈調査䞀次資料

■ デヌタ゜ヌス

改定幅の実枬倀は、芳光庁が2025幎7月〜2026幎8月に公衚した宿泊旅行統蚈調査の報道発衚資料 蚈14本から、同䞀月・同䞀指暙の第1次速報倀・第2次速報倀・確定倀を手䜜業で突き合わせお算出した。察象は第1次→第2次が2025幎6月分〜2026幎6月分の13ヶ月、第2次→確定倀が2025幎6月分〜12月分の7ヶ月、郜道府県別が2025幎幎間倀の47郜道府県。圓瀟掚定皌働率はメトロ゚ンゞンリサヌチ集蚈2026幎6月・䞻芁8郜道府県 蚈7,232斜蚭。

■ 詊算前提

延べ宿泊者数の改定は倉化率、客宀皌働率の改定はポむントptで衚蚘し、「䞭倮倀」はいずれも改定幅の絶察倀の䞭倮倀を指す。月次の延べ宿泊者数は報道発衚資料の䞇人泊衚蚘をそのたた甚い、四捚五入の䞞め差は補正しおいない。第2次速報→確定倀の照合は、幎間倀確定倀に䜵茉された月別数倀を各月の第2次速報倀ず察応させおいる。

■ 限界・留意点

本皿の改定幅は過去13ヶ月の実瞟分垃であり、将来の改定幅を保蚌するものではない。2026幎1月調査分から局化基準が埓業者数から客宀数ぞ倉曎されおおり、芳光庁も察前幎同月比・察前幎同月差にこの芋盎しの圱響が含たれる可胜性があるず泚蚘しおいるため、倉曎をたたぐ期間の前幎比范には留保が芁る。たた、倖囜人延べ宿泊者数は暙本調査に基づく掚蚈倀であり、県別・月次では盞察的に振れが倧きい。圓瀟掚定皌働率はOTA掲茉圚庫ベヌスの掚定倀で、母集団・分母の定矩が芳光庁の客宀皌働率ずは異なるため、氎準の盎接比范ではなく差の芁因分解に甚いおいる。

■ 垂堎デヌタ

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