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宿泊市場動向

  • 学術集会493件が生む平日需要 — 会期カレンダーと予約進度で読む都市別インパクト

    投稿 : 2026.08.08

    医学系の学術集会は、そのほとんどが木曜と金曜に始まる。つまり参加者が泊まるのは水曜・木曜・金曜の夜であり、これは多くの都市型ホテルが週末より低い稼働で通過している曜日帯と重なる。しかも学会の会期は1年以上前から公表され、会場も決まっている。予測できる平日需要としてこれほど扱いやすい材料は多くない。本稿では、UMIN(大学病院医療情報ネットワーク)に登録された2026年度の学術集会493件の会期カレ...

  • 9月末に出張需要は立つのか — 上半期末3営業日を出張5都市で検証

    「上半期末は出張が増えるから、9月末の平日は強気に置いていい」——ホテルの現場で長く共有されてきた経験則である。決算期末に予算消化の出張が動き、期末処理で本社と拠点の往来が増える、という理屈だ。だが、この経験則を日別データで検証した例は多くない。本稿では、札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡の出張5都市について、9月の最終営業日3日間に実際の需給の山が立つのかを、2024年・2025年の実測と2026年...

  • 秋は「日によって」いくら違うのか — 9〜10月の日別価格レンジが最も広いエリア・業態ランキング2026

    指定なし

    投稿 : 2026.08.05

    2026年の秋、宿泊料金は「月ごと」ではなく「日ごと」に大きく動く。9月19日(土)から23日(水・秋分の日)までは11年ぶりの5連休となり、10月10日(土)から12日(月・スポーツの日)にも3連休が控える。同じ月の同じエリアでも、平日と連休では2倍以上の価格差が生まれる市場が実際に存在する。 本稿では、全国47都道府県・22,916施設(約138万室)の日別の掲載価格を2026年9月1日〜10...

  • 「掲載価格」と「実際に売れた価格」の差はどこが大きいか|47都道府県アップサイド・マップ2026

    投稿 : 2026.08.04

    ホテルの価格を語るとき、私たちは無意識に二つの異なる数字を混ぜている。ひとつはOTA等の予約サイトに「並んでいる」価格、もうひとつは実際に「売れた」価格である。この二つは同じ市場を見ていても、常に一定の距離を保って離れている。そしてその距離は、都道府県によって、また業態によって、驚くほど大きく異なる。本稿では、全国46都道府県について過去12ヶ月(2025年7月〜2026年6月)の掲載価格と推定成...

  • 東京都ビジネスホテルADR12ヶ月トレンド|都心5区と周辺18区で開いた30%の価格差

    東京都

    投稿 : 2026.08.04

    東京都のビジネスホテル市場は、2025年秋にピークを迎えた単価上昇が2026年に入って明確に減速している。メトロエンジンリサーチの推定成約ADR(約900施設)で直近12ヶ月を追うと、東京都のビジネスホテルの平均は月次¥11,900〜¥17,800のレンジで推移し、12ヶ月平均は¥14,300(前年同期比+6.3%)だった。しかし前年同月比の伸び率は2025年10月の+15.0%を頂点に縮小し、2...

  • 沖縄の宿泊税2%、実勢単価にいくら乗るか — 市町村別に1人1泊の税額を試算

    沖縄県

    投稿 : 2026.07.30

    2027年2月1日、沖縄県で宿泊税の徴収が始まる。定率2%・1人1泊あたり上限2,000円という設計は、都道府県単位では初めての定率制だ。本部町・恩納村・北谷町・宮古島市・石垣市・名護市の6市町村は独自の市町村税を併課し、県税0.8%+市町村税1.2%という内訳になる。では、この2%は沖縄の実勢単価に対して実際いくら乗るのか。メトロエンジンリサーチの推定成約ADRを1人1泊ベースに換算し、市町村別...

  • 令和8年熊本地震|2016年の回復曲線を物差しに — 九州7県の発災時ベースライン

    熊本県

    投稿 : 2026.07.30

    2026年7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1(暫定値)の地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で震度7を観測した。被災された方々に心よりお見舞い申し上げる。本稿を執筆している7月29日時点で救助活動と被害把握が進行中であり、被害の全容は判明していない。 本稿は、この災害を「予測」する記事ではない。九州に物件を持つ運営者・投資家が今後数か月にわたって需要動向を追いかけ...

  • 外国人宿泊-13.4%でも旅館・リゾート稼働は上昇 内需が支える構造転換

    投稿 : 2026.07.29

    観光庁が2026年7月に公表した宿泊旅行統計調査(2026年5月・第1次速報)は、一見すると弱含みの数字が並ぶ。外国人延べ宿泊者数は1,382万人泊と前年同月比13.4%減、全体の客室稼働率も60.6%(前年同月比-1.1ポイント)にとどまった。しかし業態別に分解すると、まったく異なる景色が浮かび上がる。旅館とリゾートホテルの稼働が前年を明確に上回り、代わりに都市型のビジネス・シティホテルが前年を...

  • 宿泊料はどこまで上がったか — CPIで見る2026年の価格転嫁力

    ホテルの一泊はここ数年で確かに高くなった――多くの旅行者がそう実感している。では「どこまで」上がったのか。総務省統計局の消費者物価指数(CPI、2020年=100)で宿泊料の推移をたどると、2026年5月時点で172.3、すなわち2020年比+72.3%に達している。総合CPI(+13.5%)の5倍を超える上昇幅であり、外食(+17.4%)や交通(+8.8%)と比べても突出している。本稿では宿泊料...

  • 秋の予約リードタイム逆転|連休はリゾート先行・平日は都市型が先に埋まる

    投稿 : 2026.07.27

    「予約が何日前に埋まるか(リードタイム)」は施設のタイプで決まる——そう考えられがちだが、実際の予約データを室ベースで追うと、リードタイムは「曜日 × 業態」の掛け算で逆転することがわかる。連休や週末はリゾート・旅館などのレジャー施設が先行して埋まり、平日はビジネスホテル・シティホテルなどの都市型施設が先に確定する。本稿では、9〜11月の秋シーズンを見据え、主要6エリア(東京・大阪・京都・北海道・...