眠っていたデータから新たな付加価値を
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宿泊市場動向
熊本地震(令和8年熊本地震、2026年7月28日発生)で打撃を受けた観光産業を支援するため、政府が宿泊代金や団体旅行代金の一部を公費で補助する「九州応援割」を実施する方向で調整に入った。ただし、2026年8月20日時点で決まっているのは「実施の方向で調整中」という事実のみであり、対象地域・補助率・実施時期はいずれも未確定である。詳細は8月28日にも取りまとめられる支援パッケージに盛り込まれる見通し...
指定なし
同じ日本国内でも、1年のうちで宿泊単価が5倍近く動く街と、ほとんど動かない街がある。全国1,669の市区町村について直近12か月(2025年8月〜2026年7月)の推定成約ADRを月次で並べ、「最も高い月 ÷ 最も低い月」を季節振幅として算出したところ、条件を満たした633市区町村の中央値は1.45倍だった。最大は北海道倶知安町の4.86倍、最小は鹿児島県出水市の1.05倍。この4.6倍の開きが、...
国内宿泊旅行の費用総額が、2025年度に8兆3,883億円に達した。前年度比+2.5%で、7兆9,172億円だった2023年度から2年連続の拡大となる。ところが同じ調査で、宿泊旅行実施率は48.9%へ0.4ポイント低下し、実宿泊旅行者数は4,589万人と0.7%減っている。人は減ったのに、市場は膨らんだ。この一見矛盾した構図の内側で何が起きているのかを、公的統計と当社の推定成約ADRを重ねて三層で...
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ホテルの掲載価格を大量に並べると、値付けには明確な「癖」が現れる。¥9,800、¥14,800、¥19,800——きりの良い数字の一歩手前に価格が置かれる現象は、小売の世界では端数価格(charm pricing)としてよく知られている。では宿泊業ではどうか。メトロエンジンリサーチが把握する掲載価格を用い、2026年5月14日〜8月11日にチェックインする90日分・9商圏・1,472施設・2,92...
「10万円を超える客室は、最後まで売れ残るのか」——これは高価格帯を扱う宿の現場で繰り返し出てくる問いである。単価が高いぶん需要の母数は小さく、直前まで在庫が残るという実感を持つ運営者は少なくない。一方で、ピーク日には最初に消えるのも高価格帯だ、という声もある。本稿では、東京都・大阪府・京都府・北海道・沖縄県の5エリアについて、価格帯・業態で分けた5つのカテゴリの在庫消化を、チェックイン90日前か...
千葉県
2026年8月13日、千葉県は記録的な大雨に見舞われた。千葉市中央区では24時間降水量が観測史上最大の351ミリを記録し、県は千葉市を含む県内25市町に災害救助法を適用した(8月14日公表・第3報時点)。報道の中心は人的・物的被害だが、宿泊市場の側では何が起きていたのか。本稿では、千葉県内の宿泊施設の日次残室データを用いて、発災当日に在庫がどう動いたかを市区・業態別に検証する。
客室数200室を超える大型ホテルは、埋まるのが遅い——業界でしばしば語られてきた経験則である。小さな宿は数室売れば満室になり、大箱は最後まで在庫が残る。直感的には正しく聞こえる。しかし、これを同一チェックイン日・同一リードタイム断面で実測すると、結論は逆転する。 本稿では、2026年のお盆(8月13日〜16日)を主対象に、全国7都道府県・4,573施設の客室在庫の推移を客室規模別6階層に分けて集計...
観光庁が2026年7月31日に公表した宿泊旅行統計調査によれば、2026年6月の客室稼働率は全国56.2%、延べ宿泊者数は4,678万人泊(前年同月比−6.5%)だった。数字だけを見れば需要の後退に見える。しかし「稼働率」は率の指標であり、客室というストックをどれだけの宿泊者が使ったかという「量」の情報を落としている。本稿では、延べ宿泊者数を客室ストックで割った「客室1室あたり月間延べ宿泊者数」と...
秋の宿泊需要は「9月・10月・11月」でひとつの塊として語られがちだが、都道府県ごとに単価の山が立つ月は大きく異なる。メトロエンジンリサーチの推定成約ADRを47都道府県ぶん取得し、2026年9月・10月・11月のどの月にピークが来るかで「9月ピーク型」「10月ピーク型」「11月ピーク型」「平坦型」の4類型に分類したところ、11月ピーク型が20県、平坦型が12県、10月ピーク型が11県、9月ピーク...
2026年上期(1〜6月)が確定した。都道府県単位・単月のホテル単価を扱った記事は数多いが、47都道府県を4つの業態に分けて一望した総括はまだない。本稿では、メトロエンジンリサーチの推定成約ADRをもとに、47都道府県×4業態=188系列すべてについて2026年1〜6月の各月が前年同月を上回ったかを判定し、「前年超えの月数」を0〜6で数え上げた。結論から言えば、上期の単価は全国合成で前年同期比+3...