眠っていたデータから新たな付加価値を
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投資・開発
用地取得の判断材料になる公的な地価は、年に2回しか更新されない。1月1日時点の地価公示(2026年は3月17日公表)と、7月1日時点の都道府県地価調査(基準地価)である。後者の2026年分は2026年9月15日に公表された。全国21,466地点、前年からの1年間で商業地は全国平均+2.9%。本稿の主題は、この「上がった・下がった」の速報ではない。半年で用地の目線が動いた分だけ、成立する用地価格の上...
北陸新幹線で東京から約70分、同じ浅間山南麓の隣り合う二つの自治体で、宿泊単価が3倍の段差をつくっている。メトロエンジンリサーチ&コンサルティングの集計によると、2026年8月の推定成約ADRは長野県軽井沢町が38,100円(推定対象52施設)、これに対して西隣の御代田町は12,300円(同5施設)だった。直線距離にして10km、車で20分の距離である。 リゾート用地を探す開発担当者が最初に突き当...
指定なし
業界トレンド
健康保険・厚生年金保険の短時間労働者に課されてきた「月額賃金8.8万円以上」という賃金要件、いわゆる「106万円の壁」が2026年10月1日に撤廃される。施行期日を定める政令(令和8年政令第275号)は9月11日に公布された。同じ10月からは2026年度の地域別最低賃金も順次発効する。本稿では、この2つが重なる10月の節目で、宿泊事業者の法定福利費が実際にどれだけ動くのかを、100室ビジネスホテル...
静岡県
神奈川県
群馬県
大分県
建設費の高止まりで、新築より既存の宿を取得して手を入れる投資が増えている。そこで最初につまずくのが「この宿はそもそも建て替えられるのか」という問いである。ホテル・旅館は低層住居専用地域や中高層住居専用地域では新たに建てられないが、用途地域が指定される前から営業している宿は、既存不適格建築物として現に残っている。増築は基準時の床面積の1.2倍までに限られ、規模や構造を大きく変える建て替えは新築として...
エリア・施設分析
レベニューマネジメント
京都府のホテル市場で、推定成約ADR(税抜相当)の前年割れが2026年6月を境に二桁へ広がった。確定値同士の前年同月比で見ると、シティホテルは6月−14.6%・7月−16.8%・8月−10.2%、ビジネスホテルは6月−9.8%・7月−13.0%・8月−15.6%。一方で3〜5月はビジネスホテルが3か月とも前年を上回り、シティホテルも3月・5月はプラスだった。夏の下落は一部施設だけの話ではなく、同じ...
新規開業・供給
新しく開業したホテルは、しばらく安く売って認知を稼ぎ、そのあと市場水準まで単価を上げていく——ホテル開発の現場でも投資の現場でも、この「立ち上がり期間」は当然の前提として語られてきた。しかし、その前提を実測した数字を見たことがある人は少ない。本稿では、2025年に開業した100室以上の137施設について、開業月から最長17か月分の推定成約ADRを追い、同じ都道府県・同じ業態の市場中央値で割った「開...
宿泊市場動向
「去年の同じ時期、このエリアのホテルはいくらで売れていたのか」——予算策定や投資判断の場面で必ず必要になるこの問いに、即答できる単一のデータベースは存在しない。公的統計は稼働率と延べ宿泊者数を扱うが客室単価(ADR)は公表せず、上場ホテルREITの開示は精緻だが対象は自社保有物件に限られる。本稿では、過去のホテル料金・ADRを遡って調べる主要4手段の守備範囲・更新ラグ・定義差を整理し、あわせて47...
ライフスタイル
ホテルでの長期滞在・連泊がはじまると、毎日の食事をどう組み立てるかが一番の悩みどころになる。結論から言えば、基本形は「朝は宿の朝食付きプラン、昼と夜はコンビニ・スーパーの中食、余裕があれば客室で軽い自炊」の3本立てだ。全国4,764施設のプラン掲載価格をペア比較したところ、朝食付きプランと素泊まりの差額は1泊あたり平均1,406円、ビジネスホテルに限れば平均771円(いずれも1名1室・税込のOTA...
フリーランス・個人事業主が賃貸を引き払ってホテルで暮らす場合、全国のビジネスホテルのOTA掲載価格(2026年9月時点・N=7,900軒)を基準にすると、費用は30泊で約46.9万円(1泊平均15,625円)が目安になる(価格基準は「1室2名利用・1室あたり料金/税込」。1名利用時の実際の支払額はこれと異なる)。連泊プランや月額プランを使えば支払額はここから下がる方向に動くため、この数字は上限側の...
栃木県
季節・イベント
栃木県の10月三連休(10月10日〜12日)は、同じ連休の中で「初日の夜」と「最終日の夜」の予約進捗がはっきり割れている。宿泊日の20日前で比べると、旅館(N=149〜150施設)の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は10月10日(土)が86.5%、10月12日(月・祝)が64.9%で、差は21.6pt。ビジネスホテル(N=65施設)では80.8%と44.8%で36.0ptの差がある。一方、リゾー...