第95回土浦全国花火競技大会は2026年11月7日(土)17時30分競技開始・20時終了予定で、荒天の場合は11月14日(土)に延期される(主催:土浦全国花火競技大会実行委員会、会場:桜川畔〈学園大橋付近〉)。ホテルバンク編集部が10月21日時点で土浦市(N=11施設・933室)とつくば市(N=21施設・1,295室)のブッキングカーブを確認したところ、土浦市の11月7日は宿泊日45日前の時点ですでに推定OCC(OTA掲載在庫ベース)99.8%・完売施設率90.9%に達しており、直近の18日前でも99.5%と動く余地がほとんど残っていない。隣接するつくば市も45日前95.2%から直近98.1%へ積み上がっており、溢れ需要が市境を越えて吸収されている形だ。一方で順延日の11月14日は土浦市90.8%、つくば市92.0%(いずれも25日前)と、通常の土曜(10月31日は同じ25日前で土浦74.2%・つくば76.1%)を10pt以上上回る水準で推移している。本稿では当日・順延日・前後週のカーブを並べ、開催判断の前に順延日の在庫をどう持つかを運営者の目線で整理する。
対象: 茨城県土浦市 全カテゴリ N=11施設(933室)、つくば市 全カテゴリ N=21施設(1,295室)。本記事の価格指標は推定成約ADR(OTA等の販売データから推定される成約価格水準・税抜相当)、稼働率はOTA掲載在庫ベースの推定値。いずれも定義は記事末尾。データ時点: 2026年10月21日(観測は10月20日まで)。
• ADR(平均客室単価)=各施設がOTA上で公開する最安プラン水準(2名1室利用時・1室あたり料金・税込)に業態別の補正係数を適用して算出した推定成約単価(税抜相当)。上場ホテルREITが開示する物件別実績との照合(91施設・直近3ヶ月間)で誤差中央値は約7%。推定値であり、各施設の実際の成約価格・会計数値とは異なります。
• エリア(都道府県・市区町村)単位のADRは、対象施設の推定成約単価の中央値(エリアの標準的な施設の水準)です。
• 掲載価格に言及する箇所は、2名1室利用時の1室あたり料金(税込)です。
• OCC(稼働率)=エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。
• 出典:メトロエンジンリサーチ(国内約168,000施設のOTA公開価格を継続追跡、うち稼働確認済み約27,000施設)
- — 99.8% 土浦市の11月7日(当日)は45日前(2026年9月23日)時点で推定OCC 99.8%・完売施設率90.9%。18日前(10月20日)も99.5%・残5室で、観測窓に入る前に販売がほぼ終わっていた。
- — +2.9pt つくば市の当日は45日前95.2%から18日前98.1%(2026年10月20日時点)へ。土浦市の溢れ需要を、残る7施設・計24室が受けている。
- — +11.1〜+22.3pt 順延日11月14日は25日前(2026年10月20日)で土浦90.8%・つくば92.0%と、通常の土曜(10月24日・31日)の同時点を上回り、保険の予約を含むとみられる。
- — 12〜18% 土浦市の上乗せ分がすべて保険の予約なら、予約済み847室の12〜18%に当たる。開催決定後の取消の半分を再販売できれば、落ち込みも半分に抑えられる(表4・試算)。
- — ¥7,062 価格の物差しは2025年11月の確定推定成約ADR(土浦市ビジネスホテル¥7,062・前年同月比+4.0%、つくば市¥7,986・+3.7%)。2026年11月は確定待ち。
当日11月7日 — 土浦市は45日前で実質完売、つくば市が受け皿になっている
まずは当日のカーブから確認したい。土浦市(N=11施設・933室)の11月7日は、観測窓の起点である45日前(2026年9月23日)の時点で推定OCC 99.8%・掲載残室2室、完売施設率90.9%(11施設中10施設)という状態で始まっている。30日前(10月8日)には一時98.4%・残15室まで在庫が戻る場面があったものの、25日前には99.7%へ再び吸収され、直近の18日前(10月20日)は99.5%・残5室・完売施設率81.8%で推移している。つまり土浦市の当日は「カーブが立ち上がる」局面をすでに過ぎており、45日の観測窓の中で動いたのは戻り在庫が再び売れる小さな波だけだった。
これに対してつくば市(N=21施設・1,295室)は、45日前95.2%・残62室・完売施設率66.7%から出発し、30日前97.7%・残30室、直近18日前98.1%・残24室へと、観測窓の中で+2.9ptを積み上げている。完売施設率は66.7%(21施設中14施設)のまま横ばいで、残る7施設が計24室を売り続けている構図だ。土浦市が先に埋まり、溢れた需要がつくば市の残り枠を45日前以降も削っているという読み方ができる。会場都市が先に埋まり隣接市が受け皿になる構図は、出雲市が45日前から100%のまま松江市が残り枠を売り続けている神迎祭11/18の出雲市・松江市の事例とも重なる。
前後の土曜と比べると当日の特異性がはっきりする。前週10月31日(土)は45日前時点で土浦61.6%・つくば64.8%と、当日の同時点(99.8%・95.2%)に対して土浦で38.2pt、つくばで30.4pt低い。10月31日は30日前69.7%・70.7%(土浦・つくば、以下同順)、直近11日前82.2%・81.7%まで積み上がっているから、通常の土曜は45日前から直近までに+20pt前後を上積みする市場である。当日はその上積み分をはるか手前で消化し終えていたことになる。45日前にすでに97.8%へ達していた大曲の花火当日(2026年8月29日)の秋田県も同じ型であり、こうした上積み余地のない需要日の設計は「大曲の花火」当日の秋田県は45日前で推定OCC97.8%で整理している。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
翌日の11月8日(日)はまったく別の表情を見せる。土浦市は45日前52.7%から直近19日前54.7%、つくば市は62.9%から68.7%と、それぞれ当日より44.8pt・29.4pt低い水準にとどまっている。花火客の大半は1泊で帰る動きであり、連泊需要が自然に乗る日ではないということだ。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
| エリア(N) | 宿泊日 | 45日前 | 30日前 | 直近 | 直近の残室 | 完売施設率(直近) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 土浦市(11施設・933室) | 10/31(土)前週 | 61.6% | 69.7% | 82.2%(11日前) | 166室 | 36.4% |
| 土浦市 | 11/7(土)当日 | 99.8% | 98.4% | 99.5%(18日前) | 5室 | 81.8% |
| 土浦市 | 11/8(日)翌日 | 52.7% | 47.7% | 54.7%(19日前) | 423室 | 18.2% |
| 土浦市 | 11/14(土)順延日 | 83.9% | 87.8% | 90.8%(25日前) | 86室 | 18.2% |
| つくば市(21施設・1,295室) | 10/31(土)前週 | 64.8% | 70.7% | 81.7%(11日前) | 237室 | 28.6% |
| つくば市 | 11/7(土)当日 | 95.2% | 97.7% | 98.1%(18日前) | 24室 | 66.7% |
| つくば市 | 11/8(日)翌日 | 62.9% | 62.9% | 68.7%(19日前) | 405室 | 9.5% |
| つくば市 | 11/14(土)順延日 | 86.9% | 90.5% | 92.0%(25日前) | 104室 | 42.9% |
推定OCC(OTA掲載在庫ベース)。完売施設率はOTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合(推定)。観測は2026年10月20日まで。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
順延日11月14日 — 「保険の予約」が乗った土曜として読む
次に順延日である。土浦市の11月14日(土)は45日前(9月30日)83.9%で観測が始まり、40日前には在庫の戻りで79.0%まで下がったあと、35日前85.3%、30日前87.8%、直近25日前(10月20日)90.8%・残86室へと積み直している。完売施設率は18.2%(11施設中2施設)で、当日の81.8%とは対照的に大半の施設がまだ販売中だ(推定OCCと完売施設率が測っているものの違いは推定OCCと完売率は何が違うのかを参照)。つくば市の11月14日も45日前86.9%から30日前90.5%、直近25日前92.0%・残104室まで伸び、完売施設率は42.9%(21施設中9施設)に達している。
この水準が高いのか低いのかは、同じ25日前の通常土曜と比べると判断しやすい。10月31日の25日前は土浦74.2%・つくば76.1%、10月24日の25日前は土浦79.7%・つくば69.7%だったから、順延日はそれらを土浦で+11.1〜+16.6pt、つくばで+15.9〜+22.3pt上回っている。花火の開催可否はまだ決まっていない段階で、この差分の少なくとも一部は「当日が流れた場合に備える予約」、つまり保険として押さえられた在庫と考えられる。ただし、つくば市については11月21日(土)も45日前87.1%・直近32日前89.2%と高く(翌22日はつくばマラソンの開催日)、11月中旬の土曜はもともと需要が厚い点には留意したい。
もう一つの物差しが、直前まで売り切った土曜の着地である。9月12日〜10月17日の土曜(表2)を前日時点の推定OCCで見ると、土浦市は79.6%(9月12日)から99.1%(10月10日)、つくば市は71.8%(9月26日)から97.9%(10月10日)の幅に収まっている。順延日は25日前の時点で、この「普通の土曜が前日に到達する水準」の中位に近いところまで来ているわけで、開催判断の前に残りの枠をどう売るかが、順延日の単価と稼働の両方を左右することになる。
| 土曜(宿泊日) | 土浦市 前日時点 | 土浦市 N | つくば市 前日時点 | つくば市 N |
|---|---|---|---|---|
| 9月12日 | 79.6% | 10施設・843室 | 73.3% | 22施設・1,478室 |
| 9月19日(5連休初日) | 95.4% | 10施設・843室 | 95.0% | 23施設・1,492室 |
| 9月26日 | 91.2% | 10施設・843室 | 71.8% | 23施設・1,492室 |
| 10月3日 | 97.0% | 10施設・843室 | 97.8% | 21施設・1,295室 |
| 10月10日(3連休初日) | 99.1% | 11施設・933室 | 97.9% | 21施設・1,295室 |
| 10月17日 | 88.4% | 11施設・933室 | 88.4% | 21施設・1,295室 |
宿泊日前日時点の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)。対象施設数は日によって異なるため各行に併記した。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
価格の物差し — 11月の確定値はまだなく、2024年・2025年の確定ADRを手元に置く
価格については慎重に扱う必要がある。2026年11月の推定成約ADRは現時点の販売状況に基づく推定しか存在せず、確定値との単純比較は月末の確定を待つべきものだ。そこで本稿では、花火大会を含む11月が過去2年にどの位置にあったかを確定値で確認するにとどめる。土浦市のビジネスホテル(N=18施設)の推定成約ADRは、2024年11月の¥6,793に対して2025年11月は¥7,062と前年同月比+4.0%、10月も¥6,058から¥6,442へ+6.3%で、いずれも2025年が上回った。つくば市のビジネスホテル(N=20〜21施設)も2024年11月¥7,700から2025年11月¥7,986へ+3.7%、10月は¥6,854から¥7,240へ+5.6%と同じ方向にある。
年間の形で見ると、土浦市の11月は2024年が年内で最も高い月、2025年も4月・5月に次ぐ水準にあり、花火大会の週末を含む月として単価の山を作っていることが読み取れる。つくば市でも11月は両年とも年内2番目の月だった。2026年についても、確定している9月までは土浦市¥5,952〜¥6,795、つくば市¥6,785〜¥7,723のレンジで推移しており、11月の確定値がこの山をどこまで越えるかは、当日の販売がほぼ終わった今、順延日と前後週の売り方で決まる部分が大きい。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
| エリア・カテゴリ | 月 | 2024年(確定) | 2025年(確定) | 前年同月比 | N |
|---|---|---|---|---|---|
| 土浦市 ビジネスホテル | 10月 | ¥6,058 | ¥6,442 | +6.3% | 18 |
| 土浦市 ビジネスホテル | 11月 | ¥6,793 | ¥7,062 | +4.0% | 18 |
| つくば市 ビジネスホテル | 10月 | ¥6,854 | ¥7,240 | +5.6% | 20〜21 |
| つくば市 ビジネスホテル | 11月 | ¥7,700 | ¥7,986 | +3.7% | 20〜21 |
推定成約ADR(税抜相当)。いずれも確定月同士の比較。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
感度分析 — 開催決定後の取消と再販売で、順延日11月14日の着地はどこまで動くか
順延日の上乗せ分がどこまで「保険の予約」なのかは、観測データから直接は切り分けられない。そこで、上乗せ分の大きさを予約済み室数に対する割合に置き換え、11月7日の開催が決まった後にその予約が取り消され、一部を再販売できた場合に11月14日の推定OCCがどこまで動くかを機械的に換算した(表4)。土浦市の11月14日は2026年10月20日(25日前)時点で推定OCC 90.8%・予約済み847室であり、同じ25日前の通常の土曜(10月24日79.7%・10月31日74.2%)との差は+11.1〜+16.6pt、室数にして約104〜155室である。これは予約済み847室の12〜18%に当たり、表4の取消10〜15%の行がおおむねこの規模に対応する。
この行で再販売率が0%なら、土浦市の11月14日は25日前時点の水準換算で77〜82%台と通常の土曜並みに戻り、50%を再販売できれば84〜86%台にとどまる(つくば市は同じ行で78〜83%台、50%再販売で85〜87%台)。つまり、開催決定の直後に戻る室をどれだけ受け止められるかが、順延日の着地を通常の土曜並みに戻すか、高需要日の水準に残すかを分ける。ただし表4は25日前以降の通常の上積み(10月31日は25日前74.2%から11日前82.2%へ+8.0pt)を含まないため、実際の着地はこれより上振れしうる。逆に、11月7日が荒天で順延になれば11月14日は当日そのものになり、取消は起きない。
| 取消率(予約済み室に対する割合) | 再販売 0% | 再販売 25% | 再販売 50% | 再販売 75% |
|---|---|---|---|---|
| 取消 0% | 90.8% / 92.0% | 90.8% / 92.0% | 90.8% / 92.0% | 90.8% / 92.0% |
| 取消 5% | 86.2% / 87.4% | 87.4% / 88.5% | 88.5% / 89.7% | 89.6% / 90.8% |
| 取消 10% | 81.7% / 82.8% | 84.0% / 85.1% | 86.2% / 87.4% | 88.5% / 89.7% |
| 取消 15% | 77.2% / 78.2% | 80.6% / 81.6% | 84.0% / 85.1% | 87.4% / 88.5% |
| 取消 20% | 72.6% / 73.6% | 77.2% / 78.2% | 81.7% / 82.8% | 86.2% / 87.4% |
| 取消 25% | 68.1% / 69.0% | 73.8% / 74.7% | 79.4% / 80.5% | 85.1% / 86.2% |
起点は2026年10月20日(25日前)時点の11月14日の予約済み室数(土浦市847室=933室−残86室、つくば市1,191室=1,295室−残104室)。セルは「取消された室のうち再販売できなかった分」だけを差し引いた機械的な換算値で、25日前以降の通常の上積みと新たな掲載在庫の追加は含めない。試算であり予測ではない。
出典:メトロエンジンリサーチをもとにホテルバンク編集部試算
土浦市・つくば市のホテルを運営するレベニューマネジャーへ — 示唆とアクションプラン
運営目線のインサイト
1. 当日はもう「売る」局面ではなく「守る」局面である。土浦市は直近で残5室・完売施設率81.8%、つくば市も残24室であり、ここから収益を動かすのは追加の値上げではなく、キャンセル戻りを取りこぼさない再販売の導線と、ノーショーに備えた確認連絡の徹底だと考えられる。自館が当日をまだ売り切れていないなら、市場がこの水準にあることを前提に残り枠の価値を見直す余地がある。
2. 順延日11月14日の90.8%(土浦)・92.0%(つくば)には、開催判断を待つ保険の予約が含まれている可能性が高い。公式FAQは令和7年大会について、当初予定の前日午前9時頃から前倒しし、前々日(10月30日)の午後6時頃に開催可否を発表する予定と記載しており、2026年も同様の運用なら、判断の直後に戻る在庫を誰が受けるかが収益を分ける。自館のキャンセル規定(前日・当日の料率)と、判断直後に再販売する準備を今のうちに揃えておきたい。
3. 翌日11月8日(日)は土浦54.7%・つくば68.7%と2泊目の需要が薄い。花火当日の宿泊客に翌日を売る設計(連泊優待やレイトチェックアウト)は、当日の高単価を薄めずに翌日を埋める数少ない余地といえる。
4. つくば市は当日98.1%でも7施設に残室があり、溢れ需要の最終受け皿はつくば側にある。11月21日(土)もつくばマラソン前夜として45日前から87.1%と厚く、11月の土曜は連続して高需要日が並ぶため、1日単位ではなく週末単位で価格カレンダーを組む方が整合しやすい。
| 時間軸 | 打ち手 | 判断トリガー(記事中の数値) | 狙い |
|---|---|---|---|
| 今日〜今週 | 当日11/7のキャンセル戻りを即時に再販売する導線を確認する | 自館の当日残室が市場(土浦残5室・つくば残24室)より多い | 戻り在庫の取りこぼし防止 |
| 今日〜今週 | 順延日11/14の残り枠に最低泊数や柔軟キャンセル条件を再設定する | 自館の11/14が市場の25日前水準(土浦90.8%・つくば92.0%)を下回っている | 保険予約の単価と流出リスクの両立 |
| 2週間以内(開催判断まで) | 11/8(日)向けの連泊優待・レイトチェックアウトを当日客へ案内する | 自館の11/8が市場(土浦54.7%・つくば68.7%)並みに空いている | 当日単価を崩さず翌日を埋める |
| 2週間以内(開催判断まで) | 開催可否の発表時刻を公式告知で確認し、発表直後の再販売価格と在庫開放の手順を決めておく | 自館の11/14にキャンセル規定上の無料取消期間が残っている予約が多い | 判断直後の戻り在庫を受け止める |
| 来月に向けて(11月中旬〜下旬) | 11/14・11/21を含む11月の土曜を週末単位で価格カレンダー化する | 自館の11/21がつくば市場(45日前87.1%)に対して遅れている | 連続する高需要土曜の取り逃し防止 |
| 来月に向けて(月末) | 11月の確定ADRを前年同月(土浦¥7,062・つくば¥7,986)と照合し、順延の有無別に振り返る | 月次の推定成約ADRが確定した時点 | 来年の予備日設計の物差しを残す |
市場の数値は本記事の取得時点のもの。自館の数値との照合はあくまで検討の起点であり、効果を保証するものではない。
まとめ — 花火前後の3つの物差し
第一に、当日11月7日は土浦市が45日前から99%台、つくば市が直近98.1%で、45日の観測窓に入る前に勝負がついていた。第二に、順延日11月14日は土浦90.8%・つくば92.0%(25日前)と、通常の土曜の同時点を10pt以上上回っており、開催判断の前後で戻る在庫の扱いが収益を分ける。第三に、価格は11月の確定値がまだないため、2025年11月の確定ADR(土浦¥7,062・つくば¥7,986、いずれもビジネスホテル)を物差しに月末の確定を待つのが筋である。この3点を手元に置いて、当日は守り、順延日と翌日は設計し、週末単位でカレンダーを組むことを検討したい。
よくある質問
Q. 土浦全国花火競技大会2026の開催日と順延日はいつですか?
A. 第95回大会は2026年11月7日(土)17時30分競技開始・20時終了予定で、荒天の場合は11月14日(土)に延期されます(主催者公式サイト「大会概要」)。会場は桜川畔(学園大橋付近)です。
Q. 花火当日11月7日の土浦市のホテル在庫はどれくらい残っていますか?
A. 2026年10月20日(18日前)の観測で、土浦市(N=11施設・933室)の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は99.5%、掲載残室は5室、完売施設率は81.8%でした。隣接するつくば市(N=21施設・1,295室)も98.1%・残24室で、両市とも販売はほぼ終わっています。
Q. 順延日11月14日の予約が通常の土曜より多いのはなぜですか?
A. 2026年10月20日(25日前)時点で土浦市90.8%・つくば市92.0%と、同じ25日前の10月24日・31日を土浦で+11.1〜+16.6pt、つくばで+15.9〜+22.3pt上回っています。開催可否が決まる前の段階で、当日が流れた場合に備えた保険の予約が一部含まれると考えられます。つくば市は11月22日のつくばマラソンを控え、11月中旬の土曜はもともと需要が厚い点にも留意が必要です。
Q. 開催可否はいつ発表されますか?
A. 公式サイトのよくある質問は、令和7年大会について開催可否の発表を当初予定の前日午前9時頃から前々日の午後6時頃へ前倒しする予定と記載しています。2026年大会の運用は、2026年10月21日時点では公式FAQが更新されていないため、公式告知で確認してください。
Q. 花火の翌日11月8日(日)は売りやすい日ですか?
A. 2026年10月20日(19日前)の観測で土浦市54.7%・つくば市68.7%と、当日の直近値より44.8pt・29.4pt低い水準です。花火客の多くは1泊で帰るため、当日の宿泊客に連泊優待やレイトチェックアウトを案内するなど、当日の単価を崩さずに翌日を埋める設計が有効と考えられます。
データについて
| 推定OCC(OTA掲載在庫ベース)の定義: OTA掲載在庫ベース稼働率 = 100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数。対象は総客室の30%以上をOTAに掲載する施設で構成した固定コホート(各宿泊日で同じ施設集合。本記事のNがその施設数)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、実客室稼働率とは定義が異なる(掲載外の客室を消化済み側に数えるため高めに出る)。 |
| ブッキングカーブ: 宿泊日の45日前から直近までの観測に基づく。定点は45日前・30日前・直前。 |
| 推定成約ADR: OTA等の販売データ(最安プラン水準×業態別係数・複数チャネルのアンサンブル)から推定した成約価格水準(税抜相当)。過去月は確定値、現在・未来月は現時点の販売状況に基づく推定値。公表運営実績との照合で誤差中央値6.6%。本記事では確定月(2024年・2025年、2026年1〜9月)のみを引用した。 |
| 対象: ブッキングカーブは土浦市 全カテゴリ N=11施設・933室、つくば市 全カテゴリ N=21施設・1,295室(主要予約サイト掲載ベース・宿泊日ごとの固定コホート)。9〜10月の土曜実績は日ごとに対象が異なるため表に併記。推定成約ADRは土浦市ビジネスホテル N=17〜19施設、つくば市ビジネスホテル N=16〜22施設。 |
| データ時点: 2026年10月21日(ブッキングカーブの観測は10月20日まで)。販売状況・在庫は日々変動するため、本記事の数値は取得時点のスナップショットである。 |
参考資料・出典一覧
■ データソース
メトロエンジンリサーチによるOTA公開在庫・価格の日次観測(土浦市11施設・933室、つくば市21施設・1,295室の宿泊日別固定コホート、観測は2026年10月20日まで)と、同データに基づくビジネスホテルの推定成約ADR(2024年1月〜2026年9月の確定月)。大会日程・延期規定・開催可否発表の運用は主催者公式サイト、つくばマラソンの開催日は同大会公式サイトによる。
■ 試算前提
表4は、2026年10月20日(25日前)時点の11月14日の予約済み室数(土浦市847室・つくば市1,191室=総客室数−掲載残室数)を起点に、11月7日の開催決定後に予約の0〜25%が取り消され、そのうち0〜75%を宿泊日までに再販売できたと仮定した場合の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)の機械的な換算値。25日前以降の通常の上積みと新たな掲載在庫の追加は含めない。
■ 限界・留意点
推定OCCはOTA掲載在庫ベースの推定で、掲載外の客室を消化済み側に数えるため実際の客室稼働率より高めに出る。順延日の上乗せ分のうち保険の予約がどれだけかは観測データから直接は識別できず、つくば市は11月21日(つくばマラソン前夜)を含め11月中旬の土曜の需要がもともと厚い。表2は日ごとに対象施設が異なり、つくば市の9月5日(64.5%、土浦市は同日の観測なし)は両市をそろえるため掲載していない。2026年10月以降の推定成約ADRは販売途上の推定のため引用していない。
| 土浦全国花火競技大会 公式サイト「大会概要」(令和8年11月7日(土曜日)午後5時30分競技開始・午後8時終了予定、荒天の場合は14日(土曜日)に延期、会場 桜川畔〈学園大橋付近〉) |
| 同 公式サイト「よくある質問(大会について)」(雨天決行・荒天時は延期、打上数 約2万発、令和7年大会の開催可否発表は前日午前9時頃から前々日午後6時頃へ前倒しの予定と記載) |
| JR東日本 メディア「土浦全国花火競技大会」(2026年10月16日更新・荒天の場合は2026年11月14日(土)へ延期) |
| つくばマラソン 公式サイト(2026年11月22日開催) |
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