ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > ホテル関連ニュース > 北海道で飲食店経営、セブンレストランシステム倒産

北海道で飲食店経営、セブンレストランシステム倒産

投稿日 : 2020.03.23

北海道

ホテル関連ニュース

食堂のFC店運営の(株)セブンレストランシステム(資本金500万円、札幌市中央区南7条西15-6)は、3月20日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。新型コロナウイルス関連倒産は札幌市で初、道内3社目となる。

負債1億3000万円、コロナ倒産道内3社目、さらに拡大も

同社は、2007年(平成19年)9月に設立。

「大衆食堂 半田屋」のフランチャイズ店として、札幌市内で「大衆食堂 半田屋 西線南七条店」と「大衆食堂 半田屋 新道丘珠店」の2店舗を運営していた。メニューが豊富で低価格の定食などを提供し、24時間営業ということもあり、サラリーマンや学生、ファミリー層を主体に支持を集めた。

2009年には道外店舗として栃木県那須塩原市や福島県郡山市にも店舗を展開、2010年8月期には年売上高約3億3900万円を計上していた。

しかし、近年は人手不足による経費負担の増加や集客力の低下、同業他店との競合などから赤字を計上し、採算面は低調に推移していた。

2016年には道外の2店舗を閉鎖、近時は主婦層を中心に店舗スタッフの補充が進められるなど、オペレーション改善による顧客回転率の回復を図ったが、2019年8月期は年売上高約2億2000万円を計上、厳しい経営が続いていた。

こうしたなか、中国で急拡大した新型コロナウイルスの影響から来店客が減少、先行きの見通しが立たず、今回の事態となった。

負債は約1億3000万円。

新型コロナウイルスの影響による倒産は札幌市では初めてで、道内では北海道三富屋(株)(栗山町)、(株)花のれん(網走市)に次いで3社目。

また、観光バスやスクールバス、ハイヤーを運行する(有)味十商事(北海道浦河郡浦河町堺町東4-6-18)は業務を休止するなど、今後さらに道内の倒産は拡大する恐れがある。

帝国データバンク東京商工リサーチが本日3月23日に速報した。

【合わせて読みたい】

カラカミ観光、新型コロナで内定取り消し学生を対象に臨時で4月入社採用

北海道初、新型コロナウイルス催事関連倒産、北海道三富屋

網走寿司屋「花のれん」倒産、流氷観光期に新型コロナ直撃

道内バス会社「味十商事」休止、ツアー中止に一斉休校追い討

マリオットが数万人の従業員を一時帰休、大量解雇の可能性も

ファッション雑貨、英ブランド「ローラアシュレイ」倒産

航空業界初の感染症関連倒産、英地方航空のフライビーが破産

シティーヒル、衣服小売「マジェスティックレゴン」新型コロナ関連倒産

影響長期化、新型コロナウイルス関連倒産の多業種まとめ(3月16日更新)

JR北海道、新型コロナによる1月末-3月の減収額47億円

新型コロナウイルスの影響で猪苗代町の「田村屋旅館」が倒産

広島の旅行会社「愛トラベル」が破産、感染症でツアー中止

京都織物卸・着物レンタル「京洛和蒼」が訪日客急減で倒産

雑貨店「aideco」経営の愛織が倒産、暖冬・新型コロナウイルスの影響

志学アカデミー自己破産、新型コロナウイルスで予定模試中止

ルミナスクルーズが倒産、神戸港クルーズ船「ルミナス神戸2」運航

愛知県旅館「冨士見荘」新型コロナウイルスで初の経営破綻

関連記事