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旅通・ホテル倒産、2026幎䞊期35件・負債221億円 — 1ä»¶6.3億円が瀺す承継機䌚

投皿日 : 2026.09.10

指定なし

旅通・ホテル倒産、2026幎䞊期35件・負債221億円 — 1ä»¶6.3億円が瀺す承継機䌚

2026幎䞊半期1〜6月のホテル・旅通経営業者の倒産は35件、負債総額は221億1,300䞇円だった。件数は前幎同期から3件枛っお7.9%の枛少ずなる䞀方、負債総額は72.3%増えおいる。件数が枛りながら金額だけが膚らむずき、1件あたりの芏暡は必ず倧きくなる。実際、1件あたり負債は前幎同期の玄3億3,800䞇円から玄6億3,200䞇円ぞ、1幎で玄1.9倍になった。

この数字が意味するのは、退出局面の䞭心が客宀数十宀の小芏暡宿から、䞭〜倧型の斜蚭ぞ移り぀぀あるずいうこずである。そしお䞭〜倧型斜蚭の手続きは、そのたた消えるのではなく、倚くの堎合「誰かが匕き受ける」圢で決着する。本皿では公衚枈みの倒産統蚈ず裁刀所手続きの事実を出発点に、党囜の客宀芏暡別ストックず枩泉地の掚定成玄ADRを重ね、承継・再生のパむプラむンがどの芏暡垯に生たれ぀぀あるのかを掚蚈する。

Key Takeaways
  • — 2026幎䞊半期の旅通・ホテル倒産は35件で前幎同期比−7.9%。件数は3幎続けお30件台で暪ばいだが、負債総額は221億1,300䞇円ず72.3%増えた。
  • — 1件あたり負債は前幎同期の玄3億3,800䞇円から玄6億3,200䞇円ぞ1.9倍。退出の重心が小芏暡宿から䞭〜倧型斜蚭ぞ移っおいる。
  • — 公衚が確認できた6件で負債の玄72%を占める。䞊䜍案件の倧型化が総額を抌し䞊げた構図で、件数の増枛ずは切り離しお読む必芁がある。
  • — 党囜27,162斜蚭のストックでは50宀以䞊が斜蚭数の25.6%・客宀数の77.1%。6.3億円ずいう芏暡は収益力から逆算するず60〜100宀玚に察応する。
  • — 枩泉地11県の旅通掚定成玄ADRは盎近12ヶ月で10県が前幎超最倧+14.2%。負債を切り分けお再皌働させる承継の採算は、この2幎で明確に改善しおいる。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。
  • 倒産負債1,000䞇円以䞊の法的敎理。件数・負債総額は垝囜デヌタバンク調べ芳光経枈新聞報道。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ

件数は3幎暪ばい、1件あたり負債だけが1.9倍に

たず数字を確定させおおきたい。䞊半期ベヌスのホテル・旅通の倒産件数は、新型コロナ犍が深刻化した2020幎䞊半期の73件を頂点ずしお、翌幎以降は䞀貫しお30件台で掚移しおいる。2024幎䞊半期36件、2025幎䞊半期38件、そしお2026幎䞊半期35件。この3幎間、件数そのものは実質的に暪ばいず蚀っおよい。

倉動しおいるのは負債偎である。2024幎䞊半期183億1,400䞇円、2025幎䞊半期128億3,200䞇円、2026幎䞊半期221億1,300䞇円。2025幎に䞀床沈んだ埌、2026幎は過去3幎で最も倧きい氎準たで戻した。件数で割るず茪郭がはっきりする。1件あたり負債は2024幎玄5億800䞇円、2025幎玄3億3,800䞇円、2026幎玄6億3,200䞇円。前幎同期比では玄87%の増加である。

出兞垝囜デヌタバンク調べ芳光経枈新聞報道よりホテルバンク線集郚䜜成

぀たりこの3幎、垂堎から退出する事業者の「数」は倉わらないたた、1件が背負う金額だけが倧きくなった。件数が暪ばいであるこずは、退出のペヌス自䜓が加速しおいるわけではないこずを瀺す。䞀方で1件あたり負債の䞊昇は、察象ずなる事業の芏暡が䞊がったこずを瀺す。数の話ず芏暡の話は分けお読む必芁がある。

䞊半期ベヌスの旅通・ホテル倒産件数・負債総額の掚移2024幎〜2026幎䞊半期
䞊半期1〜6月 件数 負債総額 1件あたり負債 件数 前幎同期比
2024幎36ä»¶183億1,400䞇円玄5億800䞇円−5.3%
2025幎38ä»¶128億3,200䞇円玄3億3,800䞇円+5.6%
2026幎35ä»¶221億1,300䞇円玄6億3,200䞇円−7.9%

出兞垝囜デヌタバンク調べ芳光経枈新聞報道よりホテルバンク線集郚䜜成。1件あたり負債は負債総額を件数で陀した線集郚算出倀

䞊䜍6件で負債総額の玄7割 — 公衚された手続きが瀺す芏暡感

1件あたり負債の䞊昇が䜕によっお起きおいるかは、実際に公衚された手続きを䞊べるず芋えおくる。東京商工リサヌチが「こうしお倒産した」で公衚した2026幎䞊半期の宿泊業案件のうち、線集郚が個別に確認できたのは以䞋の6件である。いずれも裁刀所の手続開始決定たたは申請が公衚されおいる事実に限っお蚘茉した。

2026幎䞊半期に公衚が確認できた宿泊業の法的敎理6件裁刀所手続の公衚事実に基づく
法人 所圚地 䞻な運営斜蚭 負債総額 手続き
株ルネッサンス東京郜枋谷区「アリ゚ッタホテル」ほか長期䌑眠35億6,500䞇円砎産開始決定2月25日・東京地裁
有寺尟枩泉富山県富山垂枩泉旅通ほか3通34億5,900䞇円砎産開始決定3月5日・富山地裁
株KGH敎理䌚瀟鳥取県米子垂旧・皆生グランドホテル華氎亭の旧法人28億2,000䞇円特別枅算申請4月23日開始決定6月23日・鳥取地裁米子支郚
株青森県八戞垂客宀58宀・宎䌚堎・チャペル䜵蚭24億9,000䞇円特別枅算申請3月30日・青森地裁
株セむマチ犏井県あわら垂「みのや泰平閣」芊原枩泉18億5,700䞇円砎産開始決定1月23日・犏井地裁
有坂口商事石川県茪島垂「茪島ステヌションホテル」34宀18億円砎産開始決定2025幎12月25日・金沢地裁茪島支郚
6件合蚈159億9,100䞇円䞊半期負債総額の玄72%

出兞東京商工リサヌチ「こうしお倒産した」2026幎1〜6月、各瀟公衚資料よりホテルバンク線集郚䜜成。客宀数は各瀟公衚倀およびメトロ゚ンゞンリサヌチ

35件のうち線集郚が特定できた6件、党䜓の17%にあたる案件だけで、負債総額221億1,300䞇円のうち玄159億9,100䞇円、実に玄72%を占める。1件あたり負債が跳ね䞊がった理由は、件数の広がりではなく、この䞊䜍数件の集䞭にある。逆に蚀えば、残る29件の平均は玄2億1,100䞇円で、これは埓来の小芏暡宿の氎準に近い。䞊半期の統蚈は、性栌の異なる2぀の矀が1぀の数字に合算されたものず読むのが正確である。

所圚地にも偏りがある。6件のうち東京郜枋谷区の1件を陀く5件は、いずれも地方の枩泉地・芳光地に立地する。さらに石川、犏井、富山、青森、鳥取ず、日本海偎および東北・山陰に集䞭した。ここに新期県䜐枡垂の宿泊斜蚭運営䌚瀟負債15億円、2026幎4月30日に砎産開始決定や栃朚県日光垂・鬌怒川枩泉の旅通68宀、負債6億円、3月に砎産申請ずいった報道ベヌスの案件を加えおも、傟向は倉わらない。郜垂郚の宿泊需芁が堅調に掚移する䞀方で、芏暡の倧きな手続きは地方の枩泉地に集䞭しおいる。

ただし東京郜の1件は性栌が異なる。同瀟は2019幎8月期に売䞊高13億4,519䞇円を蚈䞊したのち、䌑業を経お長期にわたり䌑眠状態にあった法人である。営業䞭の斜蚭が退出したケヌスではなく、過去に積み䞊がった負債が今期の統蚈に蚈䞊されたものず敎理できる。金額の倧きさをそのたた「郜垂郚の需芁動向」ず読むこずはできない。

6.3億円ずいう芏暡は、どの客宀芏暡垯に察応するのか

1件あたり負債6億3,200䞇円ずいう氎準は、事業芏暡に眮き換えるずどのくらいなのか。ここからは内郚デヌタで怜蚌する。メトロ゚ンゞンリサヌチが远跡する囜内宿泊斜蚭のうち、皌働が確認でき客宀数が把握できるのは27,162斜蚭・1,266,919宀である2026幎9月時点。これを客宀芏暡垯で階局化するず、日本の宿泊ストックの偏りがはっきり出る。

客宀芏暡垯別の斜蚭数・客宀数構成党囜27,162斜蚭・1,266,919宀、2026幎9月時点
客宀芏暡垯 斜蚭数 斜蚭数シェア 客宀数 客宀数シェア
1〜19宀14,79154.5%122,0529.6%
20〜49宀5,40419.9%168,10213.3%
50〜99宀3,03211.2%216,05817.1%
100〜199宀2,6739.8%374,16829.5%
200〜299宀8593.2%202,09216.0%
300宀以䞊4031.5%184,44714.6%
50宀以䞊 蚈6,96725.6%976,76577.1%

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成N=27,162斜蚭・1,266,919宀、皌働確認ベヌス・2026幎9月時点

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成N=27,162斜蚭

斜蚭数では19宀以䞋が54.5%ず過半を占めるが、客宀数では9.6%にすぎない。逆に50宀以䞊は斜蚭数で25.6%ず4分の1にずどたりながら、客宀数では77.1%を握る。日本の宿泊䟛絊は斜蚭数で芋るず小芏暡宿の集合だが、客宀ずいう䟛絊量で芋るず䞭〜倧型斜蚭が圧倒的な比重を持぀二局構造になっおいる。

業態別に切るず、この二局構造はさらに明確になる。旅通7,741軒のうち50宀以䞊は766軒で9.9%、100宀以䞊に絞るず185軒・2.4%しかない。察しおビゞネスホテル6,385軒では50宀以䞊が4,184軒で65.5%、シティホテル1,102軒では918軒・83.3%、リゟヌトホテル1,224軒では559軒・45.7%を占める。倒産の重心が䞭〜倧型に移るずいうこずは、旅通の䞊䜍1割ず、ビゞネス・シティ・リゟヌトの䞭栞垯に、承継や運営者亀代の可胜性が生たれるずいうこずでもある。

枩泉地の旅通ADRは盎近1幎で+4〜14% — 再生の採算が倉わっおいる

承継や再生を怜蚎するうえで決定的なのは、匕き受けた埌にどれだけの単䟡が成立するかである。ここで枩泉地を抱える䞻芁県の旅通カテゎリに぀いお、掚定成玄ADRの盎近12ヶ月平均2025幎7月〜2026幎6月ず、その1幎前2024幎7月〜2025幎6月を比范した。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成旅通カテゎリ、各県の月次サンプルは最小97〜最倧485斜蚭

11県のうち10県で前幎を䞊回った。䌞び率が倧きいのは北海道の+14.2%月次サンプル最小241斜蚭、栃朚県の+10.1%同193斜蚭、長野県の+9.9%同485斜蚭である。氎準そのものでは静岡県が18,961円、石川県が18,730円、倧分県が18,520円ず高い。石川県のみ−0.8%ずほが暪ばいだが、これは什和6幎胜登半島地震からの䟛絊埩元の途䞊にあるこずが背景にあるず考えられる。

ここで抌さえおおきたいのは、単䟡が2桁近く䌞びた期間ず、1件あたり負債が1.9倍になった期間がほが重なっおいる点である。単䟡環境が改善するなかでも、既埀の負債氎準が珟圚の収益力を䞊回っおいる事業䜓では手続きが進む。逆に蚀えば、負債を切り分けたうえで同じ斜蚭を再皌働させれば、以前より高い単䟡環境で運営を始められる。承継の採算は、この2幎で明確に良くなっおいる。

枩泉地11県の旅通カテゎリ掚定成玄ADR — 盎近12ヶ月ず前幎比
県旅通カテゎリ 盎近12ヶ月 ADR 前12ヶ月 ADR 前幎比 月次サンプル最小
静岡県¥19,000¥17,900+5.8%419
石川県¥18,700¥18,900−0.8%106
倧分県¥18,500Â¥17,800+4.2%296
栃朚県¥17,200Â¥15,600+10.1%193
矀銬県¥15,900Â¥14,900+6.6%265
新期県¥13,900Â¥13,400+4.1%231
和歌山県¥13,800¥13,100+5.2%97
山圢県¥13,500Â¥12,700+6.0%171
長野県¥13,500¥12,300+9.9%485
犏島県¥11,000Â¥10,100+8.4%225
北海道¥9,700¥8,500+14.2%241

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成。掚定成玄ADR皎抜盞圓。衚瀺は100円単䜍に䞞め、前幎比は䞞め前の倀で算出

6.3億円が察応するのは60〜100宀玚 — 収益力からの逆算

では、1件あたり負債6億3,200䞇円ずいう金額は、いたの枩泉地の収益環境で蚀えばどの芏暡の事業に盞圓するのか。䞊で芋たADR氎準を䜿っお逆算しおみる。前提は保守ケヌスがADR15,000円・OCC60%・GOP率15%、䞊振れケヌスがADR18,000円・OCC65%・GOP率20%。いずれも想定利回りむヌルド・オン・コスト8%で、その事業が支えられる投資枠を算出した。GOP率は宿泊䞻䜓型で50〜60%、シティ型で10〜30%、旅通型で5〜15%ずいう業態別の䞀般的な目安を螏たえ、旅通・リゟヌト型の氎準ずしお眮いおいる。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチのADR氎準をもずにホテルバンク線集郚が詊算

客宀数別の幎間客宀売䞊ず支えられる投資枠保守・䞊振れの2ケヌス詊算
客宀数 幎間客宀売䞊保守 支えられる投資枠保守 支えられる投資枠䞊振れ
30宀玄0.99億円玄1.8億円玄3.2億円
60宀玄1.97億円玄3.7億円玄6.4億円
100宀玄3.29億円玄6.2億円玄10.7億円
150宀玄4.93億円玄9.2億円玄16.0億円
200宀玄6.57億円玄12.3億円玄21.4億円

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチのADR氎準をもずにホテルバンク線集郚が詊算。保守ADR15,000円・OCC60%・GOP率15%、䞊振れADR18,000円・OCC65%・GOP率20%、いずれも想定利回り8%。簡易詊算であり、実際の投資刀断には詳现なフィヌゞビリティ・スタディが必芁です

結果を読むず、6億3,200䞇円ずいう金額を珟圚の収益力で支えられるのは、保守ケヌスで玄100宀、䞊振れケヌスで玄60宀である。぀たり2026幎䞊半期に統蚈ぞ蚈䞊された1件あたりの負債氎準は、おおむね60〜100宀玚の事業芏暡に察応する。この垯は、先ほどのストック衚で蚀えば「50〜99宀」3,032斜蚭ず「100〜199宀」2,673斜蚭の境界にあたる、日本の宿泊䟛絊のちょうど䞭栞である。

同時に芋えおくるのは、旅通においおは負債の倧きさが珟圚の収益力を䞊回りやすい構造である。旅通7,741軒のうち100宀以䞊は185軒しかない。それでも1件あたり負債が6億円台に乗るずいうこずは、倚くのケヌスで負債が斜蚭の珟圚の皌ぐ力を超えおいる。だからこそ、この芏暡垯の再生は「そのたた事業を匕き継ぐ」のではなく、負債を切り分けたうえで事業だけを新䌚瀟ぞ移す蚭蚈ずセットで成立する。

28.2億円の内蚳が瀺す蚭蚈 — 皆生枩泉の第二䌚瀟方匏

負債を切り分けお事業を残す蚭蚈が実際にどう動いたかは、先の衚にある鳥取県米子垂の案件が最も分かりやすい。公衚資料をたどるず、順序は次のずおりである。

2025幎3月28日、官民ファンドの地域経枈掻性化支揎機構REVICが、皆生枩泉で「皆生グランドホテル 倩氎」ず「華氎亭」を運営する事業者ぞの再生支揎を決定した。鳥取県内では同機構による初の再生支揎案件ずなる。同日、取匕金融機関である鳥取銀行は、同瀟向け債暩21億6,100䞇円に぀いお取立䞍胜たたは取立遅延のおそれが生じた旚を開瀺しおいる。続く2025幎5月13日、同機構は債暩買取ず出資を決定。融資5億5,200䞇円、出資9,900䞇円を実行し、鳥取銀行も融資枠を蚭定した。支揎期間は最長5幎である。

2025幎7月1日、䌚瀟分割により旅通事業ず玄200名の埓業員、そしお負担可胜な範囲の金融債務が新䌚瀟「株匏䌚瀟皆生グランドホテル」ぞ承継された。旧法人は「株匏䌚瀟KGH敎理䌚瀟」ぞ商号を倉曎し、2026幎1月31日に株䞻総䌚で解散を決議、同幎4月23日に特別枅算を申請、6月23日に鳥取地方裁刀所米子支郚で特別枅算の開始が決定した。このずき蚈䞊された負債が28億2,000䞇円である。

統蚈に茉った28.2億円は「事業が消えた金額」ではない

2026幎䞊半期の負債総額221億1,300䞇円のうち28億2,000䞇円は、この特別枅算によるものである。しかし事業そのものは1幎前に新䌚瀟ぞ移っおおり、雇甚も玄200名が匕き継がれた。倩氎100宀・華氎亭79宀の蚈179宀は2026幎7月にリニュヌアルオヌプンしおいる。倒産統蚈は退出を数える指暙だが、この案件では「旧法人に残された金額」を蚈䞊したものであり、斜蚭ず雇甚は垂堎に残っおいる。1件あたり負債が倧きくなるずいうこずは、こうした承継型の決着が統蚈に反映される機䌚も増えるずいうこずでもある。

出兞地域経枈掻性化支揎機構「株匏䌚瀟皆生グランドホテルに察する買取決定及び出資決定に぀いお」2025幎5月13日、株匏䌚瀟鳥取銀行「株匏䌚瀟皆生グランドホテルに察する再生支揎に぀いお」2025幎3月28日、東京商工リサヌチ、各斜蚭公匏サむト。客宀数はメトロ゚ンゞンリサヌチ

誰が匕き受けるのか — 地域金融・官民ファンド・䞊堎REITの䞉局

案件の平均サむズが䞊がるず、匕き受けられるプレヌダヌの顔ぶれも倉わる。負債1億円玚であれば地元の事業者や個人による承継も成立するが、6億円玚になるず資本ず運営の䞡方を持ち蟌める䞻䜓が必芁になる。珟時点で確認できる匕受ルヌトは、おおたかに䞉局に敎理できる。

第䞀の局は、地域金融機関ず官民ファンドの組み合わせである。皆生枩泉の案件はその兞型で、地方銀行が既埀債暩を凊理し、官民ファンドが新䌚瀟ぞ資本ず経営人材を入れる。この圢は、斜蚭が地域の芳光栞ずしお機胜しおおり、雇甚芏暡も倧きい案件で遞ばれやすい。第二の局は私募ファンド・䞍動産系デベロッパヌによる取埗ずリブランドである。第䞉の局が䞊堎ホテルREITで、こちらは安定皌働に入った埌の出口ずしお機胜する。

その出口䟡栌の目安ずしお、䞊堎ホテルREIT7法人が囜内で保有する物件の取埗䟡栌を芋おおきたい。保有関係マスタヌ2026幎8月31日時点で客宀数ず取埗䟡栌の双方が把握できる囜内300物件を集蚈するず、取埗䟡栌は1宀あたり䞭倮倀2,051䞇円、第1四分䜍1,092䞇円、第3四分䜍3,894䞇円である。䞉倧郜垂圏倖に所圚する184物件に限るず䞭倮倀は1,784䞇円ずなる。60〜100宀の斜蚭に圓おはめれば、およそ11億円から18億円前埌の資産䟡倀レンゞずいうこずになる。

ここに1件あたり負債6億3,200䞇円を重ねるず、承継の䜙地がはっきりする。再生埌に安定皌働ぞ持ち蟌めた地方の䞭芏暡斜蚭は、䞊堎垂堎が付ける取埗単䟡のレンゞに届きうる。負債を切り分けた新䌚瀟が数億円芏暡の資本で立ち䞊がり、5幎皋床で皌働ず単䟡を敎え、その先に機関投資家向けの出口があるずいう道筋は、いたのADR環境であれば数字の䞊で成立する。

出兞いちごホテルリヌト投資法人3463、むンノィンシブル投資法人8963、日本ホテルレゞデンシャル投資法人3472、ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人8985、星野リゟヌト・リヌト投資法人3287、森トラストリヌト投資法人8961、霞ヶ関ホテルリヌト投資法人401Aの各瀟開瀺情報をもずにメトロ゚ンゞンリサヌチが敎備した保有関係マスタヌN=300物件・囜内、2026幎8月31日時点

たずめ — 数える指暙から、探す指暙ぞ

2026幎䞊半期の数字を敎理し盎すずこうなる。件数35件は過去5幎ず同じ30件台のレンゞにあり、退出のペヌス自䜓は安定しおいる。動いたのは1件あたり負債で、玄3億3,800䞇円から玄6億3,200䞇円ぞ1.9倍になった。公衚された6件だけで負債総額の玄72%を占め、その5件は地方の枩泉地・芳光地に立地する。収益力から逆算するず、この金額に察応するのはおおむね60〜100宀玚。日本の宿泊䟛絊で客宀数の77.1%を占める「50宀以䞊」の䞭栞垯が、承継の察象ずしお動き始めおいる。

䞀方で単䟡環境は改善が続いおいる。枩泉地を抱える䞻芁11県の旅通カテゎリでは、盎近12ヶ月の掚定成玄ADRが10県で前幎を䞊回り、䌞び率は最倧で+14.2%だった。負債を切り分けたうえで同じ斜蚭を再皌働させれば、2幎前より高い単䟡氎準で運営を始められる。皆生枩泉の案件は、地域金融機関ず官民ファンドの組み合わせでその蚭蚈が実際に成立するこずを瀺しおいる。

倒産統蚈は退出を数える指暙ずしお読たれおきた。だが1件あたりの芏暡が䞊がった局面では、同じ数字が「どの芏暡垯に承継の機䌚が生たれおいるか」を探すための指暙にもなる。件数の増枛よりも、1件あたり負債ず所圚地の分垃を远うほうが、次に動く案件の茪郭は掎みやすい。2026幎䞋半期以降も、この2぀の数字を䞊べお芋おおきたい。

※詊算に関する泚意本蚘事の「支えられる投資枠」は、公開されおいるADR氎準ず䞀般的なGOP率・想定利回りを甚いた簡易詊算です。実際の案件では立地・築幎・蚭備曎新負担・料飲比率・借入条件によっお成立する氎準は倧きく倉わりたす。個別の投資刀断には詳现なフィヌゞビリティ・スタディが必芁です。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ 倒産統蚈

■ 個別手続き裁刀所・公衚資料

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 客宀芏暡別ストックN=27,162斜蚭・1,266,919宀、皌働確認ベヌス、掚定成玄ADR郜道府県×業態、月次、䞊堎ホテルREIT保有関係マスタヌN=300物件・囜内、2026幎8月31日時点
  • 各䞊堎ホテルREITの開瀺資料ポヌトフォリオ䞀芧・取埗䟡栌

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