トップ > ライフスタイル > 和倉温泉の復興状況2026|泊まれる宿は着実に増加、掲載施設は1年で7軒→14軒に【多田屋・総湯の最新情報】

和倉温泉の復興状況2026|泊まれる宿は着実に増加、掲載施設は1年で7軒→14軒に【多田屋・総湯の最新情報】

投稿日 : 2026.09.11

石川県

ライフスタイル

和倉温泉の復興状況2026|泊まれる宿は着実に増加、掲載施設は1年で7軒→14軒に【多田屋・総湯の最新情報】

「和倉温泉はもう行けるのか」——結論から言えば、行ける。2024年1月1日の能登半島地震で温泉街の宿の多くが休業したが、その後、営業を再開する宿が着実に増えている。和倉温泉観光協会の宿泊施設一覧(2026年9月時点・編集部確認)では、通常営業・仮営業をあわせて11軒が一般の観光客の予約に対応しており、2026年7月にも新たに2軒が営業を再開した。日帰り入浴の総湯も通常営業に戻っている。

本記事では、いま予約できる宿と掲載価格の水準、多田屋・加賀屋など休業中の宿の状況、アクセスや総湯といった実用情報を、公式発表ベースで整理する。

Key Takeaways
  • — 和倉温泉はいま泊まれる。和倉温泉観光協会の宿泊施設一覧では通常営業9軒+仮営業2軒の計11軒が一般の観光客の予約に対応している(2026年9月時点)。合計客室数は517室
  • 宿泊予約サイトへの掲載施設数は2025年8月の7軒から2026年8月には14軒へ倍増。2026年7月にも奥田屋(7月9日)と白鷺の湯 能登 海舟(7月16日)の2軒が営業を再開した。
  • 2026年8月の平均掲載価格は1室2名・税込39,364円(N=14軒)。前年同月比+45.6%だが、これは夕朝食付き温泉旅館の掲載復帰による施設構成の変化(ミックス変化)の影響が大きく、同一宿の値上げ幅ではない。
  • 検索の多い多田屋は「営業再開時期は現在未定」(公式サイト・2026年9月時点)。加賀屋は新館が7階建て33室・投資額約77億円・2028年度末開業目標、姉妹館あえの風は2028年度下期・約80室で再開予定。
  • 日帰りの和倉温泉総湯は通常営業(7:00〜21:00・最終入館20:30/大人500円)。2026年1月から定休日が毎月25日(土日の場合は翌月曜)に変わる点だけ注意したい。

復興はどこまで進んだか——営業中の宿は着実に増えている

時系列の事実だけを簡潔に押さえておく。2024年1月1日の能登半島地震で、和倉温泉では宿泊施設の多くが休業した。その後、日帰り入浴施設の総湯が営業を再開し、宿も段階的に営業へ戻っている。直近では、和倉温泉観光協会の案内によると2026年7月9日に「奥田屋」が建て替えを終えて営業を再開し、同7月16日には「白鷺の湯 能登 海舟」も営業を再開した。

数字でも回復は確認できる。ホテルバンク編集部がOTA公開データを集計したところ、和倉温泉を含む七尾市の掲載宿泊施設数は、2025年8月の7軒から2026年8月には14軒へ増えた(OTA掲載ベース・N=14軒)。ただし注意点がふたつある。OTAへの掲載は営業そのものの証明ではなく、逆に掲載軒数の増加がそのまま「全面復旧」を意味するわけでもない。個別の宿の営業・再開状況は、必ず各施設の公式サイトか和倉温泉観光協会の公式情報で確認したうえで予約したい。和倉に加えて輪島・穴水まで含めた能登全体の再開の進み方は、能登半島地震の復興状況2026|和倉・輪島の宿泊再開まとめで時系列に整理している。

いま予約できる宿——通常営業・仮営業あわせて11軒

和倉温泉観光協会の宿泊施設一覧(2026年9月時点・編集部確認)をもとに、営業中の宿を整理した。仮営業の宿は提供内容(食事・大浴場・客室タイプなど)が通常時と異なる場合があるため、予約時に最新の案内を確認したい。

表1:和倉温泉で予約できる宿の営業状況と客室数(通常営業9軒+仮営業2軒=11軒・合計517室/2026年9月時点)。出典:和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合の宿泊施設一覧をホテルバンク編集部が整理。
宿名 営業状況(観光協会の案内・2026年9月時点) 客室数
日本の宿 のと楽 営業中 165室
TAOYA和倉 営業中 101室
能州いろは 営業中 23室
味な宿 宝仙閣 営業中 22室
花ごよみ 営業中 10室
湯の華 営業中 10室
はまづる 営業中 26室
奥田屋 2026年7月9日に建て替えのうえ営業再開 4室
白鷺の湯 能登 海舟 2026年7月16日に営業再開 100室
ゆけむりの宿 美湾荘 仮営業 34室
ホテル海望 仮営業 22室

出典:和倉温泉観光協会の宿泊施設一覧(2026年9月時点・ホテルバンク編集部確認)。このほかに災害支援者・復興工事関係者向けの受け入れを行う宿が3軒案内されている。最新の営業状況は各施設の公式サイトで確認を。

掲載価格の水準——平均は上がって見えるが「高級旅館の復帰」の影響も

ホテルバンク編集部がOTA公開データを集計した2026年8月時点の掲載価格(1室2名利用・税込)では、七尾市の掲載施設の平均は1泊約39,400円だった(N=14軒・2026年8月時点)。前年同月からは+45.6%だが、この数字をそのまま「値上がり」と読むのは早い。この1年で夕朝食付きの温泉旅館の掲載復帰が相次いだため、施設構成の変化(ミックス変化)で平均が押し上げられた可能性が高いからだ。同じ宿の同じプランが5割近く上がったという意味ではない。

実際の価格帯は施設タイプで大きく開く。素泊まり・朝食付き中心の宿と、1泊2食付きの温泉旅館とでは支払額の桁感が異なるので、「平均4万円弱」はあくまで温泉旅館を含む全体の目安として捉え、予約時は日付を入れた実際の掲載価格で比較したい。週末や連休は上振れしやすく、平日は狙い目になりやすいのは他の温泉地と同じだ。

図1:七尾市の月別平均掲載価格(折れ線・1室2名利用・1室あたり税込/左軸)と掲載施設数(棒・右軸)の推移。掲載施設数が7軒から14軒へ増える過程で平均価格も切り上がっており、価格上昇の相当部分が施設構成の変化によることが読み取れる。出典:宿泊予約サイトの公開情報をもとにホテルバンク編集部集計。

グラフにすると、平均価格の上昇と掲載軒数の増加がほぼ並走していることが分かる。掲載が7〜8軒だった2025年8〜10月の平均は22,000〜27,000円台だったのに対し、温泉旅館の復帰が進んで11軒を超えた2026年3月以降は35,000円前後で推移している。つまり「和倉が高くなった」というより、いったん市場から消えていた高価格帯の温泉旅館が戻ってきたと読むのが実態に近い。素泊まり中心の宿を選べば、震災前と大きく変わらない予算でも泊まれる。

多田屋・加賀屋など休業中の宿の再開はいつか

検索でも多い「多田屋の再開はいつか」への答えは、多田屋の公式サイト(2026年9月時点・編集部確認)では「現在未定」だ。同サイトは休館中である旨を案内し、営業再開時期については現在未定としたうえで、最新情報は公式サイトやSNSで案内するとしている。一方、観光庁「護岸復旧と一体となった和倉温泉の地域観光再生支援プラン」別紙や北國新聞の報道では、多田屋は2027年夏に解体を終え、2028年4月の再開を目標としていると伝えられている(規模は現在の約半分)。再開の目標時期と、予約が実際に取れるようになる日は別物なので、予約の判断はあくまで公式発表を基準にしたい。

加賀屋・あえの風・虹と海・大正浪漫の宿 渡月庵も、和倉温泉観光協会の一覧では休業中として案内されている(2026年9月時点)。ただし再開時期の見通しは宿によって異なる。加賀屋は2026年8月25日に新館(地上7階建て・33室、投資額約77億円)の建設計画を公表して地鎮祭を行い、開業目標を2028年度末としている。姉妹館の「あえの風」は2028年度下期(約80室)の再開が計画されており、虹と海と大正浪漫の宿 渡月庵は現時点で時期が示されていない。いずれも数年先の計画であり、変更もあり得るため、旅行の計画に組み込むのは公式サイトの発表を確認してからが確実だ。震災前233室が33室になる加賀屋新館の中身や、和倉全体で客室数がどこまで戻るのかという供給側の数字は、和倉温泉の復興状況2026|19軒中11軒が再開、加賀屋新館は33室・28年度末で詳しく分析している。

アクセスと総湯・日帰り入浴

アクセスは震災前と同様、鉄道なら金沢駅からJR七尾線方面の特急で約1時間、和倉温泉駅下車が基本ルート。駅から温泉街までは約2kmで、車なら5分ほどだ。車の場合は金沢方面からのと里山海道を北上する。復旧工事に伴い道路状況が変わることがあるため、出発前に最新の道路情報を確認しておくと安心だ。

日帰り入浴の拠点である和倉温泉総湯は通常営業に戻っている。公式案内によると営業時間は7:00〜21:00(最終入館20:30)、入浴料は大人500円・小学生150円・未就学児50円(2025年5月21日改定)。定休日は2026年1月から毎月25日(土日の場合は翌月曜)となっている。宿泊前後の立ち寄りにも、七尾市街からの日帰りにも使いやすい。また観光協会では、2026年5月から新しい足湯「わくらポケモン足湯」の開設も案内されており、湯の街歩きの立ち寄り先は増えつつある。

七尾市街・能登島という選択肢

和倉の温泉旅館が希望日に取れない場合や予算を抑えたい場合は、隣接エリアに視野を広げると選択肢が増える。七尾駅周辺にはビジネスタイプのホテルが稼働しており、和倉温泉駅・七尾駅の徒歩・車圏で予約できる宿は和倉温泉駅・七尾駅徒歩15分圏のホテル5軒を営業再開状況つきで整理した記事が参考になる。七尾に泊まって総湯や温泉街へ日帰りで通う組み方なら、支払額をかなり抑えられる。

もうひとつの選択肢が、和倉温泉から能登島大橋を渡ってすぐの能登島だ。のとじま水族館などの観光拠点があり、小規模な民宿や島宿が旅人を迎えている。和倉の湯と島の食卓を組み合わせる1泊ずつの周遊も、復興3年目の能登らしい旅の組み方だろう。震災を機に和倉・七尾・能登島をひとつのエリアとして捉えると、営業中の宿は決して少なくない。和倉と能登島・輪島・加賀温泉郷を横並びに置いた販売状況の比較は、和倉温泉 2026年夏季予約進度×他温泉地ベンチマークも参考になる。

詳しく探すなら

具体的な宿の比較は、こちらの記事が詳しい。

和倉温泉駅・七尾駅徒歩15分圏、能登半島地震復興工事派遣に対応する客室70室以上のホテル 5軒 ─ 営業再開状況と工事関係者プラン提供を地図で読む(innippon.news)

ホテルルートイン七尾駅東・ホテル・アリヴィオ・TAOYA和倉・日本の宿のと楽・ホテル海望の5軒を、駅からの距離・客室数・目安価格つきの地図で整理。七尾駅前のビジネスタイプと和倉の温泉宿を1枚で見比べられる。

舳倉島から能登島へ — 復興3年目の能登半島、外海と内海のふたつの島を渡る3泊4日(tabilog.world)

輪島の「お宿たなか」から和倉の「能州いろは」、能登島の「島の宿 えのめ荘」へと泊まり継ぐ3泊4日の行程。和倉の湯を旅の中継点に据えた、島めぐり型の能登の楽しみ方を提案している。

よくある質問

和倉温泉はいま泊まれますか?

泊まれます。和倉温泉観光協会の宿泊施設一覧(2026年9月時点)では、通常営業9軒と仮営業2軒をあわせた11軒が一般の観光客の予約に対応しており、合計客室数は517室です。2026年7月にも奥田屋(7月9日)と白鷺の湯 能登 海舟(7月16日)の2軒が営業を再開しました。このほかに災害支援者・復興工事関係者向けの受け入れに限定している宿が3軒あります。仮営業の宿は食事や大浴場など提供内容が通常時と異なる場合があるため、予約時に各施設の最新の案内を確認してください。

多田屋の営業再開はいつですか?

多田屋の公式サイト(2026年9月時点)では「営業再開時期につきましては現在未定」と案内されています。一方、観光庁・国土交通省港湾局の「護岸復旧と一体となった和倉温泉の地域観光再生支援プラン」では、2027年夏に解体を終えて2028年4月の再開を目標とする旨が示されており、規模は現在の約半分と報じられています。ただし目標時期と実際に予約が取れる日は別物です。予約の判断は公式サイトの発表を基準にしてください。

加賀屋はいつ再開しますか?

加賀屋は2026年8月25日に新館の建設地で地鎮祭を行い、7階建て・33室・投資額約77億円で2028年度末の開業を目標としています。当初は2027年度末の再開予定でしたが、建設資材の高騰などを理由に1年後ろ倒しされました。姉妹館の「あえの風」は旧「西の風」棟の解体と増築を経て2028年度下期に約80室での再開が計画されており、「虹と海」は現時点で時期が示されていません。震災前の加賀屋は233室でしたので、新館は室数を絞った高付加価値型への転換となります。

和倉温泉の宿泊費はどのくらいですか?

宿泊予約サイトの公開情報をホテルバンク編集部が集計したところ、和倉温泉を含む七尾市の平均掲載価格は1室2名利用・1室あたり税込で39,364円でした(2026年8月時点・N=14軒)。前年同月比では+45.6%ですが、これは夕朝食付きの温泉旅館が相次いで掲載復帰したことによる施設構成の変化の影響が大きく、同じ宿の同じプランが5割近く上がったという意味ではありません。素泊まり・朝食付き中心の宿と1泊2食付きの温泉旅館では支払額の桁が異なるため、予約時は日付を入れた実際の掲載価格で比較してください。

和倉温泉総湯は日帰りで入れますか?

入れます。和倉温泉総湯は通常営業に戻っており、営業時間は7:00〜21:00(最終入館20:30)、入浴料は大人500円・小学生150円・未就学児50円です(2025年5月21日改定)。定休日は2025年4月1日から第4木曜日でしたが、2026年1月からは毎月25日(土日の場合は翌月曜)に変わります。宿泊前後の立ち寄りにも、七尾市街からの日帰りにも使えます。

和倉の宿が取れないときの代わりはありますか?

あります。七尾駅周辺にはビジネスタイプのホテルが稼働しており、七尾に泊まって総湯や温泉街へ日帰りで通う組み方なら支払額をかなり抑えられます。もうひとつは和倉温泉から能登島大橋を渡ってすぐの能登島で、のとじま水族館などの観光拠点があり、小規模な民宿や島宿が営業しています。和倉・七尾・能登島をひとつのエリアとして捉えると、営業中の宿は決して少なくありません。

集計方法と出典

■ データソース

営業状況・客室数・休業状況は、和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合の宿泊施設一覧(2026年9月時点・ホテルバンク編集部確認)による。掲載施設数と平均掲載価格は、宿泊予約サイトで公開されている掲載価格をホテルバンク編集部が市区町村単位で集計したもので、2025年8月〜2026年8月の各月について1室2名利用時の1室あたり料金(税込)の平均を算出した。集計対象は七尾市で各月7〜14軒。再建・再開の予定時期は観光庁「護岸復旧と一体となった和倉温泉の地域観光再生支援プラン」および北國新聞・旅行新聞・観光経済新聞の報道、各施設の公式サイトの表示(2026年9月時点)による。

■ 試算前提

平均掲載価格はすべて1室あたり・税込・1室2名利用時の掲載価格で、1人あたり料金ではない。前年同月比は同一市区町村・同一条件での比較。集計単位は和倉温泉ではなく七尾市全域で、和倉温泉の温泉旅館に加えて七尾駅周辺のビジネスタイプの宿も含む。営業状況の区分(通常営業・仮営業・休業中・災害支援者向け)は観光協会の案内表記をそのまま用いており、当社が独自に判定したものではない。

■ 限界・留意点

掲載価格は予約サイトに表示されていた価格であり、実際の成約価格ではない。宿泊予約サイトへの掲載は営業そのものの証明ではなく、逆に掲載軒数の増加がそのまま全面復旧を意味するわけでもない。七尾市は集計対象が各月7〜14軒と少なく、1軒の掲載状況の変化が平均を大きく動かす。とくに本記事で扱った前年同月比+45.6%は、夕朝食付き温泉旅館の掲載復帰による施設構成の変化を多く含んでおり、同一施設の値上げ率とは異なる。食事・プラン条件・キャンセル規定・入湯税による差は反映していない。再建・再開の予定時期はいずれも数年先の計画であり、変更もあり得る。営業状況・価格・営業時間は変動するため、予約前に必ず各施設の公式情報を確認してほしい。

■ 施設・公的情報の出典

※本記事の営業状況は和倉温泉観光協会および各施設公式サイトの案内(2026年9月時点)、再建・再開の予定時期は観光庁「護岸復旧と一体となった和倉温泉の地域観光再生支援プラン」別紙および北國新聞・観光経済新聞等の報道、掲載価格はOTA公開データのホテルバンク編集部集計(2026年8月時点・N=14軒・1室2名利用・税込)に基づく。営業状況・価格は変動するため、予約前に必ず公式情報を確認のこと。




関連記事