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ホテルハイジ閉館の理由とその後 — 蓼科のオーベルジュ「ラルパージュ」へ【2024年開業】

投稿日 : 2024.03.05 更新日 : 2026.08.25

長野県

取材

新規ホテル情報

蓼科高原で1975年から親しまれた「ホテルハイジ」は、建物の老朽化と前オーナーの引退を理由に2019年5月に閉館し、跡地は同じ運営会社が全面改築のうえ2024年3月19日にオーベルジュ「HÔTEL de L’ALPAGE」として再開業した。閉館の時期・理由と前身からの変化点は、開業時の取材本文に続けて末尾に追記している(2026年8月更新)。

株式会社ホテルハイジは、長野県茅野市にオーベルジュ型ホテル「HÔTEL de L‘ALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)」を2024年3月19日(火)にグランドオープンすることを発表した。

グランドオープンに先がけ、2月16日(金)より公式サイトを公開し、公式サイト・各予約サイトにて宿泊予約の受付をスタートしている。

本記事では、「HÔTEL de L‘ALPAGE」開業の経緯や魅力などについて、加藤総支配人に取材を行った。

▷ 公式サイト:https://hotelalpage.com/

――― どのような経緯で「HÔTEL de L’ALPAGE」を開業することになったのでしょうか

HÔTEL de L’ALPAGEは、1974年から続いた蓼科高原の老舗ホテル「ホテルハイジ」の跡地に開業します。

「ホテルハイジ」の老朽化や旧皇族東伏見家の前オーナー様の引退などの理由から現在のオーナーへ所有が移り、新しいホテルの建設、開業となりました。

――― HÔTEL de L’ALPAGEの特徴や魅力を教えてください

建物、調度品、お料理やおもてなしなど、一貫してフランスまたはヨーロッパをテーマに構成されています。

旧宮家別邸跡地にふさわしく、周囲から適度な距離感を保った蓼科高原の土地にフランスの邸宅をそのまま持ってきたかのような佇まいの洋館は、高い天井や縦長窓などが特徴的な広々とした客室を12室有しています。

内装は繊細で暖かみがあり、ゲストに「上質な日常」をお過ごしいただけるよう細部までこだわって設計されています。

スイートルーム#21

レストランでは「毎日食べられるご馳走」をテーマに、フランスの美食を踏まえたお料理と、フランスから直輸入した二千本以上のワインをご用意しております。

12室という規模だからこその上質な質感や、あたたかで距離感のちょうどいい「おもてなし」が魅力です。

――― どのような理由でオーベルジュという形態としたのでしょうか

レストラン

フランスのガストロノミー(食事と文化の考察)を実現する場としたかったからです。

滞在の核は観光目的のアクティビティではなく、ゆったりと身体と心を癒す休日や上質な日常の延長であってほしいという願いを込めてオーベルジュという形をとりました。

長野県蓼科高原という、豊かな自然にはぐくまれた食材の宝庫という地の利と都心から車で2時間半、もしくは電車やタクシーを乗り継がなくてはたどり着けないという立地条件がまさに地産地消の実現や、わざわざこのオーベルジュのレストランを食べに車を走らせていく「デスティネーション」を目指したい、というコンセプトの実現に理想的でした。

――― HÔTEL de L’ALPAGEはどのような方におすすめでしょうか

お料理の一例

豊かな自然に囲まれて心身ともにリラックスしたい方や、ヨーロッパ的なのんびりしたバケーションを過ごしたい方などにおすすめです。

また、フランス料理やフランスワインをしっかり楽しみたい方にも、ぜひご利用いただければと思います。

――― おすすめの過ごし方を教えてください

スイートルーム#21

たとえば、チェックイン後、お部屋で荷解きをしたあとは、ライブラリーバーでシャンパーニュを飲みながら本を読んだり会話を楽しんだりして、お過ごしいただけます。夕食前に軽く敷地内や近隣をお散歩していただくのもおすすめです。

お散歩のあとは、美食の伝統を踏まえたフランス料理や直輸入のワインといったディナーをお楽しみください。食後酒としてフレンチリカーやコニャックを飲んだり、シガーを楽しんだりのアフターディナータイムをお過ごしいただくのもおすすめです。

部屋に戻ったあとは、デュクシアーナブランドのベッドでぐっすり就寝していただき、旅の疲れを癒やしてください。

スイートルーム#31

翌朝は、蓼科の美しい景色を愛でながら広いバスルームでのんびり朝風呂をお楽しみください。そして、新鮮な食材をたっぷり使用して丁寧に用意された朝食で1日をスタートしていただけます。

朝食後は朝の散歩を楽しんだり、読み残した本をウィンターガーデンの暖炉の前で読んだりして、最後の時間を大切に過ごしていただき、チェックアウト後、次の目的地へ向かっていただければと思います。

スイートルーム#31

――― 最後に開業に向けての意気込みを教えてください

蓼科に行くので訪れるホテル、というより「ホテルドゥラルパージュで泊まって食事をするために蓼科へ行く」というデスティネーションホテルになること、大切な人とぜひまた帰ってきたくなるホテルになることを目指します。

ジュニアスイート

■HÔTEL de L‘ALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)概要

住所:〒391-0301 長野県茅野市北山4035-1820
客室数:全12室  ※全室禁煙
チェックイ:15:00
チェックアウ:11:00
館内施設:レストラン38席・レストラン個室6席・ライブラリーバー14席
アクセス:(電車)JR中央本線「茅野駅」より車で約25分
       (お車)中央自動車道「諏訪IC」より約30分
公式サイト:https://hotelalpage.com/
公式SNS:https://www.instagram.com/hoteldelalpage/
     https://www.facebook.com/hoteldelalpage/
開業予定日:2024年3月19日
ご予約・お問い合わせ:0266-67-2001(木~月 9:00~17:00)

ホテルハイジはいつ・なぜ閉館したのか(2026年8月追記)

蓼科高原の「ホテルハイジ」は、旧東伏見宮家の末裔にあたる前オーナーが先祖の別荘跡地に1975年(開業時の取材では「1974年から続いた」とのご説明)に建てたチロル風のホテルで、名前は当時放映されていたアニメ「アルプスの少女ハイジ」に由来する。所在地は長野県茅野市北山4035-1820で、現在の「HÔTEL de L’ALPAGE」と同じ敷地である。

閉館時期は2019年5月。閉館から約1年半後の2020年12月に掲載された雑誌記事が「’19年5月に閉館」と記しており、蓼科高原別荘地の管理会社が2024年6月に出した案内でも「老朽化により2019年に閉館」と説明されている。

閉館の理由は、建物の老朽化と前オーナーの引退の2点である。本記事の開業時取材で加藤総支配人は「老朽化や旧皇族東伏見家の前オーナー様の引退などの理由から現在のオーナーへ所有が移り、新しいホテルの建設、開業となった」と説明しており、公式サイトも「ホテルハイジとして歴史を積み重ねてきた当館は『ホテル ドゥ ラルパージュ』として12室のオーベルジュに生まれ変わります」と、閉館が建て替え・再開業を前提としたものであることを明示している。事故や災害、経営上の行き詰まりを理由とする閉館ではなく、44年使った建物を更新するための計画的な休止と位置づけられる。

閉館中も再開業に向けた動きは続いた。2020年からは東京・表参道に期間限定のビストロ「BISTRO de L’ALPAGE」を開き、ホテルハイジで20年間厨房を預かったシェフがスペシャリテのオニオングラタンスープなど「ハイジの味」を提供した(2023年春までの営業)。当初は2023年の再開業を予定していたが、実際のグランドオープンは2024年3月19日となり、閉館から再開業までは約4年10か月を要した。

前身「ホテルハイジ」から何が変わったか — 運営会社・建物・コンセプト

運営法人は前身と同じ「株式会社ホテルハイジ」(法人番号 9100001019509、本店所在地は長野県茅野市北山4035番地1820)で、社名は引き継がれたままオーナーが交代した。現オーナーの戸部浩介氏は公式サイトで「実業家で美食家の父とフランス文学者の母のもとに生まれ、幼い頃から度々フランスを訪れた」と述べ、フランスの邸宅で過ごす「上質な日常」を再現することをホテルの主題に据えている。建物はチロル風ロッジから、高い天井と縦長窓を持つフランス邸宅風の洋館へ全面改築された。

項目ホテルハイジ(前身)HÔTEL de L’ALPAGE(現在)
営業期間1975年開業〜2019年5月閉館2024年3月19日グランドオープン
所在地長野県茅野市北山4035-1820同じ敷地(旧宮家別邸跡地)
運営会社株式会社ホテルハイジ株式会社ホテルハイジ(社名継続、代表 戸部浩介氏)
オーナー旧東伏見宮家の末裔(引退)戸部浩介氏へ所有移転
建物・様式スイス・チロル風ロッジフランス邸宅風の洋館(全面改築)
客室—全12室・4タイプ(スイート#31 126㎡/スイート#21 107㎡/ジュニアスイート64㎡/エグゼクティブ61〜64㎡)
料理クラシックなフランス料理オーベルジュ形態。レストラン「ル・ジャルダン」(38席+個室6席)、フランス直輸入ワイン2,000本以上、バー「ル・レーヴ」
営業形態—繁忙期を除く火・水曜と2月は休館。2024年7月からランチ・カフェとビジター向けディナーも営業

料理面では、開業時に料理監修を務めた東敬司氏が2025年3月に逝去したのち、30年以上師事した星野辰哉総料理長が「毎日食べられるご馳走」の路線を引き継いでいる(公式サイト 2026年8月時点)。宿泊プランは一泊二食付きを中心に朝食付きのスタンダードプランも用意されており、本記事の開業時取材で語られた「デスティネーションとしてのオーベルジュ」という方向性は開業3年目も維持されている。

よくある質問

Q. ホテルハイジはいつ閉館しましたか?
A. 2019年5月です。1975年の開業から約44年で営業を終えました。

Q. ホテルハイジが閉館した理由は何ですか?
A. 建物の老朽化と、旧東伏見宮家の末裔である前オーナーの引退です。所有が現オーナーへ移り、建て替えを経て再開業することを前提とした閉館でした。

Q. ホテルハイジの跡地は今どうなっていますか?
A. 同じ敷地(長野県茅野市北山4035-1820)に、全12室のオーベルジュ「HÔTEL de L’ALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)」が2024年3月19日に開業し、営業中です。

Q. 運営会社は変わりましたか?
A. 運営法人は前身と同じ株式会社ホテルハイジで、社名は継続しています。オーナーは交代し、現在は戸部浩介氏が代表を務めています。

Q. ホテルハイジの料理は引き継がれていますか?
A. 閉館中の2020年から2023年春まで、東京・表参道の期間限定ビストロでホテルハイジのシェフがオニオングラタンスープなどの名物を提供しました。現在のレストラン「ル・ジャルダン」はフランス料理のオーベルジュとして新たな体制で運営されています。

追記部分の出典

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