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シルバーウィーク2026、最速は9/20・最終夜9/23は推定OCC78.5% — 14都道府県×業態の在庫消化

投稿日 : 2026.09.28

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シルバーウィーク2026、最速は9/20・最終夜9/23は推定OCC78.5% — 14都道府県×業態の在庫消化

シルバーウィーク2026(9月19日〜23日の5連休)の宿泊在庫は、9月20日(日)泊が最も早く埋まり、宿泊日前日の推定OCC(稼働率)は97.9%に達した。反対に、翌日が平日となる最終夜9月23日(水・祝)泊は78.5%にとどまり、5日間で約19ポイントの開きが出た。本稿では、東京・大阪・京都・北海道・沖縄・福岡・長野・静岡・石川・広島など主要14都道府県について、施設別の残室推移を日別・業態別・地域別に集計し、10月の3連休(10月10日〜12日)に向けて使える打ち手を整理する。

本記事における指標の定義

  • OCC(稼働率):エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。本文では「推定OCC」と表記する。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、施設全体の実稼働率とは異なる。
  • LT(リードタイム):宿泊日までの日数。LT1=宿泊日の前日。本稿ではLT45〜LT1の観測のみを使用している。
  • 残室率:各施設の総客室数に対するOTA上の残室数の割合(室ベース)。対象施設の残室数合計÷総客室数合計で算出。
  • 施設別集計の母集団:OTAに総客室の3割以上を出している施設のみ(宿泊日ごとに判定するため、対象施設数は日によって異なる)。
  • 掲載価格:2名1室利用時の1室あたり料金(税込)・全プラン平均。成約価格ではない。
  • データ出典:メトロエンジンリサーチ
Key Takeaways
  • — 9月20日(日)泊が最も早く埋まり、宿泊日前日(LT1)の推定OCCは97.9%。最終夜9月23日泊は78.5%にとどまり、5日間で約19ポイントの開き(主要14都道府県・全業態、約8,000施設)。
  • — 旅館・リゾートホテルは中日2泊を2週間前(LT14)にほぼ埋め切り、直前2週間の上積みはほぼゼロ。ビジネス・シティホテルは9月22日泊に在庫が残った。
  • — 14都道府県中11地域で連休内の谷は9月22日泊。神奈川県・静岡県は台風25号の接近と重なる中日に、宿泊日の4〜5日前から在庫が戻った。
  • — 最終夜9月23日泊はLT21の掲載価格が中日の約半分(約2万5,700円/9月20日泊は約4万9,500円)でも、全業態で2割前後の在庫が前日まで残った。
  • — 10月3連休(9月22日観測)は初日10月10日泊がシルバーウィーク初日並み。中日10月11日泊は同じリードタイム比で12.3ポイント低く、伸びしろが残る。

シルバーウィーク2026、在庫が最も早く埋まったのは9/20泊

まず5日間の全体像を確認する。主要14都道府県の全業態(約8,000施設・約51万室)を合算した推定OCCは、宿泊日の45日前(LT45)の時点ですでに日ごとの差がはっきりしていた。9月20日泊が75.9%で最も高く、9月19日泊72.6%、9月21日泊70.1%と続く。一方で9月22日泊は63.4%、9月23日泊は55.4%と、連休後半ほど出足が遅い。

その後の積み上がりでも順位は変わらなかった。宿泊日前日(LT1)の推定OCCは9月20日泊が97.9%で最も高く、9月21日泊96.5%、9月19日泊95.5%、9月22日泊92.6%、9月23日泊78.5%の順である。つまり、連休の中日にあたる日曜泊が最初に締まり、最終夜が最後まで残るという構図は、45日前から前日まで一貫していた。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(主要14都道府県・全業態、9/19泊 8,067施設/508,035室〜9/23泊 8,172施設/513,053室。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

施設単位で見ても同じ傾向が確認できる。OTAに総客室の3割以上を出している施設に絞り、残室数を室ベースで集計したのが次の表だ。9月20日泊は前日時点の残室率が2.6%まで下がり、対象施設の73.4%が前日時点で残室0室だった。宿泊日の45日以上前から完売していた施設も18.6%あり、5日間で最も多い。反対に9月23日泊は前日時点の残室率が24.6%で、残室0室の施設は24.7%にとどまった。

宿泊日別の残室率推移と前日時点で残室0の施設比率(主要14都道府県・4業態、OTAに総客室の3割以上を出している施設)
宿泊日対象施設総客室数残室率 LT14残室率 LT7残室率 LT1LT1で残室0の施設45日以上前から完売
9/19(土)3,691307,22516.1%11.9%5.8%55.9%14.1%
9/20(日)3,327290,65110.1%5.7%2.6%73.4%18.6%
9/21(月・祝)3,758331,36913.8%9.0%4.1%68.1%14.5%
9/22(火・休)4,525376,95023.1%18.1%8.7%52.4%8.8%
9/23(水・祝)4,783417,78337.6%33.7%24.6%24.7%5.8%

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(主要14都道府県 × ビジネス・シティ・リゾート・旅館。母集団は4業態計で9/19泊5,035施設、うちOTAに総客室の3割以上を出している施設のみを集計)

なお、対象施設数が9月20日泊(3,327施設)で最も少なく、9月23日泊(4,783施設)で最も多いのは、早い段階で在庫が埋まった日ほど「OTAに総客室の3割以上を出した」施設が少なくなるためである。対象施設数の多寡そのものも、日ごとの需要の強さを映しているといえる。

業態別の差:旅館・リゾートは中日で先に締まり、ビジネス・シティは9/22に残った

次に業態別に見る。宿泊日前日の推定OCCは、旅館が9月20日泊98.6%・9月21日泊98.4%、リゾートホテルが同95.4%・94.5%と、連休の中日2泊で高止まりした。旅館は9月22日泊も97.8%まで伸びており、5連休のうち4泊をほぼ埋め切っている。

ビジネスホテルとシティホテルは9月20日泊がそれぞれ98.4%・97.5%で最も高い一方、9月22日泊は91.8%・93.0%と、旅館(97.8%)より数ポイント低い水準で連休を終えた。連休後半の平日前夜ほど、宿泊特化型・都市型の在庫が残りやすい構図である。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(主要14都道府県。9/19泊の対象:旅館1,697施設/45,275室、リゾート614施設/48,624室、ビジネス2,388施設/309,810室、シティ336施設/64,886室。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

施設別の残室率(OTAに総客室の3割以上を出している施設のみ)で、2週間前(LT14)から前日(LT1)への推移を並べると、業態ごとの「締まるタイミング」の違いがより鮮明になる。旅館は9月20日泊の残室率が2週間前の時点で1.9%しかなく、この時点で対象施設の88.0%が残室0室だった。対してビジネスホテルの9月22日泊は、2週間前に25.5%の残室があり、前日までに10.0%まで消化している。

業態別・宿泊日別の残室率(LT14→LT1、OTAに総客室の3割以上を出している施設)
業態9/19(土)9/20(日)9/21(月・祝)9/22(火・休)9/23(水・祝)
旅館11.1% → 3.5%
N=1,412
1.9% → 2.2%
N=1,122
2.9% → 2.0%
N=1,261
15.2% → 2.8%
N=1,664
36.2% → 20.3%
N=1,628
リゾートホテル16.4% → 9.2%
N=440
8.0% → 6.8%
N=344
8.1% → 8.2%
N=368
18.3% → 6.1%
N=503
32.1% → 20.8%
N=555
ビジネスホテル17.5% → 5.6%
N=1,650
11.4% → 2.1%
N=1,692
16.0% → 4.1%
N=1,917
25.5% → 10.0%
N=2,104
39.3% → 25.9%
N=2,309
シティホテル11.9% → 6.3%
N=189
8.7% → 3.3%
N=169
11.6% → 3.8%
N=212
20.4% → 8.8%
N=254
33.1% → 24.0%
N=291

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(各セル:LT14の残室率 → LT1の残室率。OTAに総客室の3割以上を出している施設のみ)

この差は「直前2週間でどれだけ積み上がったか」にも表れる。旅館とリゾートホテルは9月20日泊・21日泊で直前2週間の上積みがほぼゼロ(旅館は−0.6ポイント・0.0ポイント)で、2週間前には勝負がついていた。これに対し9月22日泊は旅館で+10.1ポイント、ビジネスホテルで+12.3ポイントと、直前期に大きく伸びている。連休後半の2泊は「遅れて埋まる日」であり、早い段階で値を崩さずに直前需要を待つ余地があったことを示している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(主要14都道府県。LT14→LT1の推定OCCの差。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

地域別の谷:多くの地域は9/22、関東・静岡は中日に谷が出た

都道府県別に宿泊日前日の推定OCCを並べると、最終夜の9月23日泊を除いた4泊のなかで最も低い「谷」の日は、14都道府県中11地域が9月22日泊だった。大阪府は9月20日泊が100.0%に達した一方、9月22日泊は87.6%、9月23日泊は67.9%で、連休内の振れ幅が最も大きい。福岡県(99.9%→89.3%→73.4%)、京都府(99.9%→92.1%→79.8%)も同じ形で、中日にほぼ満室、後半に向けて段階的に下がっていく。大阪府の5連休を宿泊日の45日前から追った推移は、大阪・2026年9月の5連休は「前半2泊」に需要集中で詳しく分析している。

愛知県は5日間を通じて水準が高く、最終夜9月23日泊も91.3%と14都道府県で唯一90%を超えた。沖縄県は中日の9月20日泊でも95.2%と他地域より控えめな一方、最終夜は83.4%と2番目に高く、連休内の起伏が小さい。

都道府県別・宿泊日前日(LT1)の推定OCCと連休内の谷(全業態)
都道府県対象施設/客室9/19(土)9/20(日)9/21(月・祝)9/22(火・休)9/23(水・祝)連休内の谷
(9/19〜9/22)
北海道803/55,16094.9%97.9%97.3%92.1%80.2%9/22(火・休)
宮城県210/14,16897.0%98.0%97.4%95.2%77.6%9/22(火・休)
東京都868/106,71496.2%97.6%94.5%92.5%80.6%9/22(火・休)
神奈川県483/32,91993.4%92.1%88.6%95.8%77.3%9/21(月・祝)
長野県724/22,50298.0%99.5%99.5%96.2%82.6%9/22(火・休)
静岡県917/32,58495.6%94.0%95.0%95.1%76.4%9/20(日)
石川県260/14,91395.1%99.4%99.6%95.2%73.5%9/19(土)
愛知県369/32,99598.6%99.9%99.5%97.1%91.3%9/22(火・休)
京都府785/33,39395.3%99.9%99.7%92.1%79.8%9/22(火・休)
大阪府438/60,48494.2%100.0%98.4%87.6%67.9%9/22(火・休)
兵庫県583/20,04998.4%99.9%99.8%95.4%75.7%9/22(火・休)
広島県277/15,43997.2%100.0%100.0%96.0%76.9%9/22(火・休)
福岡県427/29,48694.1%99.9%98.7%89.3%73.4%9/22(火・休)
沖縄県923/37,22992.1%95.2%93.1%88.9%83.4%9/22(火・休)

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(宿泊日前日=LT1の推定OCC、全業態。対象施設/客室は9/19泊時点。枠囲みは9/19〜9/22の4泊で最も低い日。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

石川県は9月19日泊(95.1%)と9月22日泊(95.2%)が0.1ポイント差で並んだ。これに対し、はっきりとした例外は神奈川県(谷は9月21日泊・88.6%)と静岡県(同9月20日泊・94.0%)である。この2県では、中日の在庫が一度ほぼ埋まった後、宿泊日の4〜5日前から残室が戻る動きが観測された。神奈川県のリゾートホテル(36施設/4,569室)では、9月21日泊の推定OCCがLT7の97.9%から前日には73.0%まで下がっている。静岡県全体(906施設/32,425室)でも、9月20日泊はLT6の99.7%から前日94.0%へと下がった。

時期としては、台風25号が関東甲信地方にかなり接近した9月21日と重なる。日本気象協会は9月16日時点で21日ごろから関東・東海で警報級の大雨・暴風となる可能性を示しており、21日には国内航空大手2社で国内線・国際線あわせて275便が欠航した(Aviation Wire)。在庫の戻りがキャンセルによるものか、施設側の在庫追加によるものかはOTAの公開データだけでは判別できないが、天候の見通しが直前の在庫に影響しうることを示す事例といえる。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(神奈川県リゾート36施設/4,569室、神奈川県全業態479施設/32,839室、静岡県全業態906施設/32,425室。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

最終夜9/23:全業態で2割前後の在庫が前日まで残った

5日間で最も在庫が残ったのは、全業態・全地域で共通して最終夜の9月23日泊だった。宿泊日前日の推定OCCは旅館81.4%、リゾートホテル83.3%、シティホテル79.5%、ビジネスホテル77.1%で、施設別集計でも残室率は20〜26%の範囲に収まる。翌日が平日の木曜日にあたるため、観光需要の帰着日となり、出張需要もまだ動き出しにくい日である。

掲載価格も最終夜は大きく下がっていた。宿泊日の3週間前(LT21)時点の掲載価格(全プラン平均・税込、14都道府県の平均を施設数で加重)は、全業態で9月20日泊が約4万9,500円、9月23日泊が約2万5,700円と、ほぼ半分の水準である。ビジネスホテルでは約3万6,100円から約1万3,700円へ、約6割低い水準まで下がっている。値下げ幅を大きく取っても最終夜の在庫が2割残ったことは、価格だけでは動かしにくい需要の「谷」であることを示している。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(掲載価格=2名1室利用時の1室あたり料金・税込・全プラン平均。LT21時点。成約価格ではない)

10月3連休まで約2週間強:日別の強弱に合わせて打てる3つの手

次の山は10月10日(土)〜12日(月・スポーツの日)の3連休である。9月22日時点の観測では、14都道府県・全業態の推定OCCは10月10日泊が86.9%(宿泊日の18日前)で、シルバーウィーク初日の9月19日泊の同じリードタイム(86.7%)とほぼ並ぶ。一方で中日の10月11日泊は78.5%(19日前)と、9月20日泊の同時点(90.8%)を12.3ポイント下回る。最終夜にあたる10月12日泊は68.0%(20日前)で、9月23日泊の同時点(64.5%)をやや上回っている。地域ごとの10月3連休の進み方は、長野の三連休、最終日の推定OCCは69.1%や静岡・伊豆熱海の10月三連休のブッキングカーブ分析も参考になる。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(主要14都道府県・全業態。10/10泊は8,186施設/514,821室。10月は9月22日観測時点、シルバーウィークは同じリードタイムの値。推定OCCはOTA在庫ベースの推定値)

業態別では、旅館の10月11日泊が80.4%と、9月20日泊の同時点(98.2%)との差が大きい。ビジネスホテルも77.0%(同89.1%)で、中日の伸びしろが残っている。シルバーウィークの結果と合わせると、残り約2週間強で打てる手は次の3つに整理できる。

10月3連休に向けた3つの打ち手

1. 連泊条件は「強い日」を軸にし、2週間前を目安に見直す。シルバーウィークでは、旅館の中日2泊が2週間前の時点で残室率1.9〜2.9%まで埋まっていた。強い日を含む連泊条件は、弱い日の在庫を一緒に動かす有効な手段である。ただし9月22日泊のように直前2週間で10ポイント以上積み上がる日もあるため、2週間前の時点で連泊条件付きの在庫が動いていなければ、1泊単位の販売に切り替えることで直前の1泊需要を取り込める。10月3連休では、強含みの10月10日泊を軸に、11日泊との組み合わせで設計するのが一案である。

2. 1泊単価は日別に「階段」を付ける。シルバーウィークの掲載価格は中日が最も高く、最終夜は中日のおよそ半分だった。それでも最終夜は2割の在庫が残り、中日は2週間前に埋まっている。中日は早期に埋まった分だけ直前の単価を引き上げる余地があり、最終夜は単価を下げるよりも、中日と組み合わせた連泊割やレイトチェックアウトなど、付加価値で選ばれる理由をつくる方が収益機会につながりやすい。10月3連休の最終夜(12日泊)も同じ形になると考えられる。

3. 直前枠は「戻り」と「後追い需要」に分けて出す。神奈川県・静岡県では、中日に宿泊日の4〜5日前から在庫が戻る動きが見られた。天候による直前の変動を見込み、戻った在庫をすぐ再販できる体制(直前プランの用意、キャンセル規定の事前確認)を整えておくと、取りこぼしを抑えられる。また9月22日泊のように直前2週間で需要が後から付いてくる日は、在庫をすべて早期に出し切らず、一部を直前用に残しておくことで単価を維持しやすい。

まとめ

シルバーウィーク2026の5連休は、9月20日泊が最も早く埋まり、宿泊日前日の推定OCCは97.9%に達した。旅館とリゾートホテルは中日2泊を2週間前にほぼ埋め切り、ビジネスホテル・シティホテルは9月22日泊に在庫が残りやすかった。地域別の谷は多くの地域で9月22日泊に出たが、神奈川県・静岡県では台風接近と重なる中日に直前の在庫戻りが見られた。最終夜の9月23日泊は、掲載価格を中日の半分程度まで下げても全業態で2割前後の在庫が残った。

10月3連休は、9月22日時点で初日(10/10泊)はシルバーウィーク初日並みに進む一方、中日(10/11泊)にまだ伸びしろがある。日別の強弱に合わせた連泊条件、単価の階段、直前枠の出し方を組み合わせることが、残り約2週間強の収益機会を広げる鍵になるだろう。

⚠ 将来日程のデータに関する注意:10月3連休の推定OCCは、9月22日観測時点でOTAに掲載されている在庫にもとづく途中経過であり、宿泊日に近づくにつれて変動する。推定OCCはいずれもOTA在庫ベースの推定値であり、施設全体の実稼働率とは異なる。

よくある質問

Q. シルバーウィーク2026で最も早く在庫が埋まった宿泊日はいつですか?

A. 9月20日(日)泊です。主要14都道府県・全業態の推定OCCは宿泊日の45日前(LT45)の時点で75.9%と5日間で最も高く、前日(LT1)には97.9%に達しました。OTAに総客室の3割以上を出している施設では、73.4%が前日時点で残室0室でした。

Q. 最終夜の9月23日泊はなぜ在庫が残ったのですか?

A. 翌日が平日の木曜日にあたり、観光需要の帰着日で出張需要もまだ動きにくい日だったためと考えられます。宿泊日の3週間前(LT21)の掲載価格は全業態で約2万5,700円と、9月20日泊(約4万9,500円)のほぼ半分でしたが、前日時点の残室率は24.6%でした。

Q. 業態によって在庫が埋まるタイミングは違いましたか?

A. 違いました。旅館とリゾートホテルは中日の9月20日泊・21日泊を2週間前にほぼ埋め切り、直前2週間の上積みはほぼゼロでした。ビジネスホテルは9月22日泊で2週間前に25.5%の残室があり、前日までに10.0%まで消化しています。

Q. 台風はシルバーウィークの宿泊在庫に影響しましたか?

A. 神奈川県と静岡県では、台風25号が関東甲信に接近した9月21日前後に、宿泊日の4〜5日前から在庫が戻る動きが観測されました。神奈川県のリゾートホテルでは9月21日泊の推定OCCがLT7の97.9%から前日には73.0%まで下がっています。キャンセルによるものか在庫追加によるものかは、OTAの公開データだけでは判別できません。

Q. 10月の3連休に向けて、ホテルは何を見直せばよいですか?

A. 連泊条件は強い日(10月10日泊)を軸にして2週間前を目安に見直すこと、1泊単価に日別の「階段」を付けること、直前枠を在庫の戻りと後追い需要に分けて出すことの3点です。9月22日観測時点では中日の10月11日泊がシルバーウィークの同じリードタイムを12.3ポイント下回っており、伸びしろが残っています。

Q. 本記事の推定OCCとは何ですか?

A. OTA上で販売される在庫の消化状況から推定した稼働の指標で、エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合です。施設全体の実稼働率とは異なります。本稿では宿泊日の45日前から前日までの観測を使っています。

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参考資料・出典一覧

■ データソース

メトロエンジンリサーチが日次で観測しているOTA掲載在庫(残室数)と掲載価格。主要14都道府県の全業態(9/19泊 8,067施設/508,035室〜9/23泊 8,172施設/513,053室)について、宿泊日の45日前(LT45)から前日(LT1)までを集計した。

■ 試算前提

推定OCCはOTA掲載在庫の消化状況にもとづく推定値。施設別の残室率は、OTAに総客室の3割以上を出している施設に限り、宿泊日ごとに判定した。掲載価格は2名1室利用時の1室あたり料金(税込・全プラン平均)で、LT21時点の値を施設数で加重平均した。10月3連休は2026年9月22日観測時点の値を、シルバーウィークの同じリードタイムの値と比べている。

■ 限界・留意点

OTAに掲載されていない販路の在庫は観測に含まない。直前の在庫の戻りがキャンセルによるものか施設側の在庫追加によるものかは判別できない。掲載価格は成約価格ではない。10月3連休の値は途中経過であり、宿泊日までに変動する。

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