宿泊施設向けにAIスピーカーを開発・提供しているTradFit株式会社が、AIやIoT技術を活用しホテルの客室環境を最適な状態にする「客室スマートコントロール2」を発表した。
「客室スマートコントロール2」は、宿泊施設のデータベースからゲストの属性を取得し、最適な制御モデルを適用することでゲストの需要にあった室内温度や照明を整え、最適な客室環境を提供する。
TradFitが過去に特許を取得した当技術の前身「客室スマートコントロール」では、ゲストの年齢や性別、国籍、居住地などのパーソナルデータをもとに最適な客室環境を提供するというものだった。今回の「２」は高級ホテル用やビジネスホテル用、病院用、介護施設用など多種多様な制御モデルを用意することでより精度の高い出力を実現している。
「客室スマートコントロール2」では室内の空調や照明がAIによって自動的にゲストに合わせた形に調整されるため、低コストで快適な室内環境の提供が可能だ。ひとりひとりに合わせた最適な室内環境を整えることでゲストの満足度が向上し、サービスの売上および利益の拡大につながると期待されている。
TradFitではほかにも多数の特許を出願中だ。今後も強固な特許ポートフォリオを構築し、当社にしか提供できない独占領域を拡大していくという。
●TradFitとは
東京都千代田区丸の内一丁目のスタートアップ企業。宿泊施設を中心に、クラウド技術やAIを活用した音声データプラットフォームの構築と運営を行っている。新型コロナ禍では、非接触・リモート対応が可能なサービスの提供で宿泊施設の感染対策に貢献した。