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九州ふっこう応揎割155億円は10月の残宀の1.4〜3.3倍 — 宿の売䞊・皌働率ぞの倉換効率

投皿日 : 2026.09.21

犏岡県

䜐賀県

長厎県

熊本県

倧分県

宮厎県

鹿児島県

投資・開発

九州ふっこう応揎割155億円は10月の残宀の1.4〜3.3倍 — 宿の売䞊・皌働率ぞの倉換効率

九州ふっこう応揎割の原資155億円は、九州7県の10月の宿泊圚庫に察しおどれだけの厚みを持぀のか。割匕率ではなく「金額が䜕宀泊に倉わるか」ずいう倉換のレンズで数えるず、10月単月では原資ではなく圚庫のほうが先に尜きる構図が芋えおくる。メトロ゚ンゞンリサヌチが把握するOTA掲茉圚庫ベヌスで、九州7県の10月10月1日〜29日分に残っおいる客宀は92.1䞇ルヌムナむト。䞀方で155億円が賄いうる宀泊数は131.7䞇〜308.8䞇宀泊で、残宀の1.43〜3.35倍にあたる。本皿では県別の1人泊あたり補助額、原資ず圚庫の突き合わせ、そしお宿偎の売䞊・皌働率ぞの倉換たでを、すべお感床分析ずしお提瀺する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合むンノィンシブル投資法人の物件別公衚ADR・184物件月・2026幎4〜5月で誀差䞭倮倀は7.5%、゚リアADR系列では6.6%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。本皿は2025幎10月の確定履歎基準の倀のみを甚い、2026幎の将来月の掲茉スナップショット倀ずは混甚しおいたせん。
  • 掲茉䟡栌党プラン平均・皎蟌玠泊たりから食事付きたでを含む党プランの平均。2名1宀利甚時の1宀あたり料金。県単䜍の倀は斜蚭ごずの平均の䞭倮倀県内の暙準的な斜蚭の氎準。掚定成玄ADRずは別の指暙です。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なりたす。
  • ルヌムナむト宀泊客宀数×宿泊日数。1人泊1人が1泊するこず。本皿は1宀2名利甚を前提に、1宀泊2人泊ずしお換算しおいたす。
  • LTリヌドタむムチェックむン日たでの日数。LT45宿泊日の45日前。同䞀LT断面でのみ地域間・日付間の比范を行っおいたす。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ
Key Takeaways
  • — 1.43〜3.35倍原資155億円が賄う131.7䞇〜308.8䞇宀泊は、九州7県の10月1日〜29日の残宀92.1䞇ルヌムナむト2026幎9月14日芳枬時点・OTA掲茉圚庫ベヌスを䞊回る。
  • — 31〜71%残宀を応揎割で売り切っおも原資消費は47.6億〜110.8億円。4県は12月25日、長厎県は11月30日宿泊分たで察象で、11月以降の圚庫が受け皿になる。
  • — 1,705〜3,652円掚定成玄ADR基準の1人泊あたり補助額は県間で2.1倍の開き。䞊限1泊2䞇円は宿泊単䜓ではほずんど効かない。
  • — 27.0〜90.1億円・+10.7〜35.7pt転換率30〜100%での宿泊売䞊ず皌働率の抌し䞊げ幅。珟OCCが䜎い鹿児島県・宮厎県ほど䌞びしろが倧きい。
  • — 箄117䞇宀泊2016幎ふっこう割の実瞟1人泊あたり玄6,620円で155億円を換算した芏暡。原資100億円なら掲茉䟡栌基準で残宀を䞋回り、境界に入る。

155億円は10月の残宀の1.43〜3.35倍 — 結論から

2026幎8月28日、金子恭之囜土亀通盞は九州ふっこう応揎割を10月に開始するず発衚した。政府は同日、熊本地震の支揎パッケヌゞを2026幎床予算の予備費から支出するこずを閣議決定しおいる。パッケヌゞは生掻の再建・なりわいの再建・灜害埩旧の3本柱で構成され、芳光需芁喚起はその䞀郚にあたる。応揎割の原資は囜土亀通省の予備費155億円。補助率は熊本県・鹿児島県が6割、他5県が5割で、2026幎10月1日以降の宿泊分が察象ずなる。䞊限は1泊あたり2䞇円亀通付き2泊以䞊は3䞇円、2県以䞊をたわる旅行は3侇5000円である。宿泊察象期間は県ごずに蚭定され、九州芳光機構の特蚭ペヌゞでは熊本県・䜐賀県・倧分県・宮厎県が2026幎10月1日〜12月25日宿泊分、長厎県が10月1日〜11月30日宿泊分、犏岡県・鹿児島県は調敎䞭ずなっおいる2026幎9月15日確認。予算䞊限に達した堎合は早期終了ずなる。県別の事業費も2026幎9月7日時点で刀明しおおり、総事業費151億2598䞇円のうち熊本県68億6553䞇円、鹿児島県31億9612䞇円、犏岡県玄19億6千䞇円、倧分県10億7621䞇円、長厎県10億149䞇円、宮厎県7億9199䞇円、䜐賀県2億3369䞇円が配分されおいる。被灜床に応じた重点配分であり、䟛絊量ずは察応しない。県ごずの予算消化芋蟌みは公衚されおいない。本皿の県別按分は䟛絊量に比䟋させた比范甚シナリオであり、この公衚配分ずは前提が異なる点をあらかじめ明瀺しおおく。

たず結論を先に眮く。155億円ずいう金額を「䜕宀泊を賄えるか」に倉換し、九州7県の10月に実際に残っおいる圚庫ず突き合わせるず、次の3぀の数字に集玄される。

残宀圚庫
92.1侇
ルヌムナむト10/1–29・9/14時点
原資が賄う宀泊
131.7–308.8侇
宀泊2基準のレンゞ
原資残宀 倍率
1.43–3.35倍
10月単月では圚庫が制玄
圚庫を売り切っおも
原資の31–71%
155億円のうち消費される割合
宿泊売䞊の倉換幅
27.0–90.1億円
転換率30–100%

※原資額155億円は公衚倀。察象期間は熊本・䜐賀・倧分・宮厎が10月1日〜12月25日、長厎が11月30日宿泊分たで、犏岡・鹿児島は調敎䞭2026幎9月15日時点、予算䞊限到達で早期終了。県別事業費は総額151億2598䞇円熊本県68億6553䞇円ほかが刀明しおいるが、本皿の按分は䟛絊量に比䟋させたシナリオ倀である。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

分母を぀くる — 九州7県で芳枬できおいる圚庫は2,167斜蚭・88,874宀

金額を宀泊に倉換する前に、受け皿である圚庫の母集団を明瀺しおおく。メトロ゚ンゞンリサヌチが圚庫の掚移たで継続芳枬できおいる九州7県の斜蚭は2,167斜蚭・88,874宀で、10月31日間の掲茉ルヌムナむトは2,755,094にあたる。これは県内の総客宀の党数ではなく、䞻芁予玄サむトに掲茉され圚庫の増枛が远える範囲である。参考たでに、䟡栌の芳枬だけができおいる斜蚭は7県で3,650斜蚭あり、圚庫芳枬ができる斜蚭はそのうちの玄6割にずどたる。以降の比率はすべおこの芳枬母集団を分母ずしたものであり、党数調査ではない。発衚盎埌時点の県別の圚庫䜙力に぀いおは、九州応揎割、6割匕の熊本・鹿児島に10月残宀の34.9%が集䞭も参考になる。

県圚庫芳枬斜蚭総客宀10月掲茉RN残宀RN
(10/1–29)
OCC掚定芳枬斜蚭数の幅
犏岡県43129,530915,430261,91769.4%429–431
熊本県36713,981433,411124,29369.6%366–374
鹿児島県37111,980371,380202,02641.9%370–373
長厎県25211,409353,67995,66571.1%252–256
倧分県45610,892337,652111,88264.5%452–459
宮厎県1566,771209,90182,47057.4%152–156
䜐賀県1344,311133,64142,97165.6%132–135
7県蚈2,16788,8742,755,094921,22464.3%—

※メトロ゚ンゞンリサヌチが把握するOTA掲茉圚庫ベヌス。県内総客宀の党数ではない。残宀は2026幎9月14日芳枬時点、チェックむン日10月1日〜29日の合蚈。10月30日・31日は芳枬時点でリヌドタむム45日を超えるため集蚈から陀倖しおいる。芳枬斜蚭数はチェックむン日が近づくに぀れお倉動するため、日別の最小〜最倧を䜵蚘した。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

LT45からLT28の17日間、圚庫は非察象県より速く動いたのか

制床の発衚それ自䜓が圚庫を動かしたかどうかは、同䞀LT断面で確かめられる。10月1日〜12日を察象に、宿泊日の45日前LT45から28日前LT28たでの17日分の断面をそろえ芳枬日は宿泊日ごずに2026幎8月17日〜9月14日に分垃し、8月28日の発衚前の期間を䞀郚含む、九州7県ず、応揎割の察象倖である6県東京・倧阪・愛知・京郜・沖瞄・石川の圚庫消化を䞊べた。

結果は明快だった。九州7県のOCC掚定はLT45の54.7%からLT28の62.7%ぞ+8.0pt、非察象6県は62.4%から70.4%ぞ+8.0pt。消化ペヌスはほが䞀臎しおいる。この断面の芳枬期間は発衚の前埌にたたがり、発衚埌も倚くの県で割匕商品の販売がただ始たっおいない段階であり、原資はただ圚庫に觊れおいないず読むのが玠盎である。倉換が始たるのはこれからだ。

ただし九州の内偎では差が぀いおいる。同じ断面で県別に芋るず、補助率6割の熊本県が+11.9ptで最も速く、同じく6割の鹿児島県が+8.7ptで続く。補助率5割の5県は+4.0〜+9.3ptの範囲に収たる。高い補助率が蚭定された2県が7県のなかで先行しおいるずいう事実関係は抌さえおおいおよい。もっずも、この期間は販売開始前であり、季節需芁・むベント・地震埌の回埩過皋など耇数の芁因が重なるため、この差を制床の効果ずしお切り出すこずはできない。

※同䞀LT断面での比范。チェックむン日は10月1日〜12日に固定。芳枬斜蚭数はチェックむン日に近づくず倉動する。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

区分LT45のOCCLT28のOCC17日間の倉化
犏岡県補助5割59.63%68.89%+9.3pt
熊本県補助6割55.06%66.95%+11.9pt
鹿児島県補助6割31.52%40.18%+8.7pt
長厎県補助5割63.36%67.4%+4.0pt
倧分県補助5割57.87%63.91%+6.0pt
宮厎県補助5割51.12%56.61%+5.5pt
䜐賀県補助5割58.94%63.58%+4.6pt
九州7県蚈54.7%62.7%+8.0pt
非察象6県蚈参考62.4%70.4%+8.0pt

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

1人泊あたりの補助額 — 掚定成玄ADR基準で1,705〜3,652円、県間で2.1倍の開き

原資を宀泊に倉換する際の「単䟡」にあたるのが、1人1泊あたりの補助額である。これは県の䟡栌氎準ず補助率の積で決たる。2025幎10月の実勢を物差しに、2぀の基準で蚈算した。

■ 詊算前提1人泊あたり補助額

  • 䟡栌は2025幎10月の確定履歎基準の倀を䜿甚。2026幎10月の将来月スナップショットずは混甚しおいない。
  • 1宀2名利甚を前提ずし、1人あたり䟡栌1宀あたり䟡栌÷2ずしお算出。
  • 補助率は熊本県・鹿児島県60%、他5県50%公衚倀。
  • 掚定成玄ADR基準実際に成玄した氎準に近い䞋限偎の芋積もり。掲茉䟡栌基準党プラン平均の県䞭倮倀・皎蟌食事付きなど䞊䜍プランを含む䞊限偎の芋積もり。実際の補助単䟡はこの2぀の間に入るず考えられる。
  • 掚定成玄ADRは皎抜盞圓のため、皎蟌の旅行代金に補助率を乗じる実際の制床運甚より控えめな倀になる。
県補助率掚定成玄ADR
2025幎10月
掲茉䟡栌
県䞭倮倀
1人泊補助
掚定ADR基準
1人泊補助
掲茉䟡栌基準
犏岡県50%Â¥11,229Â¥24,775Â¥2,807Â¥6,194
熊本県60%¥10,428¥24,543¥3,128¥7,363
鹿児島県60%¥6,530¥16,649¥1,959¥4,995
長厎県50%Â¥7,712Â¥19,770Â¥1,928Â¥4,942
倧分県50%Â¥14,610Â¥32,525Â¥3,652Â¥8,131
宮厎県50%Â¥6,819Â¥15,389Â¥1,705Â¥3,847
䜐賀県50%Â¥11,978Â¥27,135Â¥2,994Â¥6,784

※掚定成玄ADRのサンプル数2025幎10月犏岡466䜐賀147長厎254熊本374倧分446宮厎161鹿児島317斜蚭。掲茉䟡栌の察象斜蚭数犏岡735䜐賀200長厎459熊本606倧分710宮厎258鹿児島682。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

※1泊2䞇円の䞊限は公衚倀。掚定成玄ADRは2025幎10月の確定履歎基準。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

ここで泚目したいのは䞊限2䞇円がほずんど効かないずいう点である。1人1泊あたり2䞇円の補助に到達するには、補助率6割の県で1人あたり旅行代金33,334円、5割の県で40,000円が必芁になる。九州7県の宿泊単䟡は掚定成玄ADRで1宀6,500〜14,600円、1人あたりでは3,300〜7,300円皋床であり、宿泊単䜓では䞊限にかかる䟡栌垯はごく䞀郚に限られる。䞊限が実際に効いおくるのは、亀通付きツアヌや高䟡栌垯のリゟヌト・旅通を組み合わせた商品である。぀たり宿泊玠材の偎から芋るず、補助率がそのたた効く䟡栌垯に倧半の圚庫が収たっおいるずいうこずになる。

県別の開きも倧きい。1人泊あたりの補助額は宮厎県の1,705円から倧分県の3,652円たで、掚定成玄ADR基準で2.1倍。掲茉䟡栌基準では宮厎県3,847円に察し倧分県8,131円で、やはり2.1倍の差がある。同じ1億円の原資でも、倧分県では玄2.7䞇人泊しか賄えないのに察し、宮厎県では玄5.9䞇人泊を賄える蚈算になる。䟡栌氎準の䜎い県ほど、同額の原資でより倚くの人泊に届くずいう構造である。

原資155億円は䜕宀泊に倉わるか — 䟛絊按分でのシナリオ

次に155億円を7県に配分し、県ごずの補助単䟡で割っお宀泊数に倉換する。県別の事業費は総額151億2598䞇円熊本県68億6553䞇円、鹿児島県31億9612䞇円、犏岡県玄19億6千䞇円、倧分県10億7621䞇円、長厎県10億149䞇円、宮厎県7億9199䞇円、䜐賀県2億3369䞇円が刀明しおいるが、これは被灜床に応じた重点配分であり䟛絊量ずは察応しない。そこで本皿では、䟛絊偎から芋た到達点を枬る比范基準ずしお、10月の掲茉ルヌムナむト䟛絊量に比䟋しお按分したシナリオを眮く。配分の眮き方そのものを耇数のシナリオで比べた詊算は、九州応揎割155億円、熊本は10月の15.7日分・鹿児島は28.8日分 — 県別配分3シナリオ詊算で詳しく分析しおいる。

■ 詊算前提原資→宀泊の倉換

  • 県別配分は公衚されおいない。本皿では10月の掲茉ルヌムナむト総客宀×31日に比䟋配分したシナリオ倀を甚いる。
  • 人泊数配分額÷1人泊あたり補助額。宀泊数人泊数÷21宀2名利甚前提。
  • 事務費・広報費・旅行䌚瀟ぞの販売手数料等は控陀しおいない。実際に宿泊割匕に回る原資はこれより少なくなる。
  • 亀通付きツアヌの補助䞊限3䞇円・3.5䞇円は宿泊単䜓より1件あたりの原資消費が倧きいため、その比率が高いほど宀泊数は䞋振れする。
  • 原資額155億円は公衚倀だが、䞊蚘の按分・単䟡・宀泊数はすべお本皿のシナリオ倀である。
県配分
䟛絊按分
人泊
掚定ADR基準
宀泊
掚定ADR基準
宀泊
掲茉䟡栌基準
残宀RN
(10/1–29)
原資残宀
犏岡県51.5億円1,834,591917,296415,754261,9171.59〜3.50倍
熊本県24.4億円779,422389,711165,583124,2931.33〜3.14倍
鹿児島県20.9億円1,066,545533,273209,158202,0261.04〜2.64倍
長厎県19.9億円1,032,042516,021201,29395,6652.10〜5.39倍
倧分県19.0億円520,085260,043116,809111,8821.04〜2.32倍
宮厎県11.8億円692,706346,353153,47282,4701.86〜4.20倍
䜐賀県7.5億円251,079125,54055,41642,9711.29〜2.92倍
7県蚈155.0億円6,176,4723,088,2361,317,485921,2241.43〜3.35倍

※すべおシナリオ倀。県別配分は䟛絊量比䟋の想定であり、公衚事業費総額151億2598䞇円・熊本県68億6553䞇円ほかずは異なる。残宀はメトロ゚ンゞンリサヌチが把握するOTA掲茉圚庫ベヌス2026幎9月14日芳枬時点。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

※原資が賄う宀泊数はシナリオ倀。残宀はOTA掲茉圚庫ベヌス。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

圚庫制玄か、原資制玄か — 10月単月では圚庫が先に尜きる

ここが本皿の栞心である。䟛絊量に比䟋させた按分では、7県すべおで155億円の配分額が賄える宀泊数が10月に残っおいる圚庫を䞊回る。もっずも保守的な掲茉䟡栌基準でも、鹿児島県・倧分県の1.04倍から長厎県の2.10倍たでずなる。ただし公衚された県別事業費熊本県68億6553䞇円、鹿児島県31億9612䞇円、犏岡県玄19億6千䞇円ほかで眮き換えるず、掲茉䟡栌基準の䞋限では犏岡県0.60倍・倧分県0.59倍・䜐賀県0.40倍ず圚庫に届かない県が生じ、逆に熊本県は3.75倍たで跳ね䞊がる。県単䜍の刀定は配分前提に匷く䟝存する䞀方、7県蚈では公衚配分ベヌスでも1.34〜3.19倍ずなり、党䜓の結論は倉わらない。䟛絊按分ベヌスの7県蚈は1.43〜3.35倍。぀たり10月単月で芋るかぎり、制玄になっおいるのは原資ではなく圚庫の偎だずいうこずになる。

ただしこの結論は芳枬母集団に䟝存する。前述のずおり圚庫を芳枬できおいるのは7県の䞀郚であり、実際の残宀はこれより倚い。母集団を広げたずきに結論がどこで反転するかを確かめたのが次の衚である。

母集団の想定残宀RN原資残宀刀定
芳枬ベヌスそのたた921,2241.43〜3.35倍圚庫制玄
芳枬の1.3倍1,197,5911.10〜2.58倍圚庫制玄
芳枬の1.7倍1,566,0810.84〜1.97倍境界䞋限では原資制玄
芳枬の2.0倍1,842,4480.72〜1.68倍境界䞋限では原資制玄

※母集団倍率は感床分析のためのシナリオ倀。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

原資額そのものを動かした堎合の感床も瀺しおおく。県別配分は䟛絊按分のたた、原資を100億〜300億円に眮き換えるず次のずおりである。原資100億円では掲茉䟡栌基準の宀泊が残宀を䞋回り0.92倍、䞋限偎の芋積もりで原資制玄に転じる。155億円はこの境界をやや䞊回る䜍眮にある。

原資額シナリオ宀泊
掲茉䟡栌基準
宀泊
掚定ADR基準
原資残宀刀定
100億円849,9901,992,4100.92〜2.16倍境界䞋限では原資制玄
155億円公衚倀1,317,4853,088,2361.43〜3.35倍圚庫制玄
200億円1,699,9813,984,8211.85〜4.33倍圚庫制玄
300億円2,549,9715,977,2312.77〜6.49倍圚庫制玄

※155億円以倖の原資額は感床分析のためのシナリオ倀。残宀は芳枬ベヌス92.1䞇ルヌムナむト2026幎9月14日芳枬時点、10月1日〜29日。県別配分は10月の掲茉ルヌムナむト比䟋。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

芳枬母集団の1.7倍たで圚庫を広げおはじめお、保守的な偎の芋積もりが原資制玄に転じる。圚庫芳枬ができおいる斜蚭が䟡栌芳枬ベヌスの玄6割であるこずを螏たえるず、10月単月では圚庫制玄ず原資制玄の境界付近にあるずいうのが劥圓な読み方だろう。いずれにせよ「155億円が10月の九州の空宀をすべお埋めるには足りない」ずいう芏暡感ではなく、「10月の空宀を党郚売り切っおも原資は残る可胜性が高い」ずいう芏暡感である。

これを原資の消費偎から芋るず、より盎感的になる。10月の残宀92.1䞇ルヌムナむトをすべお応揎割で売り切ったずしおも、消費される原資は掚定成玄ADR基準で47.6億円、掲茉䟡栌基準で110.8億円。155億円に察しお31〜71%にずどたる。10月分だけでは原資を䜿い切れないため、察象期間をどこたで延ばすかが原資の消化を決める蚭蚈倉数になる。察象期間は熊本・䜐賀・倧分・宮厎が12月25日宿泊分、長厎県が11月30日宿泊分たでずされおおり犏岡・鹿児島は調敎䞭、予算䞊限に達した堎合は早期終了、10月単月で消費されるのは原資の31〜71%、残る3〜7割が11月以降に回る蚈算になる。

※原資消費額はシナリオ倀。事務費・広報費・販売手数料は控陀しおいない。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

宿偎の売䞊ず皌働率に翻蚳する — 転換率30%で27億円・+10.7pt

ここたでは原資ず圚庫の突き合わせだった。最埌に、それが宿の損益にどう珟れるかに倉換する。圚庫のほうが制玄になる以䞊、実珟する宀泊数の䞊限は残宀92.1䞇ルヌムナむトである。そのうち䜕割が実際に応揎割経由で売れるかを転換率ずしお眮き、宿泊売䞊ず皌働率の抌し䞊げ幅に翻蚳した。

■ 詊算前提宿偎むンパクト

  • 実珟宀泊数残宀ルヌムナむト×転換率。䞊限は圚庫偎で頭打ちずする。
  • 宿泊売䞊実珟宀泊数×県別の掚定成玄ADR2025幎10月・確定履歎基準。補助分は旅行者ではなく行政が負担するため、宿偎の受取額は割匕前の䟡栌氎準で蚈算しおいる。
  • 皌働率抌し䞊げ幅実珟宀泊数÷掲茉ルヌムナむト10月1日〜29日。珟圚の掚定OCCぞの䞊乗せ分ずしお衚瀺。
  • 転換率は本皿が眮いたシナリオ倀で、公衚資料に基づくものではない。応揎割がなくおも売れたはずの需芁既存需芁の眮き換えを含むため、玔粋な需芁創出効果はこれより小さくなる。
  • クヌポン・亀通付きツアヌの取り分、旅行䌚瀟経由の販売手数料は考慮しおいない。
県珟OCC
(9/14時点)
転換30%
売䞊皌働pt
転換50%
売䞊皌働pt
転換100%
売䞊皌働pt
犏岡県69.4%8.8億円+9.2pt14.7億円+15.3pt29.4億円+30.6pt
熊本県69.6%3.9億円+9.1pt6.5億円+15.2pt13.0億円+30.4pt
鹿児島県41.9%4.0億円+17.4pt6.6億円+29.0pt13.2億円+58.1pt
長厎県71.1%2.2億円+8.7pt3.7億円+14.4pt7.4億円+28.9pt
倧分県64.5%4.9億円+10.6pt8.2億円+17.7pt16.3億円+35.5pt
宮厎県57.4%1.7億円+12.8pt2.8億円+21.3pt5.6億円+42.6pt
䜐賀県65.6%1.5億円+10.3pt2.6億円+17.2pt5.1億円+34.4pt
7県蚈64.3%27.0億円+10.7pt45.0億円+17.9pt90.1億円+35.7pt

※すべおシナリオ倀。転換率は公衚資料に基づくものではない。皌働率はOTA掲茉圚庫ベヌスの掚定倀。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

※転換率別の皌働率抌し䞊げ幅。シナリオ倀。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

転換率30%なら7県合蚈で宿泊売䞊27.0億円、皌働率は+10.7pt。50%なら45.0億円・+17.9pt。残宀をすべお売り切る100%なら90.1億円・+35.7ptずなる。泚目したいのは、この抌し䞊げ幅が県によっお倧きく違うこずだ。転換率50%のケヌスで、珟OCC41.9%2026幎9月14日芳枬時点ず最も䜙裕のある鹿児島県は+29.0pt、宮厎県は+21.3ptず倧きく䌞びる䞀方、長厎県は+14.4pt、熊本県は+15.2ptにずどたる。すでに埋たり぀぀ある県ほど、原資の恩恵を受け取れる䜙地が小さいずいう関係である。原資が䟛絊量に比䟋配分されるず仮定するかぎり、この䞍均衡は構造的に残る。

投資・融資の芳点では、この皌働率の䞊振れが䞀時的なものである点に留意したい。応揎割は圚庫の消化を前倒しする性栌が匷く、期間終了埌の反動をどう織り蟌むかが評䟡の分かれ目になる。10月の皌働が抌し䞊がった分、11月以降の単䟡蚭定に䞋抌し圧力がかかる可胜性もある。宿偎にずっおは、応揎割期間䞭に単䟡を䞋げずに圚庫を回せるかどうかが、期間埌の氎準を守る鍵になる。

2016幎の物差しで怜算する — 1人泊あたり6,620円ずいう実瞟倀

芏暡感を確かめるには、2016幎の九州ふっこう割が有効な物差しになる。同制床は熊本地震を受けお玄180億円が措眮され、2016幎7月から12月たでの6ヶ月間、九州7県で実斜された。補助率は第1期7〜9月が熊本県・倧分県で最倧7割・他5県で5割、第2期10〜12月が熊本県・倧分県で5割・他5県で4割ず、期を远っお䞋げる蚭蚈だった。目暙ずしお150䞇人泊が眮かれ、7〜12月の利甚実瞟は271.9䞇人に達したず報じられおいる。制床終了埌の2017幎に需芁がどう掚移したかは、九州ふっこう割の効果、終了埌の2017幎は+8.7%が背景を掘り䞋げおいる。

項目2016幎 九州ふっこう割2026幎 九州ふっこう応揎割
原資玄180億円補正予算・予備費155億円囜土亀通省予備費
察象九州7県九州7県
期間2016幎7月〜12月6ヶ月2026幎10月1日〜12月25日宿泊分熊本・䜐賀・倧分・宮厎。長厎は11月30日たで、犏岡・鹿児島は調敎䞭。予算䞊限到達で早期終了
補助率第1期 熊本・倧分 最倧7割他5県5割
第2期 熊本・倧分 5割他5県4割
熊本・鹿児島 6割他5県 5割
侊限—1泊2䞇円亀通付き2泊以䞊3䞇円2県以䞊呚遊3.5䞇円
目暙・実瞟目暙150䞇人泊実瞟271.9䞇人利甚公衚資料では確認できない
1人泊あたり原資逆算玄6,620円180億円÷271.9䞇人1,705〜8,131円本皿の2基準・県別掚蚈レンゞ

出兞芳光庁・報道資料、およびメトロ゚ンゞンリサヌチよりホテルバンク線集郚䜜成

2016幎の実瞟から逆算するず、1人泊あたりの原資消費は玄6,620円になる。これを今回の155億円に圓おはめるず玄234䞇人泊、宀泊に盎すず玄117䞇宀泊。本皿が掲茉䟡栌基準で算出した131.7䞇宀泊ず、11%の差に収たる。掚定成玄ADR基準の308.8䞇宀泊は2016幎実瞟の物差しから倖れるため、実務的には掲茉䟡栌基準の䞋限偎、すなわち117䞇〜132䞇宀泊皋床を䞭心に据えるのが劥圓だろう。この氎準でも、九州7県の10月の残宀92.1䞇ルヌムナむトを䞊回る。結論は倉わらない。

2016幎ずの違いは2点ある。原資は180億円から155億円ぞ86%の芏暡に瞮小し、補助率も圓初期で芋るず匕き䞋げられおいる。2016幎の第1期は熊本・倧分が最倧7割だったのに察し、今回は熊本・鹿児島が6割。察象期間に぀いおも、2016幎が6ヶ月だったのに察し、今回は公衚枈みの県で10月1日から11月30日〜12月25日宿泊分たでの2〜3ヶ月匱にずどたる。期間が短ければ原資が䜙り、長ければ圚庫の偎が受け止めきる。原資ず圚庫のどちらが制玄になるかは、最終的に期間の蚭蚈で決たるずいう構造である。

たずめ — 金額を圚庫で割るず蚭蚈論が芋える

本皿の芁点を3぀に敎理する。

論点数字読み方
原資ず圚庫の比155億円 ÷ 残宀92.1侇RN  1.43〜3.35倍10月単月では原資ではなく圚庫が制玄。母集団を1.7倍に広げおはじめお境界に到達する
原資の消化残宀を売り切っおも消費は31〜71%10月分だけでは原資を䜿い切れない。察象期間の長さが原資消化を決める
宿偎ぞの倉換転換率30〜100%で売䞊27.0〜90.1億円皌働+10.7〜35.7pt珟OCCが䜎い県ほど抌し䞊げ幅が倧きい。鹿児島・宮厎に䌞びしろが集䞭する

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

割匕率の倧小は制床の顔ずしお分かりやすいが、事業者ず行政の双方にずっお効いおくるのは「原資が圚庫に察しおどれだけの厚みを持぀か」ずいう比率のほうである。九州7県の10月に関しおいえば、原資の厚みは圚庫を䞊回っおいる。であれば、宿偎にずっおの論点は「応揎割の枠を取りにいけるか」ではなく「限られた圚庫をどの単䟡で、どの期間に配分するか」に移る。行政偎にずっおは、10月単月で原資が䜙る可胜性が高い以䞊、期間蚭蚈ず県別配分の調敎が原資の到達点を巊右する。

本皿で䜿った9月14日時点の圚庫は、これから販売が本栌化するに぀れお動いおいく。同䞀LT断面での比范を続ければ、原資が実際にどれだけの圚庫を動かしたかは事埌に怜蚌できる。LT45からLT28の17日間で九州ず非察象県の消化ペヌスが䞀臎しおいたずいう本皿の芳枬は、その怜蚌の出発点になる数字である。

⚠ 将来日皋のデヌタに関する泚意本蚘事が扱う2026幎10月の圚庫・皌働率は2026幎9月14日芳枬時点のものであり、チェックむン日に近づくに぀れお倉動する。応揎割の販売開始埌は消化ペヌスが倉わる可胜性がある。たた䟡栌に぀いおは2025幎10月の確定履歎基準の倀のみを甚いおおり、2026幎10月の将来月の掲茉スナップショットずは混甚しおいない。リヌドタむム45日を超える芳枬は掲茉枠が積たれる前の状態を含むため、本皿の集蚈から陀倖しおいる。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

メトロ゚ンゞンリサヌチが継続芳枬するOTA掲茉圚庫九州7県2,167斜蚭・88,874宀、2026幎9月14日芳枬時点、チェックむン日10月1日〜29日、リヌドタむム45日以内、掚定成玄ADR2025幎10月・確定履歎基準、県別N=147〜466斜蚭、掲茉䟡栌2025幎10月・党プラン平均の県䞭倮倀、県別N=200〜735斜蚭。制床内容は芳光庁・九州芳光機構・各県の公衚資料および報道による。

■ 詊算前提

原資155億円の県別配分は10月の掲茉ルヌムナむトに比䟋させたシナリオ倀。1宀2名利甚、補助率は熊本県・鹿児島県60%他5県50%。事務費・販売手数料・亀通付き商品の䞊限差は控陀しおいない。原資額100億〜300億円、芳枬母集団1.0〜2.0倍、転換率30〜100%の感床で幅を瀺した。

■ 限界・留意点

圚庫・皌働率はOTA掲茉圚庫ベヌスの掚定であり、県内総客宀の党数ではない。芳枬斜蚭数はチェックむン日に近づくず倉動し、将来日皋の倀は応揎割の販売開始埌に倉わりうる。転換率には既存需芁の眮き換えを含み、玔粋な需芁創出効果を瀺すものではない。

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 九州7県のOTA掲茉圚庫掚移2,167斜蚭・88,874宀、掚定成玄ADR2025幎10月・察象斜蚭数は本文衚に蚘茉、掲茉䟡栌党プラン平均の県䞭倮倀

■ 制床・公的資料

■ 報道

関連蚘事