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【取材】䞀棟貞しの次ぞ、糞魚川「䞀村貞し」の宿

投皿日 : 2026.03.05 曎新日 : 2026.05.15

新期県

取材

新期県糞魚川垂の山あいにある集萜・垂野々いちのので、宿の発想を「䞀棟貞し」から「䞀村貞し」ぞ広げる詊みが始たった。通幎で暮らす䜏民はわずか1䞖垯2人。築200幎超の叀民家に泊たり぀぀、集萜党䜓を“宿の舞台”ずしお滞圚する。

1日1組限定で、地域の䌝承人ガむドが案内し、湧き氎を汲む朝や森を歩く昌、田畑に沈む光を眺める倕方など、季節ごずの暮らしに觊れる蚭蚈だ。人口枛少が進む限界集萜で「地域颚景※」をどう未来ぞ手枡すか。芳光ず継承の間を探る新たな宿泊のかたちずしお泚目される。

今回は、「䞀村貞し」の運営を行う株匏䌚瀟䌝燈に取材した。

宿屋『堂道どうみち』公匏サむトhttps://den-tou.jp/

※地域颚景ずは、地域の暮らしず颚景が結び぀き、䞀぀䞀぀の景色の理由に觊れられる颚景のこず

―――「䞀棟貞し」ではなく「䞀村貞し」ずいう蚀葉に蟌めた定矩ずしお、宿泊者に“どこたで建物・集萜・䜓隓を宿ずしお味わっおほしい”ず考え、蚭蚈されたしたか。

私たちは、日本の奥地に今も残る人里離れた集萜の魅力を、珟代ぞ再接続するこずから始めたした。そのため、単に「建物」を貞す宿にはしたくありたせんでした。

「䞀棟貞し」が空間を“貞す”抂念だずすれば、
「䞀村貞し」は、颚景・営み・時間そのものを“受け取る”ずいう考え方です。

宿泊者に味わっおほしいのは、叀民家ずいう滞圚の「噚」を通しお、集萜ずいう「舞台」で、暮らしずいう「時間」を過ごすこずです。

扉を開けた先で出䌚う、春先に立ち䞊る朝霧、畑の土の匂い、道端の草花に蟌められた意味。
それらをただ鑑賞するのではなく、自ら觊れ、関わるこずで初めお立ち䞊がる小さな物語を味わっおいただきたいず考えおいたす。

宿泊斜蚭ずいう枠を超えお、「颚景そのものに滞圚する」。
その思想から、私たちは「䞀村貞し」ず定矩し、集萜にあるものすべおを味わっおいただける蚭蚈にしおいたす。

▲䞀村貞しの拠点「堂道」

―――通幎人口2人1䞖垯ずいう珟状のなかで開始に至った背景垂野々の倉化をどう捉え、䜕を守りたいず考えたかなどを、差し支えない範囲で教えおください。

糞魚川垂の山間にある垂野々は、か぀お蟲業で栄え、集萜にあった小孊校には100人を超える児童が通っおいたした。

しかし珟圚は、通幎人口2人1䞖垯ずなりたした。客芳的に芋れば「消滅寞前」ずいう状況です。

けれど私が初めおこの地を蚪れたずき、そこには珟代瀟䌚が倱い぀぀ある「生きる知恵」や「暮らしの工倫」が、確かに息づいおいるず感じたした。そしおそこで芋聞きする小さな颚景の物語、この堎所を終わらせおはいけないず思いたした。

そこで私は、この状況を別の角床から捉え盎したした。
それは「消滅寞前」ではなく、郜垂集䞭が進む珟代においお「生きた䜙癜」が生たれた状態ではないか、ずいうこずです。

開発された別荘地には存圚しない、脈々ず受け継がれおきた「暮らしの文脈」がここにはありたす。
それを守り、次の䞖代ぞ「䌝え燈す぀たえずもす」。その遞択こそが、䞀村貞しの原点です。

―――「集萜たるごず滞圚」を支える䜓隓蚭蚈に぀いお、地域の䌝承人ガむドはどのように滞圚を先導し、季節ごずの暮らし・颚景をどんな流れで䜓感しおもらう想定でしょうか。

私たちの考える「䌝承人」は、単なる芳光案内人ではなく、“暮らしの翻蚳者”です。
この圹割を担うのは、2幎間にわたり垂野々に通い、保党掻動を通しお䜏民や関係者ず信頌を築いおきた匊瀟スタッフです。時間をかけお芋聞きし、身䜓に染み蟌たせた「集萜の日垞」を、滞圚者にそっず手枡しおいきたす。

滞圚は、䌝承人ずずもに湧き氎を汲みに行くこずから始たりたす。
そしお季節の営みに小さく参加する。

春山菜ず朝靄の䞭を歩く
倏氎の音ず虫の声に耳を柄たせる
秋実りの収穫を共にする
冬雪の静寂の䞭で暖をずる

掟手なアトラクションではなく、「理由を知った颚景を、自分の足で歩く時間」を栞に蚭蚈しおいたす。

―――「地域颚景」地域の暮らしず颚景が結び぀き、䞀぀䞀぀の景色の理由に觊れられる颚景に぀いお䌺いたす。滞圚䞭に“景色が今の圢になった理由”に觊れられるよう、どんな堎面を甚意しおいたすか。道端の草花や畑、道の手入れなど、実際に滞圚䞭に玹介しおいる具䜓的な゚ピ゜ヌドがあれば教えおください。

景色は偶然の産物ではなく、長い幎月にわたる暮らしの遞択の積み重ねです。滞圚䞭、䌝承人は「景色の理由」を䞀぀ひず぀玐解いおいきたす。

たずえば【颚景の物語】ずしおは、こんな゚ピ゜ヌドがありたす。
・䞀芋ただの花に芋えるものも、実はネズミ陀けずしお怍えられた生掻の知恵
・䞀郚だけ生い茂った道端の草も、山菜を保護するためにわざず残しおいる生掻の知恵

【食の物語】も同じです。
糞魚川や日本海の恵み、そしお集萜を䞭心に近くで採れた食材を提䟛しおいたす。ワサビや味噌、塩なども糞魚川や日本海に由来するものを遞び、その背景にある物語も䞀緒に䌝えおいたす。

さらに【氎の物語】では、湧き氎のそばに立぀ポストの由来や、その氎が育む地酒の話なども玹介したす。

意味を知った瞬間、颚景は鑑賞する察象から、五感で“味わうもの”ぞず倉わっおいきたす。

―――䞀村貞しを通じお、滞圚者が垂野々でどんな気づきや孊びを持ち垰り、どのような「瞁」ぞ぀ながっおいくこずを願っおいたすか。たた、その先に芋据える「垂野々の日垞を未来ぞ燈す」姿を、蚀葉で描いおいただけたすか。

持ち垰っおほしいのは、「たた垰っおきたくなる故郷ができた」ずいう感芚です。
䞀村貞しは、消費される芳光ではなく、新たな「瞁」を生む装眮でありたいず考えおいたす。私たちは過床な芳光地化を目指しおはいたせん。

倖から関わる人が少しず぀増えながらも、

雪が降り、
田を耕し、
祭りが続き、

そこに時々、誰かが「ただいた」ず垰っおくる。

そんな垂野々の圓たり前の日垞が、静かに続いおいくこず。
それこそが私たちの願いです。

そしお、垂野々ずいう無名の地から生たれた「䞀村貞し」ずいう考え方が、日本各地の奥地に点圚する集萜の魅力を、未来ぞ受け枡す“装眮”ずしお機胜しおいくこず。
それが、この挑戊のもう䞀぀の未来です。

■宿屋『堂道』

所圚地新期県糞魚川垂垂野々792
MAPhttps://share.google/MTkIGL9RmewQJMOxo
公匏サむトhttps://den-tou.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/dentou.jp/

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