ホテルの新規供給を語るとき、私たちはほぼ無意識に「新築」を前提にしている。だが実際には、廃校、企業保養所、オフィスビル、雑居ビル、旅館の躯体が宿泊施設へと姿を変えている。では、その非新築ルートは全体の何割を占めるのか。本稿では国土交通省「建築着工統計調査」の宿泊業用建築物を工事種別(新築・増築・改築)に分解し、2020〜2024年の5年間で非新築が占める比率を数える。結論を先に置くと、着工統計で数えられる非新築は件数ベースで16.7%、うち改築はわずか0.40%にとどまる。そしてこの数字は、既存ストック活用の実態を過小に示す——なぜなら最も有力な非新築ルートである用途変更(コンバージョン)は、そもそも着工統計に現れないからである。
工事種別=建築着工統計調査における工事の区分。新築(新たに建物を建てる)、増築(既存建物に床を加える)、改築(従前と用途・規模・構造が著しく異ならない範囲で建て替える)の3区分で、本稿の「非新築」は増築と改築の合計を指す。
宿泊業用建築物=建築着工統計の用途分類「52宿泊業用」。ホテル・旅館の専用建築物が該当し、住宅併用や飲食サービス業との複合は別分類となる。
坪単価=工事費予定額÷(床面積÷3.305785)。建築工事費の予定額であり、土地取得費・設計監理料・什器備品費・開業費は含まない。
データ出典=国土交通省「建築着工統計調査」(年次・2024年が最新)、国土交通省 不動産情報ライブラリ(用途地域)、メトロエンジンリサーチ&コンサルティング(計画中ホテルデータ)。
- — 16.7% — 2020〜2024年の宿泊業用着工5,707件のうち非新築(増築+改築)は954件。その97.6%は増築で、改築は23件・0.40%にとどまる
- — 下限値 — 建築基準法第87条の用途変更は増築・改築を伴わない限り着工統計に計上されず、既存ストック活用の実勢はこの比率を上回る
- — 改築81.6万円/坪 — 5年通算で新築145.4万円の56%。増築は139.0万円と新築とほぼ同水準で、非新築であること自体はコスト優位を意味しない
- — 100室で14.53億円 vs 5.45億円 — 新築(2026年着工想定)に対し、用途変更ルート(坪80万円仮定)は38%。坪100万円の保守ケースでも6.81億円
- — 用途地域が起点 — 低層・中高層住居専用地域ではホテル用途不可。非新築比率は主要15都道府県で宮城34.6%〜東京5.0%と開く
定義を先に固める — 着工統計が数えているもの、数えていないもの
比率を語る前に、何を数えているかを確定させる必要がある。建築着工統計調査は建築基準法第15条に基づく建築工事届を集計したもので、工事種別は新築・増築・改築の3区分しかない。ここで決定的なのは、建物に手を加えず用途だけを変える「用途変更」は、そもそも着工の対象にならないという点である。
オフィスビルをホテルにする場合、建築基準法第87条により、変更後の用途が特殊建築物(ホテル・旅館は別表第1(い)欄に該当)で、かつ用途変更に係る部分の床面積が200平方メートルを超えるときは確認申請が必要になる。ただしそれは「用途変更の確認申請」であって、新築・増築・改築の工事届ではない。したがって内装と設備を全面的に入れ替えて100室のホテルに生まれ変わったビルであっても、増築や改築を伴わない限り、着工統計には1件も計上されない。
非新築は件数の16.7%、床面積では9.0% — 14年の推移
2020〜2024年の5年間で、宿泊業用建築物の着工は計5,707件。内訳は新築4,753件(83.3%)、増築931件(16.3%)、改築23件(0.40%)である。非新築は954件・16.7%となるが、その97.6%は増築が占め、改築は5年間でわずか23件しかない。
時系列で見ると、非新築比率は2011年の35.0%から段階的に低下し、インバウンド需要でホテル新築が急増した2018〜2020年には13〜14%台まで下がった。その後2021年に20.6%へ戻し、直近の2023年15.4%・2024年15.6%で落ち着いている。分母である新築件数が2016年以降に3倍近く増えたことが低下の主因であり、非新築の絶対件数(直近5年で年間164〜227件)はむしろ安定している。
床面積ベースでは非新築の存在感はさらに小さくなる。2024年の宿泊業用着工床面積は計1,756,286平方メートルで、うち増築156,019平方メートル・改築2,483平方メートル、非新築比率は9.0%にとどまる。1棟あたりの床面積が新築812平方メートルに対し増築183平方メートル・改築155平方メートルと、5分の1程度の規模だからである。非新築は「件数はそれなりにあるが、1件あたりは小さい」という性格を持つ。
当社の計画データとの照合 — 公表される建築計画も新築に強く偏る
着工統計の像が実態と合っているかを、別のデータで検証する。メトロエンジンリサーチが把握する範囲で、完成予定が2025年以降の計画中ホテルは70件。このうち工事種別が記載されていたのは47件で、新築46件(97.9%)、改築1件である。
| データ | 母数 | 新築 | 非新築 | 非新築比率 |
|---|---|---|---|---|
| 建築着工統計(宿泊業用・2020〜2024年計) | 5,707件 | 4,753件 | 954件 | 16.7% |
| 建築着工統計(宿泊業用・2024年) | 1,288件 | 1,087件 | 201件 | 15.6% |
| 建築着工統計(宿泊・飲食サービス業用・2024年) | 3,448件 | 3,036件 | 412件 | 11.9% |
| 当社 計画中ホテル(工事種別記載分) | 47件 | 46件 | 1件 | 2.1% |
着工統計の16.7%に対して計画データは2.1%と、両者は整合しない。理由は母集団の違いにある。計画中ホテルは新聞・自治体公表・事業者リリースなど「公表される建築計画」を起点に把握するため、大規模な新築プロジェクトほど捕捉されやすい。一方、既存ビルの内装を入れ替えて宿泊施設にする案件は、プレスリリースが出るのは開業時であって計画時ではない。非新築ルートは着工統計にも計画情報にも乗りにくく、統計的に見えないまま進行していると読むのが妥当である。
非新築ルート5類型と、それぞれにかかる法令の制約
非新築での宿泊施設化を、躯体の前用途で5つに整理する。いずれも建築基準法第87条の用途変更手続きが起点となり、床面積200平方メートル超であれば確認申請を要する(2019年の建築基準法改正で、この基準は100平方メートル超から200平方メートル超へ緩和された)。旅館業法上の「旅館・ホテル営業」と「簡易宿所営業」はいずれも建築基準法上の用途区分では「ホテル又は旅館」に該当し、この点は共通する。
| 類型 | 主な制約 | 根拠法令 |
|---|---|---|
| オフィスビル転用 | 客室ごとの水回り新設に伴う竪管ルートの確保。事務所は階あたり1系統で足りるが、ホテルは客室数分の給排水が要る。二方向避難と竪穴区画の適合。 | 建築基準法第87条(用途変更)、同施行令第112条(防火区画)・第120条(歩行距離) |
| 商業・雑居ビル転用 | 既存不適格の扱い。用途変更時は同法第87条第3項により、避難・消火に関する現行規定(第35条関係)が準用され、遡及適用される。 | 建築基準法第3条第2項・第87条第3項、同法第35条 |
| 企業保養所・社宅転用 | 用途地域の壁。寄宿舎・寮として低層住居専用地域に建つ例があり、ホテル・旅館は第一種・第二種低層住居専用地域および第一種・第二種中高層住居専用地域では建築できない。第一種住居地域は3,000平方メートル以下に限られる。 | 建築基準法別表第2(用途地域内の建築物の制限) |
| 学校(廃校)転用 | 天井高と階高。居室の天井高は2.1メートル以上が必要で、教室の大空間を客室に分割する際は設備スペースの納まりが効く。校舎は市街化調整区域や住居系地域に立地する例が多い。 | 建築基準法施行令第21条(居室の天井の高さ)、都市計画法第29条・第34条 |
| 旅館躯体の流用 | 用途変更の確認申請が不要になる場合がある(ホテル営業と旅館営業は類似の用途)。一方で消防用設備は特定防火対象物として現行基準への適合が求められ、増改築の有無にかかわらず遡及する。 | 建築基準法第87条第1項(類似用途)、消防法第17条の2の5 |
5類型を通して効いてくるのが消防法第17条の2の5である。建築基準法の既存不適格は原則として現状のまま存続できるが、消防用設備等については特定防火対象物(ホテル・旅館はこれに該当)であれば法令改正時に遡及適用される。スプリンクラー設備、自動火災報知設備、誘導灯の設置は、躯体をどう活用するかにかかわらず前提条件として計上しておく必要がある。なお建築基準法の適用そのものを条例で外す3条3号ルートを用意している自治体もあり、その運用実態については建築基準法の適用除外条例は31自治体が詳しい。
経済性 — 改築の坪単価は新築の56%、ただし増築は新築とほぼ同水準
着工統計から工事種別ごとの坪単価を算出する。2020〜2024年の5年間を通算すると、新築145.4万円/坪、増築139.0万円/坪、改築81.6万円/坪となった。ここで注意すべきは、増築の坪単価は新築とほぼ変わらない点である。既存建物に床を足す工事は、小規模で取り合いが複雑なぶん、面積あたりの単価が下がりにくい。着工統計上の「非新築」の97.6%は増築であるから、統計の非新築枠全体を安価な代替ルートと見なすことはできない。その増築が客室数としてどれだけの供給を生んでいるかは、ホテル増築は5年で1.9万室分が室数ベースに換算して検証している。
単年で見ると、2024年は新築191.8万円/坪・増築234.4万円/坪・改築117.7万円/坪と、増築が新築を上回った。2022年の新築144.2万円/坪から2024年191.8万円/坪への上昇は2年で+33.0%であり、建築工事費の水準そのものが切り上がっている局面にある。
■ 試算前提
100室のホテルを3つのルートで実現した場合の建築工事費を比較する。客室専有18平方メートル・廊下等ロス率20%とし、1室あたり6.81坪、100室で681坪を前提とした。新築の坪単価は2024年実績191.8万円に建設費インフレ率(Turner & Townsend予測 2025年+5.6%、2026年+5.3%)を乗じて2026年着工想定の213.3万円とした。改築は2020〜2024年通算の81.6万円/坪を用いる。用途変更ルートは着工統計に現れないため統計値が存在せず、内装・設備工事の坪単価を80万円(感度分析で60万円/100万円)と仮定した。土地取得費・建物取得費・設計監理料・什器備品費・開業費、および工事期間中の機会費用は含まない。業態別に1室あたり建設費がどこまで開くかは、ホテル建設費は1室870万〜7,140万円が3層に分けて整理している。
| ルート | 坪単価 | 100室あたり工事費 | 1室あたり | 新築比 |
|---|---|---|---|---|
| 新築(2026年着工想定) | 213.3万円 | 14.53億円 | 1,452万円 | 100% |
| 新築(2024年着工実績) | 191.8万円 | 13.06億円 | 1,306万円 | 90% |
| 増築(2020〜2024年通算) | 139.0万円 | 9.47億円 | 947万円 | 65% |
| 改築(2020〜2024年通算) | 81.6万円 | 5.56億円 | 556万円 | 38% |
| 用途変更(坪80万円想定) | 80.0万円 | 5.45億円 | 545万円 | 38% |
感度分析では、用途変更ルートの工事費は坪60万円で4.09億円、坪100万円で6.81億円となる。最も保守的な坪100万円の水準でも、新築(2026年着工想定)14.53億円に対して7.72億円・53%の圧縮となる。逆に言えば、用途変更ルートが新築を上回るのは坪213万円を超える工事内容になった場合であり、躯体と基礎を活かす限りそこまで積み上がる想定は置きにくい。
前提のうち結果を大きく動かすのは、用途変更の工事内容(坪単価)と客室の広さである。下表は両者を同時に動かした1室あたり建築工事費で、ロス率20%は据え置いた。新築比は客室面積によらず坪単価の比で決まるため、坪140万円まで内装・設備の工事範囲が広がっても新築の66%に収まる。一方で客室を30平方メートルに広げると、坪80万円でも1室908万円と、18平方メートルの新築(2026年着工想定)1,452万円の6割強まで積み上がる。躯体の階高や竪管位置で客室面積が決まる転用案件では、この面積側の感度を取得価格の検討に織り込んでおきたい。
| 坪単価\客室専有面積 | 15㎡ | 18㎡ | 22㎡ | 26㎡ | 30㎡ | 新築比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 用途変更 坪60万円 | 340万円 | 408万円 | 499万円 | 590万円 | 681万円 | 28% |
| 用途変更 坪80万円 | 454万円 | 545万円 | 666万円 | 787万円 | 908万円 | 38% |
| 用途変更 坪100万円 | 567万円 | 681万円 | 832万円 | 983万円 | 1,134万円 | 47% |
| 用途変更 坪120万円 | 681万円 | 817万円 | 998万円 | 1,180万円 | 1,361万円 | 56% |
| 用途変更 坪140万円 | 794万円 | 953万円 | 1,165万円 | 1,376万円 | 1,588万円 | 66% |
| 参考:新築 坪213.3万円 | 1,210万円 | 1,452万円 | 1,774万円 | 2,097万円 | 2,420万円 | 100% |
時間軸でも差が出る。当社の計画67件の実測(ホテル工期の実測)では、ホテルの着工から竣工までは平均2.80年(単独用途1.96年、複合用途4.00年)だった。一方、非新築ルートの1棟あたり床面積は増築183平方メートル・改築155平方メートルと新築812平方メートルの5分の1程度であり、工事規模が小さい。用途変更のみであれば確認申請と内装・設備工事が工程の中心となる。本稿では非新築ルートの工期について統計的な実測値を持たないため、数値としての工期短縮効果は提示しない。工事規模の差から相応の短縮が見込める、という定性的な整理にとどめる。
立地 — 非新築比率は宮城34.6%、東京5.0%。用途地域が選択肢を決める
2020〜2024年の着工を都道府県別に見ると、非新築比率には大きな開きがある。主要15都道府県の中では宮城県34.6%、長野県19.2%、愛知県18.4%、静岡県16.0%が上位で、東京都の5.0%は47都道府県で最も低い。東京は5年間の新築着工264件に対して非新築が14件にとどまり、比率が下がっている。着工統計に現れない用途変更が最も集中しているのも東京都心であると考えられるため、この5.0%をもって「東京では既存ストック活用が少ない」と読むことはできない。
非新築ルートで最初に効く立地条件は用途地域である。建築基準法別表第2により、ホテル・旅館は第一種・第二種低層住居専用地域、第一種・第二種中高層住居専用地域、工業地域、工業専用地域には建築できない。第一種住居地域では床面積3,000平方メートル以下に限られる。既存躯体が手に入っても、建てられない地域であれば用途変更そのものが成立しない。
非新築ルートの典型的な立地について、不動産情報ライブラリの用途地域データを実際に確認した結果が下表である。
| 類型と参照地点 | 周辺に分布する用途地域(容積率) | ホテル用途の可否 |
|---|---|---|
| オフィス転用/東京都中央区 日本橋・水天宮前周辺 | 商業地域(500〜700%)が大半、準工業地域(400%)が一部 | 可。容積に余裕があり客室数を積みやすい |
| 築古ビル転用/東京都渋谷区 幡ヶ谷周辺 | 第一種中高層住居専用地域(200%)、第一種住居地域(300%)、近隣商業地域(300%)、準工業地域(300%)が混在 | 区画により分かれる。第一種中高層住居専用地域は不可、第一種住居地域は3,000平方メートル以下 |
| 保養所転用/神奈川県箱根町 宮ノ下周辺 | 第一種低層住居専用地域(50%)、第二種低層住居専用地域(80%)、第一種住居地域(200%)、近隣商業地域(200%) | 低層住居専用地域は不可。保養所が寄宿舎として建つ区画は転用の前に用途地域の確認が要る |
| 旅館躯体の流用/静岡県熱海市 銀座町周辺 | 商業地域(400%)、近隣商業地域(400%)、第二種中高層住居専用地域(200%) | 商業・近隣商業は可。既存旅館は商業地域側に集積 |
| 廃校転用/千葉県長南町 | 用途地域の指定なし(都市計画区域外を含む) | 用途地域による制限はかからないが、都市計画法の開発許可の要否を別途確認 |
まとめ — 建設費が切り上がる局面で、既存ストックは取得原価を抑える現実的な選択肢になる
数字を並べ直す。建築着工統計で数えられる非新築は、2020〜2024年の宿泊業用着工5,707件のうち954件・16.7%。その97.6%は増築で、改築は23件・0.40%にすぎない。床面積ベースでは2024年で9.0%。当社の計画データでも工事種別が記載された47件のうち新築が46件を占める。統計に現れる限りでは、日本のホテル供給はほぼ新築で組み立てられている。
ただしこの16.7%は下限値である。建築基準法第87条の用途変更は、増築・改築を伴わなければ着工統計に一切計上されない。既存ビルを100室のホテルに変える案件が、統計上はゼロとして扱われる。既存ストック活用の実勢を把握するには、着工統計と計画情報の両方を突き合わせたうえで、なお捕捉しきれない領域があることを前提に置く必要がある。
2020〜2024年の宿泊業用着工5,707件のうち954件。うち増築931件・改築23件。床面積ベースでは9.0%(2024年)。
改築の坪単価は新築の56%。増築は新築とほぼ同水準で、非新築であること自体がコスト優位を意味するわけではない。
別表第2でホテルを建てられる地域かどうかが起点。避難規定は用途変更時に準用され、消防用設備は特定防火対象物として遡及する。
新築の坪単価は2022年144.2万円から2024年191.8万円へ2年で+33.0%上昇し、2026年着工想定では213.3万円に達する。この局面で、躯体と基礎を活かせる既存ストックは取得原価を抑えられる選択肢として厚みを増す。100室換算で新築14.53億円に対し、改築ルート5.56億円、用途変更ルート5.45億円(坪100万円の保守ケースでも6.81億円)という差は、同じ投資枠でより多くの客室、あるいはより良い立地を取りにいける余地を意味する。
非新築ルートの設計は、建てる前に法令適合の見立てを済ませられるという性格を持つ。用途地域、既存不適格の範囲、二方向避難と竪穴区画の適合、竪管ルートの確保可否——判断材料は取得前のデューデリジェンスで洗い出せる。建設費が高止まりするほど、この見立ての精度が投資リターンを左右する比重は大きくなる。
(1)建築着工統計は2024年が公表済みの最新年次であり、2025年以降の数値は本稿に含まない。(2)改築は5年間で23件・31棟と母数が小さく、坪単価は個別案件の影響を受ける。単年の数値(2023年15.1万円/坪〜2024年117.7万円/坪)は幅が大きいため、本稿では5年通算値を用いた。(3)用途変更ルートの坪単価80万円は統計値ではなく仮定値であり、感度分析(60/100万円)と併せて参照されたい。(4)当社の計画中ホテルデータはOTA掲載と公表された建築計画から収集した範囲であり全数調査ではない。母集団の性格上、大規模な新築案件に捕捉が偏る。(5)用途地域の確認結果は参照地点の周辺タイル内の分布であり、特定敷地の指定を示すものではない。(6)法令の適合判断は所管の建築主事および消防本部の確認によるものであり、本稿の整理は候補の絞り込みに用いるものである。
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- ホテル建設費は1室870万〜7,140万円|業態別3層と12商圏の成立ADR
- ホテル1室の建築費は2,067万円 — 計画31件の客室原単位35.0㎡から逆算
- 百貨店跡地のホテル転用は14件中6件 — 必要ADRは市場中央値の1.4〜3.1倍
- ホテル建替えの解体費は㎡5.1万〜14.7万円 — 容積30%減で1室原価+12%
参考資料・出典一覧
■ データソース
国土交通省「建築着工統計調査」用途別・工事種類別(e-Stat 統計表ID 0003114493、年次2011〜2024年、全国および47都道府県、用途分類「52宿泊業用」)を工事件数・建築物の数・床面積・工事費予定額で集計。宿泊・飲食サービス業用との比較は同表の用途分類「M宿泊業,飲食サービス業用建築物」(2024年)。用途地域は国土交通省 不動産情報ライブラリ、計画中ホテルはメトロエンジンリサーチ&コンサルティングが把握する範囲(完成予定2025年以降70件、工事種別記載47件)。試算の前提は本文「■ 試算前提」、限界は本文末「■ 限界・留意点」に記載。
■ 政府統計・公的データ
- e-Stat 国土交通省「建築着工統計調査」用途別、工事種類別/工事件数、建築物の数、床面積、工事費予定額(統計表ID: 0003114493、年次・2024年まで)
- e-Stat 国土交通省「建築着工統計調査」用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額(統計表ID: 0003114547)
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ — 都市計画決定情報(用途地域)
■ 法令・自治体の運用資料
- 福岡市住宅都市みどり局建築指導部建築審査課「用途変更の取り扱い(建築基準法第87条)」令和7年4月
- 新宿区「4-2 用途変更について」(令和2年10月1日施行)
- 東京都都市整備局「用途地域による建築物の用途制限の概要」
- 建築基準法 第3条第2項・第15条・第35条・第87条・別表第1・別表第2、同施行令第21条・第112条・第120条、消防法第17条の2の5、都市計画法第29条・第34条
■ 市場データ・建設費
- メトロエンジンリサーチ&コンサルティング — 計画中ホテルデータ(完成予定2025年以降の70件、うち工事種別記載47件)
- Turner & Townsend 建設費インフレ予測(2025年+5.6%、2026年+5.3%)
