2021年7月31日に閉館した宇都宮グランドホテルの跡地は、2026年9月時点で全146区画の分譲地「櫻の邱(さくらのおか)西原PARKS」として整備が進み、2026年10月上旬の販売開始が予定されています。ホテルや宴会場として再建される計画は公表されていません。本稿では、跡地の現況を一次情報で確認したうえで、閉館からの5年間で宇都宮市の宿泊市場がどう変わったのかを、施設数・客室数・カテゴリ構成・推定成約ADRのデータで定量化します。
本記事における指標の定義
- ADR(平均客室単価)=各施設がOTA等で公開する最安プラン水準(2名1室利用時・1室あたり料金・税込)に業態別の補正係数を適用して算出した推定成約単価(税抜相当)。上場ホテルREITが開示する物件別実績との照合(91施設・直近3ヶ月間)で誤差中央値は約7%。推定値であり、各施設の実際の成約価格・会計数値とは異なります。エリア単位のADRは対象施設の中央値(エリアの標準的な施設の水準)。
- 掲載価格(全プラン平均)=OTA等に掲載されている全プランの平均価格(2名1室利用時・1室あたり・税込、素泊まり〜食事付きを含む)。推定成約ADRとは水準が異なります。
- OCC(稼働率)=エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定であり、施設全体の実稼働率とは異なります。
- データ出典:メトロエンジンリサーチ(OTA掲載確認ベース)、宇都宮市「宇都宮市観光動態調査」、国土交通省「建築物動態統計調査」
跡地の現在 — 全146区画の分譲地「櫻の邱 西原PARKS」へ
跡地(宇都宮市西原町)は、宇都宮市に本社を置く住宅会社グランディハウス株式会社が取得し、分譲地として開発が進んでいます。同社が2026年8月3日に公表した資料によると、開発の名称は「櫻の邱 西原PARKS」、所在地は栃木県宇都宮市西原町字上野84番2外、開発面積は35,392.17㎡、総区画数は146区画です。販売開始は2026年10月上旬が予定されています(価格は本稿執筆時点で未定)。
特徴的なのは、ホテル時代の庭園が部分的に継承される点です。敷地内には「西原櫻の邱公園」が整備され、旧ホテル庭園にあった明治天皇下賜と伝わるヤマザクラから挿し木で受け継いだ桜のほか、五葉松・赤松・フジなどが移植されます。鎌倉時代から続くとされた日本庭園そのものは残りませんが、樹木という形で土地の記憶が引き継がれる構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 櫻の邱(さくらのおか)西原PARKS |
| 所在地 | 栃木県宇都宮市西原町字上野84番2外 |
| 開発事業者 | グランディハウス株式会社 |
| 開発面積 | 35,392.17㎡ |
| 総区画数 | 146区画(建築条件付宅地) |
| 販売開始 | 2026年10月上旬(予定・価格未定) |
| 公園 | 西原櫻の邱公園(旧庭園の樹木を移植・活用) |
出典:グランディハウス株式会社 プレスリリース(2026年8月3日)より作成
したがって、「宇都宮グランドホテルの跡地は今どうなっているか」という問いへの答えは、2026年9月時点で公表されている情報の範囲では「住宅地(全146区画の分譲地)として整備中」となります。跡地に宿泊施設が再建されるという計画は、市の公表資料・報道のいずれにも確認できません。なお、閉館に至る経緯そのものは既報を参照してください。
1954年の割烹旅館から67年 — 閉館までの年表
宇都宮グランドホテルは1954年に割烹旅館「陽南荘」として開業し、1971年に宇都宮初の西洋式ホテルへ転換しました。閉館時点の客室数は58室で、これに対して宴会場は10室を備え、収益構成は宿泊よりも宴会・婚礼に大きく依存する構造でした。つまり同施設は「客室を売る宿」というより「宴会と迎賓の場」であり、市内の宿泊供給に占める客室シェアは小さい一方、代替のきかない機能を持っていた施設だといえます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1954年 | 割烹旅館「陽南荘」として開業 |
| 1971年 | 宇都宮初の西洋式ホテル「宇都宮グランドホテル」へ転換 |
| 2021年5月16日 | 予約受付を停止し、客室・宴会場の一部営業を取りやめ |
| 2021年6月25日 | 閉館を発表 |
| 2021年7月31日 | 営業終了・閉館(客室58室/宴会場10室) |
| 2021年8月20日 | 運営会社が宇都宮地裁から破産手続き開始決定(負債総額約10億8,000万円と報道) |
| 2023年1月16日 | グランディハウスが跡地での分譲地開発計画を公表 |
| 2026年8月3日 | 分譲地名称「櫻の邱 西原PARKS」・全146区画を公表 |
| 2026年10月上旬 | 宅地販売開始(予定) |
出典:各社報道・公表資料よりホテルバンク編集部作成
価格面でも、この施設は市内の標準的な宿泊施設とは異なるレンジにありました。メトロエンジンリサーチの集計では、閉館直前(2021年1〜6月)の同施設の掲載価格(全プラン平均・2名1室・税込)は月平均で約¥18,700〜¥23,900のレンジにあり、同時期の宇都宮市全体の掲載価格(月平均約¥10,100〜¥10,800)のおよそ2倍の水準でした。市内で最上位の価格帯に位置する施設が1軒、供給から外れたことになります。
閉館で消えたのは58室 — 一方で掲載施設は53軒から68軒へ
では、市場全体はどう動いたのか。メトロエンジンリサーチが把握する範囲で、宇都宮市内でOTA上に掲載が確認できた施設数を月次で追うと、2021年は月平均53.2施設だったのに対し、2026年8月時点では68施設まで増えています。閉館で失われた58室に対し、市全体では受け皿がむしろ厚くなった、というのがこの5年間の結論です。
宇都宮市:OTA掲載施設数と推定成約ADRの年次推移(2020〜2026年)
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(施設数は各年12月時点、2026年は8月時点。推定成約ADRは各年の月次中央値の平均)
2021年8月以降に宇都宮市内で新たにOTA掲載が確認できた施設は17件・計1,360室で、うち客室20室以上は9施設・1,327室です。ただしこの数字は「新築供給」とイコールではありません。掲載確認ベースの集計であり、ブランド転換や運営者交代にともなう再掲載を含みます。実際、規模の大きい案件のいくつかは既存建物のコンバージョンでした。
| 掲載確認 | 施設名 | 客室数 | 区分 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年9月 | フォーポイント フレックス by シェラトン 宇都宮 | 323 | ビジネスホテル | 旧ユニゾインエクスプレス宇都宮を2024年11月にブランド転換 |
| 2022年8月 | カンデオホテルズ宇都宮 | 288 | ビジネスホテル | 宇都宮駅東口の複合施設「ウツノミヤテラス」内に開業 |
| 2023年1月 | ビジネスホテル サンライズ | 26 | ビジネスホテル | — |
| 2024年7月 | コンフォートイン宇都宮鹿沼 | 97 | ビジネスホテル | 宇都宮市鶴田町・鹿沼インター近接 |
| 2024年10月 | Trail inn 宇都宮大谷インター | 25 | その他 | — |
| 2025年4月 | design hotel K4 | 23 | 大人専用 | — |
| 2026年1月 | ザ ノット 宇都宮 | 225 | シティホテル | 旧チサンホテル宇都宮を全面改修(2026年1月23日開業) |
| 2026年7月 | ほてる寛楽プレミア宇都宮駅東口 | 119 | ビジネスホテル | — |
| 2026年8月 | たびのホテル宇都宮ゆいの杜 | 201 | ビジネスホテル | ライトライン沿線・ゆいの杜地区 |
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(OTA掲載確認ベース。客室20室以上の9施設。ブランド転換・運営者交代にともなう再掲載を含む)
結果として、宇都宮市内で客室20室以上・現在OTA掲載が確認できる施設は56軒・計6,799室(メトロエンジンリサーチ集計、2026年9月時点)。うち2021年8月以降に掲載が始まった施設が9軒・1,327室を占めます。市場に入ってきたのは駅前・インター周辺の宿泊特化型と、ライフスタイル型のコンバージョンで、宴会主体の大型施設は含まれていません。
地図で見る — 跡地は市街地南西、新規供給は駅前とライトライン沿線
宇都宮市内で客室20室以上・OTA掲載が確認できる56施設の分布を、旧宇都宮グランドホテルの跡地(西原町)および池上町の再開発計画地とあわせて地図化しました。円の大きさは客室数、濃い青は2021年8月以降に掲載が始まった施設です。
出典:メトロエンジンリサーチ、CartoDB(地図タイル)、国土地理院(住所座標)
分布を見ると、既存の供給はJR宇都宮駅西口〜東口と東武宇都宮駅周辺に集中しています。跡地の西原町は市街地の南西、JR宇都宮駅からは直線でおよそ2km離れた高台で、鉄道駅至近ではありません。宿泊需要の中心である駅前商圏からは外れた立地であり、住宅地としての利用が選択されたこと自体は、現在の宇都宮の宿泊需要の地理的な偏りとも整合的です。一方、2026年8月に掲載が始まったゆいの杜地区の施設は、2023年8月に開業した芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)の沿線にあり、供給の軸が駅前から沿線へ広がりつつあることも読み取れます。
推定成約ADRは2021年比+35% — ただし2026年後半は供給吸収の局面
価格水準はどうか。宇都宮市の推定成約ADR(月次中央値)は、2021年の年平均¥5,369から2025年は¥7,272へ、+35.4%の上昇となりました。2026年1〜8月の平均は¥7,155です。月別の季節性を見ると、10〜11月と5月に山、1〜2月と6〜7月に谷ができる、業務需要とイベント需要が混ざったパターンが安定して現れています。
宇都宮市:推定成約ADRの月次推移(年別オーバーレイ)
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(N=各月46〜51施設。2026年は8月までの確定月のみ表示)
ただし2026年に入ってからの前年同月比は一様ではありません。1〜3月と5月はプラス、4月・6〜8月はマイナスに転じています。
| 2026年 | 推定成約ADR | 前年同月 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1月 | ¥6,700 | ¥6,400 | +5.1% |
| 2月 | ¥6,700 | ¥6,600 | +2.0% |
| 3月 | ¥7,300 | ¥7,100 | +3.3% |
| 4月 | ¥7,300 | ¥7,400 | -1.5% |
| 5月 | ¥8,200 | ¥7,400 | +10.5% |
| 6月 | ¥7,000 | ¥7,100 | -0.8% |
| 7月 | ¥6,800 | ¥7,200 | -5.3% |
| 8月 | ¥7,200 | ¥7,800 | -7.6% |
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(本文中の数値は100円単位に丸め。前年同月比は丸める前の値で算出)
この反転は、2026年1月・7月・8月に計545室が新たに市場へ出たタイミングと重なります。掲載施設数が58軒(2025年12月)から68軒(2026年8月)へ増える過程で、価格は一時的に調整局面に入ったと読むのが自然でしょう。需要が落ちたわけではないことは、稼働側の指標が示しています。メトロエンジンリサーチの推定では、2026年8月の宇都宮市の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は81.6%、7月は83.7%(いずれも対象22施設・2,382室、主要予約サイト掲載ベース)でした。8割台の消化が続くなかでの単価調整であり、新規供給が吸収されていく過程での価格の落ち着きと整理できます。
カテゴリ構成 — 掲載施設の3分の2がビジネスホテル
供給の「中身」も変わりました。2026年8月時点で宇都宮市のカテゴリ別掲載施設数は、ビジネスホテルが42施設と最も多く、次いで貸別荘7施設、シティホテル6施設、大人専用4施設、リゾートホテル3施設という構成です(各カテゴリ3施設以上のもの)。閉館前に宇都宮グランドホテルが属していた宴会主体のシティホテル領域は、施設数ベースでは全体の1割に満たない規模にとどまります。
宇都宮市:カテゴリ別の掲載施設数と掲載価格(2026年8月)
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(掲載価格は全プラン平均・2名1室・1室あたり・税込。掲載施設3施設以上のカテゴリのみ)
掲載価格(全プラン平均・税込)で見ると、ビジネスホテルが¥12,036、シティホテルが¥15,145、リゾートホテルが¥21,242と段階的に上がり、貸別荘は1棟貸しのため¥46,798と別のレンジにあります。宇都宮の宿泊市場は、宿泊特化型を主軸に据えたうえで、上位価格帯は少数のシティ・リゾートと1棟貸しが担う構造になっている、というのが現在の姿です。
需要は過去最高 — 市の宿泊者数は192.9万人、閉館年の1.6倍
需要側の公式統計も確認しておきます。宇都宮市「宇都宮市観光動態調査」によると、市内の宿泊者数は閉館年の2021年が1,198,800人だったのに対し、2025年は1,929,728人と過去最高を更新しました。2021年比で+61.0%、コロナ前の2019年(1,614,854人)と比べても+19.5%です。外国人宿泊者数も2021年の5,869人から2025年は78,791人へ回復し、コロナ前の2019年(75,133人)を上回りました。ただし統計上の最高値は2017年の84,296人で、インバウンドは2016〜2018年の水準までは戻り切っていません。
宇都宮市:宿泊者数と外国人宿泊者数の推移(2016〜2025年)
出典:宇都宮市「宇都宮市観光動態調査」(入込客数・宿泊者数年別一覧表)よりホテルバンク編集部作成
2023年8月の芳賀・宇都宮LRT開業以降、2023年・2024年・2025年と宿泊者数は3年連続で増加しています。閉館という出来事は市場の縮小を意味しなかった、というのがデータの示すところです。むしろ需要が過去最高圏にあるなかで、供給側の顔ぶれが宿泊特化型へ入れ替わった5年間だったと言えます。
次の大型供給は2029年春 — 池上町地区の再開発
先の供給パイプラインも見ておきます。国土交通省「建築物動態統計調査」に基づく計画データでは、宇都宮市内で確認申請が確認できる100室以上のホテル計画は、池上町2-2の1件です。地下1階・地上14階建て、延床面積約13,000㎡、ホテル(300室超)・飲食店で構成される改築案件で、事業主体は池上町地区優良建築物等整備事業組合(組合員:丸井物産・斎藤商店)と登録されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県宇都宮市池上町2-2(旧丸井宇都宮店跡) |
| 事業 | 池上町地区優良建築物等整備事業(宇都宮市内で初適用) |
| 規模 | RC造 地下1階・地上14階建て |
| 客室数 | 約320室(報道ベース) |
| 着工 | 2026年8月31日(起工式) |
| 竣工・開業 | 2029年3月竣工予定/2029年春開業予定 |
出典:国土交通省「建築物動態統計調査」よりメトロエンジンリサーチ&コンサルティング作成、各社報道(2026年8月)
運営は共立メンテナンスが予定しており、最上階に天然温泉大浴場を設ける計画が報じられています。中心市街地の商業跡地に温泉大浴場付きの大型宿泊施設が入ることで、駅前に集中していた宇都宮の宿泊供給に中心市街地側の軸が加わる構図です。この計画の商圏と供給吸収余地については、別稿で詳しく検証しています。
⚠ 計画データの読み方:建築計画(確認申請ベース)のデータは、調査時点で申請が出ている案件のみを集計したものです。確認申請は一般に開業の1〜2年前に行われるため、将来年の件数・客室数は今後の申請追加により増加する見込みであり、現時点での確定パイプラインの下限値として参照してください。また、新規開業の掲載データはOTA掲載確認ベースで、掲載は開業の数ヶ月前から出るため、直近以降の月は今後の掲載で増加する可能性があります。
まとめ — 「迎賓館」は再建されず、市場は宿泊特化型に純化した
宇都宮グランドホテルの跡地は、2026年9月時点で全146区画の分譲地として整備が進み、2026年10月上旬の販売開始が予定されています。宿泊施設としての再建計画は公表されていません。旧庭園の樹木は公園として残り、土地の記憶は住宅地という形で引き継がれます。
一方で市場側の5年間を数字で整理すると、次のようになります。
| 指標 | 2021年 | 直近 |
|---|---|---|
| OTA掲載施設数(宇都宮市) | 月平均53.2施設 | 68施設(2026年8月) |
| 推定成約ADR(年平均) | ¥5,369 | ¥7,155(2026年1〜8月) |
| 宿泊者数(市統計) | 1,198,800人 | 1,929,728人(2025年) |
| 外国人宿泊者数(市統計) | 5,869人 | 78,791人(2025年) |
出典:メトロエンジンリサーチ、宇都宮市「宇都宮市観光動態調査」よりホテルバンク編集部作成
需要は過去最高、供給も増加、単価も2021年比で3割超の上昇。市場としては拡大局面にあります。そのうえで変わったのは構成です。宴会・婚礼を収益の柱とし、庭園と大宴会場を備えた「迎賓館型」の業態は、閉館から5年が経った現在も市内で同等の形では再現されていません。新たに入ってきたのは駅前・インター周辺・ライトライン沿線の宿泊特化型であり、2029年春に予定される池上町の大型案件も宿泊主体です。宇都宮の宿泊市場は、宴会機能を内包した総合型から、宿泊機能に特化した構成へと軸足を移した——閉館後の5年間のデータは、そう読むのが素直でしょう。
よくある質問
Q. 宇都宮グランドホテルの跡地は現在どうなっていますか。
A. 2026年9月時点で、住宅会社グランディハウスによる全146区画の分譲地「櫻の邱 西原PARKS」として整備が進んでいます。開発面積は35,392.17㎡で、2026年10月上旬の販売開始が予定されています。
Q. 跡地にホテルが建つ予定はありますか。
A. 2026年9月時点で公表されている情報の範囲では、跡地に宿泊施設が建設される計画は確認できません。用途は建築条件付宅地と公園です。
Q. ホテル時代の日本庭園は残っていますか。
A. 庭園そのものは残りませんが、分譲地内に整備される「西原櫻の邱公園」に、旧庭園の明治天皇下賜と伝わるヤマザクラから挿し木で受け継いだ桜、五葉松・赤松・フジなどが移植されます。
Q. 閉館によって宇都宮市の宿泊施設は減りましたか。
A. 減っていません。メトロエンジンリサーチの集計では、宇都宮市内でOTA掲載が確認できる施設数は2021年の月平均53.2施設から2026年8月には68施設へ増加しています。閉館した58室に対し、2021年8月以降に17件・計1,360室の掲載が新たに確認されました(ブランド転換・運営者交代による再掲載を含む)。
Q. 宇都宮の宿泊単価は上がっていますか。
A. 中期では上がっています。推定成約ADR(月次中央値の年平均)は2021年の¥5,369から2025年は¥7,272へ+35.4%。ただし2026年7〜8月は前年同月比でマイナス(-5.3%、-7.6%)となっており、545室の新規供給が入った直後の調整局面にあります。
Q. 今後、宇都宮に大型ホテルはできますか。
A. 池上町2-2(旧丸井宇都宮店跡)で、地上14階建て・約320室のホテルを含む再開発が2026年8月31日に着工しました。2029年3月竣工・2029年春開業が予定されています。
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参考資料・出典一覧
■ 跡地・再開発
- グランディハウス株式会社「宇都宮グランドホテルの記憶を受け継ぐ、全146区画の大型分譲地『櫻の邱 西原PARKS』誕生」(2026年8月3日)
- 日本経済新聞「グランディハウス、宇都宮のホテル跡地に大型分譲地 全146区画」(2026年8月)
- 日本建設新聞社「池上町でホテル着工 14階に客室320室を整備(池上町地区組合)」
- 宇都宮市「優良建築物等整備事業」
- 下野新聞「JR宇都宮駅西口にホテル『ザ・ノット・宇都宮』開業へ 2026年1月に旧チサンホテル跡」
■ 公的統計
- 宇都宮市「宇都宮市観光動態調査」/入込客数・宿泊者数年別一覧表(平成28年〜令和7年)
- 国土交通省「建築物動態統計調査」(建築計画・確認申請ベース)
- 国土地理院 住所検索API(施設・跡地の座標特定)
■ 市場データ
- メトロエンジンリサーチ — 宇都宮市の掲載施設数・掲載価格・推定成約ADR(月次、N=各月46〜51施設)、稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定、対象22施設・2,382室)、施設マスター(客室20室以上56施設・6,799室)
