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ホテルのランドリー設置は1室1.1万〜2.3万円 — 口コミ上位100軒・1.69万件、33軒は東京

投稿日 : 2026.11.05

東京都

大阪府

京都府

投資・開発

ホテルのランドリー設置は1室1.1万〜2.3万円 — 口コミ上位100軒・1.69万件、33軒は東京

ホテルにコインランドリーを設置・増設する費用は、200室のビジネスホテルが業務用の洗濯機と乾燥機を4台ずつ加える想定で、機器費が約151万円、工事費を含めて1室あたり約1.1万〜2.3万円になる。一方、ホテルバンク編集部が直近24ヶ月の宿泊者口コミを解析すると、ランドリーが肯定的に語られる上位100軒には1万6,925件の言及が集まり、そのうち33軒が東京都にあった。本稿では、口コミでランドリーが評価される宿の立地・業態・連泊需要との関係を整理し、設置・増設の投資回収を試算する。

本記事のデータについて
• ADR(平均客室単価)=各施設がOTA上で公開する最安プラン水準(2名1室利用時・1室あたり料金・税込)に業態別の補正係数を適用して算出した推定成約単価(税抜相当)。上場ホテルREITが開示する物件別実績との照合(91施設・直近3ヶ月間)で誤差中央値は約7%。推定値であり、各施設の実際の成約価格・会計数値とは異なります。
• エリア(都道府県・市区町村)単位のADRは、対象施設の推定成約単価の中央値(エリアの標準的な施設の水準)です。
• 掲載価格に言及する箇所は、2名1室利用時の1室あたり料金(税込)です。
• OCC(稼働率)=エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。
• 出典:メトロエンジンリサーチ(国内約168,000施設のOTA公開価格を継続追跡、うち稼働確認済み約27,000施設)
口コミ分析の対象と方法
• 集計期間:直近24ヶ月(2024年11月〜2026年10月)に投稿された宿泊者口コミ。言語は日本語・英語・中国語ほか多言語を含む。
• 言及率=その施設の口コミ総数のうち、コインランドリー・洗濯機・乾燥機に触れた口コミの割合。言及頻度であり、評価点(★スコア)とは異なる。
• 肯定側の上位100軒は「口コミ総数20件以上・肯定的な言及10件以上」の施設を肯定言及数の多い順に並べたもの。否定側の100軒も同じ方法で否定的な言及の多い順に抽出した。
• 出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析)。
肯定言及の上位
100軒
口コミ総数19万8,528件
ランドリーへの肯定言及
16,925件
直近24ヶ月
東京都の施設数
33軒
大阪16・京都16
連泊・長期滞在の言及率
6.5%
言及率上位4分の1の中央値
増設Capex(200室)
1.1万〜2.3万円
1室あたり・工事費仮定込み

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析)、アクア株式会社「施設向け業務用洗濯機器総合カタログ2025」より編集部試算

Key Takeaways
  • — 口コミでランドリーが肯定的に語られる上位100軒に1万6,925件の言及。65軒が東京・大阪・京都に集中し、東京都だけで33軒。
  • — 客室内に洗濯機がある54軒の言及率は13.17%で、共用ランドリーの46軒(5.47%)の2.4倍。
  • — ランドリー言及率の上位4分の1は連泊・長期滞在の言及率が6.48%と、最下位グループ(2.37%)の2.7倍。
  • — 否定的な口コミ断片196件の27.6%は台数への不満。不要論ではなく「もっと使いたい」という増設需要。
  • — 200室で洗濯機・乾燥機を4台ずつ増設すると1室あたり約1.1万〜2.3万円。3年回収に必要な上乗せは1室1泊約13〜26円(稼働率80%は通年の試算上の仮定)。

ランドリーが語られる宿は東京・大阪・京都に65軒 — 都市部の滞在型に集中

まずは立地から見ていく。肯定的な言及が多い上位100軒を都道府県別に数えると、東京都が33軒(言及5,163件)で最も多く、大阪府と京都府が16軒ずつ(同2,939件・2,254件)で続いた。3都府だけで65軒を占め、その先は沖縄県8軒、北海道6軒、福岡県5軒と観光・出張の両方を抱える都市が並ぶ。言及件数でみると北海道は6軒で1,710件と、1軒あたりの厚みが目立つ。

市区町村単位ではさらに偏りがはっきりする。京都市下京区が7軒、京都市中京区・大阪市中央区・新宿区が各6軒、港区・渋谷区・中央区(東京)が各5軒と、繁華街や主要駅を抱える区に宿が重なっていた。洗濯の必要が生じやすいのは、荷物を減らして移動する旅行者や、出張で数泊する利用者である。そうした滞在が集まる都心部で、ランドリーが「選ぶ理由」として口コミに書かれていると読める。

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析、肯定言及上位100軒・言及16,925件、2024年11月〜2026年10月)

肯定言及上位100軒の分布(円の大きさ=言及件数、濃い青=客室内に洗濯機があると口コミから読み取れた施設)

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析)、メトロエンジンリサーチ(施設所在地)

業態別の言及率 — ビジネスホテルが73軒、滞在型の区分では13.7%

次に業態を見る。100軒のうち73軒がビジネスホテル区分で、言及は1万3,366件、口コミ総数に対する言及率は8.99%だった。シティホテル区分は9軒で4.38%、リゾートホテル区分は4軒で8.29%、デラックスホテル区分は3軒で9.82%にとどまる。一方、ホステルや貸別荘など簡易宿所系の区分に入る11軒は、口コミ9,478件のうち1,302件(13.74%)がランドリーに触れていた。

ただし業態区分だけでは、アパートメント型かどうかは分からない。そこで各施設のランドリー関連の口コミ断片を読み、「部屋の洗濯乾燥機」「客室内に全自動洗濯機」のように客室内の設置が読み取れる施設を数えたところ、100軒中54軒が該当した。この54軒は口コミ7万8,739件のうち1万371件(13.17%)がランドリーに触れており、館内の共用ランドリーで評価される残り46軒(5.47%)の2.4倍の言及率だった。客室内に洗濯機を置くアパートメント型・レジデンス型の宿では、ランドリーそのものが滞在体験の中心に入っているといえる。こうした滞在型の宿がどの地域にどれだけ供給されているかは、長期滞在型ホテル ブランド横断の日本供給マップで整理している。

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析、肯定言及上位100軒)。区分はメトロエンジンリサーチの施設カテゴリ

ランドリー肯定言及上位100軒の設置形態別比較(2024年11月〜2026年10月、N=100軒)
設置形態(口コミから判定)施設数肯定言及言及率客室数中央値連泊・長期滞在の言及率(中央値)外国語口コミ比率(中央値)
客室内に洗濯機(アパートメント型など)54軒10,371件13.17%169.5室5.01%46.1%
館内の共用ランドリー46軒6,554件5.47%206.5室2.90%66.0%
合計100軒16,925件8.53%176.5室3.51%52.1%

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析)。設置形態は各施設のランドリー関連口コミ断片(1施設あたり最大20件)の記述から判定。外国語口コミ比率は日本語以外で書かれた口コミの割合

ランドリーが語られる宿ほど連泊の言及も多い — 上位4分の1は6.5%

ランドリーと連泊需要の関係はどうか。上位100軒をランドリーの言及率で4つのグループに分け、各施設の口コミのうち連泊・長期滞在に触れたものの割合を比べると、言及率が低いグループ(1.6〜6.0%)の中央値2.37%に対し、最も高いグループ(16.8〜48.8%)は6.48%と2.7倍になった。間の2グループも2.98%、3.78%と段階的に上がっている。

同じ口コミの中でランドリーと連泊・長期滞在の両方に触れた件数でも、この傾向は確かめられる。両方に触れた口コミの多い上位100軒のうち55軒がランドリー肯定上位100軒と重なり、その55軒だけで1,487件の口コミが、同じ文面の中でランドリーと連泊・長期滞在の両方に触れていた。「客室内に全自動洗濯機付きで助かりました」といった声は、1泊ではなく数泊の滞在から生まれる評価である。連泊客を取り込む宿の単価設計と運営コストについては、長期滞在ホテルのビジネスモデル|連泊プラン6,733本で見る単価と運営コストで詳しく分析している。

興味深いのは、言及率の最も高いグループでは外国語口コミ比率の中央値が38.9%と、他の3グループ(60〜64%)より低いことだ。ランドリーを強く評価しているのは訪日客だけではない。出張や家族旅行で数泊する国内客にとっても、洗濯できることが宿選びの決め手になっている。

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析、肯定言及上位100軒を言及率で25軒ずつ4分割)

増設を求める声 — 否定的な言及の4分の1超は台数への要望

ランドリーについて否定的に語られる施設の側も見ておく。否定的な言及が多い上位100軒の口コミは31万9,894件、ランドリーへの否定的な言及は5,034件だった。この100軒は客室数の中央値が317室と、肯定側の176.5室より大きい。大型の宿で共用ランドリーに利用が集中している構図がうかがえる。なお、肯定側と否定側の両方に入る施設も12軒あり、同じ宿の設備が評価と要望の両方を集めている。

否定側の各施設からランドリーに触れた口コミ断片196件(85施設)を読み、内容を分類すると、最も多いのは台数に関するもので27.6%を占めた。「客室数に対してコインランドリーが少なすぎる」「各階1台だけ…」といった声である。次いで混雑・待ち時間が10.7%、故障・清潔さ・仕上がりが7.1%、料金や支払方法(硬貨のみ、現金不可など)が6.6%、設置場所・動線が5.1%と続いた。「洗濯機の数を増やして欲しい」という要望がそのまま書かれた口コミも複数あった。

つまり否定的な言及の中心は、ランドリーが不要だという声ではなく、もっと使いたいという需要である。台数・支払方法・動線はいずれも改修で手を打てる領域であり、ここに増設投資の機会がある。

出典:ホテルバンク編集部調べ(NLP解析、否定言及上位100軒のうちランドリー関連の口コミ断片196件・85施設。1件が複数分類に該当する場合あり)

推定成約ADRはエリア中央値の1.50倍 — ただしランドリー単独の効果ではない

単価の水準も比べておく。各施設の推定成約ADRを、所在する市区町村の同じ業態区分の中央値と月ごとに比べ、2025年10月〜2026年9月の12ヶ月で平均した。比較できたのは肯定側82施設で、その中央値は1.50倍だった。施設の推定成約ADRの中央値2万1,500円に対し、所在エリアの中央値は1万4,200円である。82施設のうち84.1%がエリア中央値を上回っていた。

設置形態別では、客室内に洗濯機がある施設(49施設)が1.60倍、共用ランドリーの施設(33施設)が1.38倍となった。否定側(88施設)も1.20倍とエリア中央値を上回っており、ランドリー需要が顕在化している宿は総じて単価の高い立地・業態にある。

この差をランドリーだけの効果と読むことはできない。客室内に洗濯機を置く宿は、客室面積が広くミニキッチンを備えるなど、もともと滞在型として設計されていることが多い。言えるのは「ランドリーを評価される宿は、エリアの標準より高い単価で売れている」という相関までである。それでも、設置費を回収するのに必要な単価の上乗せは、次に示すとおりこの差よりはるかに小さい。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(推定成約ADR、2025年10月〜2026年9月。比較月6ヶ月以上・エリア側5施設以上の月のみ)

増設Capexの試算 — 200室で洗濯機・乾燥機を4台ずつ、1室あたり1.1万〜2.3万円

では、共用ランドリーを増設するといくらかかるのか。200室のビジネスホテルが、コイン式の全自動洗濯機(7kg)と衣類乾燥機(5kg)を4台ずつ追加する想定で試算した。機器はアクア株式会社の施設向けカタログ(2025年版)の希望小売価格を用い、洗濯機が1台23万5,000円、乾燥機が1台14万2,000円(いずれも税抜)で、8台の機器費は150万8,000円になる。

カタログ価格には配送・搬入設置・アース工事などが含まれていない。給排水の分岐、電源容量の確保、換気、床の防水や内装を含む工事費は建物条件で大きく変わるため、機器費の0.5倍・1.0倍・2.0倍の3ケースを置いた。総額は約226万〜452万円、1室あたりでは約1.1万〜2.3万円となる。共用設備の増設を単価差から逆算する考え方は、ビジネスホテルの大浴場の増設Capex上限の試算も参考になる。

共用ランドリー増設Capexの3ケース試算(200室・洗濯機4台+乾燥機4台)
項目ケースA(工事費=機器費×0.5)ケースB(×1.0)ケースC(×2.0)
機器費(洗濯機4台・乾燥機4台)¥1,508,000¥1,508,000¥1,508,000
工事費(編集部仮定)¥754,000¥1,508,000¥3,016,000
総額¥2,262,000¥3,016,000¥4,524,000
1室あたり(200室)¥11,310¥15,080¥22,620
3年回収に必要な単価上乗せ(1室1泊)約13円約17円約26円
5年回収に必要な単価上乗せ(1室1泊)約8円約10円約16円

出典:アクア株式会社「施設向け業務用洗濯機器総合カタログ2025」の希望小売価格(税抜)をもとにホテルバンク編集部試算。稼働率80%(通年・年5万8,400室泊)は試算上の仮定であり、本記事の推定OCCではない

回収の道筋は2つある。1つは単価への上乗せで、稼働率80%(通年)を仮定すると年間の販売室泊は5万8,400室泊になり、ケースBの301万6,000円を3年で回収するのに必要な上乗せは1室1泊あたり約17円にすぎない。前節で見たエリア中央値との単価差(中央値どうしの差で7,000円超)と比べれば、桁が2つ以上違う水準である。

もう1つは利用料収入だ。洗濯1回300円・乾燥1回200円で1セット500円と置くと、4セットが1日1回ずつ使われれば年73万円、2回ずつなら146万円、3回ずつなら219万円の粗収入になる。ケースBの回収年数は、それぞれ約4.1年、約2.1年、約1.4年である。電気・水道・洗剤などの運営費は含まない粗収入ベースの試算だが、否定的な口コミで「常に満員」「行列」と書かれる施設であれば、1日2〜3回の利用は保守的な仮定といえる。

出典:ホテルバンク編集部試算(ケースB総額301万6,000円、1セット1回500円・4セット・365日、運営費控除前)

前提を動かした場合の幅も示しておく。利用料収入で回収する場合、1セットあたりの利用が1日0.5回にとどまっても、工事費を機器費と同額とするケースBで約8.3年、工事費の小さいケースAなら約6.2年で回収できる。単価上乗せで回収する場合は、稼働率を通年60%まで下げても3年回収に必要な上乗せは1室1泊あたり最大で約34円にとどまる。

感度分析1:工事費ケース × 1日あたり利用回数(1セットあたり)でみた回収年数
工事費ケース\利用回数0.5回/日1回/日2回/日3回/日
ケースA(×0.5)・総額¥2,262,0006.2年3.1年1.5年1.0年
ケースB(×1.0)・総額¥3,016,0008.3年4.1年2.1年1.4年
ケースC(×2.0)・総額¥4,524,00012.4年6.2年3.1年2.1年
感度分析2:工事費ケース × 稼働率の仮定(通年)でみた3年回収に必要な単価上乗せ(1室1泊)
工事費ケース\稼働率の仮定60%70%80%90%
ケースA(×0.5)約17円約15円約13円約11円
ケースB(×1.0)約23円約20円約17円約15円
ケースC(×2.0)約34円約30円約26円約23円

出典:アクア株式会社「施設向け業務用洗濯機器総合カタログ2025」の希望小売価格(税抜)をもとにホテルバンク編集部試算。利用料は1セット1回500円・4セット・365日の運営費控除前の粗収入、単価上乗せは200室×365日×稼働率(通年の試算上の仮定)×3年で除算。色が濃いほど回収に時間・上乗せを要する

試算の前提:機器費はメーカー希望小売価格(税抜)で、実際の調達価格は販売店・台数により異なる。工事費は建物の給排水・電気容量・換気条件により大きく変わるため、機器費に対する倍率で幅を持たせた編集部の仮定である。客室内へ洗濯機を新設する場合は、全室の給排水・防水パン工事を伴い、本試算とは費用構造が異なる。実際の投資判断には個別の見積もりと詳細なフィージビリティ・スタディが必要である。

投資の示唆 — 「台数・支払方法・動線」を先に整える

ここまでを整理すると、ランドリーへの投資機会は3つの層に分けて考えられる。最も小さな投資で効果が見込めるのは、既存の共用ランドリーの台数を客室数に見合う水準まで増やすことだ。否定的な言及の4分の1以上が台数に関するものであり、客室数の多い宿ほどこの声が集まりやすい。

次に、支払方法と動線の改善がある。硬貨のみの機器にはキャッシュレス決済の後付けキットがメーカーから用意されており、空き状況をスマートフォンや客室テレビで確認できる仕組みと組み合わせれば、「行ったら埋まっていた」という待ち時間の不満を減らせる。設置場所を大浴場の脱衣所の片隅から独立したランドリールームへ移すことも、評価を高める選択肢になる。

そして中長期の改装やコンバージョンでは、客室内に洗濯機を置くアパートメント型の仕様が検討に値する。今回の分析で言及率が最も高く、連泊の言及も多かったのはこの形態だった。年末年始や春節の長期滞在需要が近づく時期に、まず共用ランドリーの台数と支払方法を見直したい。小さな工事で連泊客の満足を伸ばせる、費用対効果の高い改修といえる。

まとめ

口コミでランドリーが肯定的に語られる上位100軒には1万6,925件の言及が集まり、65軒が東京・大阪・京都に立地していた。客室内に洗濯機を置く滞在型の宿は言及率が13.17%と高く、ランドリーの言及率が高い宿ほど連泊・長期滞在への言及も増える。否定的な言及の中心は台数と混雑で、もっと使いたいという需要の表れである。200室で洗濯機・乾燥機を4台ずつ増設する費用は1室あたり約1.1万〜2.3万円で、3年回収に必要な単価の上乗せは1室1泊あたり十数円から二十数円にとどまる。連泊需要を取り込むための改修として、ランドリーは検討しやすい投資先の一つである。

よくある質問

Q. ホテルにコインランドリーを設置する費用はいくらですか?
A. 業務用のコイン式全自動洗濯機(7kg)はメーカー希望小売価格で1台23万5,000円、コイン式衣類乾燥機(5kg)は14万2,000円です(税抜、2025年版カタログ)。200室で4台ずつ増設する場合、工事費を含めて1室あたり約1.1万〜2.3万円が本稿の試算です。

Q. ランドリーを評価している宿泊者はどんな人ですか?
A. ランドリーの言及率が高い宿ほど、連泊・長期滞在に触れた口コミの割合が高い傾向があります。言及率が最も高いグループでは外国語の口コミ比率が38.9%と低く、国内の出張・家族旅行客からの評価も厚いことが分かります。

Q. ランドリーへの不満で多いものは何ですか?
A. 否定的な口コミ断片196件のうち27.6%が台数、10.7%が混雑・待ち時間に関するものでした。設備が不要という声ではなく、増設を求める声が中心です。

宿向け:このテーマに効くプラン名のヒント

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参考資料・出典一覧

■ データソース

宿泊者口コミのタグ解析(直近24ヶ月・2024年11月〜2026年10月。ランドリー肯定言及上位100軒・1万6,925件、否定言及上位100軒・5,034件、否定側のランドリー関連口コミ断片196件・85施設)、メトロエンジンリサーチの推定成約ADR(2025年10月〜2026年9月、施設別および市区町村×業態区分の中央値。比較月6ヶ月以上の肯定側82施設・否定側88施設)、アクア株式会社のカタログ希望小売価格(税抜)。

■ 試算前提

200室のビジネスホテルにコイン式全自動洗濯機(7kg)と衣類乾燥機(5kg)を4台ずつ増設する想定。工事費は機器費の0.5倍・1.0倍・2.0倍の3ケース。単価上乗せは稼働率80%(通年の試算上の仮定、年5万8,400室泊)で3年・5年回収に必要な額を算出。利用料収入は1セット1回500円・365日、電気・水道・洗剤・保守などの運営費控除前の粗収入ベース。感度分析では利用回数(1日0.5〜3回)と稼働率(60〜90%)を動かした。

■ 限界・留意点

言及率は口コミにおける言及の頻度であり、評価点や設備の利用率ではない。設置形態は1施設あたり最大20件の口コミ断片の記述から判定しており、誤分類を含みうる。推定成約ADRのエリア比はランドリー単独の効果ではなく、滞在型の設計や立地を含む相関である。機器費は希望小売価格で実際の調達価格とは異なり、工事費は建物条件で大きく変わる。客室内への洗濯機新設は本試算の対象外。

■ 市場データ

  • ホテルバンク編集部調べ(NLP解析) — 宿泊者口コミのタグ解析(ランドリー肯定言及上位100軒・16,925件、否定言及上位100軒・5,034件、2024年11月〜2026年10月)
  • メトロエンジンリサーチ&コンサルティング — 推定成約ADR(施設別・市区町村別、2025年10月〜2026年9月)、施設カテゴリ・所在地

■ 機器価格・公的データ

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