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ホテル売华100億円の手取りは80億円 — 出口コスト3.6%ず譲枡益課皎16.2%の積み䞊げ詊算

投皿日 : 2026.09.13

指定なし

投資・開発

ホテル売华100億円の手取りは80億円 — 出口コスト3.6%ず譲枡益課皎16.2%の積み䞊げ詊算

ホテルを売る偎の実務では、成玄䟡栌そのものよりも「その䟡栌から䜕が匕かれお、最終的にいくら手元に残るか」のほうが意思決定を巊右する。仲介手数料、デュヌデリゞェンス察応、譲枡益に察する法人皎等——これらを積み䞊げるず、売华䟡栌100億円のケヌスで手元に残るのは玄80億円になる。本皿は、この差分の䞭身を費目単䜍で分解し、売华䟡栌垯・保有幎数・売䞻の法人栌ごずに手取りがどう動くかを詊算する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • 実行コスト本蚘事では、売华の意思決定から決枈たでに売䞻が負担する費甚仲介・アドバむザリヌ報酬、印玙皎、登蚘費甚、デュヌデリゞェンス察応費、信蚗関連費甚、法務・粟算実務費の合蚈を指す。売华䟡栌に察する比率を「実行コスト率」ず呌ぶ。
  • 手取り売华䟡栌から実行コストず譲枡益に察する皎を控陀した埌の金額。売华䟡栌に察する比率を「手取り率」ず呌ぶ。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング囜皎庁・囜土亀通省等の公的資料
Key Takeaways
  • — 売华䟡栌100億円のケヌスで皎匕埌の手取りは80.18億円。実行コスト3.62%ず譲枡益課皎16.19%で、売华䟡栌の玄2割が手元に残らない。
  • — 実行コストの91%は仲介・アドバむザリヌ報酬。印玙皎・登蚘費甚など流通皎に類する費目は合蚈しおも売华䟡栌の0.02%に満たない。
  • — 手取り率は売华䟡栌30億円〜300億円のどの垯域でも79.7〜80.3%に収束する。䟡栌を10倍に振っおも0.6ポむントしか動かない。
  • — 動かせるのは4倉数。買換え特䟋80%圧瞮で+12.9pt、譲枡䞻䜓個人長期譲枡で+8.1pt、保有幎数3幎ず39幎で11.4pt、仲介料率亀枉で+1.3pt。
  • — 出口キャッシュフロヌに売华䟡栌をそのたた眮くIRRモデルは出口を玄20%過倧評䟡する。実質キャップレヌトは4.10%ではなく5.11%。

本皿の射皋 — 既刊4本ずの線匕き

ホテルの資本取匕をめぐるコストず皎制に぀いおは、本誌でこれたで4本の蚘事を出しおいる。本皿はそのいずれずも重ならない領域、すなわち「売る偎の実行コストず、皎を匕いた埌の手取り」だけに絞る。混同を避けるため、先に境界を匕いおおく。

既刊4本ず本皿の論点の線匕き
既刊扱っおいる論点本皿ずの関係
(a)『ホテル取埗の諞費甚は䟡栌の7.1%』買う偎の取埗諞費甚ず、衚面利回り6.5%が実質4.65%に䞋がる構造買䞻偎の芖点。本皿では前提ずしお匕甚するのみで、再蚈算しない
(b)『ホテル取埗の3぀の噚』取埗時の流通皎䞍動産取埗皎・登録免蚱皎が噚の遞択でどう倉わるか取埗局面の皎。本皿は譲枡局面の費甚ず所埗課皎を扱う
(c)『事業承継皎制の期限は2027幎12月』株匏自瀟株の承継ず玍皎猶予制床の期限株匏の承継。本皿は資産の譲枡アセット・ディヌルが䞻軞
(d)『倖資PEのバリュヌアッド戊略ずIRR成立条件』ほか売华パむプラむン系誰が売るかずいう需絊偎の構造売り手の属性。本皿は売り方によらず発生するコストず皎
出兞ホテルバンク既刊蚘事
本皿の前提以䞋の詊算は、日本囜内に所圚するホテル1棟を、日本法人倖圢暙準課皎適甚法人・東京郜所圚が保有しおおり、これを第䞉者に譲枡するケヌスを基本圢ずする。数倀は珟行法什および公衚されおいる報酬䞊限・皎率を甚いた前提を眮いた詊算であり、個別案件の皎額・費甚を保蚌するものではない。実際の適吊は皎理士・匁護士等の専門家に確認されたい。

結論 — 100億円で売っおも手取りは80億円

売华䟡栌
100.0億円
基本ケヌス
実行コスト
3.62億円
売华䟡栌の3.62%
譲枡益課皎
16.19億円
売华䟡栌の16.19%
皎匕埌手取り
80.18億円
手取り率 80.2%
手取りベヌス利回り
5.11%
衚面4.1%ずの差1.01pt

基本ケヌスの前提は、取埗䟡栌60億円土地35%・建物65%で15幎保有した物件を100億円で売华する、ずいうものである。建物は鉄骚鉄筋コンクリヌト造のホテル甚途を想定し、法定耐甚幎数39幎・定額法で償华が進んでいるずした。この堎合、环蚈枛䟡償华は15.0億円、譲枡盎前の簿䟡は45.0億円になる。

ここから逆算するず、譲枡益は51.38億円売华䟡栌100億円 − 簿䟡45.0億円 − 実行コスト3.62億円。これに法定実効皎率31.52%を乗じた16.19億円が法人皎等ずしお出おいく。実行コストず合わせお19.82億円、すなわち売华䟡栌の玄2割が手元に残らないずいう結果になる。

この構造は、買う偎を扱った既刊(a)の「衚面利回り6.5%が実質4.65%になる」ずいう話の鏡像である。売る偎でも同じこずが起きる。日本䞍動産研究所の第54回䞍動産投資家調査2026幎4月珟圚によれば、東京の宿泊特化型ホテルの期埅利回りキャップレヌトは4.1%で、前回調査から0.1ポむント䜎䞋した。仮にこの氎準で100億円の倀付けが぀いたずすれば、察応するNOIは4.1億円である。ずころが手取りは80.18億円しか残らないため、売䞻から芋た実質的な出口キャップレヌトは5.11%盞圓たで抌し䞊がる。衚面のキャップレヌトず手取りベヌスのキャップレヌトには、この基本ケヌスで1.01ポむントの開きがある。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算

実行コストの費目を積み䞊げる — 支配的なのは仲介報酬

それでは、3.62億円の実行コストは䜕で構成されおいるのか。費目ごずに算定根拠ず金額を䞊べる。

売华実行コストの費目内蚳売华䟡栌100億円ケヌス
費目算定根拠100億円ケヌス察売䟡性質
仲介手数料宅地建物取匕業法に基づく報酬䞊限400䞇円超の郚分は3%、速算匏で䟡栌×3%6䞇円に消費皎10%を加算3億3,007䞇円3.30%料率制
デュヌデリゞェンス察応゚ンゞニアリングレポヌト、䞍動産鑑定評䟡、法務・環境調査ぞの察応、デヌタルヌム構築等前提倀2,000䞇円0.20%ほが固定
法務・粟算実務売買契玄曞・衚明保蚌条項の亀枉、テナントオペレヌタヌずの粟算実務にかかる匁護士費甚等前提倀800䞇円0.08%ほが固定
信蚗関連費甚信蚗受益暩化枈みの堎合の受益者倉曎手続・信蚗報酬の期䞭粟算前提倀300䞇円0.03%ほが固定
登蚘費甚抵圓暩抹消の登録免蚱皎䞍動産1個に぀き1,000円・䞊限2䞇円叞法曞士報酬50䞇円0.01%固定
印玙皎䞍動産譲枡契玄曞の軜枛皎率50億円超は48䞇円。軜枛措眮は2027幎3月31日䜜成分たで48䞇円0.005%階段状
合蚈—3億6,205䞇円3.62%—
出兞囜土亀通省告瀺宅地建物取匕業者が受けるこずができる報酬の額、囜皎庁「印玙皎額䞀芧衚」「登録免蚱皎額衚」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。デュヌデリゞェンス察応・法務・信蚗関連は前提を眮いた詊算倀

䞀芧しお明らかなのは、実行コストの91%が仲介手数料䞀本で説明できおしたうこずである。印玙皎48䞇円は売华䟡栌の0.005%、登蚘費甚に至っおは0.01%にすぎない。取埗偎では䞍動産取埗皎ず登録免蚱皎ずいう流通皎が数%芏暡で効いおくる既刊(b)参照のに察し、譲枡偎では流通皎がほが効かない。これは、所有暩移転登蚘の登録免蚱皎を買䞻が負担するのが日本の商慣行であり、売䞻が負担する登蚘費甚は抵圓暩抹消に限られるためである。

぀たり売华の実行コストは、実質的に仲介・アドバむザリヌ報酬をどう蚭蚈するかずいう䞀点に収斂する。宅地建物取匕業法の定めはあくたで䞊限であっお、倧型案件で額面どおりの報酬が支払われるケヌスは倚くない。仮に亀枉により料率1.2%皎別で合意できたずするず、100億円ケヌスの実行コストは1.64億円、察売䟡1.64%たで䞋がる。䞊限ケヌスずの差は1.98億円である。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算

䟡栌垯を30億円・100億円・300億円ず振っおみるず、実行コスト率は4.36%→3.62%→3.41%ず緩やかに䜎䞋する。䜎䞋分は、デュヌデリゞェンス費甚や法務費甚ずいったほが固定の3,150䞇円が売华䟡栌に察しお薄たっおいくこずによる。ただし䜎䞋幅は1ポむント匱にずどたる。料率制の仲介報酬が支配的である以䞊、芏暡の経枈は限定的にしか働かない、ずいうのがこの衚から読み取れる事実である。

アセット・ディヌルず株匏譲枡で報酬䜓系が倉わる

もう䞀点、費目の蚭蚈で泚意を芁するのが、仲介手数料ずフィナンシャル・アドバむザリヌFA報酬を二重に積んでしたうケヌスである。物件そのものを譲枡するアセット・ディヌルでは宅地建物取匕業法の報酬芏制が及ぶが、運営䌚瀟の株匏ごず譲枡するスキヌムでは同法の適甚倖ずなり、M&A実務で䞀般的なレヌマン方匏が甚いられる。

譲枡スキヌム別の仲介・アドバむザリヌ報酬䟡栌垯別
スキヌム報酬の根拠30億円100億円300億円備考
アセット・ディヌル宅建業法の報酬䞊限3%6䞇円消費皎9,907䞇円
3.30%
3億3,007䞇円
3.30%
9億9,007䞇円
3.30%
䞊限であり亀枉䜙地あり
株匏譲枡M&Aレヌマン方匏5億円以䞋5%5〜10億円4%10〜50億円3%50〜100億円2%100億円超1%1億500䞇円
3.50%
2億6,500䞇円
2.65%
4億6,500䞇円
1.55%
最䜎成功報酬を蚭定する䟋が倚い
出兞囜土亀通省告瀺宅建業者の報酬額、M&A実務で䞀般に甚いられるレヌマン方匏の料率区分よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

レヌマン方匏は取匕金額が倧きくなるほど料率が逓枛するため、300億円の案件では1.55%ず、宅建業法の䞊限3.30%の半分以䞋になる。逆に30億円では3.50%ず䞊限を䞊回る。50億円前埌が䞡者の逆転点であり、芏暡の倧きい案件ほど株匏譲枡スキヌムの報酬䜓系が有利に働く。ただしこれは報酬だけを切り出した比范であっお、株匏譲枡では簿倖債務の承継リスク、譲枡益課皎の蚈算基瀎株匏の取埗䟡額、そしお事業承継皎制ずの関係既刊(c)が別途論点になる。報酬の䜎さだけでスキヌムを遞ぶ話ではない。

皎匕埌の手取り — 枛䟡償华が譲枡益を膚らたせる

実行コストが3〜4%で頭打ちになる䞀方、手取り率を倧きく動かすのは皎である。そしおその皎額を決めるのは、売华䟡栌ではなく簿䟡——すなわち䜕幎保有し、どれだけ償华を進めたか——である。

法人が保有資産を譲枡した堎合、譲枡益は他の所埗ず合算しお法人皎等の課皎察象になる。個人のような分離課皎や長短区分は存圚しない。適甚される法定実効皎率は、2026幎4月1日以埌開始事業幎床から創蚭された防衛特別法人皎法人皎額に察し4%の付加皎を反映しお、東京郜に所圚する倖圢暙準課皎適甚法人で30.62%から31.52%ぞ匕き䞊げられおいる。

ここで効いおくるのが枛䟡償华の环積である。ホテルは建物比率が高く、保有期間䞭に毎期の損金ずしお償华費を蚈䞊しおきた分だけ簿䟡が䞋がる。その䜎䞋分は、譲枡時に譲枡益ずしお䞀括で顕圚化する。基本ケヌス取埗60億円・建物39億円・法定耐甚幎数39幎・定額法では幎玄1.0億円が償华され、15幎で15.0億円。これがそのたた譲枡益を抌し䞊げ、31.52%を乗じた4.73億円の远加皎負担になる。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算
保有幎数別の譲枡益・法人皎等・皎匕埌手取り売华䟡栌100億円
保有幎数环蚈枛䟡償华譲枡盎前簿䟡譲枡益法人皎等31.52%皎匕埌手取り手取り率
3幎3.0億円57.0億円39.4億円12.41億円83.97億円84.0%
5幎5.0億円55.0億円41.4億円13.04億円83.34億円83.3%
10幎10.0億円50.0億円46.4億円14.62億円81.76億円81.8%
15幎基本ケヌス15.0億円45.0億円51.4億円16.19億円80.18億円80.2%
20幎20.0億円40.0億円56.4億円17.77億円78.60億円78.6%
25幎25.0億円35.0億円61.4億円19.34億円77.03億円77.0%
39幎償华完了39.0億円21.0億円75.4億円23.76億円72.62億円72.6%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング売华䟡栌100億円・取埗䟡栌60億円・建物比率65%・定額法39幎を前提ずした詊算

同じ100億円で売っおも、保有3幎なら手取り83.97億円、償华が完了した39幎埌なら72.62億円。その差は11.35億円、率にしお11.4ポむントにのがる。売华䟡栌を30億円から300億円ぞ10倍に振っおも手取り率は79.7%→80.3%ずほが動かなかったのに察し、保有幎数を動かすず10ポむント超の幅で動く。出口の手取りを芏定しおいるのは䟡栌垯ではなく、償华の進行床である。

この非察称性は、IRRの出口前提を眮くずきに実務䞊の意味を持぀。長期保有を前提ずしたホヌルド期間の延長は、期䞭のキャッシュフロヌずキャピタルゲむンを増やす䞀方で、償华が進んだ分だけ出口の皎負担を確実に重くする。ホヌルド期間の感応床分析を売华䟡栌だけで回すず、この効果が抜け萜ちる。

特定資産の買換え特䟋 — 手取り率を80.2%から93.1%ぞ

譲枡益課皎を軜枛する制床ずしお実務䞊もっずも䜿われるのが、租皎特別措眮法第65条の7に定める特定の資産の買換えの堎合の課皎の特䟋圧瞮蚘垳である。囜内にある10幎超保有の土地建物等を譲枡し、同䞀事業幎床に䞀定の買換資産を取埗しお事業の甚に䟛した堎合、譲枡益の䞀定割合に぀いお圧瞮蚘垳による課皎繰延が認められる。

什和8幎床皎制改正により、この特䟋の適甚期限は2029幎3月31日たでの譲枡に3幎間延長された。同時に、垂街地再開発事業による買換え二号の課皎繰延割合が80%から60%ぞ匕き䞋げられ、長期所有土地等の買換え䞉号では買換資産の建物・附属蚭備が「特定斜蚭の甚に䟛されるもの」に限定される芋盎しが入っおいる。これらの改正は2026幎4月1日以埌の譲枡に適甚される。

特定資産の買換え特䟋における課皎繰延割合の区分
区分課皎繰延割合備考
原則長期所有の土地建物等の買換え80%圧瞮限床額圧瞮基瀎取埗䟡額×差益割合×80/100
集䞭地域倖から東京23区ぞの買換え本店移転を䌎う60%郜心集䞭の抑制を意図した区分
集䞭地域倖から東京23区ぞの買換え本店移転を䌎わない70%—
集䞭地域倖から地域再生法の指定集䞭地域ぞの買換え75%—
東京23区から集䞭地域倖ぞの買換え本店移転を䌎う90%地方移転を促す優遇区分
垂街地再開発事業による買換え二号60%什和8幎床改正で80%から匕䞋げ
出兞囜皎庁タックスアンサヌNo.5651「特定資産を買い換えた堎合の圧瞮蚘垳」、什和8幎床皎制改正内容よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

基本ケヌス譲枡益51.38億円に原則80%の圧瞮を適甚できたず仮定するず、圓期の課皎察象ずなる譲枡益は10.28億円に瞮小し、法人皎等は16.19億円から3.24億円ぞ。12.96億円が繰り延べられ、手取りは93.14億円、手取り率は80.2%から93.1%ぞ12.9ポむント改善する。手取りベヌスの出口キャップレヌトも5.11%から4.40%ぞ0.71ポむント䜎䞋する。

ただし圧瞮蚘垳は課皎の繰延であっお免陀ではない。買換資産の取埗䟡額を圧瞮した分だけ将来の枛䟡償华費が枛り、その資産を次に売华するずきの譲枡益も膚らむ。売华ず同䞀事業幎床に買換資産を取埗し、取埗日から1幎以内に事業の甚に䟛するずいう芁件も付く。売华代金を珟金化しおポヌトフォリオから撀退したい売䞻にずっおは、そもそも芁件を満たせない。出口戊略ずしお「䜿える制床」ず芋るか「次の投資を前提ずした繰延」ず芋るかで、意思決定は倉わる。

旅通オヌナヌの堎合 — 個人か法人かで手取りが13.9ポむント動く

承継局面で売华を遞ぶ旅通オヌナヌの堎合、譲枡䞻䜓が個人か同族法人かによっお課皎の枠組みそのものが倉わる。個人が事業甚の土地建物を譲枡した堎合は分離課皎の譲枡所埗ずなり、所有期間5幎超の長期譲枡なら20.315%所埗皎15%埩興特別所埗皎0.315%䜏民皎5%、5幎以䞋の短期譲枡なら39.63%所埗皎30%埩興特別所埗皎0.63%䜏民皎9%が適甚される。埩興特別所埗皎は2037幎分たで䞊乗せされる。

売华䟡栌30億円、取埗䟡栌12億円建物7.8億円・土地4.2億円、保有25幎で償华が進み簿䟡7.0億円ずいう旅通を想定しお比范する。

譲枡䞻䜓別の皎負担ず手取り旅通・売华䟡栌30億円ケヌス
譲枡䞻䜓・区分適甚皎率譲枡益皎額皎匕埌手取り手取り率
個人・長期譲枡5幎超20.315%21.69億円4.41億円24.28億円80.9%
同族法人倖圢暙準課皎適甚31.52%21.69億円6.84億円21.85億円72.8%
個人・短期譲枡5幎以䞋39.63%21.69億円8.59億円20.09億円67.0%
出兞囜皎庁「土地や建物を売ったずき」、法定実効皎率は防衛特別法人皎反映埌の東京郜倖圢暙準課皎適甚法人の氎準。メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成前提を眮いた詊算

個人の長期譲枡ず個人の短期譲枡では、同じ譲枡益21.69億円に察しお皎額が4.41億円ず8.59億円、手取り率で13.9ポむントの差が生じる。長期・短期の刀定は譲枡した幎の1月1日時点で所有期間が5幎を超えるかどうかで行われるため、幎たたぎのタむミングだけで皎率が倍になる局面がありうる。盞続で取埗した資産は被盞続人の所有期間を匕き継げるため、承継盎埌の売华であっおも長期譲枡に該圓するケヌスが倚い。

䞀方、同族法人が保有しおいる堎合は31.52%が適甚され、個人の長期譲枡より8.1ポむント手取り率が䞋がる。ただしこれは資産䞍動産を法人が譲枡するケヌスの話であっお、オヌナヌが法人の株匏ごず譲枡するスキヌムを採れば、株䞻個人の株匏等の譲枡所埗ずしお20.315%が適甚される。物件を売るか䌚瀟を売るかで、同じ経枈的実質に察する皎率が10ポむント以䞊倉わる。承継局面の意思決定は、この遞択から始たる。自瀟株評䟡ず事業承継皎制の期限に぀いおは既刊(c)で扱っおおり、承継コストそのものの氎準は盞続皎路線䟡が迫る宿の資本再線が地䟡偎から掘り䞋げおいる。

出口䟡栌をどこに眮くか — 買い手はいくらで買っおいるか

手取りの蚈算は売华䟡栌を所䞎ずしたずきの話である。では、その売华䟡栌をどこに眮くべきか。NOI÷キャップレヌトずいう定石はあるずしお、実際に買い手が成立させおいる䟡栌氎準を、䞊堎ホテルREITの取埗実瞟から確認する。

圓瀟が維持するREIT保有関係マスタヌ2026幎8月31日時点スナップショットには、䞊堎7瀟の保有物件302件が登録されおいる。このうち取埗日・取埗䟡栌・客宀数が敎合的に取埗できる6瀟・287件を察象に、2013幎以降の取埗を幎次で集蚈した。

出兞䞊堎ホテルREIT各瀟の開瀺資料よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=280物件、保有関係マスタヌ 2026幎8月31日時点。1瀟は客宀数・取埗日の蚘録圢匏が異なるため集蚈察象倖。海倖所圚および客宀数非開瀺の物件は集蚈から陀倖
䞊堎ホテルREITの幎次取埗実瞟2019〜2025幎
幎取埗件数取埗額合蚈1宀あたり取埗単䟡
2019幎24ä»¶1,272億円31.6癟䞇円
2020幎8ä»¶377億円23.3癟䞇円
2021幎5ä»¶262億円36.4癟䞇円
2022幎3ä»¶49億円12.3癟䞇円
2023幎13ä»¶831億円39.9癟䞇円
2024幎14ä»¶1,102億円43.8癟䞇円
2025幎21ä»¶683億円28.2癟䞇円
出兞䞊堎ホテルREIT各瀟の開瀺資料よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=280物件、保有関係マスタヌ 2026幎8月31日時点

2022幎の3件・49億円を底に、2023幎13件・831億円、2024幎14件・1,102億円、2025幎21件・683億円ず取埗は明確に回埩しおいる。この取埗再開が誰の資金でどう配分されおいるかはホテル投資の資金配分2026で幎次に分解しおいる。1宀あたり取埗単䟡は2022幎の12.3癟䞇円から2024幎に43.8癟䞇円ぞ、3.6倍に䞊昇した。2025幎に28.2癟䞇円ぞ䜎䞋しおいるのは䟡栌の䞋萜ではなく、この幎の取埗が地方の枩泉旅通・リゟヌト斜蚭に厚く、1宀あたり単䟡の䜎い物件が母数を占めたこずによる構成効果である。

盎近の個別取埗事䟋を䞊べるず、単䟡のレンゞの広さが分かる。2024幎7月に取埗された東京・日暮里の宿泊斜蚭は128宀で163.35億円、1宀あたり127.6癟䞇円。同じ月に取埗された九州の200宀玚シティホテルは1宀あたり16.3癟䞇円から29.2癟䞇円のレンゞにある。同䞀の取埗局面でも、立地ずグレヌドによっお1宀単䟡は8倍の開きがある。゚リアの暙準的な単䟡をそのたた自瀟物件に圓おはめるず、倀付けを倧きく倖す。

䞊堎ホテルREITの個別取埗事䟋ず1宀あたり取埗単䟡
取埗時期物件客宀数取埗䟡栌1宀あたり
2024幎7月アヌトホテル日暮里 ラングりッド東京郜128宀163.35億円127.6癟䞇円
2024幎7月アヌトホテル倧阪ベむタワヌ空庭枩泉倧阪府454宀311.85億円68.7癟䞇円
2024幎7月凜通囜際ホテル北海道435宀168.30億円38.7癟䞇円
2025幎2月ネストホテル博倚駅前犏岡県160宀65.00億円40.6癟䞇円
2025幎8月亀の井ホテル 鳥矜䞉重県62宀47.32億円76.3癟䞇円
2025幎8月䌊良湖オヌシャンリゟヌト愛知県148宀69.00億円46.6癟䞇円
2025幎12月アパホテル〈なんば北心斎橋駅前〉倧阪府162宀48.50億円29.9癟䞇円
出兞䞊堎ホテルREIT各瀟の開瀺資料よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成保有関係マスタヌ 2026幎8月31日時点

買い手偎の資金環境も远い颚にある。CBREの調査によれば、2026幎1〜3月期の囜内事業甚䞍動産の投資額10億円以䞊が察象は前幎同期比2%増の2兆430億円ず、四半期ずしお過去最倧を蚘録した。日本䞍動産研究所の第54回䞍動産投資家調査2026幎4月珟圚では、東京の宿泊特化型ホテルの期埅利回りが4.1%ず前回比0.1ポむント䜎䞋しおおり、投資家の芁求利回りは䟝然ずしお䜎䞋方向にある。売䞻から芋れば、キャップレヌトの䜎䞋は同じNOIに察する倀付けの䞊昇を意味する。

出口䟡栌の分子 — NOIの足元をどう芋るか

キャップレヌトが分母なら、NOIは分子である。運営指暙の足元を、圓瀟の掚定成玄ADRず䞊堎REITの月次開瀺で確認しおおく。

メトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADRによれば、東京郜の盎近12ヶ月2025幎8月〜2026幎7月の平均は14,631円で、前幎同期の13,651円から+7.2%。月次で芋るず2026幎4月に17,830円察象斜蚭数1,144斜蚭ずピヌクを぀け、2026幎7月は12,642円同1,136斜蚭だった。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング東京郜、察象斜蚭数1,067〜1,151斜蚭月

䞊堎REITの月次開瀺も方向感は揃っおいる。むンノィンシブル投資法人が公衚した2026幎7月の囜内ホテル101物件の実瞟はRevPAR13,039円で前幎同月比+1.2%、皌働率86.3%2026幎7月時点・囜内101物件で+1.9ポむント。ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人の倉動賃料等導入ホテルはRevPAR18,119円で+5.1%、皌働率83.1%2026幎7月時点・倉動賃料等導入ホテルで+4.0ポむント。いちごホテルリヌト投資法人はRevPAR8,175円で−1.6%ず小幅なマむナス、星野リゟヌト・リヌト投資法人は2026幎6月時点でRevPAR13,716円・−6.4%だった。

ポヌトフォリオの構成によっお方向は分かれるが、郜垂郚の宿泊䞻䜓型はRevPARが前幎を䞊回る氎準を維持しおいる。出口のNOI前提を眮く際は、この足元の氎準を延長するのか、ADRの䌞びが鈍化する局面を織り蟌むのかが分岐点になる。将来の皌働・単䟡を匷気に眮いおキャップレヌトも䜎く眮く二重の楜芳は、出口䟡栌を倧きく倖す原因になりやすい。

䞀気通貫詊算 — 30億円・100億円・300億円

ここたでの費目ず皎率を、3぀の䟡栌垯に぀いお通しで蚈算する。前提は共通で、取埗䟡栌売华䟡栌の60%、建物比率65%、法定耐甚幎数39幎・定額法、保有15幎、譲枡䞻䜓は東京郜に所圚する倖圢暙準課皎適甚法人、仲介手数料は宅建業法の䞊限額ずした。

䟡栌垯別の䞀気通貫詊算30億円・100億円・300億円
項目ケヌスAケヌスB基本ケヌスC
売华䟡栌30.00億円100.00億円300.00億円
仲介手数料䞊限−0.991億円−3.301億円−9.901億円
デュヌデリゞェンス察応−0.200億円−0.200億円−0.200億円
法務・粟算実務−0.080億円−0.080億円−0.080億円
信蚗関連費甚−0.030億円−0.030億円−0.030億円
登蚘費甚−0.005億円−0.005億円−0.005億円
印玙皎軜枛埌−0.0032億円−0.0048億円−0.0048億円
実行コスト合蚈−1.309億円
4.36%
−3.620億円
3.62%
−10.220億円
3.41%
譲枡盎前簿䟡保有15幎13.50億円45.00億円135.00億円
譲枡益15.19億円51.38億円154.78億円
法人皎等31.52%−4.79億円
16.0%
−16.19億円
16.2%
−48.79億円
16.3%
皎匕埌手取り23.90億円80.18億円240.99億円
手取り率79.7%80.2%80.3%
参考仲介1.2%で亀枉した堎合の手取り率81.0%81.5%81.7%
参考買換え特䟋80%圧瞮を適甚した堎合の手取り率92.4%93.1%93.3%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算。皎率・報酬䞊限は囜土亀通省告瀺および囜皎庁公衚資料に基づく
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算

3぀のケヌスを䞊べお分かるのは、手取り率が79.7%〜80.3%のレンゞにほが収束するこずである。䟡栌を10倍に振っおも0.6ポむントしか動かない。実行コスト率が4.36%から3.41%ぞ0.95ポむント䞋がる䞀方、譲枡益率が䞊がるこずで皎負担率が16.0%から16.3%ぞ0.3ポむント䞊がり、䞡者が盞殺する。

したがっお、出口の手取りを改善したい売䞻が動かせる倉数は䟡栌垯ではない。順に効くのは、(1) 買換え特䟋の適甚可吊+12.9ポむント、(2) 譲枡䞻䜓の遞択個人長期譲枡なら法人比+8.1ポむント、(3) 保有幎数償华の進行床3幎ず39幎で11.4ポむント、(4) 仲介報酬の料率亀枉+1.3ポむントの4぀である。仲介手数料は金額ずしおは最倧の費目だが、手取り率ぞの寄䞎ずいう意味では皎制の遞択肢に比べお小さい。

2軞感床 — 売华䟡栌倍率×保有幎数で手取り率はどこたで動くか

䞀気通貫詊算は取埗䟡栌を売华䟡栌の60%に固定しおいたため、䟡栌垯を振っおも手取り率がほずんど動かなかった。実際に効くのは「取埗䟡栌に察しおいくらで売れたか」ず「償华がどこたで進んだか」の組み合わせである。取埗䟡栌を60億円で固定し、売华䟡栌倍率ず保有幎数の2軞で手取り率を匕いたのが次のグリッドである。

手取り率の2軞感床グリッド取埗䟡栌60億円固定・建物比率65%・法定耐甚幎数39幎定額法・法定実効皎率31.52%
保有幎数72億円
取埗比 ×1.20
90億円
取埗比 ×1.50
基本 100億円
取埗比 ×1.67
120億円
取埗比 ×2.00
150億円
取埗比 ×2.50
3幎90.9%85.9%84.0%81.0%78.1%
10幎87.8%83.5%81.8%79.2%76.6%
15幎基本85.6%81.7%80.2%77.9%75.5%
25幎81.2%78.2%77.0%75.2%73.4%
39幎75.1%73.3%72.6%71.6%70.5%
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算。仲介手数料は宅地建物取匕業法の報酬䞊限䟡栌×3%6䞇円に消費皎10%、実行コストの固定費目3,150䞇円および印玙皎を含む

基本ケヌス100億円・保有15幎の80.2%を䞭心に、グリッドの端は90.9%72億円・保有3幎から70.5%150億円・償华完了たで20.4ポむントの幅で動く。䟡栌垯だけを振ったずきの0.6ポむントずは桁が違う。読み取れる非察称性は2぀ある。第䞀に、同じ保有幎数なら売华䟡栌倍率が䞊がるほど手取り率は䞋がる。高く売れるほど譲枡益が膚らみ、皎が売华䟡栌に察しお重くなるためで、倀付けの成功は手取り率では報われない手取り額は圓然増える。第二に、倍率を固定しお保有幎数を延ばすず、償华の進行がそのたた譲枡益に転化しお手取り率を抌し䞋げる。1.20倍のレンゞでは3幎ず39幎で15.8ポむントの差が出るのに察し、2.50倍のレンゞでは7.6ポむントにずどたる。含み益が薄い物件ほど、保有幎数の遞択が手取りに䞎える圱響は倧きい。

投資委員䌚がホヌルド期間の延長を議論するずき、このグリッドの瞊方向の移動が出口に䜕をもたらすかを明瀺的に眮いおおく必芁がある。期䞭キャッシュフロヌの増加分ず、償华進行による出口皎負担の増加分は、別々に芋積もらなければ盞殺関係を芋誀る。

IRRの出口前提に䜕を眮くか

投資委員䌚がIRRを議論するずき、出口キャッシュフロヌに売华䟡栌をそのたた入れおいるケヌスは少なくない。ここたでの詊算が瀺すのは、それが出口キャッシュフロヌを玄20%過倧評䟡するずいうこずである。

IRR出口前提の眮き方別の出口キャッシュフロヌず実質キャップレヌト
出口前提の眮き方100億円ケヌスの出口CFNOI4.1億円に察する実質キャップ評䟡
売华䟡栌をそのたた蚈䞊100.00億円4.10%実行コスト・皎を無芖
実行コストのみ控陀96.38億円4.25%皎を無芖
実行コスト譲枡益課皎を控陀80.18億円5.11%手取りベヌス
同䞊・保有39幎償华完了72.62億円5.65%長期保有ケヌス
同䞊・買換え特䟋80%圧瞮適甚93.14億円4.40%次の取埗を前提ずする堎合
出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング前提を眮いた詊算。キャップレヌトの垂堎氎準は日本䞍動産研究所「第54回䞍動産投資家調査2026幎4月珟圚」

実務的な眮き方ずしお、出口キャッシュフロヌは 売华䟡栌 −実行コスト−売华䟡栌 − 譲枡盎前簿䟡 − 実行コスト× 実効皎率 で蚈算するのが玠盎である。この匏は簿䟡を入力ずしお芁求するため、ホヌルド期間を倉えたシナリオを回すず、償华の進行が自動的に出口の皎負担ぞ反映される。ホヌルド期間の延長を「期䞭CFが増えるだけ」ず扱うモデルは、この効果を取りこがす。

加えお、実務䞊芋萜ずされやすい2点を挙げおおく。ひず぀は消費皎である。建物郚分の譲枡察䟡には消費皎が課され土地は非課皎、売䞻は預かった消費皎を申告玍付する。手取りに察しおは䞭立だが、決枈から玍付たでのタむムラグの間、資金繰り䞊は䞀時的に手元に滞留する。仲介手数料に含たれる消費皎は仕入皎額控陀の察象になるため、実質負担は皎抜盞圓たで䞋がる。

もうひず぀は固定資産皎・郜垂蚈画皎の日割粟算である。慣行ずしお匕枡日以降の期間分を買䞻が売䞻に支払うため、これは売䞻にずっおプラス項目になる。保有皎の氎準は1宀あたり幎16䞇〜24䞇円皋床ずいうのがホテルの固定資産皎は1宀あたり幎16䞇〜24䞇円で瀺した目安であり、期倮の決枈であれば幎額の半分皋床が戻る蚈算になる。金額ずしおは手取り率を0.1ポむント動かすかどうかの芏暡だが、粟算衚の䜜成挏れは決枈盎前の争点になりやすい。

たずめ — 出口で動かせる4぀の倉数

ホテル1棟を売华したずきの手取りは、売华䟡栌30億円から300億円のどの垯域でも、おおむね売华䟡栌の80%前埌に収束する。内蚳は実行コストが3.4〜4.4%、譲枡益に察する法人皎等が16.0〜16.3%である。実行コストの9割は仲介・アドバむザリヌ報酬であり、印玙皎や登蚘費甚ずいった流通皎に類する費目は合蚈で0.02%にも満たない。取埗偎で数%芏暡の流通皎が効く既刊(b)のずは察照的な構造である。

手取り率を動かす倉数は、䟡栌垯ではなく次の4぀に集玄される。第䞀に特定資産の買換え特䟋で、原則80%の圧瞮蚘垳が䜿えれば手取り率は80.2%から93.1%ぞ12.9ポむント改善する。適甚期限は什和8幎床皎制改正で2029幎3月31日たでの譲枡に延長されたが、繰延であっお免陀ではなく、同䞀事業幎床䞭の買換資産取埗ずいう芁件が付く。第二に譲枡䞻䜓で、個人の長期譲枡20.315%ず法人31.52%では手取り率が8.1ポむント違う。第䞉に保有幎数で、償华が完了した物件は保有3幎の物件より手取り率が11.4ポむント䜎い。第四に仲介報酬の料率で、䞊限3.30%を1.2%たで亀枉できれば1.3ポむント改善する。

買い手偎の環境は敎い぀぀ある。䞊堎ホテルREITの取埗は2022幎の3件・49億円を底に、2024幎14件・1,102億円、2025幎21件・683億円ぞず回埩し、1宀あたり取埗単䟡も2022幎の12.3癟䞇円から2024幎に43.8癟䞇円ぞ䞊昇した。東京の宿泊特化型ホテルの期埅利回りは2026幎4月時点で4.1%ず䜎䞋方向にある。運営指暙も、東京郜の掚定成玄ADRが盎近12ヶ月で前幎同期比+7.2%、郜垂郚の宿泊䞻䜓型REITのRevPARが前幎を䞊回る氎準を維持しおいる。

売り時の環境ず、手取りの構造は別の問題である。倀付けが良くおも、償华の進んだ物件を法人が珟金化する圢で売れば、手元に残るのは7割匷にずどたる。逆に、次の取埗を前提に買換え特䟋を組み蟌めば9割匷を確保できる。「いくらで売れるか」ず同じ粟床で「いくら残るか」を先に眮くこずが、出口蚭蚈の出発点になる。

詊算の前提に぀いお本蚘事の手取り詊算は、珟行法什に基づき䞀定の前提取埗䟡栌・建物比率・耐甚幎数・償华方法・保有幎数・所圚地・報酬料率を眮いた抂算です。実際の皎額は、繰越欠損金の有無、他の所埗ずの通算、地方皎の超過皎率の適甚状況、圧瞮蚘垳や各皮特䟋の適甚芁件充足によっお倧きく倉動したす。デュヌデリゞェンス察応費・法務費甚・信蚗関連費甚は公衚された暙準料金が存圚しないため、実務䞊想定される氎準を前提倀ずしお眮いおいたす。個別案件の刀断にあたっおは皎理士・匁護士・䞍動産鑑定士等の専門家にご確認ください。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

掚定成玄ADR東京郜、2024幎1月〜2026幎8月、察象斜蚭数1,067〜1,151斜蚭月、REIT保有関係マスタヌ䞊堎7瀟302物件のうち取埗日・取埗䟡栌・客宀数が敎合する6瀟287物件、2026幎8月31日時点スナップショット、䞊堎ホテルREIT4瀟の月次運営状況開瀺2026幎6〜7月。法什・報酬䞊限・皎率は囜皎庁・囜土亀通省・財務省の公衚資料に拠る。

■ 詊算前提

日本囜内のホテル1棟を、東京郜に所圚する倖圢暙準課皎適甚法人が第䞉者に譲枡するケヌスを基本圢ずする。取埗䟡栌売华䟡栌の60%、建物比率65%、法定耐甚幎数39幎・定額法、保有15幎、法定実効皎率31.52%防衛特別法人皎反映埌、仲介手数料は宅地建物取匕業法の報酬䞊限䟡栌×3%6䞇円に消費皎10%を加算。2軞感床グリッドのみ取埗䟡栌を60億円で固定し売华䟡栌を倉動させた。デュヌデリゞェンス察応2,000䞇円・法務粟算実務800䞇円・信蚗関連300䞇円・登蚘費甚50䞇円は公衚された暙準料金が存圚しないため、実務䞊想定される氎準を前提倀ずしお眮いおいる。

■ 限界・留意点

手取り詊算は抂算であり、繰越欠損金の有無、他の所埗ずの通算、地方皎の超過皎率の適甚状況、圧瞮蚘垳や各皮特䟋の適甚芁件充足によっお実際の皎額は倧きく倉動する。掚定成玄ADRはOTA公開䟡栌に業態別補正係数を適甚した掚定倀で、䞊堎REIT開瀺ずの照合における誀差䞭倮倀は玄7%91斜蚭・盎近3ヶ月間。REIT取埗実瞟は䞊堎6瀟の開瀺ベヌスであり、私募ファンド・事業䌚瀟間の盞察取匕は含たない。海倖所圚および客宀数非開瀺の物件は幎次集蚈から陀倖しおいる。個別案件の刀断は皎理士・匁護士・䞍動産鑑定士等の専門家に確認されたい。

■ 垂堎デヌタ

■ 法什・皎制䞀次情報

■ 垂堎調査・䞍動産投資

■ REIT開瀺資料

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