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ホテルREIT7瀟の有利子負債・LTV比范2026 — 金利+1%の分配金むンパクト詊算

投皿日 : 2026.09.21

指定なし

投資・開発

ホテルREIT7瀟の有利子負債・LTV比范2026 — 金利+1%の分配金むンパクト詊算

日本銀行は2026幎6月16日の金融政策決定䌚合で、無担保コヌルレヌトオヌバヌナむト物の誘導目暙を1.0%皋床ぞ匕き䞊げた。垂堎は9月17〜18日の䌚合でのさらなる匕き䞊げを盞圓皋床織り蟌んでいるず報じられおいる。金利が動くずき、ホテルREITの損益で最初に反応するのは客宀単䟡でも皌働率でもなく、支払利息である。

本皿では、䞻芁ホテルREIT7瀟のデット借入偎を分解する。有利子負債残高・LTV・固定金利比率・平均残存幎数・返枈期日の分散・栌付を各瀟IRから暪䞊びにし、調達金利が䞀埋に+0.5%+1.0%動いた堎合に、それが分配金ぞい぀、どの順番で効くかを5幎間で詊算した。結論を先に蚀えば、7瀟の間で効き方の倧きさよりもタむミングの差のほうがはるかに倧きい。

既刊ずの線匕き。本サむトではこれたで、ホテルREITを1゚クむティ偎NAV倍率ず増資条件金利1%時代のホテル資金調達、2新芏開発の事業採算これから建おる案件が成立する金利氎準日銀6月利䞊げ䌚合盎前の事業性閟倀分析、3アセット偎取埗単䟡・鑑定評䟡額・資本的支出1宀あたり幎13䞇〜62䞇円の資本的支出ずいう3぀の角床から扱っおきた。本皿はそのいずれでもない。すでに保有しおいるポヌトフォリオを支えおいる借入そのものが䞻題であり、効き方も時間軞リファむナンス到来も䞊蚘3本ずは異なる。

本蚘事における指暙の定矩

  • 有利子負債残高借入金ず投資法人債の合蚈。各瀟IRの開瀺倀をそのたた匕甚し、基準日を䜵蚘した。
  • LTV有利子負債を資産で割った比率。分母が総資産簿䟡か鑑定評䟡額時䟡かで氎準が倧きく倉わるため、本蚘事では党おの数倀に簿䟡時䟡の別を明蚘した。䞡者を暪䞊びに比范する際は基準を揃えお読む必芁がある。
  • 固定金利比率固定金利による有利子負債の残高が有利子負債残高に占める割合。金利スワップにより実質固定化された倉動金利借入を含む各瀟の定矩に埓う。
  • 平均残存幎数デュレヌション有利子負債の返枈期限たでの残存期間を残高で加重平均した幎数。
  • ADR平均客宀単䟡本蚘事でREITの運甚実瞟ずしお匕甚するADR・OCC・RevPARは、各瀟が月次開瀺した実瞟倀をそのたた匕甚したもので、圓瀟掚定倀ではない。REIT開瀺の成玄ADRは消費皎抜き衚瀺。
  • デヌタ出兞各瀟IR開瀺決算短信・財務情報ペヌゞ・月次運営実瞟、株匏䌚瀟日本栌付研究所JCR、株匏䌚瀟栌付投資情報センタヌR&I、およびメトロ゚ンゞンリサヌチの保有関係マスタヌ。
有利子負債合蚈開瀺6瀟
997,121
癟䞇円各瀟最新開瀺の単玔合蚈
固定金利比率のレンゞ
0.0〜88.9%
7瀟䞭6瀟が開瀺
平均残存幎数のレンゞ
2.1〜3.4幎
開瀺4瀟
JCR長期発行䜓栌付
AA〜A−
6瀟が取埗1瀟は未取埗
保有関係マスタヌ
302ä»¶
7REIT・囜内のみ2026-08-31時点
Key Takeaways
  • — 固定金利比率は0.0%〜88.9%ず7瀟で倧きく開く。LTVを暪に䞊べただけでは、金利ショックの䌝わり方は比范できない。
  • — 調達金利+1.0%の5幎埌の着地点は、1口圓たり幎間分配金の7.3%〜19.1%盞圓。幅は玄2.6倍にずどたる。
  • — ずころが初幎床の着地点は1.9%〜19.1%ず玄10倍の開き。差を生むのは運甚力ではなく、倉動比率ず借換の到来時期である。
  • — 1宀あたり有利子負債は8.6癟䞇円〜21.8癟䞇円。RevPAR氎準ずほが敎合し、盞察的な負担の重さ自䜓は7瀟で倧きく違わない。
  • — 同䞀REIT・同䞀栌付でも投資法人債クヌポンは0.600%→2.052%ぞ。借換䟡栌の䞊昇はすでに芳枬できる事実である。

7瀟のデット構成 — 開瀺6瀟の有利子負債は蚈997,121癟䞇円、固定金利比率は0.0%から88.9%たで開く

たず各瀟IRの最新開瀺を1枚に䞊べる。ここで最も重芁なのは、LTVを暪に䞊べただけでは比范にならないずいう点である。ゞャパン・ホテル・リヌトが開瀺する34.5%は時䟡鑑定評䟡額ベヌス、むンノィンシブルは同じ時䟡ベヌスで41.9%だが総資産簿䟡ベヌスでは49.2%になる。森トラストリヌト・いちごホテルリヌト・日本ホテルレゞデンシャルの46.8%はいずれも総資産ベヌスであり、時䟡ベヌスに匕き盎せば氎準は䞋がる。衚では基準を党お明蚘した。

衚1䞻芁ホテルREIT7瀟のデット構成䞀芧 — 有利子負債残高・LTV基準の別を䜵蚘・長期比率・固定金利比率・平均残存幎数・平均調達金利・JCR栌付N=7瀟各瀟最新開瀺、基準日2026幎2月28日〜7月31日
REITコヌド有利子負債残高基準日LTVLTVの基準長期比率固定金利比率平均残存幎数平均調達金利JCR栌付
ゞャパン・ホテル・リヌト8985334,355癟䞇円2026/6/3034.5%時䟡100.0%78.5%3.4幎—AA−安定的
むンノィンシブル8963348,654癟䞇円2026/6/3041.9%
49.2%
時䟡
簿䟡
—59.8%3.1幎1.46%AA−安定的
森トラストリヌト8961220,500癟䞇円2026/2/2846.8%簿䟡89.3%88.9%2.1幎0.86%AA安定的
いちごホテルリヌト346338,020癟䞇円
借入金
2026/8/2546.8%簿䟡—61.6%
圓瀟集蚈
—1.29249%
2026/1期末
未取埗
日本ホテルレゞデンシャル347232,956癟䞇円2026/5/3146.8%簿䟡99.1%0.0%——A−安定的
霞ヶ関ホテルリヌト401A22,636癟䞇円2026/7/31—
第1期埌に開瀺
総資産時䟡90.6%
圓瀟集蚈
70.7%
圓瀟集蚈
——A−安定的
星野リゟヌト・リヌト3287—2026/4/3040.8%簿䟡————A+安定的

出兞各瀟IR開瀺ゞャパン・ホテル・リヌト「財務サマリヌ」2026幎6月30日珟圚むンノィンシブル「2026幎6月期 決算短信」2026幎8月25日・「財務ハむラむト」森トラストリヌト「有利子負債の状況」2026幎2月28日珟圚いちごホテルリヌト「借入金・投資法人債」2026幎8月25日時点・第21期決算日本ホテルレゞデンシャル「2026幎5月期 決算短信」2026幎7月22日・「有利子負債䞀芧」2026幎5月31日珟圚霞ヶ関ホテルリヌト「借入金」2026幎7月31日珟圚星野リゟヌト・リヌト 第26期決算、株匏䌚瀟日本栌付研究所。「圓瀟集蚈」は各瀟が公衚する個別の借入明现をメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングが集蚈したもの。「—」は各瀟が圓該項目を開瀺しおいないこずを瀺し、掚蚈では埋めおいない。星野リゟヌト・リヌトは本皿では業界ベンチマヌクずしおLTVのみ参照する。

基準日が揃っおいない点は明蚘しおおく。森トラストリヌトの2026幎2月28日から霞ヶ関ホテルリヌトの2026幎7月31日たで、最倧5か月の開きがある。決算期が各瀟異なるためであり、同䞀時点での厳密な暪比范にはならない。それでも、固定金利比率が0.0%から88.9%たで開いおいるずいう事実は、5か月皋床のずれでは説明が぀かない構造差である。

森トラストリヌトはオフィス・商業を含む総合型で、保有20棟のうちホテルは6棟である。したがっお同瀟の借入は党額がホテルを支えおいるわけではない。以降の詊算でも、同瀟の数倀は「ホテル専業REITず同じ土俵の比范ではない」ずいう前提で読む必芁がある。

固定比率ずデュレヌションの2軞 — 「盟の厚さ」ず「盟が持぀幎数」は別物

金利䞊昇に察する耐性は、しばしば固定金利比率ずいう1぀の数字で語られる。しかしこれは半分でしかない。固定化はいた効いおいる盟の厚さを決めるが、その盟がい぀たで持぀かを決めるのは平均残存幎数である。固定比率88.9%でもデュレヌションが2.1幎なら、盟は2幎で入れ替わる。固定比率78.5%でデュレヌションが3.4幎なら、薄いが長く持぀。

固定金利比率 × 平均残存幎数円の倧きさ有利子負債残高

出兞各瀟IR開瀺よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=4瀟。平均残存幎数を開瀺しおいる4瀟のみプロット。日本ホテルレゞデンシャルは固定金利比率0.0%を開瀺するが平均残存幎数は非開瀺のため、参考ずしお個別借入明现から算出した加重平均残存幎数1.8幎を砎線円で瀺した

右䞊に䜍眮するほど「厚い盟を長く持぀」構造になる。ゞャパン・ホテル・リヌト固定78.5%3.4幎ずむンノィンシブル59.8%3.1幎は、芏暡が倧きく残存幎数も長い。森トラストリヌト88.9%2.1幎は7瀟で最も固定化が進んでいる䞀方、残存幎数は最短である。぀たり同瀟はいた最も守られおおり、か぀最も早く借換の局面に入る。この2぀は矛盟ではなく、同じ財務方針短期・䜎スプレッドで調達し、スワップで固定化するの裏衚である。実際、同瀟の期末平均利率0.86%は7瀟の開瀺倀で最も䜎い。

返枈期日の分散 — 2027幎に借換が集䞭するREITず、2034幎たで䌞びおいるREIT

金利䞊昇が分配金に効く経路は2぀しかない。倉動金利郚分に即時に効く分ず、各幎床に到来するリファむナンスに順次効く分である。埌者を読むには、各瀟が公衚する個別の借入明现から返枈期日を積み䞊げるしかない。個別明现を公開しおいる4瀟に぀いお、返枈期日の到来額を暊幎別に集蚈した。

返枈期日の分散暊幎別到来額・借入金投資法人債、癟䞇円

出兞各瀟IR開瀺の借入金・投資法人債明现よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング集蚈ゞャパン・ホテル・リヌト N=49借入6投資法人債・334,301癟䞇円いちごホテルリヌト N=15借入・38,020癟䞇円日本ホテルレゞデンシャル N=8借入・32,955癟䞇円霞ヶ関ホテルリヌト N=8借入・22,636癟䞇円。最終返枈期日の属する暊幎で集蚈。元本分割返枈分は最終期日に䞀括蚈䞊しおいるため、実際の返枈は前倒しになる郚分がある。

圢が明確に違う。ゞャパン・ホテル・リヌトは2026幎から2034幎たで9幎にわたっお分散しおおり、単幎の到来額が総額の17%を超えない。2026幎3月13日に実行した4本22,0008,00010,00025,000癟䞇円でも2027幎から2031幎ぞ意図的に散らしおいる。同瀟の投資法人債は2028幎2月、2029幎6月、2030幎9月、2032幎9月ず満期が䞊ぶ。

䞀方、日本ホテルレゞデンシャルは2027幎に13,545癟䞇円総額の41.1%、2028幎に11,960癟䞇円同36.3%が到来し、2029幎5月で党額が入れ替わる。8本の借入は党お党銀協TIBORに連動しおおり、スプレッドは+0.40%〜+0.85%である。同瀟は2026幎5月29日にスポンサヌによる債務保蚌が終了し、有利子負債は党額が無担保・無保蚌ずなった。2026幎2月にJCRから長期発行䜓栌付A−芋通し安定的を取埗しおおり、固定化・長期化に螏み出す前提条件は敎った局面にあるず読める。

霞ヶ関ホテルリヌトは2025幎8月14日に実行した7本のタヌムロヌンが2028幎8月ず2029幎8月、2030幎8月に集䞭しおいる。固定金利のトランシェは1.653%〜2.004%で、いずれも2025幎8月14日実行である。第1期2026幎1月期を終えたばかりで、LTVは決算発衚埌の開瀺予定ずされおいる。

感応床 — 調達金利+1.0%は、5幎かけお分配金の7〜19%盞圓を利息に振り替える

ここたでの構成を䜿っお、調達金利が党瀟䞀埋に+0.5%+1.0%動いた堎合の幎間支払利息の増加額を、i倉動金利郚分に即時に効く分ず、ii各幎床に到来するリファむナンス額に順次効く分に分けお積み䞊げる。前提は衚の盎䞋に党お列挙した。

衚2調達金利が䞀埋に+0.5%+1.0%動いた堎合の幎間支払利息の増加額 — 即時・3幎埌环蚈・5幎埌环蚈N=6瀟単䜍癟䞇円
REIT倉動金利残高調達金利 +0.5%調達金利 +1.0%
即時幎間3幎埌环蚈5幎埌环蚈即時幎間3幎埌环蚈5幎埌环蚈
ゞャパン・ホテル・リヌト71,8863598481,2547191,6952,509
むンノィンシブル140,1597011,0931,4281,4022,1862,857
森トラストリヌト24,4751226661,1022451,3332,205
いちごホテルリヌト14,60073114165146228330
日本ホテルレゞデンシャル32,956165165165330330330
霞ヶ関ホテルリヌト6,632337411366149226

単䜍癟䞇円幎幎間支払利息の増加額。出兞各瀟IR開瀺をもずにメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。

詊算の前提条件
  1. 有利子負債残高・固定金利比率は䞊衚の各瀟最新開瀺倀で固定し、期䞭の増枛新芏取埗・売华・゚クむティ調達は考慮しない。
  2. NOI・営業収益・投資口数は䞀定ずする。分配金ぞの圱響は支払利息の増加分がそのたた分配可胜額を枛らすものずしお単玔化した。
  3. 倉動金利郚分は金利倉曎時点で党額が即時に再蚭定されるものずする。
  4. 固定金利郚分は返枈期日の到来時にのみ再蚭定され、再蚭定時の金利は「珟圚の氎準Δ」ずする。幎床別の到来比率は、ゞャパン・ホテル・リヌトいちごホテルリヌト日本ホテルレゞデンシャル霞ヶ関ホテルリヌトは各瀟公衚の借入明现から実額で算出、むンノィンシブル平均残存幎数3.1幎ず森トラストリヌト同2.1幎は明现非開瀺のため、返枈期日が0幎〜平均残存幎数の2倍たで䞀様に分垃するず仮定しお按分した。
  5. 各幎床内では、到来する借入の固定倉動の構成比はポヌトフォリオ党䜓の構成比ず同じず仮定した。
  6. 借換スプレッドは珟行氎準から䞍倉ずし、Δは基準金利の倉化のみを衚す。実際にはスプレッドも同時に動きうる。
  7. 本詊算は既存金利に䞀埋Δを䞊乗せする単玔化である。したがっお、既埀の調達金利が䜎いREITほど実際の借換時の䞊昇幅は本詊算より倧きくなり埗る䟋期末平均利率0.86%の森トラストリヌトず1.46%のむンノィンシブルでは、同じ垂堎金利ぞ借り換えた堎合の䞊昇幅は前者のほうが倧きい。
  8. 「3幎埌」「5幎埌」はそれぞれ2028幎末時点・2030幎末時点たでに到来する分を环蚈したもの。

金額の絶察倀は芏暡に比䟋するので、これだけでは比范にならない。同じ詊算を1口圓たり分配金に察する比率ぞ匕き盎したのが次の図である。

調達金利+1.0%が1口圓たり幎間分配金に占める比率の掚移%

出兞各瀟IR開瀺をもずにメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。分母の1口圓たり幎間分配金は、ゞャパン・ホテル・リヌト5,811円2026幎12月期予想、むンノィンシブル4,135円2025幎12月期実瞟1,949円2026幎6月期実瞟2,186円、森トラストリヌト3,609円2026幎8月期・2027幎2月期予想の合蚈、いちごホテルリヌト6,687円2026幎7月期・2027幎1月期予想の合蚈、日本ホテルレゞデンシャル3,989円2026幎11月期・2027幎5月期予想の合蚈、利益超過分配金を含む、霞ヶ関ホテルリヌト6,465円2026幎7月期・2027幎1月期予想の合蚈。投資口数は各瀟決算短信および2026幎9月2日時点の時䟡総額÷投資口䟡栌から算出日本ホテルレゞデンシャルは432,307口で決算短信の開瀺倀ず䞀臎。

読み取れる構造は3぀ある。

① 即時型 — 倉動比率が高い

日本ホテルレゞデンシャルは有利子負債の100.0%が倉動金利のため、+1.0%は初幎床から幎330癟䞇円1口圓たり762円、幎間分配金の19.1%盞圓ずしお党額が珟れ、以埌は暪ばいになる。時間差がない代わりに、金利が䞋がる局面では即座に恩恵を受ける構造でもある。

② 遅効型 — 固定が厚く、期日が長い

ゞャパン・ホテル・リヌトは初幎床2.4%、5幎埌7.3%ず、5幎かけお3倍に広がる。返枈期日が2034幎たで分散しおいるため、6幎埌2031幎末時点でも8.6%にずどたり、完党に眮き換わるにはさらに時間を芁する。

③ 遅効だが収束が速い

森トラストリヌトは初幎床1.9%ず6瀟で最小だが、デュレヌションが2.1幎ず短いため2030幎たでに党額が入れ替わり17.2%ぞ到達する。盟は厚いが、入れ替わりも速い。ここに前提条件7の「既埀金利が䜎いほど借換時の䞊昇幅は倧きい」が重なる。

蚀い換えれば、+1.0%ずいうショックに察しお、6瀟の5幎埌の着地点は7.3%〜19.1%の範囲に収たる䞀方、初幎床の着地点は1.9%〜19.1%ず10倍の開きがある。金利䞊昇局面で芳察されるREIT間の分配金の差は、倚くの堎合ポヌトフォリオの運甚力の差ではなく、この時間差である。逆に蚀えば、遅効型のREITにずっおいたの数幎間は固定化・長期化を進めるための時間的䜙裕にあたる。

アセット偎ずの接続 — 1宀あたり有利子負債8.6癟䞇円〜21.8癟䞇円

デットの重さを客宀ずいう原単䜍に萜ずすず、REIT間の性栌差がもう䞀段はっきりする。保有関係マスタヌ7ホテルREIT・囜内302件・2026幎8月31日時点から各瀟の総客宀数を取り、有利子負債残高を割ったのが䞋衚である。

衚31宀あたり有利子負債ず月次運営実瞟 — 物件数・総客宀数・取埗䟡栌合蚈・有利子負債・OCC・ADR・RevPARN=4瀟保有関係マスタヌ2026幎8月31日時点各瀟月次開瀺
REIT物件数総客宀数取埗䟡栌合蚈有利子負債1宀あたり有利子負債OCCADRRevPAR月次開瀺の察象
ゞャパン・ホテル・リヌト5315,338655,708癟䞇円334,355癟䞇円21.8癟䞇円83.1%Â¥21,806Â¥18,119倉動賃料等導入29ホテル2026幎7月
むンノィンシブル11219,285639,037癟䞇円348,654癟䞇円18.1癟䞇円86.3%Â¥15,100Â¥13,039囜内ホテル101物件2026幎7月
いちごホテルリヌト294,41871,903癟䞇円38,020癟䞇円8.6癟䞇円84.4%Â¥9,684Â¥8,175党ポヌトフォリオ2026幎7月
星野リゟヌト・リヌト718,667233,906癟䞇円——74.2%Â¥18,478Â¥13,716ポヌトフォリオ党䜓2026幎6月

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチの保有関係マスタヌ7ホテルREIT・囜内302件、スナップショット2026幎8月31日時点、および各瀟IRの月次運営実瞟。OCC・ADR・RevPARは各瀟が月次で公衚した実瞟倀をそのたた匕甚しおおり、圓瀟掚定倀ではない。ADRは消費皎抜き衚瀺。日本ホテルレゞデンシャル保有31棟に察しマスタヌ収録16件、霞ヶ関ホテルリヌトマスタヌの客宀数列が正しく取埗できおいない、森トラストリヌトオフィス・商業を含む総合型で、有利子負債がホテル専属でないの3瀟は、1宀あたり有利子負債を算出しおいない。たた日本ホテルレゞデンシャル・霞ヶ関ホテルリヌト・森トラストリヌトはポヌトフォリオ党䜓を察象ずする月次のOCCADRRevPARを公衚しおいないため、䞊衚から陀倖しおいる。月次開瀺の察象範囲は各瀟で異なり、改装䌑通物件が陀倖されおいる堎合がある。

1宀あたり有利子負債は、いちごホテルリヌトの8.6癟䞇円からゞャパン・ホテル・リヌトの21.8癟䞇円たで2.5倍の幅がある。これは財務の巧拙ではなく、保有アセットの䟡栌垯そのものの差である。いちごホテルリヌトの月次RevPARは8,175円、ゞャパン・ホテル・リヌトは18,119円ず2.2倍で、1宀あたり負債の比率ずほが敎合する。デットの重さは、その客宀が生む収益の倧きさに抂ね比䟋しおいるずいう圓たり前の関係が確認できる。

蚀い換えるず、1宀あたり負債の絶察額だけを芋お負担の重さを論じるこずはできない。金利+1.0%が1宀あたり幎間で生む远加利息は、ゞャパン・ホテル・リヌトで218,000円21.8癟䞇円×1.0%、いちごホテルリヌトで86,000円である。これをRevPARの幎換算それぞれ玄661䞇円、玄298䞇円宀ず比べるず、いずれも3%前埌に収たる。負担の盞察的な重さは、7瀟の間でそれほど倧きくは違わない。違うのは、それがい぀衚面化するかである。

7ホテルREITの保有物件分垃円の倧きさ客宀数

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチの保有関係マスタヌN=300物件・囜内のみ2026幎8月31日時点スナップショット。緯床経床が取埗できた物件のみ衚瀺。物件名は各瀟IRの開瀺名称。

地図で芋るず、デットの性栌の差は立地の差ずもある皋床重なる。むンノィンシブルは110物件が党囜の郜垂郚ず芳光地に薄く広く分散し、星野リゟヌト・リヌトはリゟヌト地に、霞ヶ関ホテルリヌトは地方䞭栞垂の小芏暡物件に集たる。物件数が倚く1件あたりが小さいポヌトフォリオは、個別物件の入れ替えでLTVを機動的に動かしやすいずいう性栌を持぀。

借換䟡栌はすでに動いおいる — 同䞀REITの投資法人債クヌポンは0.600%から2.052%ぞ

本皿の詊算は「+0.5%+1.0%」ずいう仮定に立っおいるが、実際の借換䟡栌がどう動いおきたかは、同䞀REITが異なる時期に発行した投資法人債のクヌポンを䞊べれば盎接芳察できる。ゞャパン・ホテル・リヌトの6銘柄は次の通りである。

ゞャパン・ホテル・リヌト 投資法人債のクヌポン発行幎別

出兞ゞャパン・ホテル・リヌト「借入金・投資法人債」2026幎6月30日珟圚N=6銘柄・残高合蚈30,700癟䞇円

読み方

2016幎11月発行の第7回・第8回は0.600%10幎債、2018幎2月の第10回が0.840%10幎、2019幎6月の第11回が0.854%10幎。ここたでは0.6〜0.9%のレンゞに収たっおいた。

これに察し2025幎9月発行の第15回は1.783%5幎、同じ日に発行された第14回グリヌンボンドは2.052%7幎である。同䞀発行䜓・同䞀栌付AA−で、クヌポンは3倍前埌に切り䞊がっおいる。

2026幎11月に9,000癟䞇円1,100癟䞇円の第7回・第8回が償還を迎える。これが珟圚の垂堎氎準で眮き換わるずすれば、この2銘柄だけで幎間の支払利息はおよそ1.2億円増える蚈算になる。本皿の感応床衚が瀺す「順次効く分」は、こうした圢で1本ず぀実珟しおいく。

借入金偎でも同じこずが起きおいる。同瀟の2019幎実行分は1か月TIBOR+55〜60bpsだが、2026幎3月13日実行分は12か月TIBOR+25bps22,000癟䞇円、1か月TIBOR+27.5bps8,000癟䞇円、+35bps10,000癟䞇円、+40bps25,000癟䞇円ず、スプレッド自䜓はむしろ瞮小しおいる。぀たり調達コストの䞊昇分は、信甚スプレッドではなく基準金利TIBORの䞊昇によるものである。栌付AA−ずいう䞎信面の評䟡ず、25bpsずいう氎準たで䞋がったスプレッドは、金利䞊昇局面でも銀行団のホテルアセットに察する芋方が悪化しおいないこずを瀺しおいる。

たずめ — 芋るべきは「LTVの高さ」ではなく「効き方の時間軞」

7瀟を䞊べおみお明らかになったのは、LTVずいう1぀の数字がほずんど比范の圹に立たないずいうこずである。基準簿䟡か時䟡かが揃っおいないうえ、同じLTVでも固定金利比率ず平均残存幎数が違えば、金利ショックの䌝わり方はたったく異なる。

クレゞット面から芋れば、7瀟䞭6瀟がJCRの長期発行䜓栌付を取埗しおおり、AA森トラストリヌト、AA−ゞャパン・ホテル・リヌト、むンノィンシブル、A+星野リゟヌト・リヌト、A−日本ホテルレゞデンシャル、霞ヶ関ホテルリヌトに分垃する。むンノィンシブルは2026幎5月13日にA+からAA−ぞ匕き䞊げられ、霞ヶ関ホテルリヌトは2025幎12月25日に新芏取埗、日本ホテルレゞデンシャルは2026幎2月19日に据眮ずなった。この1幎で栌付が䞋方向に動いた瀟はない。

投資家・アナリストの実務䞊の含意は3点に敎理できる。

第䞀に、暪比范は必ず基準を揃えおから行う。時䟡LTVず簿䟡LTVを混ぜた䞀芧衚は、含み益の倧きいポヌトフォリオを実態より重く芋せる。

第二に、固定比率ず平均残存幎数は必ずセットで読む。固定比率が高くデュレヌションが長いREITほど効き方は埌ろ倒しになり、固定比率が高くおもデュレヌションが短ければ数幎で垂堎金利に収束する。

第䞉に、幎床別のリファむナンス到来額を芋る。総額でも比率でもなく、どの幎に䜕癟億円が眮き換わるかが、その幎の分配金の圢を決める。個別の借入明现は各瀟が公開しおおり、暊幎別に積み䞊げるだけで再珟できる。

そしお、遅効型のREITにずっお珟圚の局面は、固定化・長期化を進める䜙地が残された時間でもある。ゞャパン・ホテル・リヌトが2026幎3月に1幎〜7幎の期日で25〜50bpsのスプレッドを確保し、日本ホテルレゞデンシャルが債務保蚌の解陀ず栌付取埗によっお固定化の遞択肢を広げたのは、いずれもその方向の動きずしお読める。デットの偎から芋たホテルREITの2026幎は、金利が䞊がる局面ずいうより、調達構造を組み替えるための猶予が残っおいる局面である。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

各瀟IRが開瀺する財務資料決算短信・財務ハむラむト・借入金投資法人債の個別明现・栌付情報、株匏䌚瀟日本栌付研究所JCRおよび株匏䌚瀟栌付投資情報センタヌR&Iの栌付䞀芧、日本銀行の金融政策決定䌚合公衚資料、メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングのJ-REIT保有関係マスタヌ7ホテルREIT・囜内302件、2026幎8月31日時点スナップショット、および各瀟が公衚する月次運営実瞟。投資口䟡栌・時䟡総額・業瞟予想はJAPAN-REIT.COM2026幎9月2日時点。ADR・OCC・RevPARは各瀟の月次開瀺倀をそのたた匕甚しおおり、圓瀟掚定倀は含たない。

■ 詊算前提

有利子負債残高ず固定金利比率は各瀟の最新開瀺倀で固定し、期䞭の増枛新芏取埗・売华・゚クむティ調達は考慮しおいない。NOI・営業収益・投資口数は䞀定ずし、支払利息の増加分がそのたた分配可胜額を枛らすものずしお単玔化した。倉動金利郚分は金利倉曎時点で党額が即時に再蚭定され、固定金利郚分は返枈期日の到来時にのみ「珟行氎準Δ」で再蚭定されるものずする。幎床別の到来比率は、借入明现を公開する4瀟は実額で算出し、明现非開瀺の2瀟は返枈期日が0幎〜平均残存幎数の2倍たで䞀様に分垃するず仮定しお按分した。借換スプレッドは珟行氎準から䞍倉ずし、Δは基準金利の倉化のみを衚す。

■ 限界・留意点

(1) 各瀟の開瀺基準日は2026幎2月28日〜7月31日ず最倧5か月の開きがあり、同䞀時点での厳密な暪比范ではない。(2) LTVは簿䟡基準ず時䟡基準が混圚するため、氎準の比范は基準を揃えたうえで行う必芁がある。(3) 森トラストリヌトはオフィス・商業を含む総合型で、有利子負債の党額がホテルを支えおいるわけではない。(4) 本詊算は既存金利に䞀埋Δを䞊乗せする単玔化であり、既埀の調達金利が䜎いREITほど実際の借換時の䞊昇幅は本詊算より倧きくなり埗る。(5) 星野リゟヌト・リヌトは有利子負債残高が非開瀺のため感応床詊算の察象倖ずし、LTVのみ業界ベンチマヌクずしお参照した。(6) 本蚘事は垂堎構造の把握を目的ずするもので、投資刀断・目暙株䟡・分配金予想を提瀺するものではない。

■ REIT各瀟IR開瀺

■ 栌付

■ 金融政策

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング — J-REIT保有関係マスタヌ7ホテルREIT・囜内302件、スナップショット2026幎8月31日時点、REIT月次運営実瞟デヌタベヌス
  • JAPAN-REIT.COM投資口䟡栌・時䟡総額・業瞟予想、2026幎9月2日時点

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