株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード ME」の利用者を対象に、2024年のゴールデンウィークにおける旅行とお金に関する意識調査を行った。本調査は2024年3月22日から27日にかけて実施され、回答者数は1,545名にのぼる。
（画像出典：株式会社マネーフォワード）
調査結果によると、ゴールデンウィーク中に旅行を希望する者とそうでない者が半々であることが明らかになった。旅行を希望する者の中で、一人当たりの旅行予算は「5万円以上、6万円未満」が19.9％で最も多く、旅行日数は主に「2泊3日」が33.8％となった。また、旅行先としては「国内」が83.6％と圧倒的に多く、前年比5％の増加が見られた。
旅行先に関しては、国内が83.6％と圧倒的に多く、特に地方の観光地への関心が高まっていることが窺える。この傾向は、円安傾向が続く中で海外旅行を敬遠し、国内での消費にシフトしている背景があると考えられる。実際、昨年と比べて国内旅行を選択する割合が約5％増加している。一方で、円安や物価高がGW中の外出に影響していると回答した人は約半数であり、GW中の外出を控えたり宿泊費を抑えるといった回答が見られた。
旅行中の支出に関する質問では、予算を気にせず楽しみたい費目として「食費」が27.3％で最も高く、次いで「旅先での体験（娯楽サービス費）」が25.3％となった。これに対して、予算を抑えたい費目は「宿泊費」が34.7％、「交通費」が32.1％であり、特に宿泊費に関しては、インバウンド需要の高まりによる価格上昇が影響しているとみられる。
今後の旅行で重要視されるのは「割引やクーポンを適用できるか」という点で、これには51.7％のユーザーが同意している。また、旅行の計画から振り返りに至るまで、「マネーフォワード ME」の機能を積極的に利用する傾向にある。特にカテゴリ機能を使って支出を管理し、過去の旅行費用を振り返りながら次の予算を計画するユーザーが多いことが確認された。
さらに、旅行時の主な決済手段としてはクレジットカードが最も一般的で、その利用率は国内旅行で71.7％、海外旅行で77.2％にのぼる。クレジットカードを通じてマイルやポイントを貯め、次の旅行へと還元しているユーザーも少なくない。この循環が旅行のコストパフォーマンスを高める一助となっていることは明らかだ。
このように、マネーフォワード MEのユーザーは、旅行と財務の両面で賢く行動することを重視しており、その行動パターンからは新たな消費者行動のトレンドが見て取れる。ゴールデンウィークを含む休暇の過ごし方が、さまざまな経済的外圧によってどのように変化しているのか、さらなる注目が集まることだろう。