眠っていたデータから新たな付加価値を
指定なし
投資・開発
簡易旅館(旅館業法上の簡易宿所)のROIは、客室単価よりも客室稼働率でほぼ決まる。観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年年間値では、簡易宿所の客室稼働率は全国29.6%(前年差+0.6pt)にとどまる一方、大阪府は73.6%(確定値。2月27日公表の速報値では75.2%)と全国の2.5倍に達した。本稿では、この2025年の稼働率格差を起点に、10室規模の個室型モデルで「ADR×稼働率×客室数→売上→...
ホテルの所有者が変わった日を起点に、その物件の単価はどう動くのか。J-REIT各社が2023年1月以降に取得した国内ホテル46物件(客室計6,701室・取得総額 ¥251,721百万円)について、取得月を「相対月0」に揃え、前後24ヶ月の推定成約ADRを追跡した。結論から書くと、取得直後の8ヶ月間、取得物件は同一都道府県・同一業態の市場とほぼ同じ動きしかしない。差が開きはじめるのは12ヶ月目で、2...
エレベーター、給湯ボイラー、空調の熱源機。ホテルの設備は種類ごとに更新の周期が違うが、開業から25〜35年目のあたりで、これらの周期が一度に重なる。1991〜2001年に開業した施設がちょうどその帯にいる。本稿は設備別の更新周期を業界団体・メーカー・国の公表資料で確かめ、メトロエンジンリサーチ&コンサルティングの施設マスターから、築25〜35年にあたる客室ストックを都道府県別・業態別に数える。その...
愛知県
愛知県東三河の中心都市・豊橋市と豊川市に、2026年11月、9日の間隔をおいて2つのホテルが開業する。豊橋駅東口徒歩6分に215室、豊川駅前の複合ビルに112室。合計327室は、両市でOTA上の稼働が確認できる既存3,111室に対して10.5%に相当する規模である。本稿では、東三河5市(豊橋・豊川・蒲郡・田原・新城)の客室供給を再集計したうえで、推定成約ADRと在庫消化(早期完売リードタイム)を突...
石川県
エリア・施設分析
レベニューマネジメント
石川県のビジネスホテルを、宿泊者の口コミ評価の分位で3つの層に分け、施設ごとの推定成約ADRを並べた。客室評価が県の基準値で上位25%ライン(4.402)以上の上位帯(N=34施設)は、2026年2〜8月の推定成約ADRの中央値が12,900円である。下位25%ライン(3.769)以下の下位帯(N=14施設)は6,300円で、差は約2.0倍になる。評価と価格はおおむね連動している。ただし上位帯34...
神奈川県
京都府
大阪府
千葉県
ホテルを裏付けとする不動産デジタル証券(セキュリティ・トークン、以下ST)が、案件ごとに大きく違う顔を見せ始めている。2026年8月に募集された横浜の399室ホテル案件は、1口50万円・想定平均分配利回り年4.1%で、金融機関からの借入をいっさい使わない全額エクイティの器だった。一方で、同じホテル裏付けでも予想分配率が2.5%の案件も、5.6%の案件もある。 同じアセットクラス、同じ「1口十数万円...
奈良県
奈良県は年間4,000万人を超える観光客が訪れる一方、県内で宿泊する人は実人数の1割に満たない。本稿では、メトロエンジンリサーチが追跡する県内308施設・8,496室の客室ストックと市町村別の推定成約ADRを軸に、京都・大阪との単価差、口コミ評価の高い施設が集まる価格帯、そして秋(10〜11月)の平日と週末の単価差を読み解く。「訪れる人は多いのに泊まる人が少ない」構造は、裏返せば宿泊単価と泊数を伸...
客室に露天風呂を付けると、1泊いくら高く売れるのか。メトロエンジンリサーチが、露天風呂付客室と一般客室の両方を掲載している旅館・リゾートホテル792軒を対象に、同じ宿・同じ宿泊日・同じ食事条件(2食付き)の最安プラン同士を比べたところ、露天風呂付客室の掲載価格は中央値で1泊1室あたり約1万円、率にして+23.4%上回っていた。 一方、宿泊者の口コミで露天風呂付客室が好意的に語られる割合(言及率)が...
東京都
季節・イベント
東京都の10月三連休(2026年10月10日〜12日)は、宿泊日の2週間あまり前の時点で、初日10/10の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)がシティホテル94.3%(N=54施設)、ビジネスホテル87.2%(N=561施設)に達している。45日前からの上積みはシティ+12.2pt、ビジネス+21.8ptと業態で大きく異なった。一方、連休最終日の10/12は16日前の時点でシティ80.4%・ビジネス...
福岡県
宿泊市場動向
ホテルの客室稼働率は、2026年7月に全国60.8%だった(観光庁「宿泊旅行統計調査」第1次速報)。同じ7月を、メトロエンジンリサーチがOTA等の掲載在庫の消化状況から推定すると、全国で83.5%になる。差は22.7ポイントあるが、どちらかが誤っているわけではない。数え方が違い、答えている問いも違う。本稿では、この差を「母集団」「分母」「人手の制約による販売客室の絞り込み」「OTA以外の販売」の4...