株式会社プリンスホテルは、昨年末に設立した子会社「株式会社西武・プリンスホテルワールドワイド(SPW)」に2022年４月１日より事業の一部を承継。日本を起源としたグローバルホテルチェーンとして、新たなスタートを切った。
西武ホールディングスグループでは、2021年５月13日に公表した「西武グループ中期経営計画」に基づき、アセットライトをテーマとしてグループ内組織再編を進めていた。今回のSPWへの事業承継はその一環で、ホテル事業に加え、ゴルフ事業とスキー事業の運営などが引き継がれる。
プリンスホテルはこれまで、土地建物の所有から運営までを担う「一体運営」を基本として、地域に根ざしたホテル運営を行い基盤を築いてきた。今後はこの基盤を生かしつつ、「運営特化」に事業方針を転換し、グローバルホテルチェーンとしてのさらなる飛躍を図る。これから10年以内に、SPWと西武グループの海外ホテル運営会社「StayWell Hospitality Group」を合わせ、国内外のホテルを現在の84件から250件まで拡大していく計画だ。
海外展開にあたり、これまで日本国内で培ってきたプリンスホテル独自のホスタビリティやプロフェッショナルな人材、地域とのネットワークを活かし、「グローバルなホテルブランド」として世界中の人々から愛されるホテルを目指すという。