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日本の長期滞在型ホテルブランド9選|東京30泊は約83万〜328万円

投稿日 : 2026.09.28

東京都

日本の長期滞在型ホテルブランド9選|東京30泊は約83万〜328万円

日本の長期滞在型(エクステンデッドステイ)ホテルには、外資系のサービスレジデンスから国内発のアパートメントホテル、洗濯乾燥機付き客室を核にしたビジネス滞在型まで、性格の異なるブランドが並ぶ。本稿では主要9ブランドを運営会社・展開エリア・長期滞在向け設備・価格帯で一覧にし、東京都内55施設の30泊料金(2026年10月19日チェックイン〜11月17日泊、2026年9月22日時点の掲載)で価格帯を揃えて比較した。30泊合計の中央値は約83万円から約328万円まで、およそ4倍の幅がある。

Key Takeaways
  • — 東京・30泊合計の中央値は、ビジネス滞在型の東急ステイが約83万円、プレミアム・サービスレジデンス(アスコット、オークウッド、ハイアット ハウス、フレイザースイート)が約261万〜328万円(N=55施設×30泊)。
  • — 主要ブランドは価格帯と設備から4系統に整理できる。プレミアム・サービスレジデンス、ファミリー・グループ型アパートメント、ソーシャル・ミッドレンジ、ビジネス滞在型である。
  • — 金・土曜泊と平日泊の1泊価格の比は、オークウッドの0.84からフレイザースイートの1.54まで開く。平日の法人需要に強いブランドと、週末・休暇需要に強いブランドで値付けの形が違う。
  • — ファミリー・グループ型(MIMARU、Minn)は4名以上の定員を持つ客室が中心で、1室あたりでは中価格帯でも1人あたりでは割安になる設計である。

本記事における指標の定義

  • 掲載価格:OTA等で公開されている販売価格。2名1室利用時の1室あたり料金(税込)。実際の成約価格とは異なります。
  • 30泊合計:同一施設について、チェックイン2026年10月19日(月)〜11月17日(火)の各泊で販売中だった最安の掲載価格を30泊分合計した金額。客室タイプは泊ごとに異なりうるため、30泊を通じた実際の支払額の目安の下限側を示す。ブランドの値は東京都内の対象施設の中央値。
  • 週末/平日の1泊比:金・土曜泊の平均掲載価格を日〜木曜泊の平均掲載価格で割った値。1.00を上回るほど週末に高い値付け。
  • データ出典:メトロエンジンリサーチ(2026年9月22日時点の掲載、N=55施設×30泊=1,650泊分)

日本の長期滞在型ホテル 主要9ブランド一覧

まず、検索されることの多い「日本にどんな長期滞在型ホテルブランドがあるか」に一覧で答える。価格帯は同一都市(東京都内)で揃え、各ブランドの都内施設の30泊合計の中央値を示した。並び順は30泊合計の低い順であり、ブランドの規模や優劣を示すものではない。

表1 日本の長期滞在型ホテル 主要9ブランド一覧(東京都内の30泊合計は中央値、2026年9月22日時点の掲載・N=55施設)
ブランド運営会社主要展開エリア長期滞在向け設備東京・30泊合計(中央値)対象施設数(N)
東急ステイ東急リゾーツ&ステイ(東急不動産グループ)東京を中心に札幌・函館・金沢・京都・大阪・広島・福岡・那覇など(公式:全国30店舗)客室に洗濯乾燥機・ミニキッチン・電子レンジ(客室タイプにより異なる)。ウィークリー・マンスリープランあり¥826,831
1泊換算 ¥27,561
19
Minn(ミン)SQUEEZE東京・大阪・京都・札幌・福岡などキッチン付きアパートメント型客室が中心。洗濯機付き客室を備える施設も。多人数定員¥1,068,522
1泊換算 ¥35,617
14
lyf(ライフ)アスコット(The Ascott Limited)東京(銀座・渋谷)・福岡(天神)共用のソーシャルキッチン・ランドリー・コワーキングラウンジ¥1,166,821
1泊換算 ¥38,894
2
シタディーンアスコット(The Ascott Limited)東京(新宿)・横浜・大阪。2026年10月28日に「シタディーンノース新宿東京」開業予定客室タイプによりキッチンまたはミニキッチン(25㎡以上)、館内コインランドリー¥1,342,863
1泊換算 ¥44,762
1
MIMARU(ミマル)コスモスイニシア/コスモスホテルマネジメント(大和ハウスグループ)東京・京都・大阪全室キッチン・ダイニング。約40㎡の客室に4名以上の定員¥1,996,329
1泊換算 ¥66,544
15
フレイザースイートフレイザーズ・ホスピタリティ(本社シンガポール)東京(赤坂)。同社は大阪で「フレイザーレジデンス南海大阪」も運営全室32㎡以上・ドラム式洗濯乾燥機。キッチン付き客室タイプあり¥2,614,430
1泊換算 ¥87,148
1
ハイアット ハウスハイアット東京(渋谷)・金沢全室キッチン・洗濯乾燥機・オーブンレンジ、32㎡以上¥3,187,144
1泊換算 ¥106,238
1
オークウッドアスコット(The Ascott Limited)東京中心(京都にも展開)全室キッチン・洗濯乾燥機・食器洗浄機(オークウッドプレミア東京)¥3,253,379
1泊換算 ¥108,446
1
アスコット(ザ・レジデンス)アスコット(The Ascott Limited)東京(丸の内)キッチン付き客室が中心、洗濯乾燥機。スタジオ〜3ベッドルーム¥3,278,649
1泊換算 ¥109,288
1

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(東京都内の9ブランド55施設、チェックイン2026年10月19日〜11月17日の30泊、2026年9月22日時点の掲載)。運営会社・展開エリア・設備は各社公式情報・プレスリリースに基づく。価格は2名1室利用時の1室あたり掲載価格(税込)。表は30泊合計の低い順。

一覧から読み取れるのは、「長期滞在型」と一口に言っても、客室にフルキッチンと洗濯乾燥機を備えたサービスレジデンス、4名以上で泊まれるアパートメントホテル、共用キッチンやランドリーで暮らしを支えるソーシャル型、コンパクトな客室に洗濯乾燥機を置いたビジネス滞在型と、設計思想がはっきり分かれている点である。各社が公表する施設数・客室数は数え方の定義がそろっていないため、本稿ではブランド間の規模の比較は行わず、価格帯・エリア・設備・滞在ニーズで整理する。

東京30泊の価格帯は約83万〜328万円、4系統で段差がつく

都内55施設の30泊合計をブランドごとに見ると、価格帯はおおむね4つの段に分かれる。最も手頃なのは東急ステイ(中央値約83万円、1泊換算約2万7,600円)で、Minn(約107万円)、lyf(約117万円)、シタディーン(約134万円)が続く。MIMARUは約200万円、フレイザースイートは約261万円、ハイアット ハウス・オークウッド・アスコットの3ブランドは約319万〜328万円に集まる。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(東京都内55施設、チェックイン2026年10月19日〜11月17日の30泊、2026年9月22日時点の掲載)。単位は万円、2名1室の1室あたり掲載価格(税込)の30泊合計。

ただし、同じブランドの中でも立地による幅は大きい。東急ステイは都内19施設で約46万円から約156万円まで、MIMARUは15施設で約155万円から約325万円まで、Minnは14施設で約48万円から約154万円までの幅がある。予算に合わせてブランド内で立地を選べることは、長期滞在の利用者にとっても、法人の出張・赴任担当者にとっても使い勝手の良さにつながる。

表2 ブランド別の30泊合計の分布と週末/平日の1泊比(東京都内、チェックイン2026年10月19日〜11月17日)
ブランドN(施設)30泊合計・最小30泊合計・中央値30泊合計・最大週末/平日の1泊比
東急ステイ19¥457,694¥826,831¥1,564,2251.14
Minn14¥477,713¥1,068,522¥1,541,6901.26
lyf2¥1,010,536¥1,166,821¥1,323,1051.19
シタディーン1—¥1,342,863—1.10
MIMARU15¥1,547,191¥1,996,329¥3,250,3691.19
フレイザースイート1—¥2,614,430—1.54
ハイアット ハウス1—¥3,187,144—0.99
オークウッド1—¥3,253,379—0.84
アスコット1—¥3,278,649—1.05

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(N=55施設×30泊=1,650泊分、2026年9月22日時点の掲載)。週末/平日の1泊比=金・土曜泊の平均掲載価格÷日〜木曜泊の平均掲載価格(施設ごとに算出し中央値を採用)。N=1のブランドは代表施設の値。

なお、価格は2名1室の1室あたりで比べている。MIMARUやMinnのように4〜6名で泊まれる客室を持つブランドは、1室の価格が中位でも、人数で割った1人あたりの負担は小さくなる。30泊合計だけで割高・割安を判断せず、定員と客室面積を合わせて読む必要がある。

週末と平日の値付けに表れる「誰の長期滞在か」

30泊の中で、金・土曜泊と日〜木曜泊の1泊価格を比べると、ブランドの需要構造の違いがよく見える。オークウッド(代表施設)は0.84と、週末のほうが平日より約16%低い。平日の法人・出張需要が価格を支えている構造がうかがえる。ハイアット ハウス(0.99)とアスコット(1.05)も週末と平日の差が小さく、曜日に左右されにくい法人・長期契約型の滞在が土台にあると考えられる。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(東京都内55施設、2026年10月19日〜11月17日泊、2026年9月22日時点の掲載)。金・土曜泊の平均掲載価格÷日〜木曜泊の平均掲載価格、施設ごとに算出した値のブランド中央値。

一方で、MIMARU(1.19)、lyf(1.19)、Minn(1.26)は週末に高い値付けになる。ファミリー・グループや観光目的の滞在が週末に集まり、そこで単価を取っている形である。フレイザースイート(1.54)は、11月7日(土)と11月14日(土)に1泊17万円台の掲載が出ており、特定の土曜日に高い価格帯を設定していることが比率を押し上げた。東急ステイ(1.14)とシタディーン(1.10)はその中間に位置し、平日のビジネス滞在と週末の観光滞在の両方を取り込むバランス型といえる。

日次の推移で見ると、ハイアット ハウスは30泊中28泊が1泊10万〜11万円台に収まり、1泊価格のばらつき(標準偏差÷平均で表す変動係数)は5.4%と、今回の9ブランドで最も小さかった。長期滞在の利用者にとっては予算が読みやすく、法人の月額契約とも相性の良い値付けである。オークウッドは平日が高く週末が低い波を描きながら、11月10日(火)泊に1泊約17万4,900円のピークをつけた。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(チェックイン日別の最安販売中掲載価格、2名1室・税込、2026年9月22日時点の掲載)。オークウッド・ハイアット ハウスは代表施設1施設、MIMARU(N=15)・Minn(N=14)・東急ステイ(N=19)は都内施設の中央値。

ブランド別に見る特徴と強み

アスコット系(アスコット、オークウッド、シタディーン、lyf):シンガポールに本社を置くアスコット(The Ascott Limited)は、2022年にオークウッド・ワールドワイドを買収し、国内ではアスコット、オークウッド、シタディーン、lyf、サマセットの5ブランドを展開する。2026年8月4日発表のプレスリリースでは、東京・横浜・大阪・京都・福岡で22プロパティを運営するとしている。一つの運営会社が約117万円(lyf)から約328万円(アスコット)までの価格帯を持ち、単身の中期滞在から駐在ファミリーまでを段階的に受け止められる点が特徴である。2026年10月28日には「シタディーンノース新宿東京」(ホテル客室106室・サービスレジデンス73室)の開業を予定している。

ハイアット ハウス:ハイアットのエッセンシャル・ポートフォリオに属する長期滞在型ブランドで、国内では「ハイアット ハウス 金沢」(2020年8月開業・92室)と「ハイアット ハウス 東京 渋谷」(2024年2月26日開業・126室)の2軒を運営する(日本ハイアット 株式会社「報道資料 2026年4月」)。渋谷は全室にキッチン・洗濯乾燥機・オーブンレンジを備え、客室は32㎡以上。30泊を通じて価格の振れ幅が小さく、長期滞在の予算を組みやすいのが持ち味である。

フレイザースイート:フレイザーズ・ホスピタリティ(本社シンガポール)が運営し、東京では赤坂に224室の「フレイザースイート赤坂東京」を構える。全室32㎡以上でドラム式洗濯乾燥機を備え、キッチン付きの客室タイプもある。大阪ではキッチン・洗濯乾燥機付きの「フレイザーレジデンス南海大阪」を運営する。

MIMARU:大和ハウスグループのコスモスイニシアとコスモスホテルマネジメントが手がけるアパートメントホテルで、全室にキッチンとダイニングを備え、約40㎡の客室に4名以上の定員を持つ。2026年8月26日の発表によると、9月1日開業の「MIMARU大阪 心斎橋CENTRAL」が28施設目で総客室数は1,500室、2030年に3,000室体制を目指す。東京では上野・浅草・日本橋など東側エリアに多く、訪日ファミリーの観光拠点としての性格が強い。

Minn:SQUEEZEが運営するアパートメントホテルで、グループや家族で泊まれる広めの客室とキッチンなどの設備を備え、グループ滞在と長期滞在に向いた設計をうたう。スマートフォンでのセルフチェックインなどデジタル運営を取り入れ、2026年も大阪・札幌などで開業が続く。都内では浅草・上野・秋葉原・日本橋のほか、葛西・蒲田・羽田エリアにも施設がある。

東急ステイ:東急リゾーツ&ステイが運営する滞在型ホテルで、客室に洗濯乾燥機・ミニキッチン・電子レンジなどの滞在設備を備える(客室タイプにより異なる)。公式サイトでは北海道から沖縄まで全国30店舗を展開するとしている。都内19施設のすべてで、連泊・ウィークリー・マンスリーなど中長期滞在向けのプランの掲載を確認でき、出張・研修・転勤時の仮住まいまで幅広い用途を受け止めている。

東京の立地分布 — プレミアムは都心業務地、アパートメント型は東側に厚い

都内55施設を系統別に色分けして地図に置くと、立地の性格がはっきり分かれる。プレミアム・サービスレジデンスは丸の内・八重洲、赤坂、渋谷といった業務・商業の中心に点在し、法人の赴任・出張需要に近い。ファミリー・グループ型のMIMARUとMinnは上野・浅草・日本橋など東側の観光動線上に厚く、羽田や葛西にも広がる。東急ステイは渋谷・新宿・銀座・池袋・五反田など主要駅の周辺に面的に配置されている。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(東京都内55施設、30泊合計は2026年9月22日時点の掲載に基づく)

どのブランドがどんな滞在・投資テーゼに向くか

価格帯・設備・曜日別の値付け・立地を重ねると、主要ブランドは4系統に整理できる。投資家・運営者にとっては、どの需要を主軸に置くかで、客室設計(面積・定員・キッチンの有無)と販売チャネル(法人契約か個人・観光か)の組み立てが変わる。

表3 系統別に見た滞在ニーズと投資・運営テーゼ
系統ブランド東京・30泊合計(中央値)向いている滞在ニーズ投資・運営テーゼ
プレミアム・サービスレジデンスアスコット/オークウッド/ハイアット ハウス/フレイザースイート約261万〜328万円法人の駐在・赴任、プロジェクト滞在、富裕層ファミリーの一時滞在平日需要の厚さを生かした法人契約。フルキッチンと広い客室が高単価を支える
ファミリー・グループ型アパートメントMIMARU/Minn約107万〜200万円(1室)訪日ファミリー・グループ、多世代旅行、中期の観光滞在定員で単価を取る設計。1人あたりでは割安になり、週末・休暇期に強い
ソーシャル・ミッドレンジlyf/シタディーン約117万〜134万円単身・カップルの中期滞在、リモートワーカー、若年層共用部(キッチン・ランドリー・ワークスペース)で滞在価値を補い、ミッド価格帯で回転と滞在を両立
ビジネス滞在型東急ステイ約83万円出張・研修・転勤時の仮住まい、中長期のビジネス滞在コンパクト客室×洗濯乾燥機で連泊の手間を下げ、都心の駅近立地に面的に展開

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(価格は本稿の東京30泊集計、2026年9月22日時点の掲載)

プレミアム・サービスレジデンスは、フルキッチンと広い客室という設備投資の重さを、平日に厚い法人需要と高い単価で回収するモデルである。週末に価格が下がりやすいブランドもあるため、週末の観光・ステイケーション需要を取り込めれば、さらに稼働の平準化を図れる余地がある。

ファミリー・グループ型は、定員の多い客室で1室あたりの単価を取り、週末・休暇期に強い。訪日客は2025年に年間約4,268万人と過去最多を更新しており(日本政府観光局)、家族・グループでの訪日旅行の広がりはこの系統の追い風になる。平日の中長期滞在(研修・医療・引っ越し前後の仮住まいなど)を組み合わせることで、曜日による波を小さくするアップサイドがある。

ソーシャル・ミッドレンジとビジネス滞在型は、コンパクトな客室でも洗濯・調理・仕事の環境を整えることで連泊の手間を下げ、ミッド価格帯で滞在日数を伸ばす戦略である。とくに東急ステイのように主要駅の周辺に面的に展開するブランドは、法人が赴任者や研修生の滞在先を立地で選べるという利便性を強みにしている。

宿向け:このテーマに効くプラン名のヒント

東京都で公開されている連泊・長期滞在系のプラン名(N=909)に多い訴求要素 ——

連泊割 81%素泊まり 41%朝食付 37%長期滞在・暮らす 32%割引 17%キッチン家電 12%

実際の名前の例(匿名化):

  • 【5連泊プラン】〜スイート&デラックス〜15%OFF!ラウンジアクセス付き(食事なし)
  • 【7連泊プラン】〜スイート&デラックス〜20%OFF!ラウンジアクセス付き(食事なし)
  • 【3連泊プラン】〜スイート&デラックス〜ラウンジアクセス付き◆旅の拠点にピッタリ!(食事なし)

※公開プラン名の集計にもとづく傾向で、命名が販売を生む因果を示すものではありません。

まとめ

日本の長期滞在型ホテルの主要ブランドは、東京の30泊合計で約83万円(東急ステイ)から約328万円(アスコット)まで幅広く、プレミアム・サービスレジデンス、ファミリー・グループ型アパートメント、ソーシャル・ミッドレンジ、ビジネス滞在型の4系統に整理できる。曜日別の値付けを見ると、平日の法人需要に強いブランドと、週末の観光・家族需要に強いブランドの違いが数字に表れる。投資・開発の観点では、どの滞在ニーズを主軸に置くかが客室設計と販売チャネルを決める。価格帯だけでなく、定員・設備・立地・曜日の波を合わせて見ることが、ブランド選定とポジショニングの出発点になる。大阪・福岡を含む3都市での比較は長期滞在型ホテルの主要ブランドと30泊価格帯(3都市実測)、連泊プランの単価と運営コストの構造は長期滞在ホテルのビジネスモデル、系統別の整理は長期滞在型ホテル ブランド市場地図2026で扱っている。

⚠ 将来日程の価格に関する注意:本記事の30泊合計は、調査時点(2026年9月22日)にOTA等で公開されていた、2026年10月19日〜11月17日泊の販売価格に基づく推定であり、チェックイン日に近づくにつれて変動します。直前の値下げや販売状況の変化で金額が変わる可能性がある点にご留意ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 日本の長期滞在型ホテルには、どんなブランドがありますか?

A. 主なブランドに、アスコット、オークウッド、シタディーン、lyf(いずれもアスコット)、ハイアット ハウス、フレイザースイート、MIMARU、Minn、東急ステイがあります。価格帯と設備から、プレミアム・サービスレジデンス、ファミリー・グループ型アパートメント、ソーシャル・ミッドレンジ、ビジネス滞在型の4系統に分けると整理しやすくなります。

Q. 東京で長期滞在型ホテルに30泊すると、いくらかかりますか?

A. 2026年10月19日〜11月17日泊の掲載価格(2名1室・税込、2026年9月22日時点)で見ると、30泊合計のブランド別中央値は東急ステイの約83万円からアスコットの約328万円までです。同じブランドでも立地で幅があり、連泊・マンスリー向けの定額プランを使うと金額が変わる場合があります。

Q. 長期滞在型ホテルと一般的なホテルの違いは何ですか?

A. 客室や館内にキッチン、洗濯乾燥機、ダイニングやワークスペースなど「暮らす」ための設備を備え、連泊・ウィークリー・マンスリーの滞在を前提に設計されている点です。ブランドによって、客室内に全て備えるタイプと、共用のキッチンやランドリーで補うタイプがあります。

Q. 投資の観点では、どの系統に注目すればよいですか?

A. 平日の法人需要を高単価で取り込むならプレミアム・サービスレジデンス、訪日ファミリー・グループの観光需要を定員で取り込むならアパートメント型、出張・研修・転勤の中長期需要を駅近立地で取り込むならビジネス滞在型が軸になります。曜日別の値付けの違い(週末/平日の1泊比0.84〜1.54)も、需要構造を見極める手がかりになります。

集計方法と出典

■ データソース
メトロエンジンリサーチが追跡するうち、稼働が確認できる約27,000施設の公開価格データから、東京都内の長期滞在型9ブランド55施設(東急ステイ19、MIMARU15、Minn14、lyf2、アスコット・オークウッド・シタディーン・ハイアット ハウス・フレイザースイート各1)を抽出した。運営会社・展開エリア・設備・施設数の公表値は各社の公式サイト・プレスリリース、ハイアット ハウスの国内施設情報は日本ハイアット 株式会社「報道資料 2026年4月」に基づく。

■ 試算前提
チェックイン2026年10月19日(月)〜11月17日(火)の30泊について、施設ごと・泊ごとに販売中(満室でない)の最安掲載価格(2名1室・税込)を取り、30泊分を合計した。ブランドの値は都内対象施設の中央値。取得日は2026年9月22日時点の掲載。N=1のブランドは代表施設の値である。

■ 限界・留意点
30泊合計は泊ごとの最安価格の積み上げであり、客室タイプが泊ごとに変わりうるため、同じ部屋に30泊した場合の料金より低めに出る。公式サイトや問い合わせベースで提供される定額の長期滞在プラン・月額料金は含まない。価格は1室あたりのため、定員が大きい客室を持つブランドでは1人あたりの負担が小さくなる。将来日程の掲載価格であり、今後変動する。

出典: 日本ハイアット 株式会社「報道資料 2026年4月」

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参考資料・出典一覧

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