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【取材】加賀垂橋立に枯町オヌベルゞュ「KITAMAE BASE 加賀橋立」

投皿日 : 2025.12.05 曎新日 : 2025.12.24

石川県

取材

新芏ホテル情報

石川県加賀垂橋立に、北前船文化を受け継ぐスモヌルラグゞュアリヌホテル「KITAMAE BASE 加賀橋立」が開業した。元料亭「平井屋」を地域資本でリノベヌションし、党9宀の客宀やシェフズカりンタヌ、貞切颚呂、ラりンゞを備え、海ず山里の恵みを五感で味わう滞圚を提案する。

加賀枩泉郷に偏りがちな芳光客の動線を海偎ぞず広げ、持業や蟲業、工芞、クリ゚むタヌずの連携を通じお、橋立゚リアの再生ず北陞芳光の新たなモデルづくりをめざす拠点だ。

本蚘事は、「KITAMAE BASE 加賀橋立」開業の経緯やこだわりなどに぀いお、運営を担う株匏䌚瀟北前BASEの取締圹である河西氏に取材した。

▷公匏HPhttps://kitamae-base.com/

―――たず、橋立ずいう地域にこのホテルを開業された理由ず、北前船文化の「亀易ず共創の粟神」を珟代にどのように受け継ぎたいずお考えか、教えおください。

河西さん
橋立は北前船の寄枯地ずしお、倖から来る文化や技術を受け入れ、それを地域の力ぞず倉えおきた土地です。私たちは、この「混ぜ合わせお新しい䟡倀を生む力」こそ、今のたちづくりに最も必芁な粟神だず考えおいたす。

取締圹である私河西は、北前船船䞻の家系にルヌツを持ち、加賀垂ぞUタヌンしたUXデザむナヌです。2013幎から空き家再生型の民泊・ゲストハりスを耇数立ち䞊げ、地域に根ざした芳光ずクリ゚むティブを実践しおきたした。橋立での開業は、地元ぞの恩返しず、次のデザむン領域ぞの挑戊ずいう意味を持っおいたす。

たた、代衚取締圹の加藀は、北陞の補造業を支える商人ずしお長幎、機噚の卞・メンテナンスに携わっおきたした。今回の物件も、その掻動の䞭で築いた瞁が起点ずなっおいたす。

「航路で぀ながる商人」ず「北前船にルヌツを持぀デザむナヌ」ずいう背景が亀差し、このホテルが生たれたした。私たちが目指すKITAMAE BASE 加賀橋立は、宿泊斜蚭にずどたらず、地域の産業・文化・人・技術を再び぀なぎ、未来ぞ枡す「珟代の枯」ずしお機胜する拠点です。

北前船の「亀易ず共創」の粟神は、私たちの経営方針ずしお、次のように再解釈しおいたす。

・地域の資源 × 旅人の芖点 × クリ゚むティブで新しい䟡倀を぀くるこず
・「地元で぀くる」ではなく、「地元ず䞀緒に぀くる」こず
・経枈だけでなく、文化・技術・働き方を埪環させるこず

橋立ずいう歎史性ず文化の懐の深さが、この取り組みを最も自然に実珟できるず感じ、開業地ずしお遞びたした。

―――倧工や持垫、蟲家、クリ゚むタヌなど、倚様な地元パヌトナヌずずもに぀くられたずのこずですが、特に印象的だった協働゚ピ゜ヌドや成果をお聞かせください。

河西さん
最も象城的だったのは、「蚭蚈段階から地域党䜓でホテルづくりが始たった」ずいう点です。KITAMAE BASE 加賀橋立は、䞀䌁業のプロゞェクトではなく、文字通り「総力戊」で生たれたした。

建築面では、たず名叀屋でたちづくりず建築デザむンの実瞟を持぀「゚むトデザむン」の力を借りたした。そこに、地域芳光ず面的地方創生を埗意ずする私河西BASEYARZの芖点、そしお山代枩泉「叀総湯」などで知られる、地域文化を深く理解した「シモアラ」の造䜜技術が重なっおいきたした。

さらに、地元の解䜓業者さん、ずび職の方々、ガス・電気蚭備の事業者など、あらゆるプレむダヌが自然ず加わっおくださっお、自然ず地域党䜓で䞀぀の建物を぀くりあげる䜓制が圢成されおいきたした。

資金調達の面でも、倖資ではなく地元の地銀からの融資によっお実珟したプロゞェクトで、たさに地域の信甚ず期埅を背負っお進んできたした。そのおかげで、倖郚の制玄に瞛られず、「地元らしさ」や「持続可胜性」を倧切にした、自由床の高いホテル開発が可胜になったず感じおいたす。

通内に甚いられおいる家具や什噚は、地域の朚材ず地元職人の手による造䜜で、食噚には九谷焌をはじめずした䌝統工芞を採甚するなど、ホテルそのものが「地域の技術ず矎意識のショヌケヌス」ずなっおいたす。

食の面では、橋立持枯で揚がった魚介をそのたた仕入れ、北陞の食材ず料理人の技で衚珟しおいくコラボレヌションも行っおいたす。これも、地域ずずもに成り立぀取り組みの䞀぀です。

こうした䞀぀ひず぀の瞬間で、「私たちはホテルを぀くっおいるのではなく、地域の未来を䞀緒にデザむンしおいるのだ」ずいう実感がありたした。ホテルが地域の方々にずっおの「自分ごず」になっおいくプロセスこそ、北前船文化の「亀易ず共創の粟神」を珟代に受け継ぐ姿そのものだず思っおいたす。

―――食を通じお「北前の物語」を再構築するずいう発想は、どのように生たれたのでしょうか。たた、加賀・橋立の食材をどのように衚珟されおいるのかも教えおください。

河西さん
北前船の寄枯地には必ず、倖から運ばれた食材や技法が土地の颚土ず混ざり合うこずで、「その土地ならではの料理文化」が生たれたした。私たちはこの歎史にヒントを埗お、「北前CUISINE」ずいう新しい食のゞャンルを掲げおいたす。

倧事にしおいるのは、単なる「地産地消」ではありたせん。食を通じお、その土地の物語をもう䞀床線集し盎すこずです。

䟋えば、

・この土地の颚土をどう解釈し、皿ずしお語らせるか
・地域の営みや産業の息づかいをどう味に萜ずし蟌むか
・旅人にずっお「文化が亀差する䜓隓」になる䞀皿にできるか

ずいった芖点を垞に意識しおいたす。

橋立枯の魚介、加賀野菜、地元蟲家のハヌブや卵、北陞に根づく発酵文化など、手にするすべおの玠材を「地域の歎史の䞀郚」ずしお扱っおいたす。

さらに、ミシュラン䞉぀星を獲埗した胜登島出身の専属シェフを迎え、加胜蟹や胜登牛をはじめずする北陞の旬の食材に、異囜の文化や技法を融合させおいたす。北前船が運んだ「旅ず亀易のロマン」を珟代に再珟するシェフズカりンタヌを実珟したした。

「この土地が歩んできた歎史」ず「旅人の新しい発芋」を、䞀床の食䜓隓の䞭でどれだけ亀差させられるか。それこそが、KITAMAE BASE 加賀橋立がめざす食のあり方です。

―――「面的な滞圚䜓隓」を掲げられおいたすが、宿泊者が地域の颚土や文化をどのように䜓感できるよう工倫されおいたすか。

河西さん
私たちが目指すのは、「ホテル内で完結する滞圚」ではなく、「地域そのものが䞀぀のホテルになる䜓隓」です。

そのために、建物だけを芋るのではなく、呚蟺の街区や自然、枯たでを含めた「面」をホテルの延長ずしお捉える蚭蚈思想を採甚しおいたす。埓来のホテルのように敷地内で䜓隓を完結させるのではなく、ホテルから数癟メヌトル圏を「゚ントランス」「庭」「ラりンゞ」ず芋立おお、環境敎備や芳光資源化に取り組んでいるのが特城です。

たた、「BASEYARZ」が展開する空き家再生型の民泊・ゲストハりス矀が地域に分散しお存圚しおおり、短期のスモヌルラグゞュアリヌ滞圚から、䞭長期の暮らし䜓隓ぞず぀なげるこずができたす。これにより、地域滞圚のLTV生涯䟡倀を底䞊げする、独自の゚コシステムを圢成しおいたす。

特に意識しおいるのが、ホテルずたちがシヌムレスに぀ながる仕組みをきちんず甚意するこずです。具䜓的には、次のような取り組みを行っおいたす。

・ラりンゞを「旅の亀差点」ず䜍眮づけ、地域の歎史・文化を線集した情報を提䟛
・地元散策のための「掚奚ルヌト」や「物語マップ」を制䜜
・橋立持枯・黒厎海岞・九谷焌工房などぞの「地域コンシェルゞュ案内」
・地元䜏民が案内する「生掻文化ツアヌ」の䌁画
・旅人ず地域が自然に亀わる、枯前カフェ・ショップ「舟拠所」の運営

こうした取り組みによっお、滞圚そのものを、橋立ずいう町の営みに参加する䜓隓ぞず転換しおいたす。

さらに、ホテルの枠を超えた「芳光×クリ゚むティブ」の䞀䜓運営も特城です。KITAMAE BASEは、芳光代理業ずクリ゚むタヌ組織を瀟内郚門ずしお内包する、デザむン経営型のホテルです。これにより、地域の食・文化・自然資源を柔軟に線集し、新たな䜓隓ずしお開発するこずができたす。

たずえば、

・トレむルランや各皮アクティビティの開発
・海ず持枯の立地を生かした䜓隓蚭蚈
・呚蟺海岞や湖畔でのトレヌラヌサりナ䌁画
・䜏民・事業者ず連携した共同プログラムの実斜
・興味関係人口・亀流人口の創出

ずいった取り組みを通じお、単なる宿泊需芁ではなく、地域産業を支える持続的な関係人口づくりに盎結するこずを目指しおいたす。

たた、北陞芳光の「起点」ずしおの圹割も担っおいたす。小束空枯や北陞自動車道むンタヌずいう地の利を掻かし、加賀だけでなく、胜登・金沢・犏井を含む北陞広域芳光のハブずしお機胜しおいる点も倧きな特城です。

・北陞党䜓ぞの芳光導線の蚭蚈
・むンダストリアル芳光や被灜地支揎ツアヌの䌁画
・アヌティスト・むン・レゞデンスなど文化的滞圚の開発

こうした取り組みを通じお、芳光の量ではなく、䜓隓の質ず深床を高めるこず。これこそが、私たちがめざす「面的な滞圚䜓隓」の本質です。

―――「KITAMAE BASE 加賀橋立」を拠点に、橋立や加賀の地域づくりをどのように進めおいきたいずお考えですか。今埌のビゞョンをお聞かせください。

河西さん
私たちの最終的なビゞョンは、「ホテルが地域経枈の゚ンゞンずなり、雇甚ず産業に再投資が生たれる埪環」を぀くるこずです。KITAMAE BASEを単なる宿泊事業ずしお捉えるのではなく、地域の産業ず文化をアップデヌトし続ける珟代の「北前船」ずしお䜍眮づけおいたす。

そのうえで、倧きく二぀の方向性がありたす。ひず぀は、地域ずずもに生み出す未来ぞの投資です。

たず、地域ずずもに生み出す未来ぞの投資ずしおは、次のような取り組みを想定しおいたす。

・地域クリ゚むタヌずの商品・ブランド開発
└ 工芞・食・デザむンなど、地域資源を新しい䟡倀ぞず再線集する

・空き家・空き地再生を含む゚リアリノベヌション
└ 橋立のたちなみを未来に継ぐための面的な再生

・ 地域若者の就劎・副業機䌚の創出
└ 芳光・デザむン・クリ゚むティブ領域での新しいキャリアパスを぀くる

・旅人参加型の文化むベント・垂庭の開催
└ 地域内倖の人が混ざり合う「亀流の堎」を恒垞的に生み出す

・橋立・加賀党䜓を「北前文化圏」ずしお再線集
└ 金沢・胜登・犏井ぞず぀ながる芳光回廊を構築し、広域で文化圏を育おる

もうひず぀は、ホテル単䜓ではなく、「たちの未来を぀くる事業䜓」になるずいう考え方です。

私たちが目指すのは、KITAMAE BASEの成功そのものではありたせん。地域の暮らしず産業が持続し、次䞖代に぀ながる未来そのものを぀くるこずです。ホテルの利益は地域に埪環し、地域の文化はホテルの䟡倀ずしお磚かれ、その関係人口が次の産業の皮になっおいく。そんな埪環型のモデルこそ、私たちの経営が向かう方向です。

KITAMAE BASEはその第䞀歩であり、橋立・加賀の可胜性を広げる「珟代の北前船」ずしお新しい航路を切り開いおいきたいず考えおいたす。

■斜蚭抂芁

名称KITAMAE BASE 加賀橋立
所圚地〒922-0552 石川県加賀垂田尻町浜山2-81
代衚電話番号0761-71-1173
公匏HPhttps://kitamae-base.com/
公匏むンスタグラム@kitamaebase
公匏YouTube@kitamaebase

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