2023年7月最新の札幌市のホテル開業状況をお伝えする。
札幌市のホテル開業分布
メトロエンジンリサーチによると、札幌市の新規開業ホテルの分布は中央区に集中している。
札幌市の新規開業施設は中央区に一極集中
中央区に約85%が集中
2023年9月〜2029年に札幌市の新規開業施設は13施設・3,035室が予定されているが、約85%の11施設・2,405室が中央区に集中している。
順位 |
京都市 | 部屋数(推定) | シェア |
1位 |
中央区 |
11 施設 | 84.6 % |
2位 |
東区 | 1 施設 | 7.7 % |
北区 |
1 施設 |
7.7 % | |
合計 |
13 施設 |
出典:メトロエンジンリサーチ
札幌市シェア(部屋数)
札幌市の新規開業施設を一部紹介
メトロエンジンリサーチによると、2023年9月〜2029年に中央区で開業予定の部屋数トップ3は以下の通り。
順位 |
施設名 | 部屋数(推定) | 開業予定時期 |
1位 |
SAPPORO STREAM HOTEL | 436 室 | 2024年1月16日 |
2位 |
ヒルトン札幌パークホテル | 350 室 | 2023年12月31日 |
3位 |
(仮称) ヴィアインプライム札幌 | 255 室 | 2023年9月1日 |
出典:メトロエンジンリサーチ
1位の「SAPPORO STREAM HOTEL」は、日本屈指の繁華街「すすきの」の中心に誕生する複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」の上層階に立地する、「STREAM HOTEL」ブランドの第1号店だ。客室タイプはスーペリア、スーペリアプラス、プレミアムの3カテゴリー、全436室。内装はスタイリッシュなデザインのなかにも北海道・札幌の自然・文化・歴史等が感じられるインテリアや照明演出、空間デザインが取り入れらる予定だ。最上階の18階には、プレミアムタイプに滞在するゲストが無料で利用できるラウンジや、サウナ付温浴施設、ルーフトップテラスを備え、朝・昼・夜、それぞれに札幌の眺望を楽しみつつ、特別なひとときが過ごせる。
2位の「ヒルトン札幌パークホテル」は、「日本の都市公園100選」に選定されている中島公園に隣接し、札幌の中心部にも近く、主要なビジネス街、ショッピング街、北日本最大の歓楽街すすきのから徒歩圏内という便利なロケーションに位置する。北海道では2軒目のヒルトングループのホテルであり、会員プログラム「ヒルトン・オナーズ」の特典を利用することが可能。約350室の客室、レストラン・フィットネスジム・プール・バンケット・チャペルなどを設ける予定となっている。
3位の「(仮称) ヴィアインプライム札幌」は、2023年秋の開業に向けて開発を進めている。ブランド初の北海道進出で、開業予定地は地下鉄東豊線 豊水すすきの駅から徒歩1分、南北線 すすきの駅から徒歩4分、市電 狸小路駅から徒歩3分、「時計台」「大通公園」「テレビ塔」が徒歩圏という、ビジネスでもレジャーでも利用しやすい立地となっている。施設は14階建て、客室数は255室の予定だ。
札幌市に目立つ大型施設の進出
今回、札幌市の新規開業施設での客室数上位3施設の平均は347室、札幌市全体での新規開業13施設の平均も約253室と大型ホテルの開業が予定されている。また、ホテルのグレードをスーペーリア以上とするラグジュアリーホテルや、観光とビジネスの両面でグローバルレベルのサービスの提供することを目的としたホテル進出も多く見られる。
札幌市内では、2022年冬頃から徐々にインバウンド客が増え始め、雪まつりも3年ぶりに再開。雪まつりは、生産波及効果419億円、雇用効果3,364人(札幌市、平成26年統計)に及ぶ巨大イベントである、コロナ前には200万人以上の来場者数を記録おり、2023年の開催では175万人の来場と8割程度の回復を見せている。
札幌市の宿泊需要は、近年アジア圏からの観光客が牽引する形で著しく伸びており、2030年には北海道新幹線の札幌延伸や、冬季オリンピック誘致に名乗りを上げるなど、観光・MICEの需要において国内外で注目を集める都市となっている。
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