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アパホテル〈札幌大通駅前南〉にIoT省エネシステム「BA CLOUD」導入、電力使用量24%削減を実現

投稿日 : 2024.04.12

北海道

ホテル関連ニュース

(出典:cynaps株式会社

cynaps株式会社は、アパグループ株式会社が運営するアパホテル〈札幌大通駅前南〉において、IoTビルオートメーション・システム「BA CLOUD」を試験導入し、約2ヶ月間で電力使用量を24%削減した。この成果を踏まえ、2023年3月下旬より同ホテルでの本格運用が開始された。試験導入期間中は安全を考慮し、換気量を10%以下に抑えた運転が行われており、本格運用ではその省エネ効果が2~3倍になる見込みである。

2050年の脱炭素社会実現に向け、CO2削減ポテンシャルが大きい既存の業務用建築物が注目されており、cynapsは低コストで建物の運営を止めずに導入可能な技術の強みを活かし、2027年までに30万室への導入を目指している。

アパホテル〈札幌大通駅前南〉では、エアコンの24時間稼働が必要であるため、他の業務用建築物と比べてエネルギー使用量が多い。cynapsの調査によると、同程度の大きさのオフィスと比較して、ホテルの方が3.7倍のエネルギーを消費していることが明らかになっている。これに対し、換気制御を活用することで電力使用量の削減が期待される。

アパホテル〈札幌大通駅前南〉での導入に先立ち、2023年11月には館内全体で9台のセンサーが設置され、262室全ての客室及びロビー、フロント、レストラン、廊下などの換気制御が行われた。試験導入では、通常運転と比較して換気量を10%削減した省エネ運転を実施し、これによって24%の電力削減が確認されている。

cynapsのIoTインバーター制御技術は、空調のON/OFF切替だけでなく、空気環境に応じた換気量の微調整が可能であり、本格運用開始後は換気削減量を増やしつつ、快適な空気環境を保ちながら無駄なエネルギーを削減していく計画である。

アパグループの常務取締役である梅田浩司氏は、換気を制御することによって、建築外皮性能、空調性能、換気性能のバランスが保たれ、人の存在を考慮したより現実的な省エネ対策が可能になったと述べている。また、「BA CLOUD」は、CO2濃度・温度・湿度の複合センサーを用い、室内の人の減少を検知し無駄な換気を削減することで、一部の電気代を利用料とする料金体系を採用しており、導入に新たなコストは発生しない。このシステムにより、換気設備の故障や老朽化も検出可能である。

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