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大阪府新規ホテル展開状況(2023年4月現在)

投稿日 : 2023.04.07

新規ホテル情報

ホテル統計データ

2023年4月時点の大阪府のホテル展開状況をお伝えする。

大阪のホテル展開分布

メトロエンジンリサーチによると、大阪府の新規開業ホテルの分布は大阪市に集中している。

大阪府全体では大阪市に集中。
大阪市(新規開業施設)大阪市内では浪速区・中央区・北区・此花区に集中。

大阪の新規開業施設は大阪市に集中

大阪市に約100%が集中

2023年〜2030年にかけて大阪府の新規開業施設は24施設・10,668室が予定されており、その全てが大阪市に集中している。

大阪市の新規開業施設は浪速区・中央区・北区・此花区に集中

浪速区・中央区・北区・此花区に約97%が集中

2023年〜2030年にかけて大阪市の新規開業施設は24施設・10,668室が予定されているが、約97%の22施設・10,297室が浪速区・中央区・北区・此花区に集中している。

浪速区・中央区・北区は都市中枢機能を担う大阪都心区。大阪市ひいては西日本における経済活動の中心であり、またアジアを中心に世界から多くの訪日外国人が訪れる国際集客地区でもある。

此花区は大阪都心区外ではあるが、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)がある沿岸の娯楽エリア。2025年には「大阪・関西万博」が此花区・夢洲(ゆめしま)で開催されることから、今注目のエリアとなっている。

順位

大阪市 部屋数(推定) 割合

1位

浪速区 2,675室 25.1%

2位

中央区 2,610室 24.5%

3位

北区 2,512室 23.5%

4位

此花区 2,500室 23.4%

5位

西区 371室

3.5%

合計

10,668室

出典:メトロエンジンリサーチ

大阪市シェア(部屋数)

出典:メトロエンジンリサーチ

大阪市の新規開業予定施設を一部紹介

メトロエンジンリサーチによると、2023年〜2030年に開業予定の新規施設・部屋数トップ3は以下の通り。

順位

開業予定時期 施設名 部屋数(推定)

1位

此花区

2029年10月1日 大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画案 2,500室

2位

浪速区 2024年10月31日 (仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉 2,060室

3位

中央区 2023年5月31日 (仮称)東横INN大阪なんば駅前 617室

部屋数トップ3は、新規開業が集中している此花区・浪速区・中央区となった。

1位の「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画案」は、日本MGMリゾーツとオリックス、大阪府、大阪市が共同で大阪・夢洲の敷地面積約49.2万平方メートルの土地に、カジノやホテル、MICE施設などを含む統合型リゾート(IR)を建設する計画。2029年秋の開業を目指し「夢洲IR」は、年間来場者数は2,000万人、国際会議の年間開催件数は485件、年間売上は約5,200億円を見込んでいる。

2位の「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」は、西日本最大客室数となる全2,060室、地上40階建ての超高層タワーホテルとして、2024年10月の開業を予定。館内設備として、最上階に展望レストランや展望プールを設け、大浴殿・露天風呂、大型レストラン、フィットネス施設のほかに、カフェやエステ、コンビニ等の施設も計画。都会に居ながらリゾート気分が味わえ、滞在そのものが楽しめる「アーバンリゾート」として、大阪難波エリアの新たなランドマークタワーとなるホテルを目指している。

3位の「(仮称)東横INN大阪なんば駅前」は、東横INNのホテルオーナー等が出資・設立した「オーシャン・インベスメント株式会社」が建設する、地上14階建て/地下3階で、延べ面積約13,029のビジネスホテル。当初は2016年の竣工を予定していたが、コロナウイルスの影響もあり、複数回竣工時期を後退させ、ついに2023年5月にオープンさせる運びとなった。最寄駅は近鉄大阪難波駅で、徒歩1分圏内の好立地となっており、2031年には南海「新難波駅」開業を控えていることから、今後注目のエリアとなっている。

新規開業施設の71%は2025年4月までに開業

2023年〜2030年にかけて大阪市の新規開業施設は24施設・10,668室が予定されているが、約71%の20施設・7,571室が2025年4月までの開業を予定している。

新規開業予定時期は大阪・関西万博が影響

大阪・関西万博は2025年4月13日〜10月13日の半年間開催される。開催場所は大阪市此花区にある人工島・夢洲、想定入場者数 2,800万人が見込まれ、経済波及効果は2兆5200億円の試算となっている。

インバウンド回復の起爆剤

大阪・関西万博はインバウンド誘客への波及効果も期待されており、予想入場者数の2,800万人の内、約350万人のインバウンド誘客が見込まれている。また、万博に合わせて関西各地で大規模なイベントや国際会議等を行った場合は来場者の延泊などが見込まれることから、その経済波及効果は2兆9100億円になると試算されており、コロナ禍で深刻な打撃を受けた観光業界にとって、大きな期待が寄せられていることが伺える。

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