2023年6月最新の京都府のホテル展開状況をお伝えする。
京都府のホテル展開分布
メトロエンジンリサーチによると、大阪府の新規開業ホテルの分布は京都市 東山区・中京区・下京区に集中している。
京都府の新規開業施設は京都市に集中
京都市に約100%が集中
2023年〜2026年にかけて京都府の新規開業施設は15施設・1,672室が予定されており、その全てが京都市に集中している。
京都市の新規開業施設は東山区・中京区・下京区に集中
東山区・中京区・下京区に約82%が集中
2023年〜2026年にかけて京都府の新規開業施設は15施設・1,672室が予定されているが、約82%の11施設・1,372室が東山区・中京区・下京区に集中している。
中でも、東山区は2023年1月時点では、中京区に次ぐ2位(445 室)だったが、今回は168 室増の1位(613 室)となった。
順位 |
京都市 | 部屋数(推定) | シェア |
1位 |
東山区 |
613 室 | 36.7 % |
2位 |
中京区 | 498 室 | 29.8 % |
3位 |
下京区 | 261 室 | 15.6 % |
4位 |
上京区 | 147 室 | 8.8 % |
5位 |
左京区 | 86 室 | 5.1 % |
6位 |
右京区 | 67 室 | 4.0 % |
合計 |
1,672 室 |
出典:メトロエンジンリサーチ
京都市シェア(部屋数)
出典:メトロエンジンリサーチ
京都市の新規開業予定施設を一部紹介
メトロエンジンリサーチによると、2023年〜2026年に東区で開業予定の新規施設で部屋数トップ3は以下の通り。
順位 |
施設名 | 部屋数(推定) | 開業予定時期 |
1位 |
ダブルツリー by ヒルトン京都東山 | 158 室 | 2023年8月1日 |
2位 |
カペラ京都 | 92 室 | 2025年8月31日 |
3位 |
シックスセンシズ京都 | 81 室 | 2024年4月1日 |
出典:メトロエンジンリサーチ
1位の「ダブルツリー by ヒルトン京都東山」は、2021年3月に開業したホテルをリブランドし、京都初進出となる「ダブルツリー by ヒルトン」として新たに開業する。ヒルトンにとって、2021年9月の「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」、2022年11月の「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」、2024年開業予定の「ヒルトン京都」に続く4軒目の京都進出となる。約28平米のスタンダードルームを中心とした全158室の客室の他、料飲施設2店舗(オールデイダイニング、ラウンジ・バー)、大浴場、フィットネスを兼ね備える予定となっている。
2位の「カペラ京都」は、シンガポールを拠点とするカペラホテルグループの日本に初進出のホテルだ。建築デザインは隈研吾建築都市設計事務所が担当し、地上4階地下2階建て構造で、延床面積は約1万5730平方メートル(地域施設218平方メートルを含む)。京阪本線祇園四条駅から徒歩4分、阪急電鉄京都線京都河原町駅から徒歩8分の場所に位置し、清水寺や八坂神社、建仁寺、鴨川といった観光名所にアクセスしやすい立地環境。ホテル内にはスイートルームを含む92の客室を用意するほか、レストランや宴会場、スパを完備する予定となっている。
3位の「シックスセンシズ京都」は、HGホテルズ&リゾーツの日本初進出となる自然派ラグジュアリーブランドホテルだ。地域社会や生態系と調和した、ウェルネスとサスティナビリティを重視し、ホテル周辺には妙法院や豊国神社、三十三間堂、京都国立博物館などがあり、観光の拠点に適した立地となる。客室は42~231m2 の広さで全81室。2つのレストラン、3つのバー、スパ、ジム、トリートメントルーム、プールや複数の庭を設置し、環境に考慮して自然との触れ合いを大切に、京都・東山の歴史や地域性を活かした独創的な体験を提供するとしている。
京都で目立つ、海外ラグジュアリーホテルの進出
今回ご紹介した京都府の新規開業予定施設では、海外ラグジュアリーブランドホテルの進出が目立っている。元来、京都府は日本国内のみならず海外からの人気の高いエリア。米国の大手旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」が発表する、世界の人気観光都市ランキングで5位にランクインするなど、海外からの注目度は非常に高い。
加えて、日本では訪日外国人の中でも富裕層をターゲットとしたホテルブランドが供給不足に陥っている現状もあり、今回の海外ラグジュアリーホテルブランドの京都進出は、訪日外国人・富裕層の受け皿として期待されている。
また、2023年4月29日の「新型コロナウィルス(COVID-19)」の入国制限(水際対策)の撤廃を受け、今後さらに訪日外国人の需要回復が期待される中、2025年には大阪・関西万博が4月13日〜10月13日の半年間開催される予定となっているため、京都のみではなく、関西エリア全体での訪日外国人の受け入れ準備が着々と整えられていることが感じられる。
関連記事