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九州ふっこう応揎割、熊本68.7億円・鹿児島32.0億円 — 7県配分額ず客宀売䞊カバヌ率4〜44%

投皿日 : 2026.09.18

熊本県

鹿児島県

犏岡県

倧分県

長厎県

宮厎県

䜐賀県

投資・開発

九州ふっこう応揎割、熊本68.7億円・鹿児島32.0億円 — 7県配分額ず客宀売䞊カバヌ率4〜44%

九州ふっこう応揎割の県別配分額が出そろった。7県の事業費䞊限は合蚈151億2598䞇円で、熊本県に68億6553䞇円党䜓の45.4%、鹿児島県に31億9612䞇円21.1%が集䞭する。圓線集郚が9月5日・6日に公衚した3぀の按分シナリオは、いずれも熊本県を21.6億〜27.8億円ず芋積もっおいた。実額はその2.5〜3.2倍である。本皿はこの実額を起点に、原資を「宿の客宀売䞊の䜕%に盞圓するか」ずいう分母に眮き換え、2026幎10〜12月の決算数倀をどう読み戻すかを敎理する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭が䞻芁予玄サむト䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • 掲茉䟡栌党プラン平均・皎蟌玠泊たりから食事付きたでを含む公開プランの平均䟡栌2名1宀利甚時・1宀あたり料金。掚定成玄ADRずは基準が異なりたす。
  • 皌働率䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌス・掚定゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合。䞻芁予玄サむト䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは定矩が異なりたす。
  • 宀泊1宀×1泊を1単䜍ずする数え方。1人1泊を単䜍ずする「人泊」ずは異なりたす。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ各県公衚資料・報道
Key Takeaways
  • — 7県の事業費䞊限は合蚈151億2598䞇円。熊本68億6553䞇円・鹿児島31億9612䞇円・犏岡19億6093䞇円・倧分10億7621䞇円・長厎10億149䞇円・宮厎7億9199䞇円・䜐賀2億3369䞇円。
  • — 圓線集郚の3按分シナリオは熊本を21.6〜27.8億円ず眮いおいた。実額はシナリオAの3.18倍。配分は䟛絊芏暡でも実瞟人泊でもなく、被害床に匷く寄せられた。
  • — 総客宀1宀あたりの原資は熊本が玄31.8䞇円で突出。鹿児島玄15.3䞇円、宮厎玄6.3䞇円、䜐賀玄3.4䞇円ず、7県で9.4倍の開きがある。
  • — 適甚期間の客宀売䞊皌働75%前提に察する原資の比率は、熊本43.6%・鹿児島21.2%・宮厎14.1%・長厎10.1%・倧分5.6%・犏岡5.0%・䜐賀4.1%。皌働65〜85%の幅で熊本は38.5〜50.3%。
  • — 熊本の原資は期間圚庫の54.5%にあたる宀泊を賄える芏暡。長厎では䞻芁予玄サむトの先行販売分が玄20分、熊本でも䞀郚サむトが玄30分で完売しおおり、原資は86日に薄く広がるのではなく開始盎埌に厚く着地する。
  • — 2026幎10〜12月の実瞟は、この比率の分だけ倖郚原資に支えられた数字である。融資・投資偎が2027幎の返枈原資を眮くなら、補助が入る前の自力氎準2026幎6〜8月の実枬皌働率、2025幎10〜12月の掚定成玄ADRに割り戻す䜙地がある。

県別配分額 — 7県合蚈151億2598䞇円、熊本に45.4%

たず確認レベルを明瀺しおおく。芳光庁は各県が割匕や事務経費に充おられる事業費の䞊限を県ごずに瀺しおおり、各県はそれを財源ずしお9月定䟋䌚に補正予算を提出しおいる。金額を県の公匏ペヌゞに掲茉しおいる県は珟時点で限られ、倚くは県議䌚ぞの提案・可決を報じた報道が䞀次的な確認手段になる。以䞋の衚では県ごずに確認の根拠を䜵蚘した。

7県の合蚈は151億2598䞇円である。2026幎8月28日の制床発衚時に報じられた財源芏暡は玄155億円であり、差は玄3.7億円ある。この差の内蚳は公衚されおいないため、本皿では掚枬せず、7県の事業費䞊限の合蚈倀ずしお151億2598䞇円を甚いる。

衚1九州ふっこう応揎割の県別配分額・割匕率・宿泊察象期間2026幎9月18日時点
県 事業費䞊限 割匕率 宿泊察象期間 確認の根拠
熊本県68億6553䞇円60%10/1〜12/25金額は報道西日本新聞 9/7。割匕率・期間・䞊限は県公匏で確認
鹿児島県31億9612䞇円60%10月䞭旬〜2027/2/28想定県が9/17に補正予算案ぞ蚈䞊ず報道KTS・NHK。期間は報道ベヌスの想定
犏岡県19億6093䞇円50%10/1〜12/15県が9/17に内容発衚ず報道KBC。西日本新聞の7県合蚈ず敎合
倧分県10億7621䞇円50%10/1〜12/259/3に県議䌚可決。可決額は10億8000䞇円ず報道OAB・OBS・TOS
長厎県10億149䞇円50%10/1〜12/259/7に県議䌚提出報道では「10億円あたり」。期間は県公匏で確認
宮厎県7億9199䞇円50%10/1〜12/259月補正予算に蚈䞊報道では玄7億9100䞇円。期間は県公匏で確認
䜐賀県2億3369䞇円50%10/1〜12/25県9月補正予算案第4号芳光課「九州ふっこう応揎割事業費補助」
7県蚈151億2598䞇円——圓初報道の玄155億円ずの差の内蚳は非公衚

出兞各県公衚資料および報道各瀟をもずにホテルバンク線集郚䜜成。割匕䞊限額はいずれも1旅行・1人あたり、宿泊単䜓および亀通付1泊2.0䞇円亀通付2泊以䞊3.0䞇円2県以䞊の呚遊型3.5䞇円芳光庁

制床蚭蚈のうち割匕率・䞊限額・開始日は芳光庁が共通で定めおおり、県による差は割匕率熊本・鹿児島60%、他5県50%ず終期の2点に集玄される。終期は犏岡が12月15日で最も早く、鹿児島は2027幎2月28日たでを想定しおいるず報じられおおり、䞡端で2ヶ月半の開きがある。この終期の差が、埌述する客宀売䞊カバヌ率の分母を倧きく動かす。

3按分シナリオず実額の差 — 熊本はシナリオAの3.18倍

圓線集郚は9月6日の蚘事で、配分基準が未公衚だった段階で3぀の按分ルヌルを眮いた。シナリオAは䞻芁予玄サむト掲茉の客宀ストック按分、シナリオBは芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀の延べ宿泊者数按分、シナリオCはA・Bの平均シェアを基瀎に60%察象の熊本・鹿児島のりェむトを1.5倍にしたものである。実額ず䞊べるず、3぀ずも同じ方向に倖れおいた。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成

衚23按分シナリオず実額の比范億円
県 A客宀ストック按分 B延べ宿泊者数按分 C被害重み付け 実額 実額÷A
熊本県21.620.527.868.73.18倍
鹿児島県21.020.527.432.01.52倍
犏岡県55.359.950.719.60.35倍
倧分県18.520.417.110.80.58倍
長厎県19.118.316.510.00.52倍
宮厎県12.69.69.87.90.63倍
䜐賀県7.05.85.62.30.33倍
7県蚈155.0155.0155.0151.3—

出兞シナリオA〜Cは圓線集郚が2026幎9月6日に公衚した詊算メトロ゚ンゞンリサヌチ、芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀。実額は各県公衚資料・報道

実額での熊本県のシェアは45.4%で、被害床を最も匷く織り蟌んだシナリオCの17.9%を27.5ポむント䞊回った。鹿児島県は21.1%で、シナリオCの17.7%に近い。逆に犏岡県は実額13.0%に察しシナリオAが35.7%、䜐賀県は実額1.5%に察しシナリオAが4.5%ず、どちらも䟛絊芏暡から想定される氎準の3分の1皋床に萜ち着いおいる。

ここから読めるのは、今回の配分が「受け皿の倧きさ」でも「実瞟需芁の倧きさ」でもなく、キャンセル被害の集䞭床でほが䞀意に決たっおいるずいう点である。九州新幹線の熊本〜新氎俣間運䌑の圱響を受けた2県で党䜓の66.5%を占め、残る5県が33.5%を分け合う構造になっおいる。䟛絊芏暡や実瞟人泊を分母に眮いた按分は、今回のような被害連動型の配分では掚蚈粟床を出しにくい。同皮の制床を将来芋積もる際は、被害の地理的集䞭床を䞻軞に眮く䜙地がある。

1宀あたり原資 — 熊本31.8䞇円、䜐賀3.4䞇円で9.4倍の開き

配分額そのものは県の芏暡に匕きずられるため、融資・投資の刀断材料ずしおは1宀あたりに割り戻したほうが比范できる。分母には、䞻芁予玄サむトに掲茉されおいる県内の総客宀数を甚いた。熊本県は524斜蚭・21,560宀、鹿児島県は535斜蚭・20,917宀、長厎県は403斜蚭・18,940宀、倧分県は605斜蚭・18,372宀、宮厎県は236斜蚭・12,502宀、䜐賀県は179斜蚭・6,879宀、犏岡県は632斜蚭・54,891宀であるいずれも䞻芁予玄サむト掲茉ベヌス。

結果は熊本県が玄31.8䞇円宀で突出する。鹿児島県が玄15.3䞇円、宮厎県が玄6.3䞇円、倧分県が玄5.9䞇円、長厎県が玄5.3䞇円ず続き、犏岡県が玄3.6䞇円、䜐賀県が玄3.4䞇円で最も薄い。最倧ず最小で9.4倍の開きがある。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ総客宀数は䞻芁予玄サむト掲茉ベヌス、7県蚈3,114斜蚭・154,061宀、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成

原資は客宀売䞊の䜕%か — 熊本43.6%、䜐賀4.1%

ここからが本皿の䞻題である。原資の倧きさは、それが乗る客宀売䞊ずの察比で初めお意味を持぀。分母は次の匏で眮いた。

期間客宀売䞊掚蚈 総客宀数 × 適甚期間の泊数 × 皌働率 × 掚定成玄ADR
カバヌ率  配分額 ÷ 期間客宀売䞊

泊数は県ごずの宿泊察象期間をそのたた䜿った。熊本・䜐賀・長厎・倧分・宮厎の5県は10月1日〜12月25日で86泊、犏岡は10月1日〜12月15日で76泊、鹿児島は10月16日開始・2027幎2月28日たでを想定しお136泊ずした。掚定成玄ADRは、季節性を揃えるため前幎同期2025幎10〜12月の確定月の平均倀を甚いた。鹿児島のみ適甚期間が2月たでかかるため、2025幎10月〜2026幎2月の5ヶ月平均を䜿っおいる。

皌働率は単䞀の倀を眮かず、65%・75%・85%の3氎準で幅を出した。この垯の根拠は盎近の実枬倀である。䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌスの掚定皌働率は、2026幎6〜8月で犏岡が87.8〜89.6%ず最も高く、熊本が77.5〜89.6%、䜐賀が76.7〜82.5%、宮厎が69.9〜80.8%、倧分が75.5〜79.8%、鹿児島が75.4〜79.6%、長厎が74.3〜78.3%だった。7県の倧半が70〜85%の垯に収たる。

衚3盎近の掚定皌働率䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌス・2026幎6〜8月
県 2026幎6月 7月 8月 察象斜蚭数8月平均 察象客宀数8月平均
犏岡県87.8%88.4%89.6%38828,985
熊本県77.5%80.7%89.6%29812,788
䜐賀県76.7%80.0%82.5%1103,906
宮厎県69.9%77.7%80.8%1206,187
倧分県75.5%76.0%79.8%36810,279
長厎県74.3%75.6%78.3%21211,153
鹿児島県75.4%79.6%76.8%29711,221

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ。䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌスの掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは定矩が異なりたす。察象斜蚭数・客宀数は各月の日次芳枬の平均。鹿児島県は掲茉圚庫が自通の客宀数を倧きく䞊回っお芳枬された1斜蚭を陀いお集蚈

衚4配分額が適甚期間の客宀売䞊に占める比率皌働率3氎準
県 適甚泊数 掚定成玄ADR
前幎同期
皌働65% 皌働75% 皌働85% 期間客宀売䞊
皌働75%・億円
熊本県86泊¥11,32750.3%43.6%38.5%157.5
鹿児島県136泊¥7,05924.5%21.2%18.7%150.6
宮厎県86泊¥6,98016.2%14.1%12.4%56.3
長厎県86泊¥8,08511.7%10.1%8.9%98.8
倧分県86泊¥16,1146.5%5.6%5.0%191.0
犏岡県76泊¥12,4535.8%5.0%4.4%389.6
䜐賀県86泊¥12,8254.7%4.1%3.6%56.9

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ掚定成玄ADRは2025幎10〜12月の確定月平均、鹿児島のみ2025幎10月〜2026幎2月平均。サンプル数は県別にN=145〜469斜蚭、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成。皌働率は前提倀であり実枬倀ではありたせん

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成

熊本県は皌働75%の前提で43.6%、皌働65%なら50.3%ずなる。぀たり2026幎10〜12月の県内客宀売䞊のおよそ4〜5割に盞圓する金額が、倖郚の原資ずしお1回だけ乗る。鹿児島県は適甚期間が136泊ず長いぶん分母が膚らみ21.2%に萜ち着くが、他県ず同じ86泊に揃えお再蚈算するず34.2%皌働75%で、熊本に次ぐ氎準になる。期間の長短で芋え方が倉わる点は、県間比范の際に抌さえおおきたい。

カバヌ率は単䟡の眮き方にも同じ皋床に効く。熊本県に぀いお、掚定成玄ADRを前幎同期¥11,327から±10%・±20%動かし、皌働65〜85%ず組み合わせた感応床を衚4-2に瀺す。単䟡が前幎同期より2割高く、皌働が85%たで䞊がる組み合わせでも32.0%、単䟡が2割䜎く皌働が65%にずどたる組み合わせでは62.9%ずなり、どの組み合わせでも熊本のカバヌ率は3割を䞋回らない。

衚4-2熊本県のカバヌ率感応床掚定成玄ADR×皌働、86泊・事業費䞊限68億6553䞇円
掚定成玄ADR皌働65%皌働70%皌働75%皌働80%皌働85%
Â¥9,062−20%62.9%58.4%54.5%51.1%48.1%
Â¥10,194−10%55.9%51.9%48.4%45.4%42.7%
Â¥11,327前幎同期50.3%46.7%43.6%40.9%38.5%
Â¥12,460+10%45.7%42.5%39.6%37.1%35.0%
Â¥13,592+20%41.9%38.9%36.3%34.1%32.0%

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ掚定成玄ADRは2025幎10〜12月の確定月平均、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成。倪字は衚4の䞭䜍ケヌス。皌働・単䟡はいずれも前提倀

䞀方で倧分5.6%、犏岡5.0%、䜐賀4.1%は、Q4の売䞊に察しお数%の䞊乗せにずどたる。この3県では、2026幎10〜12月の実瞟を2027幎の蚈画にそのたた暪眮きしおも、制床由来のブレは小さい。逆にいえば、熊本・鹿児島・宮厎の3県では割り戻しの䜜業が必須になる。

原資は䜕宀泊を賄えるか — 熊本は期間圚庫の54.5%

売䞊比率ず䞊んで実務に効くのが、原資が䜕宀泊分の割匕を出せるかである。1宀泊あたりの持ち出しは「掚定成玄ADR × 割匕率」で眮いた。䞊限額は1人あたり2䞇円で、2名1宀なら1宀泊あたり4䞇円たで届くが、九州7県の掚定成玄ADRはいずれも䞊限に達しないため、実質的には単䟡に割匕率を乗じた額がそのたた持ち出しになる。

衚5原資が賄える宀泊数ず期間圚庫に察する比率
県 総客宀数 1宀あたり原資 1宀泊あたり割匕額 賄える宀泊数 期間圚庫宀泊 圚庫に察する比率
熊本県21,560宀¥318,400Â¥6,8001,010,172宀泊1,854,16054.5%
鹿児島県20,917宀¥152,800Â¥4,200754,578宀泊2,844,71226.5%
宮厎県12,502宀¥63,300Â¥3,500226,920宀泊1,075,17221.1%
長厎県18,940宀¥52,900Â¥4,000247,730宀泊1,628,84015.2%
倧分県18,372宀¥58,600Â¥8,100133,572宀泊1,579,9928.5%
犏岡県54,891宀¥35,700Â¥6,200314,941宀泊4,171,7167.5%
䜐賀県6,879宀¥34,000Â¥6,40036,444宀泊591,5946.2%

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成。期間圚庫は「総客宀数×適甚泊数」で、皌働率を掛けない䞊限倀。1宀泊あたり割匕額は宿泊単䜓商品を前提ずした詊算で、亀通付旅行商品では1人あたり䞊限額たで倧きくなりたす

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、各県公衚資料・報道よりホテルバンク線集郚䜜成

熊本県の原資は、期間䞭に販売しうる党宀泊のうち54.5%に割匕を出せる芏暡である。皌働率を掛けない䞊限倀でも半分を超えるため、珟実的な皌働氎準75〜85%に眮き換えるず、実際に販売される宀泊の64〜73%に割匕が届く蚈算になる。鹿児島県でも同じ条件で31〜35%に達する。この芏暡感が、9月15日の販売開始盎埌に起きたこずを説明する。

原資は86日に広がらない — 長厎は玄20分、熊本は䞀郚が玄30分で完売

ここたでの詊算は、原資が適甚期間の党䜓に均等に配られる前提で組んである。実際の着地はそうならない。9月15日10時に先行販売を始めた長厎県は、䞻芁予玄サむトでの先行予玄販売分が玄20分で完売し、県公匏サむトには「予算䞊限に達したため、受付を停止いたしたした」ず掲瀺された。同日に販売を始めた熊本県でも、䞀郚の予玄サむトが玄30分で圚庫を出し切っおいる。

長厎県の先行販売分は、10月1日チェックむンから12月1日チェックアりトたでを察象ずし、販売期間は11月29日23時59分たでず蚭定されおいた。蚭蚈䞊は2ヶ月半かけお売る枠が、20分で埋たったこずになる。同県は12月1日以降の宿泊分に぀いお、11月䞭旬以降に改めお販売を開始するず案内しおおり、原資は耇数回に分けお攟出される運甚になっおいる。

この事実は、カバヌ率の読み方に条件を1぀加える。原資が客宀売䞊の10%に盞圓するずしおも、その10%が86日に均されお乗るのではなく、販売開始盎埌に予玄が入った特定の日付に集䞭しお乗る。したがっお2026幎10〜12月の月次売䞊を芋るずきは、月の平均倀ではなく、どの日付に補助付きの予玄が積み䞊がったかを分けお芋る䜙地がある。予玄のタむミングず圚庫配分に぀いおは䜐賀の予玄サむト先行8日差を九州1,919斜蚭の圚庫配分率で読んだ蚘事で扱っおいる。

県の詊算ずの突き合わせ — 倧分は5侇4000泊、圓線集郚は13侇3000宀泊

自前の詊算を眮いたずきは、公的な詊算ず突き合わせおおくず前提の違いが芋える。倧分県は9月3日の県議䌚で補正予算案を可決した際、応揎割を利甚した県内の宿泊数が少なくずも5侇4000泊を䞊回り、経枈波及効果は27億7000䞇円に䞊るずの芋通しを瀺しおいる。事業費10億7621䞇円に察する波及効果の倍率は玄2.6倍である。

ここで前提の差がはっきりする。10億7621䞇円を5侇4000泊で割るず1泊あたり玄1侇9900円ずなり、1人あたりの割匕䞊限2䞇円にほが䞀臎する。県は亀通付旅行商品を䞭心に、䞊限いっぱいの割匕が出る前提で人泊を芋積もっおいるこずになる。䞀方、本皿は宿泊単䜓商品を前提に掚定成玄ADRぞ割匕率を乗せおいるため、1宀泊あたり8,100円、13侇3572宀泊ずいう結果になった。

同じ原資でも、商品構成の眮き方で賄える泊数は2倍以䞊動く。融資審査で他者の詊算を読むずきは、たず「1泊あたりいくらの持ち出しを眮いおいるか」を確認したい。宿泊単䜓䞭心の宿なら本皿に近い宀泊数が出るし、亀通付パッケヌゞの取扱いが倚い宿なら県の前提に近づく。自通の商品構成に合わせお、この1点だけ差し替えれば再蚈算できる。

䟡栌は1月に䞋がらない — 段差が出るのは実質負担ず客数

原資が切れた埌をどう芋るか。たず確認しおおきたいのは、単䟡そのものは幎明けに萜ちないずいう点である。2025幎10〜12月の掚定成玄ADRず2026幎1〜2月のそれを䞊べるず、7県侭5県で差は3%以内に収たる。鹿児島は+4.9%、宮厎は+15.4%ずむしろ䞊がっおいる宮厎の2月は䟋幎より高い氎準で、N=163斜蚭。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ掚定成玄ADR、確定月。サンプル数はN=145〜469斜蚭県、ホテルバンク線集郚より䜜成

したがっお、制床が切れたずきに倉わるのは衚瀺䟡栌ではなく、旅行者が実際に払う実質負担ず、その䟡栌で動く客数のほうである。50%割匕の県では実質負担が2倍、60%割匕の県では2.5倍になる。この段差の氎準は12月25日で䞀旊切れる制床の実質負担を詊算した蚘事で詳しく扱った。

各県もこの段差を意識した手圓おを打ち始めおいる。宮厎県は自県独自の宿泊キャンペヌン「ひなタビ」第2期の実斜時期を、圓初予定の12月から2027幎1月4日開始ぞ埌ろ倒しした。応揎割の適甚期間ず重ならないよう組み替えたもので、12月25日で切れる需芁喚起を1月に接続する蚭蚈である。鹿児島県は応揎割の適甚期間そのものを2027幎2月28日たで眮くず報じられおおり、幎明けの端境期を制床内で吞収する構えになる。

融資・投資偎の読み方 — Q4実瞟を自力氎準に割り戻す

ここたでの数字を、審査や投資刀断で䜿える圢にたずめる。2026幎10〜12月の客宀売䞊のうち、倖郚原資に支えられる割合は県によっお4.1%から43.6%たで開く。この割合は1回限りのものであり、翌幎に繰り返される性質のものではない。぀たり2026幎Q4の実瞟倀は、そのたたでは2027幎以降の収益力を枬る物差しにならない。

実務的には次の3段階で読み戻せる。第䞀に、察象期間の実瞟売䞊から衚4のカバヌ率盞圓分を差し匕いお「自力ベヌスのQ4売䞊」を眮く。熊本なら実瞟の56.4%皌働75%前提、鹿児島なら78.8%、倧分・犏岡・䜐賀なら95%前埌が自力分にあたる。第二に、補助が入る前の盎近実枬を参照倀ずしお暪に眮く。2026幎6〜8月の掚定皌働率衚3ず2025幎10〜12月の掚定成玄ADR衚4は、いずれも制床の圱響を受けおいない期間の数字であり、自力氎準の目安になる。第䞉に、2027幎1〜3月の芋通しに぀いおは、制床終了埌の反動をどう織り蟌むかを決める。

第䞉の点に぀いお、2016幎の九州ふっこう割には先䟋がある。圓線集郚の怜蚌では、制床が終了した盎埌の2017幎1〜6月の宿泊需芁は前幎同期比+8.7%で着地しおおり、制床終了埌に需芁が元の氎準を割り蟌む展開にはならなかった。詳现は2016幎ふっこう割の終了埌を怜蚌した蚘事にたずめおいる。制床が呌び蟌んだ初回蚪問が翌幎以降のリピヌトに転化する䜙地があり、カバヌ率の高い県ほどその母数も倧きい。

この芖点に立぀ず、カバヌ率の高さは前向きに読める材料でもある。熊本の宿は、2026幎Q4に通垞より4割匷の厚みを持った珟金を確保でき、それを2027幎1〜3月の閑散期の運転資金や、客宀・倧济堎の改装原資に振り向けられる。融資偎から芋れば、返枈原資の芋積もりは自力ベヌスで眮き぀぀、Q4に積み䞊がる手元流動性は資金繰りの安党䜙裕ずしお評䟡できる。県の予算担圓にずっおは、カバヌ率が「制床の厚み」を県間で比范できる共通指暙になる。

最埌に、本皿の詊算を自通・自県の数字で組み替える手順を瀺しおおく。必芁な入力は4぀だけである。(1)自県の配分額、(2)自通の客宀数、(3)想定皌働率、(4)自通の平均客宀単䟡ず商品構成宿泊単䜓䞭心か亀通付パッケヌゞ䞭心か。カバヌ率は「配分額 ÷総客宀数 × 適甚泊数 × 皌働率 × ADR」で、賄える宀泊数は「配分額 ÷ADR × 割匕率」で求たる。県の配分額ず適甚泊数は衚1、単䟡氎準は衚4の掚定成玄ADRを起点にできる。

⚠ 将来日皋の単䟡に関する泚意本皿のカバヌ率詊算に甚いた掚定成玄ADRは、季節性を揃えるため前幎同期2025幎10〜12月、鹿児島は2025幎10月〜2026幎2月の確定倀です。2026幎10月以降の単䟡は、調査時点で䞻芁予玄サむトに公開されおいる販売䟡栌に基づく掚定であり、チェックむン日に近づくに぀れお倉動したす。参考たでに掲茉䟡栌党プラン平均・皎蟌の氎準を挙げるず、2026幎10月は倧分¥35,500・䜐賀¥31,200・犏岡¥28,100・熊本¥26,300、2027幎1月は倧分¥40,000・䜐賀¥34,300・犏岡¥27,900・熊本¥26,200で、幎明けに䞋萜する圢にはなっおいたせん。ただしこれらは珟時点の掲茉氎準であり、確定倀ではありたせん。

詊算の前提ず限界本皿の客宀売䞊は「総客宀数×適甚泊数×皌働率×掚定成玄ADR」による掚蚈倀であり、各斜蚭の䌚蚈数倀や県の公匏掚蚈ずは異なりたす。総客宀数は䞻芁予玄サむトに掲茉されおいる斜蚭のみを察象ずしおおり、掲茉のない旅通・民宿・簡易宿所は含みたせん。割匕額は宿泊単䜓商品を前提ずしおおり、亀通付旅行商品では1人あたり䞊限額2䞇〜3侇5000円たで倧きくなるため、実際の消化速床は本皿の詊算より速くなる可胜性がありたす。たた配分額には割匕原資のほか事務経費が含たれる県があり、割匕に充おられる実額は衚1の金額を䞋回る堎合がありたす。

たずめ

九州ふっこう応揎割の県別配分は、7県蚈151億2598䞇円のうち熊本県に45.4%、鹿児島県に21.1%が集䞭する圢で確定した。䟛絊芏暡や実瞟人泊を基準にした按分では届かない偏りであり、配分は被害の地理的集䞭床にほが連動しおいる。

この原資を客宀売䞊の分母に眮き換えるず、熊本県43.6%、鹿児島県21.2%、宮厎県14.1%、長厎県10.1%、倧分県5.6%、犏岡県5.0%、䜐賀県4.1%いずれも皌働75%前提ずなる。カバヌ率の高い3県では2026幎10〜12月の実瞟に制床由来の厚みが倧きく乗るため、2027幎の収益力を枬る際には自力氎準ぞの割り戻しが芁る。カバヌ率が数%にずどたる4県では、その䜜業は軜くお枈む。

そしお長厎の玄20分完売が瀺すずおり、原資は期間党䜓に均されるのではなく開始盎埌に厚く着地する。月次の平均倀ではなく日付別の積み䞊がりを芋るこずで、どの需芁が制床で動き、どの需芁が自力で動いたのかを切り分けられる。その切り分けができおいれば、2027幎1月以降の蚈画を実勢に近い氎準で眮ける。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

県別配分額事業費䞊限は各県の公衚資料・報道、7県蚈151億2598䞇円。総客宀数・斜蚭数はメトロ゚ンゞンリサヌチ䞻芁予玄サむト掲茉ベヌス、7県蚈3,114斜蚭・154,061宀。掚定成玄ADRは同2025幎10月〜2026幎2月の確定月、県別N=145〜469斜蚭。掚定皌働率は同䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌス、2026幎6〜8月の日次芳枬の月平均。

■ 詊算前提

期間客宀売䞊総客宀数×適甚泊数×皌働率65%・75%・85%の3氎準×前幎同期の掚定成玄ADR。適甚泊数は熊本・長厎・倧分・宮厎・䜐賀が86泊10/1〜12/25、犏岡が76泊10/1〜12/15、鹿児島が136泊10/16〜2027/2/28の報道ベヌスの想定、ADRは2025幎10月〜2026幎2月平均。1宀泊あたり割匕額掚定成玄ADR×割匕率宿泊単䜓商品を前提。

■ 限界・留意点

配分額は事務経費を含みうる事業費の䞊限倀であり、割匕に充おられる実額はこれを䞋回る堎合がありたす。総客宀数は䞻芁予玄サむト掲茉斜蚭のみで、掲茉のない旅通・民宿・簡易宿所は含みたせん。皌働率は斜蚭党䜓の実皌働率ずは定矩が異なる掚定倀です。原資は均等消化を前提に眮いおいたすが、実際には販売開始盎埌に集䞭しお消化されおいたす。

■ 制床の䞀次情報囜・県

■ 配分額に関する報道

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 掚定成玄ADR県別月次、N=145〜469斜蚭県、総客宀数・斜蚭数䞻芁予玄サむト掲茉ベヌス、7県蚈3,114斜蚭・154,061宀、掚定皌働率䞻芁予玄サむト掲茉圚庫ベヌス、2026幎6〜8月
  • 芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀 — シナリオBの按分基準2026幎9月6日公衚の圓線集郚詊算で䜿甚

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