政府は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現在停止している観光支援事業「Go To トラベルキャンペーン」について、当面の間再開を見送る方向で調整に入った。早ければ1月下旬での再開を期待されていたが、2月以降にずれ込む見込み。
3県へのまん延防止等重点措置は9日から
年明け以降、新型コロナウイルスの感染が急拡大。7日午前に開かれた「基本的対処方針分科会」にて、沖縄、広島、山口の3県にまん延防止等重点措置が適用する方針が了承された。期間は9日から今月末まで適用する方針で、午後にも正式決定される。まん延防止等重点措置の適用は、昨年9月に解除されて以来で、岸田内閣では初めて。
Go To トラベルキャンペーンは全国一斉での実施が原則。一部報道によると、政府関係者は「まん延防止等重点措置が1県でも発令されていれば再開はできない」としているとのこと。今後の感染状況次第では、再開時期が大幅に遅れる可能性もある
国土交通省は同キャンペーンを昨年11月、割引内容を見直した上で再開する方針を発表。年末年始や成人の日を含む連休の感染状況を踏まえて、時期を決めるとしていた。しかしオミクロン株の市中感染が各地で相次ぎ、全国的に感染者が増加。特に沖縄では7日の新規感染者が1,400人を超える見込みとなっており、先週金曜日の44人から30倍超えと急激な増加を見せている。そのため広域を促す同キャンペーンの再開は当面の間難しいと判断した。
政府は感染状況の推移を注視し、感染症の専門家から意見を聞いた上で再開時期を決めるとしている。